勇者「うるさい...」
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勇者「大体なんだそれは」
遊び人「余りにリアル過ぎてヤバいゲーム」
勇者「あぁ、異世界の書物に書いてあるような?」
遊び人「うん」
勇者「VRモーションキャプチャーアクションRPG!」
勇者「って感じの?」
遊び人「うんうん、正にその通り」
勇者「しかし...」
遊び人「?」
勇者「なんでハマるんだ?」
勇者「ゲームする奴は大抵引きこもりの変な奴だろう」
勇者「こういうモーションキャプチャーは向いて無いんじゃないか?」
遊び人「確かに最初は皆そうだった...」
遊び人「でも、やっている内に身体能力の向上が...」
勇者「大変喜ばしい事ではないか」
勇者「社会問題とは遠い様に感じるが...」
遊び人「それが...」
遊び人「熱中する人が続出するも」
勇者「するも?」
遊び人「覇権争いの激しさとそのゲームの中毒性で現実にも影響を及ぼす社会問題なんだ」
勇者「ほーん」
遊び人「他人事だな」
勇者「お前はどうか知らんが俺はもう魔王は倒してしまったんだ」
勇者「もう俺はなんもせんぞ」
遊び人「勇者は魔王を倒すだけじゃないよ」
勇者「ぐっ...」
勇者「で、本音は?」
遊び人「私がやっても一人では勝てないから助けて下さい勇者様」
勇者「本当にしょうがない奴だな」
遊び人「お願ーい」
勇者「分かった分かった」
遊び人「ゲームスタート!」
勇者「こっちも準備完了だぞ」
~ゲームスタート~
システム「名前を決めて下さい」
勇者「どうする?」
遊び人「好きなのでいいんだよ」
勇者「はぁ...」
勇者「仮名で良いのだろう?」
勇者「...」
勇者「ジョン・ドゥでいいかな」
遊び人「ずいぶん適当やね」
勇者「そういうあなたは」
遊び人「賢者」
勇者「は?」
遊び人「賢者」
勇者「賢者ってお前もうやめたろ」
遊び人「いざとなれば転職も辞さない」
勇者「もの凄いやる気だな」
遊び人「勝ち組を目指すんだ!」
勇者「勇者の仕事もクソもねぇじゃん!」
システム「ではゲームスタートです」
システム「ご武運をお祈りしています」
勇者「とう」
遊び人「そぉい」
勇者「だだっ広い草原にでたぞ」
遊び人「私もそこにいますよ」
勇者「装備の確認をしよう」
勇者・遊び人の装備
頭:なし
体上:服
体下:服
足:靴
遊び人「普通だね...」
勇者「すっぽんぽんよりかはマシだろう」
遊び人「まあ...ね」
勇者「レベルの概念は無い様だ」
遊び人「!!」
一般プレイヤー「おい」
一般プレイヤー「俺のキル稼がせろ」
勇者「いわゆる初心者狩りという訳か」
遊び人「ええ」
一般プレイヤーのパンチ!
一般プレイヤー「装備の違いを教えてやるぜ!」
勇者「ノロいな」
勇者は攻撃を回避した!
勇者「武器が無いとちょっと不便だが...ッ」
勇者の真空波!
一般プレイヤーは真っ二つに切断された!
勇者「本当に出たんだけど」
勇者「遊び人」
勇者「真空波出たんだけどこれどうなってんの」
遊び人「ああ、これですか」
遊び人「このゲームは宇宙サーバー...」
遊び人「つまり別次元を作りそこにあるんですよ」
勇者「えっ、じゃあ今のはリアルキル?」
遊び人「いや、出来たばかりの何もない世界に最新技術で因果...」
遊び人「世界線を作りあげているんです」
遊び人「まあ...私達は精巧なコピーみたいなもんです」
システム「おめでとうございます」
システム「初キルボーナスとしてジョン様には剣を差し上げます」
勇者は木刀を手に入れた
勇者「なんか...」
遊び人「ん?」
勇者「すぐ折れる気がする」
勇者「これ本気でやっちゃっていいのか?」
遊び人「あんたは特技でどうにかなるだろうが!」
勇者「HAHAHA」
勇者「遊び人」
遊び人「今度は何でしょう」
勇者「前情報とか...ないの?」
遊び人「忘れていた!」
勇者「一番大切だと思うの」
遊び人「ごめんごめん」
遊び人「んーとね」
遊び人「あっちに街があるよ」
遊び人「この大陸は基本一本道みたい」
勇者「北の方角だな」
~最初の街~
勇者「割と賑わっているじゃないか」
遊び人「あっ!」
勇者「どうした?」
遊び人「検定所ですよ!」
勇者「なんだそれは」
遊び人「あそこで出る検定を受かると職業に就けるんです」
勇者「行くか」
遊び人「うん!」
初心者狩り「待てよ」
勇者「ん?」
遊び人「あっ」
初心者狩り「この先に行きたければ...俺を倒す事だな」
勇者「とことん質の悪い奴等だ...」
初心者狩り「近くに決闘場がある」
初心者狩り「そこでやろうぜ」
勇者「さあ、来いよ」
初心者狩り「ああ!」
初心者狩りのミニエネルギー弾!
