【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】 (446)

欲望と巨万の富の渦巻く町ヨークシン。
オリジナル主人公で、ヨークシンドリームオークション期間中に、目的を達成しましょう。

前スレ:【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション【安価】
【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション【安価】 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486464179

【ルール一覧】
1、名前、性別、年齢、職業、ヨークシンへ来た目的、ステータス、性格、念能力、特殊技能を安価、もしくはコンマで決定します。

2、下ネタ、趣旨にそぐわない安価(右に行くか左に行くかを聞いている安価で空を飛ぶなど)は、再安価となります。

3、安価の内容によっては、コンマで成功判定を行います。

4、世界観との違いが大きすぎる安価(オークションにドラゴンボールが出品など)
物理的、常識的、知識的に不可能な安価(ビルを一撃で壊す。空から直径100メートルの便器が落ちてきた。
理由は無いけれどクロロの能力が把握できたなど)は無効となります。

5、この物語開始時には、ゴン、キルア、クラピカ、レオリオなどは新人ですので、主人公との面識はありません。

6、タイトルに逆風の、とあるように有り得ないトラブルが頻発します。

7、死亡、または職業毎の条件でゲームオーバーとなります。コンティニュー回数は3回まで。ゲームオーバールートに入ったと作者が判断する地点まで巻き戻します。

8、ヨークシンオークション終了時までに、目的を達成することがクリア条件です。

【名前】ヴォルト
【性別】女
【年齢】25~30歳
【性格】物の分解と組み立てが好き。処女である、恋人募集中。ヘビースモーカー。
【善悪】中立
【職業】ネオンのボディーガード:新入り
【得意系統】強化系(変化系寄り)
【念能力】
『人体鍵開け師(ボディ・ピッカー)』
<強化系+変化系>
能力者が、未開の奥地に住む部族に伝わる医術を、持ち前の器用さで独自に改良した念能力。極細の長い針を人間の精孔に突き刺し、閉じたり、逆に開いたりできる。
操作系の能力ではなく、原理的には電気針療法に似ている。
ただし、どちらの効果も、十数分しか続かない。
精孔を閉じた場合は、その精孔がある部位のみ(右腕や左足など)、硬も堅もできなくなる。人体には複数の精孔があるので、戦いの中で全て閉じきるのは不可能に近い。
逆に開いた場合は、潜在オーラを100%使えるようになるが、体への負荷を抑える為のリミッターを無理やり外すので、開かれた者は、戦いが長引くほど深刻なダメージを受ける。閉じるより開く方が難しいので、開く場合は対象者の協力が不可欠。
<制約>・・・特になし
備考・・・針を刺すのは直接でも、投擲でも構わないが、投擲の場合は成功率が大幅に下
がる。狙える精孔は、両腕、両足。胴体にある3つのの精孔。四肢の精孔を閉じると、そ
の部位は硬、堅ができなくなる。胴体の精孔を閉じると、敵のオーラが三分の一ダウンす
る。
また、念能力と言うより医療の範疇だが、激痛が走るツボ、疲労を取るツボ、食欲がわく
ツボ、痛みを感じにくくするツボも知っている。

【特殊技能】
運転知識
主人公はいくつかの乗物の運転が得意です。
バイク、中型車、大型車の運転技能にボーナスが付きます。  

【ステータス】

〈〈肉体〉〉 5
〈〈知力〉〉 4
〈〈精神〉〉 6
〈〈技術〉〉 9
〈〈感覚〉〉 9
〈〈練度〉〉 4
〈〈オーラ〉〉5
〈〈魅力〉〉 4
〈〈幸運〉〉 4

詳細ルール
1、このssでは、行動の種類によっては、コンマ一桁で成功判定を行いますが、目標値を設定した上で
 下方ロールを行います。
基本的には、その行動に関係するステータスを目標値としますが、相手のステータスや状況により
プラス、マイナスの補正が付きます。
コンマ一桁が0だった場合、アクシデントとして無条件で失敗。普通の失敗よりも重大な結果となります。
コンマ一桁が1だった場合、大成功となります。普通の成功よりも良い結果が得られます。
 なお、目標値がマイナスの場合、自動的に失敗。10以上だった場合、自動的に成功します。

2、攻撃力や防御力など、ダメージ判定に関わる数値は、いくつかのステータスを計算式に当てはめて求めます。

  全て、書く事は出来ませんが、肉弾攻撃力を例に上げてみます。
  肉弾攻撃力=【肉体】+(【練度】×【オーラ】×【強化系適正】)÷3 (小数点以下四捨五入)
  主人公の場合ですと、5+(4×5×100%)÷3=12 となります。
  肉弾防御力も同じです。
  【強化系適正】は六性図から求め、変化系の場合80%。具現化系の場合60%です。
  HPなどの形で、数値化はしませんが、相手の攻撃力と、自分の防御力の差で軽傷か大怪我かなどのコンマ判定に補正がかかります。

3、上記の計算式はあくまで基本で、武器の有無や、硬の使用(カウンターを食らうと、大怪我のリスクはありますが)で
  補正がかかります。

4、今回の主人公の場合、基本の四大行に加え、応用技は硬、堅、凝、流、隠、周が使えます。    

『あらすじ』

ノストラード組のネオン護衛団に加入した、主人公ヴォルト。

護衛団はオークションに参加するネオンと共に、ヨークシンシティへと出発する

その道中ネオンが書いた不吉な予言を受け、ヴォルト、トチーノ、イワレンコフは代理で9月1日の裏競売に参加することになった。

予言の通り裏競売の会場、セメタリービルは幻影旅団に襲撃されるも、護衛団の三人は辛くも生き延びる。

しかし、脱出作戦時に使用したヴォルトの能力により、トチーノは9月2日の夜まで行動不能になってしまった。


マフィアンコミュニティーは全系列の組織に対し、旅団捕縛の命令を出す。

ダルツォルネの判断により、ネオン護衛団も旅団を追うことになるが、その先で見たのは圧倒的な力で武装マフィアを蹂躙する

旅団戦闘員、ウヴォーギンの姿であった。

ウヴォーギンの想像を遥かに超える戦闘力に、怖気づく護衛団メンバー。

そんな彼らの元に、現れたのは十老頭直属の実行部隊『陰獣』の四人。

彼らは、セメタリービルの生き残りであるヴォルトの情報により、残りのメンバーと合流してから旅団に当たることにした。



ついに集まった十人の陰獣が、同時に旅団を襲撃する。

始めは数的有利もあり『陰獣』優勢で事を進めるが、次第に押され始め、ついには陰獣の内八人は死亡。残り二人も撤退を余儀なくされる。

しかし生き残りの一人、梟は旅団の操作系能力者シャルナークの身柄の確保に成功。

蚯蚓も、護衛団の力を借りて、ほぼ無傷のままヨークシンシティへと帰還した。

また『陰獣』のメンバーの一人、特質系能力者 憎蠅が自身の命と引き換えにウヴォーギンを貧血状態へと追い込むことに成功。

護衛団は、その機を活かしクラピカの能力でウヴォーギンを捕獲する。

ダルツォルネが所有する隠れ家の一つで、ウヴォーギンを尋問する護衛団。

直接的な拷問は効果がないと判断し、ヴェーゼの能力『180分の恋奴隷(インスタントラヴァー)』を用いてウヴォーギンを操作する。

ウヴォーギンから、旅団のメンバーの能力、ヨークシンに来ている人数などの情報を引き出すことに成功したが、問題が一つ。

旅団のメンバー達は、自分達の切り札については秘匿しており、各自の能力の一部しか知ることが出来なかった。


用が済み、コミュニティーにウヴォーギンを引き渡そうと、蚯蚓が捜索班に電話するが、既に捜索班は旅団に入れ替わっていた。

幸い蚯蚓が、その事を察知した為、別の住所を教えることで一先ずの危機は回避する。


ウヴォーギンの話から、護衛対象であるネオンにも旅団の目が向きつつある事を知ったダルツォルネは、ネオンの安全を優先し
ホテルへと戻ることにした。

ウヴォーギンの身柄については、電話での引渡しは危険と判断し、ヴォルト、ヴェーゼ、バショウ、イワレンコフ、クラピカ、蚯蚓らが
直接セメタリービルに赴き、身柄を引き渡すことに。

だが、その道中、不運にも蚯蚓が告げた住所に行く途中の幻影旅団と遭遇。

カーチェイスの末、引渡し班の乗る車は壊され、ヨークシン中央公園に、たどり着いたところで停車する。

未だヴェーゼの能力の支配下にあるウヴォーギンに、旅団を引き止めさせ、引渡し班は全員無事に逃げ延びたが

能力が切れた時を恐れ、ウヴォーギンに足止め後の自害を命じたことで旅団との確執は決定的になってしまった。

ダルツォルネが新たに借りたホテルへと帰還した、引渡し班。 

時刻は、9月2日の午前2時を過ぎていた。

ダルツォルネは、これ以上ヨークシンシティにネオンを留まらせることは危険と判断。

ノストラード組組長、ライト・ノストラードに連絡した結果、9月3日の昼過ぎにライト自らヨークシンシティに来てネオンを説得することになった。

それまで、ネオンを護衛するべく、護衛団達は作戦を練る。

多くの者が、ホテルから外に出ず引きこもることを提案したが、旅団の動向を全く掴めないまま、完全に受身に徹することに抵抗を覚えた
ダルツォルネの発案により、ヴォルト、ヴェーゼ、バショウの三人が、外に出て旅団の情報を集めることに。

朝八時まで仮眠をとり、セメタリービルへと赴く。

コミュニティーの幹部ベンゼルに旅団についての情報を聞いたところ、コミュニティー側でも全く情報が掴めておらず
しびれを切らしたコミュニティーは、裏格闘技の関係者達に指名手配をかけるらしいとベンゼルから聞く。

ベンゼルが今、任されているのは少しでも旅団捕縛の可能性を上げるため、裏格闘技会場に呼ぶ実力者探し。

ダルツォルネから情報班のリーダーを任されていたヴォルトは、三人だけで旅団を捜索するよりも、コミュニティーの作戦を手伝い
見返りに情報を流してもらったほうが効率がいいと判断。

もし予想以上の実力者なら、護衛団の助っ人を頼みたいという思惑もあり、ベンゼルに実力者探しの手伝いを申し出る。

その結果、情報班に任されたのは二人。

一人は裏格闘技興行で昨日から20連勝しているという超新星。

もう一人は去年のオークション期間中、たった一人で十億ジェニーの損害を与えたという泥棒に決まった。

最初の目標は、裏格闘技興行の超新星に決まる。

情報班が向かった先で開催されていたのは、命の取り合いが日常茶飯事の、残虐非道の格闘技興行"ダークネスファイト"。

2日の第一試合の挑戦者は、ハンターとしての基準では強者とは言え無いものの、れっきとした念能力者の殺し屋リベロ・シューター。

相手は情報班の目当て、9月1日に突如として現れ、一日にしてチャンピオンの座を奪い取ったという、蝶の仮面をつけた青年。

『エンペラー・ザ・パピヨン』だった。

結果は、チャンピオンによる完勝。

客を盛り上げるためのパフォーマンスまで盛り込み、圧倒的な実力を見せつけた。

『エンペラー・ザ・パピヨン』の戦闘能力は、少なくとも優秀な武闘派ハンターに匹敵すると判断した護衛団は

彼をスカウトするべく控え室へと向かっていく。

あらすじは、終了しました。
本編の再開は、明日の夜です。

了解です
スレ立て乙

ssを再開します。

狭い通路を進み、チャンピオンの控え室へと向かう。

選手達が待機する区域は、本来立ち入り禁止だが、係員にチップを握らせコミュニティーの名を出すことで一時的な許可を得た。

「聞いた話によると・・・ここか」

チャンピオンの部屋ということで、豪華な部屋を予想していたヴォルトだったが、扉を見る限り特に変わったところの無い普通の部屋のようだ。

「じゃ、最初の予定通り、可能ならばノストラード組への協力を依頼。ダメでも、今日の五時、闘技場には来てもらうってことで」

薄い木製の扉をノックする。

「・・・どうぞ」

数秒遅れて返ってきた声に従い、ヴォルト達は扉を開けた。

打ちっぱなしのコンクリートが囲む殺風景な部屋。

部屋のほぼ中央に置かれたソファの上に、その男はいた。

歳は二十代前半だろうか。

肩まで伸びた細い黒髪に、薄い唇。

マスクをしていた時は良くわからなかったが、若干細いものの、一見温和そうな瞳をしている。

だが、薄いシャツの上から見て取れる肉体は、優男風の顔とは異なり、肉食獣を思わせるような獰猛な筋肉に覆われていた。

何より、その瞳の奥にある、押さえ込まれた闘気。

ヴォルトは目の前の男が、命懸けの戦いを生業とする者であることを感じた。

「チャンピオンさん。 少し話があるんだけど今いいかな?」

「ふーん、話、ね。 当ててあげようか? 多分、マフィアンコミュニティーへの勧誘でしょ」

「えっ!?」

今の私達は、街に溶け込むために、一般人風の格好をしておりマフィアの関係者だと悟られる要素はないはずだけど・・・。

もしかして、さっきの係員に聞いたのかな?

「あはは、その顔を見ると図星か。 マフィアンコミュニティーからってのは結構当てずっぽうで言ったんだけどね。
これでもそれなりに有名人だからさ。 僕のところに来るのは、僕を倒して名をあげようって奴か、僕を自分達の組織に勧誘しようって人が殆ど。
 君達は、特に殺気立ってなかったから後者だと思ってね。 こんな闇格闘場に来るってことはマフィアの可能性が高いってのは推測だね」

有名人? 

