佐藤心「バレンタイン・キス」 (15)
アイドルマスターシンデレラガールズ、しゅがーはぁとさんこと佐藤心さんのお話です
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◆2月13日 事務所
心「おはよーございまーす☆」
心「って、なんかやけに賑やかだな☆」
かな子「あ、おはようございます。心さん」
心「はぁとって呼んでね☆」
心「で、これはなんの集まり?」
かな子「明日、バレンタインじゃないですか。それでみんなプロデューサーさんにチョコ渡したいらしくて、一緒に作ってるんです」
心「あー、そっか。明日バレンタインか☆」
かな子「心さ……はぁとさんも一緒にどうですか?」
心「んー、そうだなぁ……」
みりあ「かな子ちゃーん! ここどうやるのー?」
かな子「えっ、ちょっと待って~!」
心「あー、はぁとの事は良いから行ってあげなって☆」
かな子「あ、はい! じゃあごめんなさい!」
心「そっか、バレンタインかぁ……」
◆テレビ局
心「美優ちゃんはさ」
美優「はい?」
心「プロデューサーにチョコ、あげるの?」
美優「えっ……!?」
心「どうなん?」
美優「あの……その……はい……」
心「手作り?」
美優「手作りは……その、重いって言われるって雑誌にあったので、私のお気に入りのお店のチョコを買いました」
心「ふむ……」
美優「でも、どうしてそんな事を聞くんですか?」
心「今日さー、事務所行ったら年少組がかな子ちゃん達に習いながらチョコ作っててさ☆」
美優「あぁ、なるほど……」
心「ぶっちゃけはぁとさ、明日がバレンタインってのも忘れてて☆」
心「だから、他のみんなはどうしてるのかなって気になったってわけ☆」
心「なんにも準備してなかったし、今日のお仕事いつ終わるかわかんないし、終わってからだとお店閉まってるだろうし」
心「ま、今年のバレンタインは良いかなって、菜々先輩でも捕まえて飲みに行こうかなって☆」
美優「本当に……いんですか?」
心「うん☆」
美優「……ならいいんですけど」
心「と言うわけで、美優ちゃんははぁとの分まで頑張ってね♪」
美優「……はい!」
◆夜 事務所
心(とは言ったものの……みんなちゃんと準備してるんだなぁ……)
心「うーむ」
菜々「どうしたんですか?」
心「あ、菜々先輩。お疲れ様でっす☆」
菜々「お疲れ様です!」
菜々「それよりも唸ってましたけどどうしました?」
心「あー……」
心「菜々先輩ってプロデューサーにチョコあげますか?」
菜々「? あげますよ?」
心「手作り?」
菜々「はい! 今日事務所のみんなと一緒に作ったんですよ!」
菜々「あ、ちゃんとはぁとちゃんにもあげますからね!」
心「ありがとうございます☆」
心「てか、菜々先輩あそこに居たんですね☆」
菜々「はい~。みんなでチョコ作るのとっても楽しかったんですよ~♪」
菜々「そう言えばかな子ちゃんから聞きましたけど、はぁとちゃんも事務所に顔出したなら一緒に作れば良かったのに」
心「あー……。はぁとは、その……今年はバレンタインやらなくていいかなって……☆」
菜々「えっ!? だ、ダメですよ! プロデューサーさんも楽しみにしてると思いますし!」
心「大丈夫ですって☆ はぁとがあげなくてもみんなあげるじゃないですか☆」
心「それに……なんにも準備してないですし……」
菜々「じゃあ今から準備しましょう!」
心「い、今から!? 菜々先輩もう帰らないと終電まずいんじゃ……」
菜々「ナナの終電よりもはぁとちゃんのチョコです!」
菜々「大丈夫です! それに今からやればまだ間に合いますよ!」
菜々「材料だってここに……あれ……?」
心「空っぽ……ですね」
心「そりゃそうですよ☆ あれだけの人数が作ってたんですし、材料も尽きますよ☆」
菜々「な、なら今から買いに行きましょう! まだ間に合いますよね!?」
心「あはは☆ いいですって☆ 大丈夫です。帰りにそこら辺のコンビニでなんか買っときますから☆」