勇者は弾き飛ばした!
勇者「いくぞ...」
勇者は指で輪を作った
勇者「空気弾!」
輪の中から空気の弾が発射された!
初心者狩りは弾を避けた
空気弾は少し初心者狩りを掠めた
初心者狩り「甘い!」
勇者「果たしてそうだろうか?」
勇者の正拳突き!
初心者狩りはバラバラになった!
勇者「糞が!」
勇者「戻って来ました」
遊び人「なんか凄い音がしたよ!?」
勇者「いいか?モンスターも人も砕けるんだ」
遊び人「ワケわかんないし恐ろしいよ!」
勇者「そういえばさ」
勇者「職業に就くとどうなるんだ?」
遊び人「それに対応するクエストが出来るよ」
勇者「じゃ、いいや」
遊び人「じゃ、私も」
勇者「次いこうぜ」
遊び人「おー!」
勇者「ん?遠くに誰か...」
勇者「あぁ...また通せんぼか」
遊び人「イライラしますね」
勇者「よし」
勇者「狙撃しよ」
勇者「石コロを...」
勇者「投げる!」
勇者「おらおら!」
ガガガッ
勇者「さあ、次へ行こう」
~中野街~
勇者「賑わってますね」
遊び人「そうですね」
勇者「お」
遊び人「何ですか?」
勇者「あれはまさか」
遊び人「闘技場ですね」
勇者「行ってくる!」
遊び人「あ、待ってよ!」
受付「こんにちは」
勇者「エントリーいいすか」
受付「はい」
受付「名前をどうぞ」
勇者「偽名ありですか?」
受付「ありです」
勇者「じゃあ...そうだな」
勇者「勇者で」
受付「かしこまりました」
受付「早速試合になされますか?」
勇者「はい」
勇者「倒せば倒す程強い相手と闘える」
勇者「これこそ腕試し」
勇者「さぁ初戦闘だ」
~一戦目~
勇者「そういえば対戦相手の情報を見てなかったな」
一般プレイヤーB「行くぞ」
一般プレイヤーBの火炎切り!
勇者「おっと」
勇者は回避した
一般プレイヤーB「あと二回までか...」
勇者「その前に仕留めてやるさ」
勇者の回し蹴り!
一般プレイヤーは勢いよく吹き飛んだ!
勇者「場外勝ち」
~二戦目~
勇者「次は...新進気鋭の新クラン『業』のリーダー」
勇者「クランねぇ...」
業リーダー「はぁ!」
業リーダーの回転切り!
勇者「ふん!」
勇者は回転を強めさせた!
業リーダー「阿呆め!」
勇者はさらに加速させた
勇者はさらに加速させた
勇者はさらに加速させた
勇者はさらに加速させた
勇者はさらに加速させた
勢いに耐えきれず業リーダーはネジ切れた!
ブチィン
勇者「ハッハッハッハッ」
~観客席~
遊び人「あいつもアイツなりにストレス溜めてたんだ」
遊び人「勇者の癖に凄い禍々しいぞ」
遊び人「戦闘のプロはこれだから...」
~三戦目~
勇者「金持ちとな」
金持ち「金が欲しければ大人しく負ける事だな!」
金持ちの隙の少ない剣技!
金持ち「金で教えてもらったこの動き、お前に破れるか!?」
勇者「鉄砲水!」
金持ちは鉄砲水を切り裂いた!