目覚しい戦績を挙げたとは言え、この闘技場に来てまだ二日目なら、関係者以外にはそこまで名は通っていないはず。

とすれば、他のところで何か功績を挙げたのだろうか。

「まあ、あなたの推測は大体合ってるかな。 ところで、あなた有名人なの? いや、この闘技場で昨日20連勝したってのは聞いたけど」

「はあっ? それだけしか知らないで来たのかい?」

「そうだけど・・・」

ヴェーゼとバショウにも目をやるが、二人は無言で首を振る。

誰も心当たりが無いようだ。

チャンピオンは大きくため息をついた。

「確かにマスクはしてたけどさあ・・・。 僕の華麗さは誤魔化せないから、そろそろ気づかれるかなと思ってたんだけどな・・・。
 まあいい、改めて名乗ろう。僕の名は!! 天空闘技場、246階フロアマスター。 "極彩蜂"との異名を持つ格闘家、ジンジャー・カロンさ!」
 

・・・以前として、誰もピンと来たものはいないらしい。

私も、天空闘技場の試合は何度か見たことはあるけど・・・。

微妙な反応しかできない、ヴォルトとバショウだが、ヴェーゼが口を開いた。

「天空闘技場のフロアマスター、か。 あそこの200階闘士は念能力者って言っても、そこまでレベル高くないのよね。
 肝心のフロアマスターも、せこい戦略を使って雑魚を狩りながら登りつめた奴も多いし」

「ちょっ、ヴェーゼ」

私達が空気を読んで黙っていたのに、コイツは、多分言ってはいけないことを全部言ってしまった。

だが、ジンジャーの方を見ると、特に気分を害した素振りも見せず微笑んでいた。

「ま、そうなんだよね。 フロアマスターと言っても強者は一部で、基本的には雑魚ばっかり。 
 僕は、偶然無傷で念能力に目覚めた上に、念の基礎を知ってる奴に指導を受けられた分ツイてたんだ。
まあ、あの欲張りジジイに、200階に来るまでに貯めた金を殆ど払わされたけど。 絶対いい死に方しないな、あのクソ野郎は」

地雷を踏まなかったことに、ほっとする。

すぐに本題に入るより、彼の情報をもう少し聞いたほうがいいかな?

「そ、それでフロアマスターがこんな所で何やってたの?」

プロハンター達からは、若干軽く見られているフロアマスターだが、一般的にはトップクラスのネームバリューを持っている。

スポンサーを募集するなり、道場を開くなりすれば、こんな興行に参加せずとも簡単に大金を儲けられそうだけど。

「ん? ああ、金だよ金。 同じフロアマスターの中には、その名声だけで食ってる奴も多いけど、僕は若いうちから隠居みたいな生き方
 するのは御免だからね。 でも、僕がフロアマスターって分かれば、誰も戦ってくれないから、顔は隠してるんだ。 経験上、そろそろ
 バレる頃だけどね」

「そうなんだ・・・。 じゃあ、いい話があるんだけど。 実は「待った」」

話の途中で、ジンジャーはストップをかける。

先程までの、軽い表情とは打って変わり、真剣な眼差しをしていた。

「僕は、マフィアには加入しない。 いくら積まれようとね」

20分ほど休憩します。

一旦乙
しかし、ここで天空闘技場が絡んでくるとは……
運が良かったらゴンたちの話も聞けるかも……?

ssを再開します。

待ってました!

「なにか理由があるのか?」

真剣な表情のジンジャーにバショウが尋ねる。

「理由だって? はっ、知れたことさ。そこのキミ、僕は誰だ!?」

彼の指の先には、ヴォルトがいた。

「へっ、私? えーと、天空闘技場のフロアマスター、ジンジャー・カロン・・・で合ってるよね?」

「そう、天空闘技場トップクラスの闘技者、フロアマスターの中でも随一の強さを持つ者だ。
 天空闘技場の観客は年間延べ十億人。 そのうち、リピーターもいるから、実質三億人位として・・・。
 フロアマスターの中でもひときわ異彩を放つ僕のファンは、控えめに見ても彼らの二割には及ぶだろう。
 ということは、僕には六千万人のファンがいる計算になる」

何を言ってるのだろうか、この人は。

六千万人のファンって・・・、闘技場に来る人の十人に二人が自分目当てで来ているという推測のどこが控えめなのだろうか。

「そんな僕が、マフィアなんかに入ったらどうなる? 僕を応援してくれているファン達のイメージをぶち壊すことになるだろう。
 僕は、フロアマスターの中でも善玉で通っているし、そういう事体は避けたいんだ」

「なるほど、ねぇ」

まあ、六千万人は言い過ぎとして、確かに有名闘士がマフィアに加入というのは、イメージ的にはよくないだろう。

だけど・・・。

「じゃあ、お金も儲けることが出来て、イメージアップにもなる話があるって言ったらどうする?」

ヴォルトは、コミュニティーが旅団を追っており、多額の懸賞金をかけること。

自分たちが旅団に追われており、護衛団と行動すれば旅団と接触できる可能性が高いことを話していった。

「なるほどね。 確かに、幻影旅団はA級賞金首。それを捕まえる為には、一時的にマフィアと協力したとしても問題は少ない、か」

幻影旅団の捕獲、という言葉に琴線が触れた様子のジンジャーにヴォルトは畳み掛ける。

「でしょ、それにノストラード組からも別途で報酬も出すと思うよ。 いや、そう説得して見せるからさ、協力してよ」

「旅団を捕獲した際の報酬金の配分は? 僕としては、捕獲に僕が関わっていれば最低、六億。 貢献の度合いで、取り分アップでいいよ」

「う、うん。 私達の最優先事項はボスの護衛だから。 それに組の方でも、ノストラード組が旅団の捕縛に貢献したって名声が一番大事みたい
 だし、報酬に関しては大丈夫だと思うよ」

「・・・悪くは無い話だね」

「ホント!?」

ジンジャーは頷くが、それから少し目を細めた。

「ああ、だけど一つ問題がある。 君達・・・護衛団だったかな。 護衛団が僕と組むならば、足手纏いになられては困るということ。
 勿論これは最低限の話で、出来れば旅団と戦う場合、戦力になるのが理想だね。
 折角組むのに、結局僕一人のほうが動きやすい、なんて事態になったら困るんだ」

話終えた後、ジンジャーは携帯に何やら打ち込む。

どうやら、メールをだったようで、すぐに返信メールの着信音が鳴る。

返信を確認するとジンジャーは席を立ち、出口のドアを開けた。

「僕について来てくれ。 護衛団の代表として、君達の実力を確かめさせて欲しい」

三人はジンジャーに続いて、薄暗い通路を歩いて行った。

ジンジャーがたどり着いたのは、ある一室の前。

他の部屋よりも、高級そうな木製のドアをジンジャーはノックも無しに開けた。

中には四十歳程の、顎鬚を生やした大柄の男がいた。

「ダイナソー・ぺぺ。 メールは見てくれたよね?」

「おお、勿論だ。 で、その三人が例の?」

「ああ。 君達にも紹介するよ。 彼はダイナソー・ぺぺ、天空闘技場の元スタッフだ。 その時はぺぺって名乗ってたけどね。
 生まれついての格闘好きで、1年前に天空闘技場を辞めてからは、こんな怪しい興行の司会をやってるんだ。
 偶然ヨークシンに来たから、彼に連絡したら、ダークネスファイトへの参加を誘われたってわけさ」

へえ、マイクパフォーマンスの時、知り合って一日にしては互いに砕けた様子で話していたけど、こういうわけがあったのかぁ。

「ぺぺ、頼む」

「任せな。 正直、この能力は結構疲れるんだが、アンタと念能力者三人の試合が見れるなら安いもんだ」

そう言ってぺぺが、両手を胸の前で向かい合わせにすると、両手の間に四枚の紙切れのようなものが出現した。

「へえ、あんたも念能力者ってわけか」

「ああ、水見式ってのをやってみたが、どうやら特質系ってヤツらしい。 特に訓練などした覚えがないが
 二十歳位の時使えるようになったんだ。まずは、この"チケット"をそれぞれ持ってくれ」

得体の知れない能力の産物、ヴォルトは少し躊躇うが、ジンジャーがあっさりとそれを手に持ったことで、意を決しチケットを
受け取った。

「よし、全員に渡ったな。 じゃあ、この能力の条件を満たすために説明をさせてもらう。 アンタらを傷つけるタイプの能力
じゃないから気楽に聞いててくれ。 オレの能力は『再起可能な闘技場(リサイクル・コロシアム)』って呼んでる。
 そのチケットを持ったものが、この能力を理解した上で練を行い『入場』と発音すると能力が発動。 チケットの所有者を
 特殊な空間に連れて行く。 その空間内で、いくら傷を負ったとしても、外に出れば状態が全て元に戻るから幾らでも怪我をしていい。
 但し、死亡した場合は例外的に、外に出ても元には戻らないから気をつけてくれ」

なるほどね、念能力者しか中に入れない、というのはネックだけど、その能力で作られた空間内なら、後のことを気にせず戦えるというわけか。

「聞いたね、三人とも。 僕が君達に協力する条件は簡単。『再起可能な闘技場(リサイクル・コロシアム)』の内部で、僕に勝つことだ。
 流石に、一対一で勝てというのは要求が高すぎるから三対一でいいよ。 ルールは・・・、ダークネスファイトと同じにしようか。
 降参の宣言があるか、意識を失うことで敗北とする。 但し、今回は相手を殺すのは控えるってことで。 それで良かったら、練をしながら
 『入場』と宣言してくれ」

「・・・バショウ、ヴェーゼ。 この話が本当なら、負けてもリスクは無い。 行こう」

ヴォルトはチケットを手に持ち、練をする。

「入場」

目の前が、白い光に包まれた。

今日はここまでにします。
次回は金曜日の夜の予定です。


ここは一つ、戦闘コンマを成功させてパピヨンを味方につけたいところ

ssを再開します。

次の瞬間、ヴォルトは草原の上に立っていた。

上空には、雲一つない青空が広がっているが、太陽はどこにもない。

念能力で作られた空間だからだろう。

周りを見ると、ヴェーゼとバショウ。そしてジンジャーにぺぺも、全員いた。

「よし、全員入れたようだな。 ここの広さは、五十×五十メートル。
 四人で戦うなら十分な広さだろ」

そう言われると、ここは一見どこまでも続く草原のようだが、ヴォルト達を四方から囲む半透明の壁のようなものがある。

「早速始めるのか?」

「いや。 まずは、ウォーミングアップの時間を十分程取ろうか。 僕は前にもここに来たことがあるけど、彼らは初めてだからね。
 このフィールドの感触を確かめたり、連携の相談でもするといい」

ジンジャーは、フィールドの角の方へ歩いていくと、軽くシャドウボクシングを始めた。

ジンジャーの言葉に従い、ヴォルト達も反対の角へ向かう。

「にしても、作戦・・・か。 オレは具現化系だから肉弾戦は得意じゃねえんだよなぁ。 まあ、そこらの腕自慢程度には余裕で勝てるが
 アイツには通じそうもねえ」

「私も似たようなものよ。 いえ、肉体能力で劣る分、バショウよりも弱いと思う」

「そっかぁ。 まあ、出来れば正面戦闘は避けたいよね。 なにか、いい方法は無いかな」

ヴォルトはどうする?

会議時間は21:30までとします。

補足ですが、『再起可能な闘技場(リサイクル・コロシアム)』の中で起きたことは、死亡という例外を除き、外に出れば全て元通りと
なります。
ヴォルトの精孔を開閉する技や、ヴェーゼの操作も、外に出れば使われる前に戻ります。

ペペの能力って、ヴォルトが精孔を開いた後の反動ダメージもリセットされんのかな?
中~遠距離攻撃のできるバショウに時間稼ぎしてもらってる間に精孔開いて
開放ヴォルトで接近戦して、どうにか隙作ってからヴェーゼに止め刺してもらう、とか

勿論、反動もリセットされます。

最初はお互いに様子見から入るだろうし、バショウの能力で煙幕を張れば精孔を開ける時間くらいは余裕で稼げそう
あとは誰に刺すかなんだよなぁ…

ヴォルトはこのメンバーの中で肉弾戦の強さはどのくらい?

>>34
バショウの戦闘能力がどれくらいか分からんが多分ヴォルトのほうが技巧で勝ってる

ヴォルトはどうする?
>>↓1

バショウに煙幕etcで時間稼ぎをさせ
精孔を開いたヴォルトが肉弾戦でジンジャーを制圧し
ヴェーゼが恋奴隷で行動不能にさせる

ていうか、ヴォルトなら、特に作戦立てなくても正面からの1対1なら、大抵の敵には勝てると思う。避けるのを優先して隙あらば針を指す感じで。これまでそういう状況にならなかったけど、そういうので生きる能力だと思ってる。

「そうだ、ぺぺはここを出たら肉体は全て元通りになるって言ってたよね。 ・・・だったら、私がやってみるよ。 バショウはまた、煙で
 時間稼ぎして」

「それって、ウヴォーギンに使った能力か? 自分にも使えるんだったら、確かにジンジャーにも届くかもな」

普段はリスクが高すぎて、なかなか自分には使えない能力だけど・・・、この状況なら私自身に使うのが最も効果的だろう。

「私が何とかして、ジンジャーの動きを止めてみるから、もし隙ができたらヴェーゼの能力を使って」

「わかったわ。 ただ、さっきも言ったとおり、私が奴の攻撃を一発でもまともに受ければ無事では済まないでしょうから
 決定的な隙ができなければ、動けないと思って」

「了解、これで決まりだね」

作戦会議は、3分程度で終わった。

残りの時間は、ジンジャーと同じく軽く準備運動をして、ついに十分が過ぎた。

ジンジャーが向こう側から、話しかけて来る。

「もう準備はいいよね。 ぺぺ、開始の合図を」

「よし来た! 双方、準備はいいか!? 制限時間無制限、どちらかの陣営が全員敗北した時点で終了とする。
 では用意・・・・始めェ!!」

『白昼に 彩煙立ち込む 大花火』

バショウの能力の発動と同時に、周囲の地面から色取りどりの煙が出てきて、ヴォルト達を覆う。

それを合図に、ヴォルトは自分の精孔を開きにかかった。

『妨害行動』コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの精神 5
      10-5=5

『補正項目』
警戒 +1

目標値 6

>>↓1 コンマ一桁

はい

『妨害行動』
目標値 6
 出目 3 成功

よしよし

ジンジャーは、開幕と同時に突進の体勢をとり・・・突然発生した煙に動きを止めた。

(煙、か。 毒を含んでいたりするのか? いや、それだと自分たちもただでは済まないから違うか、煙の中に飛び込んで来た僕にカウンターで
攻撃しようとしてる?)

具現化系は、その能力によっては、自分を一瞬で無効化しうることをジンジャーは経験から知っていた。

だが、悩んだのは数秒。

(ま、いいか)

どんな、罠だろうと正面から食い破ればいい。

幸い、この空間内では多少怪我を負っても、外に出れば元通り。

ならば、悩みすぎず自分の直感を信じるだけ。

ジンジャーの足元の地面が爆ぜ、一陣の風となり煙へと突入していく。

瞬く間に縮まる彼我の距離。

その時、ジンジャーの瞳は、煙の中から飛び出てきた小柄な影を捉えた。

なんとか、開放には成功した。

だが、その直後。

急速に自分達に近づいてくる気配を察知し、煙幕から飛び出す。

その先には、予想通りジンジャーがいた。

ジンジャーは僅かにたじろぐが、そこは歴戦の闘士。

突進の勢いをそのままにヴォルトに強烈な右ストレートを繰り出してきた。

【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 -2

『補正項目』
緊急対応 +1

目標値 8

>>↓1 コンマ一桁

避けろぉ!