菜々「でも……」
心「いーんですっ☆ さ、早く帰らないと終電なくなっちゃうぞ♪」
菜々「はぁとちゃん……」
心「大丈夫ですって☆ ちゃんと準備しますから。ね?」
菜々「はい……」
心「じゃ、そういうわけではぁとはこれからコンビニ巡りしてきます☆」
心「お疲れ様でしたー☆」
菜々「お疲れ様です……」
◆コンビニ
心(なーんて言ってみたものの……)
心「さすがに前日じゃあげられるような物なんてあるわけないよねー☆」
心「はぁ……。ま、縁が無かったと思っとこ……」
心(……ま、明日チョコばっかりでしょっぱいもの欲しくなるだろうし、おせんべいあげとこ)
心「はぁとってば気が利く~……」
心「……ついでだし、板チョコも買っておこうかな」
心「他意はない。うん。他意はない」
◆2月15日
心「おはよーございまーす」
モバP(以下P)「あ、おはようございます」
心「あれ? プロデューサーだけ?」
P「そうですね。ちょっと昨日出来なかった事務処理とかやってるんですよ」
心「昨日かぁ~☆ みんなにチョコの感想言わなきゃいけなかったし大変だったっしょ?」
P「あはは。確かに数が多かったですからね」
P「でも、せっかくみんながくれたんですし、ちゃんとお礼と感想言ってあげないと悪いですし」
心「本当にそういうとこ真面目だよねぇ☆」
P「真面目がとりえですから」
P「あ、心さんからもらったせんべい、すごく助かりましたよ」
心「だろ~☆ 甘い物ばっかりだとしんどいもんね☆」
P「あはは……」
心「はぁとってば気が利くでしょ? どうよ、お嫁にしたくなってきたでしょ?」
P「えっと……はい……」
心「あはは☆ 冗談じょうだ……え?」
P「な、なんでもないです!」
心「そ、そっか☆」
心(え、今、はいって言った……よね?)
P「そ、そう言えばですけど!」
心「えっ!? な、なに!?」
P「し、心さんはチョコくれないのかなって……思ったり思わなかったり」
心「どっちだよ☆」
P「あはは……図々しいですよね。すみません」
心「……欲しかった?」
P「はい! そりゃもう!」
心「えっと……その……ごめん……用意、出来なかった」
P「あっ……い、いえ! 大丈夫です!」
P「すみません、催促してしまって」
心「あ……板チョコならあるけど……いる?」
P「も、貰えるなら……」
心(……)
心「ちょっと待ってね」
P「はい?」
心「せっかくだから愛を込めてあげる☆」
P「どうやってですか?」
心「それは……こうやって、口にくわえて……」
心「ふぁい」
P「なっ!?」
心「ろうした☆ はやふうえよ☆」
P「えっ、その……心さんがくわえてるチョコを……ですよね?」
心「もう☆ そうに決まってるだろ☆」
心「ほら、もっかいやるから今度は食えよ☆」
P「は、はい!」
心「んー!」
P「し、失礼します!」
P「あぅ……」
心「はずいはら、はやふうえよ☆」
P「い、いただきます」
心「んっ……」
P「……」
心「……な、なんか言えよ☆」
P「苦い、ですね……このチョコ」
心「ビターチョコだからね☆」
心「でも、とってもスウィーティーだったでしょ☆」
P「……はい」
End
以上です。
このネタがやりたかったから遅刻したわけじゃない。ホントダヨ。
私もしゅがはさんからチョコ貰いたかった。いっそチョコじゃなくてもしゅがはさんから貰えるならなんでも嬉しいです。
来年にはVRの技術が進化してアイドルからチョコが貰えるようになってるって信じてます。
では、お読み頂ければ幸いです。依頼出してきます。
http://imgur.com/YXqVbzX.jpg
おつおつ
佐藤心さんすき
口の中で溶かしたチョコを注ぎ込むまでやられたい人生だった乙
乙
しゅがはさん好き
ロリ組に混じってる菜々先輩かわいい
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