勇者「ほう」
金持ち「食らえっ!」
刃が勇者をとらえた!
が、次の瞬間。
金持ちが切り刻まれていた。
勇者「アタックカンタ...」
勇者「変化が無いと読まれるぜ」
~四戦目~
勇者「次は...中級魔法使い」
中級魔「メラマータ」
勇者は回避した!
しかしその先に中級魔法使いがいる!
中級魔「もらった...!」
中級魔法使いの杖が刀になった!
勇者「メラ」
中級魔「メラ程度で刀は止められんぞ!」
中級魔法使いは刀を降り下ろした!
勇者に刀は届かない!
勇者「いいや?」
勇者「少し力を入れれば鉄なんか溶かせるんだぜ?」
勇者の至近距離からの蹴り!!
勇者「魔法はグレードじゃない」
勇者「大切なのは質だよ」
~五戦目~
勇者「中野街のリーダー...」
勇者「観客席も妙に盛り上がってるし」
中リーダー「ふん」
中リーダー「この街のリーダーはな...武術の心得もなければ務まらないんだ」
中リーダー「エセ勇者風情に負ける訳が無いんだ」
勇者「あぁ~今ねぇ、ちょっとばかしイラっと来たかなぁ?」
中リーダー「何とでも言え」
中リーダーの疾風突き!
勇者はすんでの所で回避した!
中リーダー「まだまだ...」
中リーダーはそのままの勢いで兜割りを繰り出した!
勇者「ぐっ...」
勇者「では行かせて貰おう...」
中リーダー「大人しく待つと思うか?」
中リーダーは切りつけてきた!
勇者の威圧!
中リーダー「ッ!」
勇者「今だッ!!」
勇者「空!!裂!!斬ッ!!!」
中リーダーは細切れになった!
~中野街~
勇者「ふぅ...」
遊び人「賢者タイムですか」
勇者「勇者タイムです」
勇者「もうここには用は無いだろう?」
遊び人「あ、待って下さいよ」
勇者「ん?」
遊び人「お店によって行きましょう」
勇者「しかしお金が...」
遊び人「さっきの闘技場で勇者が闘った試合全部勇者に賭けた」
遊び人「ま、大当たりよなぁ」
勇者「さすが『遊び人』!」
遊び人「なんかバカにされた気がする」
勇者「気のせいさ」
~アイテムショップ~
勇者「色々あるね」
遊び人「これぞアイテムショップ!」
勇者「とりあえず装備を整えよう」
勇者・遊び人の装備
頭:アイアン
体:黒曜
体下:黒曜
脚:ゴッドレザー
持ち物
鉄の刀×2
双眼鏡
食料
弓矢
勇者「次行こうぜ」
遊び人「重大なお知らせがあります」
勇者「なんぞ」
遊び人「次で最北端です」
勇者「....は?」
遊び人「最 北 端」
勇者「思ったより楽勝だったな」
遊び人「それはあんたが戦闘のエキスパートだからよ...」
遊び人「でも」
勇者「でも?」
遊び人「最も争いが激しいのは最北端の街...終焉街よ」
勇者「危険かもな」
遊び人「ええ」
勇者「街が見えて来たぞ」
遊び人「あれが終焉街...」
勇者「あっ...」
遊び人「どうした」
勇者「包囲された...」
???軍団「チッ...」
???軍団「バレてしまってはしょうがない」
???軍団「俺達はマグノイド」
???軍団「終焉街の最大級クラン『マグナ・アルス』のメンバーだ」
勇者「何の用だ」
マグノイド達「おいおい...わかってんだろ?」
マグノイド達「金目のモンを寄越すか俺達の仲間になるか」
マグノイド達「お前にはそれしかない」
遊び人「ふざけた奴等ね」
マグノイド達「ナメてんじゃねぇぞ!」
勇者「じゃ、お前達は俺の相手だ」
マグノイド達「ぶっ飛ばす!」
勇者「んん.....」
勇者は集中している...
マグノイド達「ヒャッハー!」
マグノイド達の攻撃が当たるその瞬間!!
勇者は静かに言った...
勇者「ビッグバン」
遊び人「うおぅ!」
勇者「どーよ」
遊び人「そのエネルギーどうやって出すのかしら」
勇者「その道を極めれば」
遊び人「どの道よ」
その場にはもう、二人しかいなかった...