【回避】
目標値 8
 出目 5 成功

急な直面にも対応し、素早く攻撃を合わせたジンジャーだったが、流石に精度は落ちてしまっていた。

ヴォルトは、ストレートを回避しつつ素早くジンジャーの右に回り込んだ。



ヴォルトはどうする?

22:37まで会議とします。

ここまで来たら力押ししかないんじゃないか?

素直に接近戦するか、それとも針で精孔を閉じるか

普通に接近戦して、隙あらば針さす。で、いいんじゃないかな

ヴォルトはどうする?
>>↓1

>>51

ヴォルトは、服をはためかせ空中へと跳躍する。

瞬時に、身を翻しジンジャーの頭部を目掛け、回し蹴りを放った。

【攻撃の命中】
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
-2

目標値 7

>>↓1コンマ一桁

ジンジャーは、ヴォルトの攻撃に回避行動を取ることができない。

ヴォルトの蹴りがジンジャーに突き刺さる。

【敵のダメージ】
『依存ステータス』
ジンジャーの肉体 7

『補正項目』
攻防力差 0
???    ?

基準値 7
※このスレではダメージ判定は初めてなので説明をします。
 ダメージ判定の際は、基準値を設定し、出目との差でダメージ量を求めます。
目標値の時とは異なり、数字が高いほど良い結果が出ます。
なお0は、出目10として扱います。

>>↓1 コンマ一桁

【敵のダメージ】
基準値 7
 出目 3 軽傷→補正によりワンランクダウン→無傷

ヴォルトの蹴りが顔面に突き刺さろうとした瞬間。

ジンジャーの体が、まるで吹き飛ぶようにヴォルトの蹴りから逃れた。

「ふふ、見かけによらず結構やるじゃないか。
 だけど、僕に傷をつける程ではないようだね」

どういうことだろう。

先程、ジンジャーの体に接触する直前、攻撃を押し戻すような力を感じた。

そして、先程の不自然な回避行動。

明らかに筋肉に依るものではない。

(これは・・・思ったよりも、厄介な相手みたい)

ヴォルトは、この先の激戦を予感し、ごくりと喉を鳴らした。

今日はここまでにします。
次回は明日の夜の予定です。

ssを再開します。

来た来た!

先程のは、恐らく何らかの念能力が働いたと見ていいだろう。

とりあえず、相手の能力を何も掴めていない現状では、ただ攻撃を繰り返すだけでは効果は薄いかも知れない。

なにか、工夫をして攻撃をクリーンヒットさせられる隙をつくる?

例えば、バショウに合図をして能力を使ってもらうとか・・・。

一応、試合開始前に簡単なハンドサインは打ち合わせておいたから、単純な意思疎通は可能だ。

また、相手の精孔を閉じることで先程の能力も封じることがができるかも知れない。

ヴォルトはどうする?

21:20まで会議時間とします。

>>↓1 ヴォルトはどうする?

バショウに念能力で攻撃してもらい、攻撃を受けるジンジャーの様子を凝で見る

ヴォルトは、後手でハンドサインをし、バショウに攻撃を頼む。

「ふーん、また彼が何かする気かい? だけどさ、それまで君は立っていられるかなっ!!」

ジンジャーは、バショウに構わず真っ直ぐにヴォルトに向かう。

恐らく、先程の煙幕からバショウの能力を、攻撃力は大したことが無いと予想したのだろう。

それに、いちいち反応して隙を作るよりは、三人の中で最も戦闘力の高いであろうヴォルトに集中するのは妥当な判断だ。

ジンジャーは、またパンチを繰り出そうとしているが、ヴォルトも唯それを待つだけではない。

相手の攻撃に合わせる形で、ハイキックを放った。

【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
相互攻撃 +1

目標値 8 >>↓1 コンマ一桁


【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
相互攻撃 -1

目標値 6 >>↓1 コンマ十桁

どうなるかな

【攻撃の命中】
目標値 8 
 出目 4 成功

【回避】
目標値 6
 出目 8 失敗



【敵のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの肉体 7

『依存ステータス』
攻防力差 0
ダメージ相殺 +1
??? ?

基準値 8 >>↓1 コンマ一桁


【自分のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの肉体 4

『依存ステータス』
攻防力差 0
ダメージ相殺 +1

基準値 5 >>↓1 コンマ十桁

耐えろー

【敵のダメージ】
基準値 8
 出目 7 軽傷→補正によりワンランクダウン→無傷

【自分のダメージ】
基準値 5
 出目 1 軽傷→クリティカルによりワンランクダウン→無傷

二人の攻撃は、ほぼ同時に相手に到達した。

だが、また先程の攻撃を押し戻す感触をヴォルトは感じる。

ジンジャーは、またしても無傷のまま、ふわりと飛ぶように距離を取る。

だがヴォルトも、念による腕のガードが間に合った為、ダメージはほぼ無い。

そして、違和感を感じた瞬間、凝を発動し相手の能力の正体を掴むことが出来た。

念の放出だ。

相手の攻撃に合わせ、念を放出し、攻撃の威力を殺すと共に放出の反動で自分も距離を取る。

特に意識した様子も無かったので、攻撃されると自動的に発動する能力かも知れない。

だとするならば、押し戻しにくい攻撃ならば効果がある?

例えば針での攻撃なら、形状的に圧力による影響を受けにくいので、通るかも知れない。

その時。

回避の勢いを利用して、ヴォルトから十五メートル程距離を置いたジンジャーの右腕から直径二十センチメートル程の念弾が放出された

(そんな距離から・・・、当たるわけないっての)

ヴォルトは素早く横に飛び退く。

「!?」

だが、念弾は軌道を変えるとヴォルトを正確に追尾してきた。

(やば、体が空中に浮いて・・・)


【幸運】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
作戦 +1

目標値 5 >>↓1 コンマ一桁

ヴォルト、戦闘はやっぱ結構強いよなぁ

【幸運】
目標値 5
 出目 1 大成功!

『夏の日に オレの拳が 火を吹くぜ』

バショウの声が聞こえたかと思うと、ヴォルトの斜め後ろから、火球が飛び出してきた。

その火球は、念弾を飲み込み拡散しながらもジンジャーに向かっていく。

「はっ、こんな攻撃が通じるとでも?」

やはり、念弾と相殺され殆ど威力が殺されていたのだろう。

炎は、ジンジャーの腕のひと振りで簡単に蹴散らされてしまった。

・・・だがジンジャーも、技を放ったバショウでさえ予想していなかったことが起こる。

炎の一部が小さく爆ぜ、生じた火花が、ジンジャーの目に入ったのだ。

「うぐっ!?」

ジンジャーは慌てて目をこすっている。

攻撃を当てる絶好のチャンスだ。

ヴォルトはどうする? 

23:00まで会議時間とします。

針でいいよね

針の場合は、部位も同時にお願いします。
補足がありましたので、会議時間を23:05まで延長します。

うーん、やっぱ戦闘によく使う腕かなぁ。
右腕から念弾出してたから、そっちが利き手かな?
右腕の方がいいかも。

>いずれかの四肢の精孔を閉じると、その部位はオーラを練ることが出来ず、堅も硬も不可能になります。
>また、その部位を使うタイプの発も封じることが出来ます(一度に閉じられる精孔は一つなので、一部分ですが)。
>胴体には3つの精孔があり、一つ閉じると【オーラ】が三分の一ずつ減少していきます。

一応前スレより抜粋

ふむふむ
胴体に刺してオーラを減らせば、念の放出の威力を減らしてダメージ通るようになるかもね

胴体に一票

戦闘慣れしてるジンジャーの事だから利き腕封じたところで心許ないし
やっぱり胴体に刺して攻撃と防御両方低下させるのが安牌かな

>>↓1 ヴォルトはどうする?

ジンジャーの胴体に針を刺し、精孔を閉じる

やるなら、ここしかない。

ヴォルトは、袖から長い針を出すと、ジンジャーへと走る。

狙いは胴体。

ジンジャーに攻撃を通す為には、高い攻防力と、念の放出による防御の二重の障壁を突破しなければならない。

その為には、相手のオーラの絶対量を減らすのが効果的だ。

ヴォルトは、目にオーラを集め、ジンジャーの精孔に狙いを定めた。


【精孔の封印】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
精密攻撃 -2
動揺 +2

目標値7 >>↓1 コンマ一桁 

そい

すまん……すまん……

しゃーない

ジンジャーの大まかな気配だけを頼りに、直感で放ったカウンター。

それは、命中こそしなかったものの、ヴォルトに回避行動を取らせ攻撃を断念させるには十分だった。

火花により、滲んでいた視界を取り戻したジンジャーは、一段目を細める。

「やれやれ。 これは教訓だね。 相手を見縊って手を抜いたりすると思わぬ危機に陥るっていう。
 ・・・さて、グダグダやるのは性にあわないし、一気に決着を付けようか」

ジンジャーは、ゆっくりと目を瞑り・・・それを一気に見開く。

同時に、その肉体からは大量のオーラが放出された。

十メートル程離れているヴォルトにも、物理的な圧力すら伴ってオーラが吹き付けてくる。

(これは、ただの練とは違う。 多分さっきの放出系の防御技と同じような・・・来る!)

ジンジャーの体が一瞬で霞んだようになる。

ヴォルトでさえ、かろうじて姿を捉えるのがやっとの速度。

強力な圧力と共に、ジンジャーはヴォルトに一直線で近づいてきた。

【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
高速移動     -2

目標値 5 >>↓1コンマ一桁

【回避】
目標値 5
 出目 2 成功


身を捻って攻撃を躱したヴォルトの横。

ごう、と風圧さえ感じる距離をジンジャーの拳が掠めていく。

冗談じゃない。 あんな攻撃を一撃でも喰らえば、即戦闘不能の危険が高い。

だけど、あんな無茶苦茶なオーラの使い方がいつまで続く?

体中から大量のオーラを放出させて、瞬間的に強大な推力を作り出している。

しかし、それはほぼ自爆に近い。

ジンジャーのオーラ量から推測して、高速移動が出来るのは後4、5回程度。

それで力を使い果たしてしまうはずだ。

ただ問題はそれまで、生き残れるかなんだけど・・・。

「ひっ」

まるで交通事故のような音が響き、ヴェーゼが吹き飛ぶ。

地面を、幾度か転がったあと、ヴェーゼは白い光に包まれて消えた。

・・・ぺぺの情報によると、敗北条件を満たすと自動的に外部に転送されるはずだ。

一撃で気絶したのか。

ジンジャー程の実力者なら力加減を間違えて殺してはいないはずだ。

ヴォルトは、一旦距離をとりバショウの近くに立った。


現在生き残っているのはヴォルトとバショウ。

ジンジャーは本当に短期決戦を決意したようだ。

まあ、この試合はこちらの実力さえ分かればいい。

これで、全員倒されればそれまで、生き残れば合格ってことかもしれないけど・・・。

このまま躱し続けるほかない?

それとも、何か手を打つべき?

0:35まで会議時間とします。

またバショウに妨害なりしてもらってどうにか背面や側面から針刺せないか?
相手がオーラ放出し続けてるといっても躱し続けるのは難しい気がする

バショウに針刺して火力を上げて、中距離からガンガン攻撃してもらうのは?
近づいてきたらヴォルトがカウンターで対処で

ヴォルトはどうする? 
>>↓1

>>100

今日はここまでとします。
次回は、月曜日の夜の予定です。

乙乙

乙乙乙

ssを再開します。

来たか

了解

そうだ、バショウの精孔も開放して・・・、いや今は無理だ。

精孔を開く為には、五秒程度の時間が必要だけど、今ジンジャーの前でそんなことしたら、確実にやられる。

ちらりとバショウを伺ってみるが、彼も神経を研ぎ澄ますことに精一杯で、俳句を詠む余裕など無いようだ。

まずは、どうにかして隙を作らなくては。

ヴォルトは、先程のジンジャーが能力を使う様子を思い出し、あることに気がついた。

(速さに気を取られてたけど、さっきの突進、あまりに直線的過ぎたような気がする。 もし、あの速度で普段通りの動きが可能なら
攻撃を外す。 ということは、ジンジャー自身もあの速度に適応しきれていない?)

だとすれば、カウンター。

それも、精孔を狙うのが有効かも知れない。


四肢の精孔を閉じることが出来れば、高速移動中のバランスを崩して転倒させることができるかも。

あの速度で、思い通りの体勢を取るには、微妙なバランス取りが必要なはずだ。

そんな状況で、どれか一つの四肢を封じれば、高速移動は困難になる。


ただ、胴体の精孔を閉じることでも、ジンジャーの速度を低下させることはできそう。

そうなったら、高速移動を辞めて普通のバトルスタイルに戻して来るでしょうけど、その場合はオーラが低下してる分
ダメージが通る確率が高くなる。

ただ、どちらにせよ、あの攻撃にカウンター合わせるのは危険。

逆にやられる可能性も多いにある。


どこの精孔を狙おうか。>>↓1

胴体

決めた。

狙うのは、胴体。 次の攻撃に合わせて攻撃を仕掛けよう。

ジンジャーが、呼吸を整え、前傾姿勢をとる。

そして、全身からオーラが吹き出し・・・来た!

