最原「赤松殿が怖いでござる」

春川「………」

最原「ピアノの音色が恐ろしいでござる」

最原「拙者の研究教室にいても寄宿舎にいてもピアノの音色が聞こえるでござる」

最原「一度ピアノの音色が聞こえると他の音が聞こえなくなってしまい」

最原「気がつけば赤松殿の研究教室で連弾をしているでござる」

最原「なぜかこの前は赤松殿の部屋で二人とも裸だったでござる」

最原「光の宿らない瞳でピアノを弾く赤松殿の姿は怖いでござる」

春川「………」

最原「入間殿が怖いでござる」

春川「………」

最原「拙者がどこに逃げても入間殿には拙者の居場所が分かるでござる」

最原「ふと口にした独り言を入間殿は知っていたでござる」

最原「あの時はシャワールームに一人だったはずなのに……」

最原「入間殿から頂いた発明品は便利でござるが」

最原「使用するたびに入間殿のあられもない声が発明品から響くのでムラムラするでござる」

最原「先日シャワーで体を清めているときに違和感を覚えてわき腹の辺りに触れてみると何か硬いものが入っていたでござる」

最原「春川殿、これ取り出せるでござるか？」

春川「………」

最原「白銀殿が怖いでござる」

春川「………」

最原「気がつけば何時も拙者を遠くから見つめているでござる」

最原「光の宿らない瞳で、よだれをたらしながら」

最原「ボソボソと小さな声で、次のコスプレは……一緒にコ………イを運営とかなんとか」

最原「次と言っておったが拙者は一度もコスプレをして無いはずでござる」

最原「白銀殿を見ていると何か底知れぬ恐ろしいものを感じるでござる」

最原「まるで白銀殿の手の平の上で踊らされているような……」

春川「………」

最原「茶柱殿が怖いでござる」

春川「………」

最原「拙者の事を「男死！　男死！」と言いながら後をついて来るでござる」

最原「何故付いてくるのか聞いてみたところ男死である拙者が不埒なことをしないか見張っているという事でござったが」

最原「それならば拙者ではなく王馬殿か塩を見張っておく必要があると思うでござる」

最原「ネオ合気道をやれば不埒な事を考えなくなると提案されほぼ強制的に鍛錬を行っているでござるが」

最原「寝技の練習しかしていないでござる」

最原「春川殿から毎晩3人でトレーニングを行っているので大丈夫だと伝えては貰えないだろうか」

春川「………」

最原「東条殿が怖いでござる」

春川「………」

最原「朝になり拙者が目を覚ますと東条殿が寝床の傍で控えているでござる」

最原「寝る前には部屋に鍵をかけ、誰もいないことを確認している筈なのでござるが……」

最原「鍵が破壊された後も無く、モノクマ殿にお頼みし新しい鍵に変えてもらったが効果がござらん」

最原「拙者が着替えたいから部屋を出て貰いたいと伝えると手伝うと言って拙者の服を脱がそうとするでござる」

最原「下着だけは死守しているでござるが時間の問題かもしれぬ」

最原「東条殿からみんなの下着も洗っているからと強く言われ下着も預けているござるが」

最原「春川殿も下着を預けているでござるか？」

春川「………」

最原「夢野殿が怖いでござる」

春川「………」

最原「夢野殿から魔法の練習をするからと研究室に連れられ檻に入るよう支持され」

最原「そのまま檻から出して貰えなかったでござる」

最原「拙者は夢野殿の眷属なので檻に入るのが正しいのだと……」

最原「首輪をつけられたのは本当につらかったでござる」

最原「眷属は服を着ないとし全裸にされそうになったでござるが下着の段階で夢野殿が固まった隙に逃げ出したでござる」

最原「夢野殿の魔法は皆を幸せにする魔法ということでござるが」

最原「拙者がまったく幸せになっていないでござる」

春川「………」

最原「アンジー殿が怖いでござる」

春川「………」

最原「アンジー殿と言えばなんともいえないイントネーションでござったが」

最原「最近拙者と話をしているときは常にガチトーンになっているでござる」

最原「故郷の島で夫婦にならなければ末代まで祟られるそうでござる」

最原「出来ることなら拙者、日本で探偵業を生業としたい所存」

最原「アンジー殿曰く日本で暮らすことを神様はお許しになられないそうでござる」

最原「日本には、邪魔な女が多いとお怒りでござった」

最原「あれは、本当に神様の御告げなのか……」

春川「………」

最原「女子が怖いでござる」

春川「………」

最原「女子が怖いでござる」

春川「………」

最原「春川殿、助けて欲しいでござる」

春川「………」

最原「春川殿、助けて欲しいでござる！」

百田「おう！　ハルマキ！　待たせたか？　お、終一も一緒だったのか？」

春川「別に、全然待ってないよ」

最原「！？」

百田「約束どおり今日は宇宙の話をしてやろう！　AVルームで宇宙の神秘を特集したビデオを見つけてな、これはみんなにも見せてやろうと思ったんだ！」

春川「ま、暇つぶしにはなりそうだしね」

百田「暇つぶしどころか、俺の話を聞けばお前も今日から宇宙に夢中になるぜ！　終一もくるだろ？」

春川「最原は今日赤松と約束があるんだって」

最原「！？」

百田「おっと先約があったか、それじゃあ仕方ねえな」

春川「じゃあ行こうか、百田」ｽﾀｽﾀ

百田「待てよハルマキ、先に行くなよ」ｽﾀｽﾀ

最原「………」

最原「………」

最原「………」

最原「女子は怖いでござる」


終われ

乙

面白かったw

ハルマキまで厳しいとはw
女子は怖いなあ

乙
むしろハルマキだけが平常運転だろこれ