勇者「行こうぜ」
遊び人「うん!」
勇者「しかし...」
勇者「奴等、最大級と言っていたな...」
勇者「他にも同じ様なのがあるって事か」
勇者「うっわクソめんどい」
遊び人「一番恐ろしいのはあなたよ」
~終焉街~
勇者「ここも同じように賑わっている」
遊び人「そのようね」
勇者「んん?」
勇者は掲示板を見た!
掲示板(武道大会開催!上位2名は新世界に行けるよ!)
遊び人「どうやら...覇権争いの原因はこれのようね」
勇者「ああ」
遊び人「二人で...行きたくない?」
勇者「わかった、いいよ」
???軍団「聞かせて貰いましたよ、今の話」
???軍団「こうなれば排除する他ありません」
勇者「お前らは...マグノイドとは違うな」
???軍団「マグノイド?あんなの聞いただけで耳が腐りますよ」
???軍団「私達は終焉街の最大級クラン!」
???軍団「コープス・アーミー!」
アミノイド「そして私達はアミノイド...」
アミノイド「私達と決闘して貰います」
アミノイド「勿論、あなた達二人で」
勇者「分かった」
遊び人「少し待ってて」
アミノイド「...分かりました」
~決闘場~
アミノイド「さあ、初めましょう」
勇者「ああ、遊び人」
遊び人?「いえ、私は遊び人ではございませんよ?」
勇者「ああ、そうかごめんごめん」
勇者「行くぞ、賢者」
賢者「はい!」
アミノイド達が襲いかかる!
賢者「lsiivddmlvnd56zmmmddnwldoalv」
勇者「お前の詠唱早過ぎて聞き取れねぇよ!」
バシーンッッッッッ....ベリーン!!!!シュー
そこには、清められ、押し潰され、焦げた肉片が冷凍保存されていた...
勇者「本当にカオスだ」
賢者「やっちゃった☆」
勇者「ノリ軽いし!」
~武道大会当日~
特にトラブルも無く、決勝戦にやって来た二人
勇者「決勝の相手は...アミノイドのリーダーとマグノイドのリーダー」
賢者「どっちか好きな方を選んで闘えるらしいわ」
勇者「ほーん...」
勇者「よう」
アーミー「ふん...」
勇者「じゃ、行くぞ」
勇者の雷鳴斬り!
アーミーの真空斬り!
勇者の脛砕き!
アーミーの刃砕き!
勇者「ほう...少しは出来るようだな」
勇者「だが...その程度で勝てると思うなよ...!」
アーミー「抜かせ!」
アーミーのギガブレイク!
勇者「!」
勇者のジゴスパーク!
勇者「驚いた...」
アーミー「ふふ...」
アーミーの森羅万象斬!
勇者「あべし!」
アーミー「その程度か?」
勇者「じゃあ、俺も勇者スイッチ入れるよ!」
勇者のシャイニングボウ!
アーミーの大地斬!
勇者のギガクロスブレイク!
勇者のグランドネビュラ!
勇者の修羅の獄!
勇者のアイアンブロー!
勇者の闘魔爆炎斬!!!
賢者「こんにちは」
マグナ「...」
マグナ「ジゴデイン!」
賢者「うぇっ!?」
賢者「しょうがないです」
賢者「lmncmmwjbnjwjajdxnicsjvvwcbaklmnnmjjjt」
しかし 何も 起きない
マグナ「イオグランデ」
賢者「くっっ...」
マグナ「ヒャドマータ」
賢者「おおおぅ....」
マグナ「これ以上苦しむなよ...」
マグナ「メラガイアー」
ズドドドドンゴゴゴゴ...
賢者「」
マグナ「呆気ない」
賢者「いや...私は...この先へ...進む!!」
賢者のラストスタンド!
マグナ「諦めろ」
マグナ「ベタ...」
言いかけた時である。
マグナは既に、串刺しだった
マグナ「グッ...」
賢者「私が詠唱したのは....ジバルンバです」
賢者「何重にも重ねて」
マグナ「うう...マヒャデドス...」
賢者「甘いです」
賢者「メドローア」
今日は終わりです
勇者「では行こうか」
賢者「はい」
勇者は旅立った!
これで終わりです
一回主人公無双してみたかったんです
乙
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