【精孔の封印】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
精密攻撃 -2
ジンジャーの技術 -2

目標値 5 >>↓1コンマ一桁

【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
高速移動 -2
ジンジャーの技術 -2

目標値 5 >>↓1コンマ十桁

通れ

よっしゃ

【精孔の封印】
目標値 5
 出目 5 成功

【回避】
目標値 5 
 出目 2 成功

上手いこといった、技術9は伊達じゃないな

ジンジャーの全力の加速に、ヴォルトは、針を手にして踏み込む。

一瞬の交錯の後、ヴォルトの体は吹き飛び、芝生の上を転がった。

「ヴォルト!」

バショウが叫ぶが、ヴォルトは地面に手をつき素早く起き上がった。

その顔には会心の笑みが浮かんでいる。

「君、一体何をした? 僕のオーラを、減らした、のか?」

「ふふ、さーねぇい。 でも、これで形成逆転かな。 そんな状態で無理に高速移動をしても、オーラを無駄遣いするだけだよ」

「・・・ま、その通りかもね。 僕のこの能力【流星少年(ロケットマン)】に完璧にカウンターを合わせたのは、君が初めてだよ。
 今の僕のオーラは、放出で消費した分と、君に減らされた分を考慮すると半分くらいかな」

「なに? わざわざ、自分に不利な情報を教えてくれるなんて。 リアルすぎてブラフでもなさそうだし、もしかして観念したの?」

「まさか、勝負は最後まで分からないよ。 君は、筋力は大したことない癖に、ちょこまかとすばしっこいから、ムカつくし、絶対負けてあげない。
 まあ、この情報は僕の予想を上回ったご褒美さ」

仲間の連携と、ヴォルトの決断、そして幸運により、ついにヴォルト達はジンジャーを追い詰めた。

だが、ジンジャーの筋力はヴォルトよりも数段上。

高速移動を失っても、ダメージを軽減する念能力は生きてるだろうし、未だ油断は出来ない。

ここは、一気に勝負の流れを引き寄せたいところだけど・・・。

ヴォルトはどうする?

22:00まで会議時間とします。

硬を使えば一発は叩き込めるだろうけどカウンター喰らったら痛いしなぁ…
それかまたバショウに攻撃してもらって、それを相殺してる瞬間に別方向からぶん殴るか

とりあえず、もう一本くらい針通したいけど警戒してるから無理そうだな

バショウとヴォルトで攻め立てるか?高速移動は封じたし防御の出力もある程度落ちただろうから
消耗させる感じで

死にはしないんだし、ごり押しでもういいと思う

でも長引いたら長引いたでキツい
ヴォルトの開放時間が切れる前にジンジャーがオーラを空にしてくれるとも考えづらい

今、ヴォルトが精孔を開放してから7分程度経過。
残り時間は7~8分ほどです。

じゃあ>>119二行目で良いか、ある程度此方は攻撃しやすいし

それでいいか

>>↓1 ヴォルトはどうする?

>>119の2行目

さて、どうなるか

大丈夫、焦ることはない。

相手の切り札を封じた上、人数も二対一でこちらが有利。

確実に攻めて行けばいい。

ヴォルトはバショウに、攻撃のハンドサインを送る。

「おっと、その手はもう食わない。 止めさせてもらうよ!」

ジンジャーが向かってくるが、ヴォルトも黙っているわけがない。

「邪魔はさせない」

とりあえず、ジンジャーの攻撃をいなそう。

【妨害】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2

目標値 7 >>↓1コンマ一桁

技術が超一流だから安心感があるな

【妨害】
目標値 7 
出目 7 成功

よしよし

ジンジャーの攻撃の勢いをいなし体勢を崩させることに成功した。

攻撃が失敗したと判断したジンジャーは、崩れた体勢を狙って加えられる追撃を警戒し、距離を取る。

しかし、ヴォルトが時間を稼いだおかげでバショウの俳句も完成した。

『とくとみよ オレの俳句は 爆発だ』

バショウは、俳句が書かれた札に念を纏わせ、ジンジャーに投げつける。

「ちぃっ」

着地した瞬間を狙われ、回避は出来ないと判断したジンジャーは念を纏わせた拳で、正面から札を殴った。

札が小規模な爆発を起こし、爆音が響く。

多分倒せてはいないだろうけど、閃光と爆音、煙で隙は十分に作れたはずだ。

ヴォルトは、右手にオーラを集中させると、ジンジャーに飛びかかった。

【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
怯み +2
視界不良 -1

目標値 8 >>↓1 コンマ一桁

あい

【攻撃の命中】
目標値 8
 出目 4 成功


【敵のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの肉体 7

『補正項目』
攻防力差 -3
防御困難 -2
放出防御 ?

基準値 2  >>↓1コンマ一桁

尚、ジンジャーのオーラが半分になっているため、数字が奇数なら軽減成功。偶数なら失敗とします。

【敵のダメージ】
基準値 2
 出目 9 致命傷!→軽減成功→重傷  


やったか?

ダメージ判定今までで一番良い出目だったな、フランクリンの時にも出てればなあ...

爆発により怯み、とっさに防御出来なかったジンジャーにヴォルトの拳はまともに突き刺さった。

ジンジャーの弱体化と、ヴォルトの強化。 それに、バショウの援護が加わった
頭部への、渾身の一撃は、大きく脳を揺らし、ジンジャーの意識を刈り取る。

数分だが、当事者たちには数時間に感じられる程の熱戦を勝ち抜いたのは、ヴォルト達、護衛団だった。

ジンジャーの体が、白い光に包まれ消えた。

ヴォルトとバショウの体も、徐々に白い光が覆っていく。

「いや、スッゲーよあんたら。 三対一とは言え、ジンジャーを倒しちまうなんて!
 その強さなら、ジンジャーもあんたらと組むメリットを認めざるを得ないと思うぜ」

「ありがとよ、ぺぺ。 ところでヴォルト、かなりいい一撃が入ったみたいだが、まさか死んじまったなんてことは無いよな?」

「あはは。 流石にそれは本末転倒もいい所よ。 でも、ここだけの話、予想以上のクリーンヒットだったから少し焦ったんだけどね。
 でも、ジンジャーの防御の能力が発動して、いい感じに威力を弱めてくれたの」

「へへ、結構危なかったんじゃねえか」

やがて、ヴォルトとバショウは全身を光に包まれ、元の世界へと帰還した。

あれ?これもしかして0だったらジンジャー死んでた?

今日はここで終わりにします。
次回は、水曜日の夜の予定です。
次回からは、泥棒編に入りますが、ジンジャー編とは異なり、頭脳戦が決め手になると思います。

乙乙


相変わらずコンマ神に愛されてるスレだな


選択肢や安価内容で仲間になるか決まる感じか

乙乙
コンマがかなり良い感じだったな

ssを再開します。

「ん・・・」

不意に、変わった視界に少し目を細める。

ヴォルトは、元の殺風景な部屋の中にいた。

「帰って来たか」

「!?」

背後からかけられた声に振り向くとそこにはジンジャーがいた。

周りを見てみると、最初に退場したヴェーゼ、ジンジャー、そしてバショウとぺぺもいる。。

「ジンジャー、これで私たちの提案を受けてくれるよね」

「まあ、仕方ないね。 少なくとも足でまといにはならない程度の実力は持ってるようだし、一時的にだが組むとしよう」

それを聞いて護衛団の中に、安堵が広がる。

「ねえ、ヴォルト。 話も纏まったことだし一度リーダーに話を通しておいたら?」

「そうだね」

ヴォルトは、携帯を取り出すとダルツォルネへと繋がる番号を入力した。

「あ、もしもしリーダーですか? 実は・・・」

ダルツォルネとの話は、十分ほどで纏まった。

「事前に決めた条件は全てOKだってさ。 あなたへの取り分と報酬は問題なく払えるよ、ジンジャー」

「そうか、ならよかった」

「うっし、じゃあ次の対象の所に行こうぜ、今から出発すれば着く頃にはちょうどいい時間になるだろ」

「ああ、行きの車の途中で君たちの事情も聞かせてくれ。 よく考えたら、どうして君達が旅団に追われているのか、現在置かれている
 状況はどうなっているのかは、殆ど知らないしな」

「ええ、もちろん。 ぺぺも、じゃあね」

「おう、今度時間があれば、うちの興行のゲストとして飛び入り参加でもしてくれよ」

「はは、考えとく」

情報班と、新たな協力者ジンジャーはビルの地下を出て次の目的地。

とある盗品商の元へと、向かった。

――ヨークシンシティ内の、某ビルの一室。

ワンルームの狭い部屋の中で、一人の女がソファに座り本を読んでいる。

若くはなく、その顔には幾らかの皺が刻まれている。

ただ、彼女の纏う雰囲気、その所作の滑らかさは年を感じさせず
初対面の者には、三十代後半にも五十代近くにも見られた。

本当の年齢を知る者は彼女しか・・・、いや、彼女も本当の意味で正確な年齢は知らなかった。

彼女は、ノックの音に顔を上げた。

この時間の訪問客には、心当たりがあった。

「開いてますよ、ゲンドーさん」

「お邪魔します」

入ってきたのは、中年の男性。

一般人風に変装をしているが、その警戒心に満ちた目の配り方は、マフィアという彼の正体を現している。

「電話でもお話したかと思いますが、受けてくれますでしょうか?」

「断る理由なんかありませんよ。 いつもの通り報酬が頂けるなら受けます。 一応、確認したのは幻影旅団に流星街出身者が多いから?
 ターゲットの、団長もそうみたいね」

「ええ、流星街の内部の社会については、我々も詳しくは知りませんからね。 流星街との摩擦は避けたいというのは、上層部の考えにも
 あるでしょうが、幾らなんでも、こんな状況で引くつもりは無いようです。 メンツが丸つぶれになりますし、旅団の方も多分やる気ですから」

「まあ、そうでしょう。 マフィアっていうのは恐れられ嫌われてこそ、ですものね」

「ただ、あなたも流星街出身と聞いてますので、もしかしたら今回の依頼は断られるかも知れないと思っていました」

女は、軽く口角を上げ首を振る。

「問題ないわ。 私は、今そこまで流星街と縁があるわけでもないし・・・、確かに流星街は自分達を脅かそうとするものは
 何を犠牲にしてでも排除しようとする。 例えば、例の冤罪事件の報復みたいにね」

ゲンドーの頭の中に、流星街の恐ろしさを象徴する事件、冤罪で不当に三年間拘束された男の為に、三十一人の住民が自爆により報復したことが
浮かぶ。

「でも、その報復は、男が流星街出身ということで、正当な裁判を受けられなかったことに対するものみたい。 幻影旅団の件に関しても
 マフィアを襲撃した幻影旅団に対する、コミュニティー側の報復の範囲なら、旅団が自分で招いたって事で流星街は出てこないでしょう。
 見せしめの為に、旅団に関係のある流星街関係者を殺そうとまですると分からないけど」

「コミュニティーも流石にそこまではしないでしょう。 旅団を始末すれば、この件は終わりになると思いますよ」

「ならよかった。 さて、そろそろお仕事をしましょうか」

「名前はクロロ・ルシルフル、ね。 間違いない?」

「こちらが確保している古参の旅団員から引き出した情報です、偽装など出来ない方法でね」

「つまり、そのクロロが昔から偽名を使っていない限りは大丈夫ってことか。 写真はあるの?」

「その名前で検索してみたら引っかかりましたよ。 天空闘技場の二百階闘士の中に、同姓同名がいました。
 団員に確認させた所本人に間違いないようです」

ゲンドーは懐から一枚の写真を取り出す。

それを女は手に取って眺めた。

「少し、ブレてるわね」

「すいません。 素人が撮ったものしか用意できなくて」

「そう・・・。まあ、このくらいなら何とかなります。 そして、最後に一番大事なこと、ターゲットの発の内容は?」

それを聞き、ゲンドーは少し不安そうな表情になった。

「あの、団員も詳しくは知らないようでして、ただ他人の発を盗むことができるようです」

「それだけ情報があれば何とかなるわ。 じゃ、始めようかしら」

女がクロロの写真の上に手をかざす。

その格好で静止したまま、三分間程が立っただろうか。

女はゆっくりと顔を上げ言った。

「終わったわ。 この男はもう【気まぐれな条件(ムーディー・ブレス)】の影響下に入った」

「ありがとうございます、報酬はいつもどおり現金で。 私はこれで失礼します」

「まって、ゲンドーさん」

報酬を置いて帰りかけたゲンドーに、女から一枚の紙が渡される。

「私、この能力の制約があるから、能力が発動している一週間はこの部屋を出られないのよ。 一週間分の食料を買ってきてくれない?
たまたま買いそびれちゃって」

「では、後ほど部下に」

「だめ、この部屋の場所を知る人は最小限にしておきたいの」

「・・・わかりました」

ビルを後にし、ゲンドーは食料品店へ向かった。

(しかし、あの女の用心深さは凄いな、所在地を徹底的に隠すのもそうだが、自分の名前さえ、ごく近しい人間しか知らないって話だ。
その性格と能力から、付いたあだ名が『禁じ屋』、か。 まあ、おつかい位は甘んじて引き受けてやるさ。 これでまた一つ旅団を
追い詰めたんだからな)

20分ほど休憩します。

一応、職業の説明を載せておきます。
【ネオンのボディーガード】
利点・・・序盤から、強力な念能力者の仲間たちを有しています。クラピカを始めとする念能力者たちの協力を早い内から得られるのは大きなメリットです。
     成り上がりのノストラード組ですが、マフィア社会での影響力は決して低くはないのでマフィア社会のバックアップが得られます。
     ただし、目的は自由には選べません。
     この職業の主目的は、ネオンとライト・ノストラードの護衛。小目的として、幻影旅団の討伐や盗品の奪還などが状況に応じ発生します。
欠点・・・欠点はネオン・ノストラード。この一言です。ネオンの機嫌を損ねると、原作以上に突拍子もないことをしでかす可能性があります。
     また、クラピカが仲間に入っている時点で、幻影旅団との衝突は避けられないでしょう。ネオン及びライト・ノストラードの死亡。
または、ネオンの念能力がクロロに奪われるとゲームオーバーです。  

ssを再開します。

了解

「ブロット宝石店、ここだね」

ベンゼルに聞いた情報によると、この店は表向き普通の宝石店を装っているが、裏では盗品の取り扱いもやっているらしい。

そして、私たちの目的の泥棒もここに来る。

「どうするんだい? 例の男が来るまでここで待っているつもりじゃないよね?」

「いや、コミュニティーの息が掛かってるみたいだから、その名前を出せば協力してくれるでしょ。 まずは中に入りましょう」

情報班と、ジンジャーが店の中に入ると、初老の店主が出迎えた。

少し太った男で丸顔に、にこやかな笑顔を浮かべている。

ヴォルトはカウンターに近づき、ベンゼルから聞いた合言葉を言った。

「サファイアと真珠のネックレスが欲しいの。 鎖はプラチナ製でね」

それを聞いた店主の笑顔が、僅かに質の違うものになる。

「そちらでしたら店頭には並べておりません。奥の方へどうぞ」

通された応接室で、ヴォルト達は自分達の目的を話した。

「そうでしたか。 ですがコミュニティーの方とはいえ、取引相手を売るようなことは・・・」

「そこは安心して。 コミュニティーの名誉に誓って、危害は加えないと約束する」

「うーむ・・・。 まあ、約束して頂けるなら信じましょう」

コミュニティーも、結構役に立つものだ。

ノストラード組単独で動いている場合はもっと交渉は難航しただろう。

「彼は後一時間ほどで来ると思います。 それまでここでお待ちに、――失礼、電話が来ました」

店主は、携帯電話を手に取り、耳に当てる。

「もしもし、こちらブロット宝石店ですが・・・、えっ、ブロンズ様ですか? はい、はい。 確かに今コミュニティーの方が――。
 代わります。」

店主は、おずおずと此方に電話を差し出す。

「あの、先程話した彼、ブロンズ様が、皆様方のリーダーである、黒い髪をした、小柄の女性・・・恐らくあなたに代わってくれと」

「えっ!」

店主の会話を聞く限り、店主が話す前からブロンズという男は、こちらの存在を知っていたよう思える。

いや、それどころか会話の内容も知られていたと言うこと?

「あの、店主さん。 この部屋って、盗聴器とか隠しカメラは大丈夫なの?」

「それは勿論。 ここは取引に使う部屋ですから、そこは特に念入りにチェックしてます。 窓も作らないようにして、外部からの覗き見も
 防いでおりますよ・・・でも、少し不安になりましたな。 金属探知機を取ってきて調べてみます」

「そっか・・・、とりあえず電話を貸して」

店主は電話をヴォルトに渡した後、金属探知機を取りに部屋を出て行った。

ヴォルトは、今繋がっているというブロンズに向かって話す。

『あー、もしもし。 私がご指名のヴォルトよ。 あなたは、ブロンズさんでいいの?』

『うん・・・いや、ハイ。オレがブロンズです。 てっ、てゆーかなんの用なんですか? オレは、マフィア絡みのものは盗んで覚えがねえ、
 いや、ないですけど』

明らかに、緊張で上ずった声がする。 なんか、凄腕の大泥棒ってイメージとは大分違うなぁ。

とりあえず、まず気になったことを聞いてみよう。

『別にあなたを捕まえようと思って来た訳じゃないの。 ちょっと仕事を依頼したいだけよ。
 ところで、あなたは電話する前から私たちが来ていることを知っていたみたいだったけど、どうして?』

『そ、それは・・・、か、勘ですよ。 オレ昔から勘が冴えてるんです』

勘って、流石に言い訳にしても無理があるでしょ。

でも、触れられたくなさそうだし、今は交渉を優先させよう。

『そうなんだ。 とりあえず、電話だけじゃ何だから私たちの所まで来てくれない? 場所を指定してくれたら、こちらから行くことも出来るけど』

『いや、オレのほうが――』

その時、室内に警察車両のサイレンが響き渡った。

咄嗟に音が聞こえてきた後ろの方向を見ると、テレビがついており、ドラマらしき番組の中の車両がサイレンを立てていた。

「わりい、ソファに座ってたら、尻でリモコンに乗っちまってたみたいだ」

バショウが小声で謝ってくる。

だが、電話の向こうからは慌てた声が聞こえてきた。

『ひぇぇー。アンタら、マフィアってのは嘘で警察なのか!?。 オレは絶対に捕まらないぞ!』

『ちょ、ちょっと待って。 今のは実は・・・』

それから、事情を詳しく説明して何とか分かって貰えた。

『わ、わかりました。 じゃ、これから十分くらいでそっちに行きます』

やっと、ブロンズと会う約束を取り付けたヴォルトは、電話を切ると、気疲れからソファに座り込んだ。

今日はここまでにします。
次回は金曜日の夜の予定です。

乙です。クロロにかかった念って何だろう

乙 ブロンズの能力...何だろうね、人の視界を覗き見るとか?テレビが付いたのには気がついて無かったけど
ヴォルトの容姿は解ってた。

乙乙
この性格、素なのかわざとなのか

ssを再開します。

りょーかい

電話をしてから、二十分が経過したが、以前としてブロンズは現れない。

「遅いわね・・・。 もしかして、すっぽかされたかしら」

「いや、もう少し待ってみようよ。 道が混んでいるだけかも知れないし」

いらつくヴェーゼをなだめるヴォルトだったが、実はヴォルト自身も違和感を感じていた。

電話で話した印象だと、ブロンズは慎重で、神経質な男。

待ち合わせ時間に遅れそうなら、電話くらいかけてくるはずだけど。

そう思っていた矢先、店主の携帯電話から着信音がした。

「ブロンズ様からのようですね」

「ちょっと貸してくれる? 多分私たちへの連絡だと思うから」

そう言ってヴォルトは、電話を受け取ると通話ボタンを押した。

「も、もしもし、さっき話したヴォルトさんですよね?」

電話の向こうからは、ブロンズの慌てた声が聞こえてくる。

「ええ、そうだけど。 慌ててるみたいだけど何かあったの?」

「実はですね、えーと、なんて言えばいいのか・・・、とにかく追われてるんです、今」

追われてる? 

ヘマをして、警察にでも見つかったのだろうか。

「落ち着いて、追われてるって誰に?」

「金刃会になんです! と、とにかく、あなた達、僕に仕事を依頼するって言ってましたよね。 なんでもするので、助けてくれませんか?」

まあ、助けるしかないよなぁ

その後の、ブロンズの話を纏めるとこうだ。

とある富豪が所有する時価二億円相当の宝石を盗んだのはいいが、運悪く監視カメラに顔写真を取られてしまったらしい。

その富豪は、マフィアとの関連は薄いものの、裏社会とは強い繋がりが有り、殺し屋の集団である金刃会にブロンズの抹殺を依頼した。

ブロンズは、ギリギリの所で追手から逃れ続けていたものの、このままでは殺されるのは時間の問題と悟っていた。

そこに私達、マフィアンコミュニティーからの依頼が持ち込まれたということだ。

ブロンズが、依頼を受ける代わりに、コミュニティーに身柄の保護とヨークシンからの脱出を頼むつもりでこちらに向かっていたが

移動の途中に、追手に見つかって、今ある建物の中に追い詰められている、ということだった。

「分かった。 私たち、ノストラード組の依頼を受けてくれるなら、あなたはもう仲間みたいなものだしね。
今すぐ向かうわ」

「のすとらーど組? いや、もうなんでもいいです、とにかく助けてください。 僕は今、ノクターンビルの中に隠れてるんで」

「了解、電話はこのまま通話中にしといてね」

ちゃっかり、自分達の依頼を受けさせる言質をとった後、ヴォルト達は車に乗り込み、ここから十分ほどの距離にあるノクターンビルへと急ぐ。

「ところで、金刃会ってどんな組織なの?」

他のハンターとの繋がりを、あまり持たなかったせいで、少し情報に疎いヴォルトが車内の者に尋ねた。

「あー、最近名を挙げている奴らでな、世界中の人と金が多く集まる都市を移動しながら、殺し屋稼業で荒稼ぎしてるらしいぜ」

「今日の僕の対戦相手にも金刃会の殺し屋がいたね。 聞いたところによると、天空闘技場の二百階闘士崩れを、何人も雇ってから
業績を伸ばしたって話。 噂では、体に無理やり念を流す方法で希望者を念能力者にしてるとか」

それを聞いたヴォルトは少し眉を顰めた。

「うえぇ、なんって危ないことしてるのよぉ?」

「そうだね、未熟な念能力者が無理にやってるせいで、死亡事故が多数。 念に目覚めたとしても、代償は深刻らしいよ。
 そう考えると、今日戦った彼は、実力はイマイチだったけど、特に後遺症は残っていないみたいだったから、ツイてたんだろうね」

ヴォルトは、受話器を耳に当てた。

「金刃会って組織のことは聞いたよ。 あなた結構危ない橋を渡ってるのね」

「冗談じゃないですよ。 オレも、あの富豪が、そんなにやばい奴だって知ってたら狙いませんって。 と、ところで、もっと急いでくれませんか
 実は、見つかった追手は一人なんですけど、そいつ僕がこのビルに逃げ込んだ後、仲間を呼んでビルの出入り口を全て封鎖したみたいです。
 そんで、今にもビルに突入してオレを探そうとしてるんですよ」

さて、どうビルに入るかな

「ん? ちょっと待って、あなた今隠れてるんでしょ。 なんでそんなこと分かるの?」

「あー、えーと・・・。 もういいや、言っちゃいますよ! さ、さっき、電話越しに聞こえてきた会話からして、あなた方、念能力者なんですよね。
 実は、オレもそうなんです。 【君の瞳を覗いてる(アイアイウィンドウ)】って能力で、目を合わせた者の視界を覗き見ることが出来るんですよ」

確かに泥棒にはうってつけの能力だ、警備の行動を読むことも出来れば、金庫の番号を盗み見ることも出来る。


「最初に見つかった追手と目があったんで、いまそいつの視界を覗いているんです。 そいつと話してる応援に来た奴らの話を読唇術で読み取った
 のを纏めると・・・」

なるほど。

どうやら、金刃会は何度もブロンズを逃がしたことで警戒し、かなりの精鋭を集めたらしい。

応援の中で、そこまで腕が良くないものはビルの出入り口の警備を固め、最初の追手も含めた腕のいい10人・・・内、念能力者が三人・・・が
ビルの内部に入ることになったんだとか。

「そっか・・・、ところで、そいつらの特徴は分かる?」

「いや・・・、どいつも、一般人風の特徴のない格好をしてましたし・・・、あっ、そうだ。 その内、一人は左腕がありませんでしたよ。
 多分目も見えてないか、かなり悪いんじゃないかな。 名前はサダソって呼ばれてました」

「へえ、サダソか」

【情報】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの知識 5

『補正項目』
フロアマスター +1

目標値 6 >>↓1 コンマ一桁

実際サダソくらいなら勝てそうだが…

地味に厄介だから念の情報が手に入られなかったのはきついな

【情報】
目標値 6
 出目 0 大失敗!

まぁジンジャーの性格上興味ない奴の名前とか覚えてなさそうだし

「サダソ、サダソ、ねえ。左腕がない・・・、も、もしや!」

ジンジャーが、いきなり大声を上げた。

「ど、どうしたんだよジンジャー」

ジンジャーらしからぬ、平常心を失った様子にバショウも驚いていた。

「間違いない・・・、十年程前までアイジエン大陸にその名を轟かせていた、A級賞金首にして、伝説の殺し屋"死拳のサダソ"。
 その右腕の攻撃は一撃必殺。 その戦闘スタイルから左腕など使わないと、腕を自ら切り落としたことで、更に念能力の威力は増したとか・・・。
 正直言って、戦えば、ここにいる戦力では厳しいかもしれないね。 最近は噂を聞かなかったがまさか、金刃会に身を寄せていたとは」

その言葉に、車内の緊張は一気に高まった。

「なるほどね・・・。 もし戦えば、まず死、か。ブロンズと合流できたら、金刃会とまともに戦うのは絶対回避しながら脱出しよう」

車内の誰かが、ごくりと唾を飲み込む音がした。

だが、この中の誰も知らない・・・。

ジンジャーの言う伝説の殺し屋の本来の名は"死拳のサダオ"。

彼の大いなる勘違いだということを・・・。 

20分ほど休憩します。

な、なんだってー

あ、了解

ジンジャーはドジっ子

なんと、そういう事になるのか

おつー

知っているのかヴォルト!

ssを再開します。

「着いたか・・・」

ビルに面した通りから、ノクターンビルを見上げた。

ノクターンビルは、地下二階、地上七階建ての大型ショッピングセンター。

地下一、二階が食料品店。地上一階は、ファッション、化粧品など女性向けフロア。

二階は、紳士服など男性向けフロア。三階は家電製品、四階は家具店、五階は本屋やホビーなどの娯楽用品、六階は飲食店街、最上階は映画館など
があるアミューズメントフロアになっている。

ヴォルト達は、車の中で、裏闘技場での不良風の服装から、一般人風の格好に着替えていた。

「みんな・・・特にジンジャーは、学生や社会人を装ってね。 金刃会の目につかない為にも、ハンター臭やマフィア臭は確実に消して」

「分かった。 とりあえず、中で合流するためにブロンズがどこにいるのか確かめようぜ」

ヴォルトの耳にはイヤホン、襟にはミニマイクが仕込んであり、ハンズフリーでもブロンズと会話出来るようにしていた。

「ブロンズ、今あなたはどこにいるか教えて?」

「は、はい。 ええと、今視界を覗いている男は、まず一階を探しているようです。
 他の奴らは、視界から消えてしまいましたが、オレは今、六階のカフェにいますよ。 パフェとキャラメルマキアートを・・・」

「いや、それだけでいい。 脱出経路は近くにある? 階段とかエレベーターとか」

「はい、店から二十メートルくらいのところに階段があります。このビルは一つの階につき三つの階段があるんですよ。
 エレベーターは十以上あって、一つは店のウィンドウから見え・・・あれ?」

「どうしたの?」

「いや、今表示灯が、点滅してます。 どうやら故障しちゃったようですね。 まあ、これで金刃会の奴らも動きずらくなりますよ」

「なっ・・・」

まずい。 こんなタイミングでのエレベーターの故障が、偶然であるわけがない。

何か理由があるはず・・・。

【推理】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの知力 4

『補正項目』
なし

目標値 4 >>↓1コンマ一桁

まさかサダソ…!

【推理】
目標値 4 
出目 4 成功

そうか。 店に多数あるエレベーターを使えなくした、ということはブロンズの移動経路を絞ることが目的ね。

この広いビルの中を、闇雲に探し回っても効率が悪い。

それよりは、階段を監視しながら、一階ずつ隈無く探し追い込んでいった方がいい。

今、男は一階にいるという話だけど、だとしたら一階ずつ上の階へとブロンズを追い詰めていくという作戦だろうか。

ただ、それを七階までやるのは骨が折れる。

時間を短縮したいなら・・・。


ブロンズを、今いる場所に留まらせていいだろうか。

ヴォルトはどうする?

ブロンズへの指示を決定してください。
23:40まで会議時間とします。

バラけてくる感じ?
急いで最上階の映画館に潜らせたら隠れられるかな

二人一組で、ブロンズ探すとかか?

火災を装うか?バショウの念でさ、どさくさで客に紛れるっていう。まあ非常階段とか有っても
結構リスク高いけど

フロアは全部で9つ、それぞれ階段は3つ
追手全員で全フロアの全階段を同時に見張り続けるってことはできないわけだ

補足説明です。
非常階段は店の外にあるため利用するのは、危険です。
また、ブロンズ本人の、戦闘能力は一般人とそれ程変わりません(危機感知能力と逃げ足は速いですが)。
補足説明をしたので、会議時間を23:45まで延長します。

そういえばアレだね、時間短縮なら上と下から敵は追い詰めるかも?7階でエレベーターを
故障させたのかもしれない。4階辺りに逃がすか?

四階の家具フロアで絶して隠れてもらうとか?

ブロンズいま、6階にいるんだよな

ちなみに、階段は全て一階から七階まで繋がっています。
但し、地下へ行く階段だけは別になっていますが。
補足説明が多くすみません。
会議時間を、23:50まで延長します。

ブロンズに4階の家具フロアで、ヴォルト来るまで絶しててもらうとかでいんじゃね

>>200 そんな感じで行くか、途中でブロンズ服も変えたいけど背格好の近い奴から貰う方が良いかな?

ヴォルトはどうする? 
>>↓1

>>200

「ブロンズさん。もしかしたら、相手は一階から登りながら探す班と七階から降りながら探す班に分かれているかもしれない。
 五人ずつ別れれば、三人は階段を監視しながら探すとしても、二人は自由に動けるからね。 とりあえず四階の家具フロアで待ってて。
 できれば、絶で気配を消しながらだといいんだけど」

「ぜ、ぜつ? すいません。オレその"ぜつ"ってのは分からないです」

「そっか・・・。 じゃあ普通に待ってて」

基本の四大行を知らないってことは、修行によって念能力に目覚めたんじゃないのかぁ。

念能力って言葉自体は知っていたようだけど。

まあ特質系能力者の場合うちのボスみたいに、ある日突然、念に目覚めるってケースはたまにある。

「と、とにかく四階で待ってますね。 出来るだけ早く来てくださいよ」

「任せて」

一旦、ブロンズとの会話を引き上げるとヴォルトは三人に目配りをした。

「さ、そろそろ行きましょうか。 ブロンズは四階の家具フロアに潜伏中よ」

ヴォルト達は金刃会のメンバーらしき入口を伺う男たちを横目にノクターンビルへと足を踏み入れた。

幸い、今のところ怪しまれてはいないようだ。

今日はここまでにします。
次回は日曜日の夜の予定です。

乙、ブロンズ絶使えないのか


ネオン監視にブロンズの能力はほしいけど、なかなか難しい

ssを再開します。

待ってました!

舞ってた

ノクターンビルの内部に入ったヴォルト達は、つい辺りを見渡し"死拳のサダソ"らしき人影が無いか探してしまう。

目に見える範囲には、それらしき人間は見えないけど・・・。

いや、それより警戒するあまり挙動不審になるのはまずい。

もし、サダソに遭遇してもブロンズを連れ出そうとしているとバレなければいいのだ。

「みんな、北側の階段から四階に行こう。 ゆっくりと、自然な演技を忘れないでね」

ヴォルトは小声で指示し、四人は、あえて店の商品を眺めたりしながら、北の階段へと向かっていく。


【作戦成功】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
適切な判断 +3

目標値 7 >>↓1コンマ一桁

ほい

【作戦成功】
目標値 7
 出目 6 成功

ヴォルト達は階段を上り、二階の紳士服フロアまで到着した。

エレベーターが故障したせいで、客が階段に集中しているため思いのほか進みづらい。

その時、ブロンズが電話越しに話しかけてきた。

「つ、着きましたよヴォルトさん。 何とか追手にはバレずに来れたみたいです。
 でも、その、気配の消し方とか、さっき言っていた"ぜつ"っていうのはよく分からないんで家具を利用して身を隠してます」

「家具で? うーん、そこから外の様子は分かるの?」

まさかタンスの中に隠れているとか、子供並みの隠れ方はしていない、よね?

「い、いや、正直ちょっと視界は悪いですけど・・・。でも電話があるじゃないですか、四階まで来てくれたら僕が電話で誘導しますよ」

「そっか。でも、隠れるっていうのはいい判断かも知れないわね。 このビル、一つのフロアがかなり広いし、上手く隠れたならまずバレないから」

「で、でしょ? 僕かくれんぼは昔から得意で・・・あ、あれ、ちょっと充電がまず――」

急にブロンズからの通話が切れてしまった。

切れる直前の言葉から、捕まったのではなく電池が切れたらしい。

話しながらヴォルト達は階段を上りきり四階に着いていた。

周りを見渡すが、ベッドからクローゼットまで多種多様な家具が展示されている上品な雰囲気のフロアだ。

奥行きもかなり広く、この中のどこかに隠れたなら探しだすのは至難の技だろう。

・・・ということは、敵に見つかりづらくはあるが、こちらもブロンズに合流するのは困難ということ。

今までの会話で把握できたブロンズの性格を鑑みると、電話が切れてしばらくは怯えて隠れたままでいるが
その内、不安に耐え切れず外に出て私達を探し始めるだろう。

その暫く時間が経ってから出てくる可能性が高いというのが最悪だ。
これが、もし今すぐに外に出て私たちを探してくれれば、追手がまだこのフロアに到達している可能性も低いし安全に合流できるかもしれないが
追手がこのフロアに到達してからでは、私達より先に追手に見つかってしまう危険もある。

ここは多少のリスクを冒してでも、早急にブロンズと合流しなければ。

私たちは彼の容姿を知らないが、ブロンズは店主の瞳を通して私達を見ているので知っているはずだ。

ヴォルトはどうする?

22:20まで会議時間とします。

ちょっと視界が悪い、つまり完全に見えてない訳じゃない...よな?此方はブロンズの体格を
知らないからどの程度の物まで隠れられるか解らないけど、ちょっとだけ空いてる扉とか探す?
いや、もっと隠れられる物は有るだろうけど

そうだな、隠れられそうな所を探すとかでいいんじゃないか?

それと手分けせんとね、店主の視界を見てたなら仲間も見てるはず。ベッドの下に潜ってたり...
ももしかしたら有るかも

一応全員の姿を見ているだろうから、バラけて歩き回って見つけてもらうとか

>>218に補足で二手に分かれて探すでいいんじゃないか

火災報知器鳴らすとか騒ぎを起こしてその間に合流するとか?

>>222それは悪手だと思う。
連絡取れないしこっちはブロンズがわからないから
サダソ達に見つかる可能性が高い

円を使うとかどうだろう

ちなみに、フロアの広さについて補足説明をしますと、ヨークシンシティでもかなり大きい
大型ショッピングセンターなのでワンフロアは約百メートル四方の広さを持っています。
そこに、数千の家具が並んでいるフロアとお考え下さい。
補足説明をしましたので会議時間を22:30まで延長します。

>>224ビルが広いって描写されてるしノブナガでさえ半径4mしか広げられないから無駄だと思う(それにできる奴いるとは限らないし)

>>225そうか
じゃあ、みんなばらけて隠れられそうな所を探すとかしかないのか

できる人は円使った方がいいよね。できるだけ急がないとだし。

大きな家具と中ぐらいの家具と小さい家具
それぞれのコーナーを各店員に案内してもらえるように別れてさがすとか?

後は...電話出来る体勢が取れる物に隠れているって事か、横になってるか立ってるか座ってるか解らんが
それと店員に電話を聞かれないように定位置に居る店員からは離れていると思う。

ヴォルトって円だけ使えないのか…

ヴォルトはどうする?
>>↓1

円を使える人は使って、手分けして探す

>>231円使えない描写あったっけ?

>>234さん。
>>4のルール説明に記してあります。
細かく書いてあるので、見つけづらいかもしれませんが、最後の方にあります。

「こうなったら、しょうがない。 手分けして探すしかないかな」

「マジかよ、このフロアを?」

バショウが、げんなりとした顔でフロアを見渡す。

広大なフロアには、大小問わず多くの家具が展示されており、探すのは骨が折れそうだ。

「そうだね・・・、円とか使える人いる?」

ちなみに私は使えない。

元々感覚が鋭く、暗闇でも音や空気の動きで、ある程度の情報は得ることができる為、必要性を感じなかったのだ。

ヴェーゼとバショウは黙って首をふる。

「僕は一応使えるけど、半径十メートルが限界かな。
 それに、そのブロンズは念能力者ではあるけど、戦闘能力とかは常人並みなんだろ?
 修行もしていないみたいだし、円の中に入っても感知できないかもしれないよ?」

確かに、それは問題だ。

それでも使わないよりは、見つかる確率が高くなるかも知れないけど、こちらはブロンズの容姿を知らない為
ブロンズだと分からないかも知れない。

常人離れしたオーラや肉体を持っていれば、ヒントにはなるけどブロンズの場合それは期待できない。

しかも、円を張りながら店内を歩けば金刃会の念能力者に怪しまれる可能性が跳ね上がる。


>>↓1 円を使ってもらう?

使わなくていいかな

やめよう

>>235あ、ほんとだ。
返信ありがとう

そういえばヴォルトは呼吸を探れるのか、呼吸とかは発想が回らなかったけど行けるかコレ...

「じゃあ、円はやめとこうか。普通に手分けして探しましょう」

「あ、ちょっと待ってよ」

ヴォルトの指示にヴェーゼが意見を挟んだ。

「私や、あとバショウもだと思うけど、一人で金刃会の殺し屋と遭遇するのはイヤよ。
 もし何かあっても対応しやすいように、戦闘が得意な者と、戦闘には不向きな者で組んだほうがいいと思う」

「なるほど、それは確かに・・・」

結局、私とバショウ、ヴェーゼとジンジャーが組むことになった。

「さて、私達はフロアの西側、ヴェーゼ達は東側を探すことにしようか」

「ああ、いいよ」

四人は二手に別れ店の中を、探していく。

【発見】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
広大なフロア -3
ヴォルトの感覚 +1

目標値 2 >>↓1コンマ一桁 

ほい

【発見】
目標値 2
 出目 5 失敗

さすがに無理か

それから、少しの間ヴォルトとバショウはフロアの西側を探したが、どうやら見つけるのは並大抵のことでは無いと判り始めてきた。

まず、家具が多すぎる。

ベッドの下や、タンスの影、クローゼットの中。

全てを怪しまれないように、探して行くのはかなり手間がかかる。

またブロンズも命懸け。

自分の全才能を傾けて隠れているはずだ。

泥棒という隠れる能力に優れた者が、家具店で本気で隠れた場合、見つけるのはハンターにも至難の技だろう。

「おい、もう五分くらい経っちまったぜ。そろそろやばいんじゃねえか。
 オレは多少の危ない橋を渡っても、とにかくブロンズと合流するのが優先だと思うぜ。
 とりあえず合流さえしてしまえば、サダソ以外の追手なら力づくでも突破できるかもしれねえ」

バショウの言う通り、一番まずいのは金刃会に先にブロンズを見つけられること。

このまま探すのもいいが、大胆な作戦に出るべきかも知れない。

いずれにせよ、そう遠くない内に金刃会がこのフロアに来る気がする。

次のアクションが、全ての決め手になるだろう。


ヴォルトはどうする?

23:45まで会議時間とします。

声を出して居るのを伝えるか?大声でおーいとか言ったりとか

バショウに煙出してもらって火災報知器作動しか思い付かねぇ…

ブロンズは電話越しとはいえ此方の声を知ってるはずだし...ちょっと怪しいけどね。どうかな

大声を上げるってのは案外悪くない気はする
こっちの声知ってるし聞こえさえして反応さえしてくれれば見つかるはず

ただ欠点はやっぱり敵に気付かれやすいってことか
ブロンズが聞こえない場所にいたり無反応を貫こうとしてもまずいな

迷子センターでヴォルトの名前で呼び掛けてもらうとか()

そうだな、金刃会はまだ来てないんだし>>247でいんじゃね

なんか一般人が喧嘩かなんかしてるふりして大声出してみるとか

>>251
迷子センターっていうのもいいな、いちいち迷子センターの方に金刃会も構わないだろうし

迷子センターありだと思う

迷子センターの放送でヴォルトさんが探してますって流してくれたらいいと思う

でも、結局抜け出して見つかるっていうリスクはなくならないんだよな。

迷子センターいいね
ブロンズの名前を出さないで適当な名前を呼ぶか?このフロアにあるのかわからんけど

ブロンズが知ってるこっちの陣営のだれかを迷子にしよう!

>>161で説明にバショウの名前だしてると思うし、バショウの名前で迷子センターで放送するか

ヴォルトはどうする?
>>↓1

あ、でもヴォルトが迷子になってるって言って貰えば確実か

あ、ごめん迷子センターでヴォルトが迷子になってるって放送してもらう

ところで迷子センターってどこだ?各階に有るか?

何処の階でも同じくらいということで4階にあることを願おう

クッソ広いとこなら各階にあるかもしれない

あークッソ広い所だったら子供が歩くってことを考えて各階にあるかも

「そうだ! 放送で呼びかけて貰うってのはどう?」

「放送か? だけど、そんなもの使っちまったら金刃会にバレちまうんじゃねえか」

「大丈夫。 子供が迷子になったとか言って私の名前で呼びかけて貰えばいいよ。 多分あそこのお客様案内センターって所が迷子の案内も
 やってるんじゃないかな」

ヴォルトは、四階のお客様案内センターに向かいながら、ヴェーゼに電話をして二人を呼び戻す。

そして到着した案内センターには、受付として二人の女性が座っていた。

話しかける前に、バショウと小声で打ち合わせを行う。

「じゃ、私の子供が迷子ってのは無理があるから、バショウが父親役になって。
 迷子の名前はヴォルトでお願い」

バショウが、受付の前に立った。

「あー、すいません。 子供が、迷子になっちまったみたいで、放送で呼び出して欲しいんですが」

「お子様が迷子、ですね。 では、六階にある迷子センターの方にお子様を保護していないか照会して
 その後お近くの係員にお声がけしていただくようお呼び出しを致します。
 お子様が見つかり次第、迷子センターの方へ連れてまいりますので、六階の迷子センターでお待ちください」

「六階に? あー、いや。出来ればここに呼び出してもらった方がありがたいんだけど、六階はちとまずいと言うか・・・」

「しかし、本店の規則として・・・」

くっ、まずいわね。

慣れない場面に手こずっているみたい。 ここは私も手伝おう。

かなり若く見えるような格好をしておいて、よかった。

ヴォルトはバショウの元へと駆け寄っていった。

「今六階って聞こえたけどパパもしかして、高いところ行くの?
 私ヤダ! 絶対いかない!」

「はっ? えーと」

「迷子になったヴォルトならここに呼び出してよぉ。この店の六階、外が見える大きな窓がいっぱいあって怖いの。
 パパも知ってるでしょ? 私が、ビルから落ちかけてから、高いところがダメになったの」

打ち合わせ無しの、唐突なヴォルトの演技だったが何とか意図が通じたようだ。

「そ、そうなんですよ。 この子、ひどい高所恐怖症でして。 このフロアみたいに窓が少ない所ならともかく、景観の為に
 多く窓をつけている6階に連れて行くとパニックを起こすかも知れないんです。
 だから、ここに呼び出して欲しいんです」

「そうなんですか・・・」

受付の一人がこちらを見る。

ヴォルトは彼女から目を逸らし、少し俯いた。

女は女の演技を見抜くことには長けているケースが多い。

あまり、よく見られると演技がバレるかもしれない。

結局、バショウとヴォルトの説得が実り、受付が店内放送を流した。

「ヨークシンシティからお越しのヴォルト様、ヴォルト様。 お連れ様が、四階のお客様案内センターでお待ちになっております。
 お近くの係員か、四階、お客様案内センターまでお越し下さい」


【作戦成功】コンマ判定を行います。
【依存ステータス】
幸運 4

【補正項目】
作戦 +4
ブロンズの精神 -1

目標値 7 >>↓1コンマ一桁

さあ、どうだ

【作戦の成功】
目標値 7
 出目 3 成功

これで合流できたか

(このアラサー)きっつい…w

やった、音で伝える作戦がうまくいった

今日はここまでにします。
また、これから一月程予定が立て込むので、次回更新はいつになるか正確には分かりません。
一週間に一、二回程度の頻度で更新していくことになると思います。

乙、リアル優先でいいからねー


リアル大事にね

ご心配ありがとうございます。
予定が立て込むと言っても、別に非常事態ってわけではないんです。
しばらく実家に帰省するので、家の手伝いや親戚の付き合いで、予定がどうなるか事前に把握しづらくなるってだけで。

乙! 生活に合わせて更新してくれたらいいよー!

乙ですー

ssを再開します。

超待ってた

了解

放送が流れてから、約三分。

既に、ジンジャーとヴェーゼも合流し、四人で待つヴォルト達に声がかけられた。

「あ、あの、あなた達がコミュニティーの方々、ですよね?」

そこにいたのは、黒いシャツと、ズボンで上下を揃えた二十歳程と思われる青年。

麦わらを思わせるこげ茶色のぼさぼさ頭に、草食動物のような丸い目は、周囲をせわしなく見回している。

少しそばかすの浮いた顔は、多くの者に気弱そうな印象を与えるだろう。

泥棒、と聞いてヴォルトは柄の悪い男を想像していたがよく考えれば、暴力を誇示する必要があるマフィアと違い
盗人が優先すべきは目立たない事。

だとすれば、このあたりが泥棒に相応しい恰好なのだろう。

「ええ、私達はコミュニティーの依頼で動いているノストラード組。 あなたがブロンズ?」

「そ、そうです。 そ、それより早くオレをここから逃がしてくださいよ。合流出来たのはよかったですけど、あんな目立つ方法を使うなんて
 いつ金刃会の奴らに見つか」

「あー、それね。 ゴメン、もう手遅れみたい。
 さっきの放送を怪しまれたらしくて、こっちを伺ってる奴がいるんだよね。
 まあ、私達が逃げて、あなた一人だけでここに来てしまったら、それこそやばいから待ってたんだけど」

「へ?」

ヴォルトは、誰かに電話をかけだした、金刃会の追手らしき男を遠目に見ながら、ブロンズの腰をぽんと叩いた。

「さて・・・、逃げようか?」

報知器鳴らすか...?

ヴォルト達は、合図と共に一斉に最寄りの階段へと駆けた。

だが、もう遅かったようだ。

先ほどの放送で、確信とはいかないまでも不自然さを抱いた追手が、仲間を階段に配置していたのだろう。

数多の買い物客の中。

明らかに場違いな暴力の気配を纏った三人の男が階段の前にいた。

その内の一人は、更に異質な雰囲気・・・念能力者特有の気配を纏っていた。

ゆったりとした服を着たその男には左腕がない。

間違いない・・・彼がジンジャーの言っていた伝説の殺し屋、死拳のサダソ!


【見覚えが・・・】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの知力 5

『補正項目』
雑魚には興味が無くてね -3

目標値 2 >>↓1コンマ一桁

【見覚えが・・・】
目標値 2
 出目 6 失敗 

来てたか

「くっ、奴がサダソか・・・。 僕の勘が言ってるよ、逃げたほうがいい」

「分かってる」

だけど、逃げると言っても何処へ逃げる?

他の階段にも、追手はいるかもしれない。

ブロンズの話だと、念能力者もあと二人いるって話だし、そいつらと、追いかけて来るであろうサダソの挟撃を受ければ最悪だ。

ならいっそのこと、サダソと戦って活路を開くべきかもしれない。

流石に全員でかかればサダソといえども・・・倒せるかは不安だが。

ヴォルトはどうする?

説明
ヴォルト達はサダソを凄腕の殺し屋と勘違いしています。
サダソと戦う場合、精神によるコンマ判定の結果によっては、緊張のあまり普段はあり得ないようなミスをしてしまう可能性もあります。

23:25まで会議時間とします。

いうても、サダソはオーラで相手を囲んで動けなくする程度の能力だし、集団でやれば速攻で勝てると思う

牽制に遠距離攻撃(ピック投げたりとか)しながら逃げるか?
相手の実力もある程度解るかも

念には念を押して非常階段から逃げるのはどうよ
今は4Fだけど2~3Fくらいになったら飛び降りてショートカットできるし
下にいる連中は正真正銘雑魚だから緊張判定を受ける事もないだろうし

下手に戦うよりも逃げるほうがいいかもな

>>295 非常階段危ないらしいよ、多分狙撃とか有るんじゃない?

>>297
狙撃の可能性は考えてなかったな…
じゃあやっぱり階段からしかないかね

ところで報知器って念の炎で作動させられるかね?熱と煙を感知するタイプがそれぞれ有るらしいが

ヴォルトはどうする?
>>↓1 

やっぱり動きにくくなるかもしれんから報知器は止めとくか>>294で遠距離攻撃出来る奴は
無理ない程度に攻撃

逃げる経路を選択します。

1、店内階段 
2、非常階段 
>>↓1~3まで多数決で決定します。

1で

1

1

ここは、逃げの一手ね。

とりあえず店内階段から下へ逃げてみるしかないか。

追手の三人の内、念能力者ではない二人は警棒を取り出している。

あれは多分、触れた相手を電撃で気絶させるスタンガン警棒。

銃やナイフを使わないのは、ここで殺すのは目立つので、動きを封じ人気のないところに連れ込んで始末するためか・・・
又は、ブロンズを楽に殺してやる気が無く、見せしめの為に拷問するためかのどちらかだろう。

ヴォルトは、牽制の為に針を手元に移動させた。

サダソ・・・一見隙だらけに見えるけれどあれはわざと誘っているのだろう。

下手な攻撃をすれば、その一瞬の隙を突かれて命取りになるかもしれない。

ヴォルトの背中を嫌な汗が伝った。

【萎縮】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
精神 6

『補正項目』
先入観 -1

目標値 5
>>↓1 コンマ一桁

ほい

【萎縮】
目標値 5
 出目 5 成功

やったな

悩んでいても仕方ないか。

ヴォルトは後ろに手を回し、手で逃げるタイミングをカウントダウンしていく。

三、二、一、今だ!

ヴォルトは、踵を返すと同時に針をサダソに向けて投擲する。

牽制の一撃なので特に精孔は狙っていない。

代わりに服の上からでも比較的わかりやすい、右肩にある激痛の走るツボに向けて放った。


【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
サダソの技術 0
投擲 -2
精密攻撃 -2

目標値 5 >>↓1コンマ一桁

ほい

...ゴメン

【攻撃の命中】
目標値 5
 出目 0 大失敗!

やはり完全には緊張が解けていなかったのだろうか。

ヴォルトの投げた針は、思い描いた軌道から上に逸れサダソの顔へと向かっていった。

目的とは違うが、針はこのまま行くとサダソの右目に突き刺さる。

だがサダソは、全く動じた様子は見せない。

顔に笑みを浮かべたまま、ほんの数センチ後ろにのけぞる。

(まさか・・・)

ヴォルトの予感は的中した。

サダソの目へと吸い込まれようとしていた針は、彼に突き刺さることなく、彼の目尻の横、指一本にも満たない距離を掠め飛んで行った。

「なあんだ。 少し驚いたけど、特に何でもなかったみたいだね」


・・・これは本気でやばい相手ねぇ。 

普通、余程の訓練を受けたものでも、自分の目に針が迫っていれば僅かなリアクションは示す。

これは、躱せる躱せないという判断の前に、人間としての生物的な本能が反応するからだ。

ただ、このサダソという男は、その僅かな反応さえも見せなかった。

まるで、私の針など危険と認識するまでもない、と言うかのように自然かつ最小限の動きで躱して見せたのだ。

一体どれだけの修羅場をくぐればそこまでの境地に到達できるのだろう。

ヴォルトの背筋に走る悪寒は、先ほどよりも強くなっていた。



サダソは笑みを浮かべながら考える。

(さっき、あの子の手に一瞬オーラが集まった気がしたけど、まあ気のせいか、その後は何もなかったし。
驚いて思わず後ろにのけぞってしまうとは、オレも修業が足りないな。
まさか、闘士を辞めた後、こんな仕事に就くとは少し前までの自分では予想もつかなかったが・・・。
だけど、どんな修羅場だろうと大したことはないと感じるよ、あのキルアという本当の死神を見た後ではね)

今日はここまでにします。

乙 

ssを再開します。

ラジャー

やったー!

ビルの西側にある階段の前にはサダソが控えている。

勝てない、そう判断したヴォルトは、メンバーと共に東側の階段へと向かっていた。

距離は八十メートル程しか離れていないが、家具のフロアということもあり、大きな荷物を持ち移動する人が多いので
それが妨げとなり、スピードは出せない。

心臓の鼓動は、自分でも感じることができるほど激しくなっていたが、遅々とした移動しか出来ないことに誰もが焦っていた。

「ん? ちょっと今・・・、そうか! 今、最初に登録した追手の一人の視界から、残りの念能力者の居場所が分かりました。
 二階に、二人一緒にいるみたいですね」

二階?

追手が上と下から挟み撃ちにしてくるという予想が合っていればサダソは上の階から来た可能性が高い、かな。

今なら上の階が手薄に・・・、って何を考えているの私は。

このビルの、上の階に移動したところで出口から遠ざかるだけだ。

とりあえず、今は少しでも情報が欲しい。 混雑しているフロアを可能な限り早く移動しながらヴォルトはブロンズに尋ねる。

「その念能力者たちって詳しいことはわかる?」

「恰好は普通ですね。 二十代前半って感じの若い女の二人組です。 多分、接し方からして普段から組んで仕事をしているんじゃないかな。
 なんか話しています、読唇術で読んでみますね・・・、『ターゲットは四階にいるの? やっぱりね、あのアナウンスは、胡散臭いと思っていたんだ』

 『仲間がいたんですね。 あんなコソ泥に命を危険にさらしてまで助けてくれる人間がいるとは・・・。 とはいえ、あの念の基本も出来ていない
  雑魚から逃げ出したんでしょう? 大したことはないんじゃないかしら?』

 『まあね・・・、あんな役立たずをありがたがっているようじゃ金刃会も程度が知れる。 ああ、ごめんごめん、あんたらの前でいうことじゃなかった。
  とりあえず、頂いた金の分の仕事はするよ。 行くよ、蛞蝓(ナメクジ)』

 『その呼び名はもうやめてほしいんですけど』」

蛞蝓? なんかそんな感じの名前は聞いたことが・・・。

【追加情報】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
なし

目標値 4
>>↓1 コンマ一桁


【追加情報】
目標値 4
 出目 4 成功

「あ、ちょっと待ってください・・・、よし、移った。
 すいません、読唇の続きをします。 今は二人組の内一人しか見えませんが。
 『しかし、金刃会に依頼をしたっていう金持ちも微妙に間が抜けているというか。 
  普通に考えて、盗まれるのが中身だけとは限らないって思わなかったのかな。
  あのコソ泥が、分かってやったとは思えないし・・・』

 『ああ、分かってるって。 殺すのは、あれを取り戻してから、だろ。
  とりあえず、西側の階段は、封鎖したって話だから、アタシ達は北と東を見張っていればいいか、あいつを見つけたらすぐ呼べよ』
 
 ・・・、今話していた女は北の方の階段へ行ったみたいです。 もう一人は東へ」

移った?

どういうことか気になるがとりあえず保留しておこう。

・・・まずいなあ。

ブロンズの顔は相手に完全に割れているみたいだし、階段も封鎖されてしまった。

三階で一旦、階段から降りて、西へ行ってみるって手もあるが、多分サダソならそんな小細工は通じないだろう。

しかも、二人組の会話からして、未熟だがもう一人念能力者がいる可能性も出てきた。

その雑魚の念能力者っていうのはまさかサダソのことではないだろうし・・・。

後ろを振り返るがとりあえず追手は来ていない。

どうやら金刃会は、ネズミを追い詰めるように徐々に包囲網を狭めていくつもりのようだ。

ここは、少し状況を整理して、作戦を練った方がいいわね。


ヴォルトはどうする?

陰獣かな?...打撃は通用しそうに無い...?二人一緒なら連携する能力かもしれないが...

生き残る術を探してください。
メンバーに確認したいことなどがあれば、会話も可能です。
00:25まで会議時間とします。

ナメクジって何の能力持ちだっけ? ファンブックとかなら出てる?
かなり追い詰められてるな… 屋上まで逃げてバショウにクッションを具現化してもらうって飛び降りるとかはだめかな?

>>328さん
蛞蝓(ナメクジ)は、本スレのオリジナルキャラです。
陰獣とのつながりは・・・不明です。

蚯蚓に連絡して知ってたら蛞蝓の能力を教えてもらうとか...?エレベーターの扉を破壊してワイヤーを伝って下まで脱出...
というのもワイヤーが有るか解らないし(サダソの能力で破壊出来るかは知らないけど)どうするかな

4Fの時点で結構な高さあるだろうし、何よりバショウは火や煙関係しか使えないから飛び降りるのは得策じゃないと思うね
また煙幕でも張ってジンジャーあたりに不意打ち叩き込んでもらって取りあえずこのフロアは突破できないかな

陰獣っぽいのとぶつかるのもちょっとな……
でも狙撃とかありうるのを考えると屋外に出るのもアレだし

家具...カーテンとか有るのかな?エレベーターの扉を上回る大きさの家具にカーテンで作ったロープをくくりつけて
エレベーター内を移動して1~2Fに行く?B1でも良いけど

とりあえず質問、4Fにカーテンって有る?

>>334さん。
家具フロアですので、カーテンはあります。

じゃあ>>333で1Fに降りるか

有るのか...まあワイヤーが無いときの予備見たいなものだけど。サダソは西階段周りから動かないだろうし
多少時間有るかも。蚯蚓に質問したりカーテン用意する時間に成りそうだし

>>↓1 ヴォルトはどうする?

333で

蚯蚓に連絡して蛞蝓の能力と蛞蝓に親しい者に聞いてみながらカーテンと扉を上回る大きさの家具を用意

「そうだ、エレベーターのシャフトの中を移動するのはどう? カーテンでロープを作ってさ」

ヴォルトの発言に、メンバーは面食らったような表情をした。

「おいおい、それは流石に無理だぜ。 今からカーテンを裂いてロープを作るまでには、かなり時間がかかるし、目立ちすぎだ。
 出来ても、人の体重を支えられるとは限らないしな。・・・まあ、とはいえシャフト内を移動するのは案外いい作戦かもしれねえ。
 まさか、追手もこんな方法で移動するとは考えないだろう」

ヴォルト達は、ちょうど近くにあったエレベーターを見る。

付近に店員もいないし、今なら試みることが出来るかもしれない。

エレベーターは修理が終わるまで停止しているので、ドアは無理やりこじ開けるしかないだろう。

「ちょっと、ドアを開けて中を見てみるわ」

ヴォルトは、中央で開くタイプのスライドドアの隙間に手をかけ力を込めた。

【アラーム】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
なし

目標値 4 >>↓1コンマ一桁

や!

ワイヤー残ってたかな?良かった

【アラーム】
目標値 4
 出目 3 成功

ヴォルトはドアを、人一人頭が入るくらいにこじ開けた。

ドアの向こうには、人が乗るかごはなく、それを吊るすワイヤーロープが上下に伸びていた。

携帯電話のライトを使ってシャフトの下を照らすと、二十メートル程下にかごらしき構造物が見える。

恐らく、かごはいま一階に止まっているのだろう。

だとすれば、このワイヤーロープを辿れば、3階と2階には移動できるかな。

ヴォルトは、自分を隠すように周りに立っている他のメンバーに、内部を覗いてみるように促した。

全員がシャフト内部がどうなっているかを理解する。

それを確認した後ヴォルトは、ドアに手を当て、今度は閉じた。

少し覗いただけだし、そこまで騒ぎにはならなかったが、あまりドアを開けたままにしていると怪しまれそうだから。

「なるほどね。 まあ、僕ならここを伝って他の階に移動するのは難しくないけど、全員が短時間で移動するのは難しいんじゃないか?」

「私も一人だけなら、なんとかなりそうだけど・・・」

ヴェーゼはちらりとブロンズを見た。

「オ、オレは無理っすよ、こんなところ降りるなんて! そんな運動神経も良くないですし、もし落ちたらケガじゃすみませんよ」

確かに、身体能力は一般人と比べても高いとは言えなさそうなブロンズでは、ここを降りるのは無理だろう。

誰かが背負ったまま、降りればもしかしたら可能かもしれないが、ブロンズが途中で恐怖で暴れだしたりしたら、彼もろとも下へ落下してしまう。

いや、暴れなくてもうまくいくかどうか・・・。

ここを移動できるのは、基本的にはヴォルト達、ノストラード組やジンジャーのみ。

それも一度に、大勢の移動は無理そうだ。

「そろそろやばいですよ。 視界を覗く限り、あの蛞蝓って呼ばれてた女の方が、そわそわしている感じです。
 今は二階にいますが、しびれを切らして四階に上ってくるのも時間の問題だと思います。」

そっか・・・。 念能力者ではない追手も私たちを探してるだろうし、このまま隠れていられる時間は少ない気がする。

この後は、どうしようかな。

ヴォルトはどうする?

もう一時過ぎになりましたので、今日はこれで終わりにします。
次回が始まるまでを、会議時間とします。

乙 ブロンズ...キスで言うこと聞いて貰うか?別に意識が無くなる訳じゃ無いんだし少なくともビビらない
ようにはなるでしょ

キスで言うこと聞いてもらうのよさそう それならすぐ降りれるだろ

やっぱり報知器鳴らしてどさくさ紛れで逃げるかな?此方はエレベーターシャフト内を移動して
ショートカット、相手は人混みで妨害される。ついでに2Fで男性服(パーカーとか顔を隠せるもの)を
調達して入り口辺りで見張ってるのを人混みに紛れつつ退散...

キス使っても別に身体能力上がる訳じゃないからなぁ…

誰かが背負ったままなら可能かもって書いてあるし暴れさせなきゃ良いんじゃね

前スレHTML依頼出しといたほうがいいよ

ssを再開します。

>>353さん
2月7日に依頼スレのpart48に依頼はいたしました。
まだHTML化はされてませんが・・・。

ヴォルトはどうする? 
>>↓1 

ヴェーゼの能力でブロンズを大人しくさせて誰かに背負わせながら下ろす、ただし今までのように
見た内容はヤバい時以外伝えさせる。
後、報知器を鳴らして撹乱する提案をする

降りる場合、何階に降りるかを決定します。
一階は不可能ですので、三階か二階から選択してください。
>>↓1 

3階

「う、うーん。 とりあえず、エレベーターを降りて三階まで行ってみる? 階段よりは見つかる可能性も低いと思うし・・・」

「は、はぁ? さっき無理だって言ったじゃないですか! こんな高いところ・・・」

当然の如く、ブロンズは提案を拒否する。

「いや、そこは誰かに背負って貰えばいいじゃない? 怖いならヴェーゼの能力で操作するって方法も」

「操作ぁ? それって念で僕を操るってことですか? そういう能力がある人がいるって聞いたことはありますけど。
 絶対無理です! そんなこと・・・、他の方法を考えてくださいよ」

「まあ、確かにそれは、やめておいた方がいいと思うぜ。 さっきは何とか騒ぎにならずに済んだが、シャフトの中を五人も通ろうとすれば
 どうやったって目立つ。 もし全員降りてない内に、襲撃されれば戦力が分散される危険もあるしな・・・。 あくまでエレベーターは
 最後の手段だろ? ブロンズの話だと、蛞蝓とやらは二階にいるみたいだし、まだしも階段で降りたほうがいい」

どうやら、私の提案は反対の意見の方が多いようだ。

ブロンズも私達を頼っているとはいえ、流石にほぼ初対面の相手に生殺与奪権を握られるのはキツイかぁ。

余程のお人好しならともかく、ブロンズも悪党。 簡単に人を信頼するほど単純じゃないってことね。

だからといって無理矢理、操作なんかしたら後に禍根が残る。

これから危険な仕事を、してもらいたいというのに信頼関係をぶち壊すのはまずい。

「いい案だと思ったんだけどなぁ。 ・・・ダメ?」

【提案】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
魅力 4

『補正項目』
ブロンズからの信頼 -2
現在の状況 -1

目標値 1 >>↓1 コンマ一桁


じゃあ階段で行くか、しゃーないな

ま、そりゃそうなるか

そういえばエレベーターが一階で止まってても上の蓋を外せば1Fに...エレベーターの扉が開いてたら怪しいし
やっぱダメだわ 安価下

【提案】
目標値 1
 出目 6 失敗

ヴォルトの提案は見送りとなってしまった・・・。

やっぱり危険すぎる作戦は、賛同されにくいかな。

「あれ?」

その時、ブロンズが声を上げた。


【状況の悪化】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
なし

目標値 4  >>↓1コンマ一桁

どうだ

【状況の悪化】
目標値 4
 出目 3 成功

「どうかしたのかい? ブロンズ」

「いや、何でもなかったみたいです。 蛞蝓が階段に近づいていくように見えたんですけど、まだ二階で待ち伏せを続行するみたいですね」

ブロンズの言葉に一同は安堵の息を吐きだしたが、今この時もヴォルト達の捜索は続いているはずだ。 決していい状況とは言えない。

今こそリーダーとしての判断力が求められる時ね。

一応、皆にも意見を聞いておこう。

「皆は、これからどうすればいいと思う?」

【メンバーの意見】
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
メンバーの知力 0
現在の情報 +1

目標値 5 >>↓1コンマ一桁

>>354そうだったかい悪いね

【メンバーの意見】
目標値 5
 出目 7 失敗

>>368さん
御心配していただきありがとうございました。

「うーん、さっきも言ったが階段から降りるのがいいだろうな」

「そうだね、一つの階段に張り付いているのは、一人の念能力者だろう? 弱い奴なら、短時間で突破してその内に逃げられるかもしれない」

「まあ、サダソは論外として・・・、蛞蝓って奴と、もう一人の追手のどちらかになるでしょうね」

強行突破、か。

リスクは大きいが、能力者を三人同時に相手取るよりは確かにマシだ。

「階段、かぁ。 もし人込みに紛れて脱出するなら非常ベルを押して店内の客を全員外に向かわせれば、それに紛れて逃げやすくなるかもね」

意見はある程度出揃ったが、最終的な判断はリーダーのヴォルトに求められる。


ヴォルトはどうする?

00:30まで会議時間とします。
今日は、この安価を取った後、終了する予定です。

まぁ…もう普通に正面突破でいいよな?

もうここまで、来たなら正面突破でいいんじゃないかな
どうせ、金刃会も公には動けないんだから

蛞蝓って名前から陰獣だろうし多分外見とか能力が蛞蝓みたいなヌルヌルだしたりだったら
念弾とかバショウの炎とか位しか可能性が...手間取ってる間に他のが来たらヤバそうだし
最後の一人にかけてみるかな...

口プロレス状態だし考えるだけ無駄無駄

ヴォルトはどうする?
>>↓1

非常ベルを押して、蛞蝓と呼ばれた女じゃない方が見張っている階段から正面突破

今日はこれで終了します。

乙ー

ssを再開します。
早い時間なので、スローテンポで行こうと思います。

北の階段へと、ヴォルト達は向かう。

出来るだけ人込みに紛れて移動するため、降りる前に、火災報知ベルを押すことに決まった。

「じゃ、行く前にだけど。 この階段の先で待ってる女の特徴を話してくれる?」

「ええ、水色のワンピースに、黒縁の眼鏡、あとピンクの花飾りのついた白い鞄を持ってましたね」

「それならまあ、結構分かりやすいかな」

さて、どのようにして降りたものか・・・。

考えられる方法は、二通り。

一つ目は、近接戦闘を得意とするヴォルトとジンジャーが先行して、追手の念能力者を見つけ次第、気絶させる。
その隙に、ブロンズと共に階段から逃げる作戦。

もう一つは、ヴォルト達全員で顔の割れているジンジャーを隠すように並び、追手に気づかれないことにかける作戦。

どちらがいいだろうか?

>>↓1

流石に、時間が早すぎたみたいです。
今回は、終了いたします。

蛞蝓が仮に防御的な能力だとすると此方は攻撃とかの蛞蝓に足りない能力を持っている...?
どうにも蛞蝓との相性は良さそうだし蛞蝓ごと巻き込む攻撃だとか...? 安価下

書き忘れました。
安価下です。

ヴォルトとジンジャーが先行して、追手を見つけ次第気絶させてブロンズと共に階段から逃げる、で

きてたか、気付かんかった

訂正です。
>>383の「顔の割れているジンジャー」→「顔の割れているブロンズ」

エタったかな?

ssを再開します。

ヴォルトが、メンバー達を目隠しとして、こっそりと非常ベルを押すとビル内に大きな音が響いた。

平時であれば、ざわめきつつも店員の案内があるまで動かない客も多かっただろうが、今回は先のエレベーターの故障も相まって
多くの客が不安を感じたようだ。

押し合い圧し合い、というほどではないものの、かなりの人数が下へ降りる階段へと向かった。

そして、ヴォルト達は計画通り、人の流れに乗じて北の階段を下りる。

ヴォルトとジンジャーは先行し、好機があれば追手の念能力者を無力化。

他のメンバーは不測の事態に対応できるように少し遅れて二人を追った。

このビルの階段は、一階毎に途中の踊り場で折り返しながら降りる形式をとっている。

ヴォルトは、四階と三階の間の踊り場で、三階の気配を伺う。

・・・少なくとも階段の周辺は大丈夫のようだ。

電機メーカーの暢気な宣伝音声が響いているのみで、特に異常は感じない。

次に、三階から二階・・・。

先程と同じように踊り場から、二階のフロアを見下ろしたとき、それはヴォルトの目に飛び込んだ。

水色のワンピースに、黒縁の眼鏡、ピンクの花飾りのついた白い鞄。

ブロンズから、聞いた通りの服装をした女性が、こちらに向けて片手でリボルバー式の拳銃を構えていた。

周りにいる一般人の客は、彼女の方をちらりと見るのみで特に驚いた様子はない。

だが、隣でジンジャーが息を飲む音が聞こえた。

【ヴォルトの推理】
『依存ステータス』
知力 4

『補正項目』
なし

目標値 4 >>↓1コンマ一桁

【ジンジャーの推理】
『依存ステータス』
ジンジャーの知力 5

『補正項目』
なし

目標値 5 >>↓2コンマ一桁

【ヴォルトの推理】
目標値 4
 出目 0 大失敗!

【ジンジャーの推理】
目標値 5
 出目 0 大失敗!

(と、とにかく隠れないと!)

隣を見てみるとジンジャーも同様に慌てていた。

前もって警戒はしていたが、まさか白昼堂々と拳銃を構えているとは彼も予想していなかったのだろう。

何故、周りの人間は特に騒いでいないのか。

それについて考えを巡らす間もなく動揺してしまったのは、二人にとって大きな失策だった。

明らかに自分を見て動揺した。

二人の様子を確認した女は、拳銃の引き金を二度引いた。

ヴォルトとジンジャーに、一つづつ光弾が向かっていく。

【ヴォルトの回避】
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
混雑 -2
動揺 -1

目標値 6 >>↓1コンマ一桁

【ジンジャーの回避】
『依存ステータス』
ジンジャーの技術 7

『補正項目』
混雑 -2
動揺 -1

目標値 4 >>↓2コンマ一桁

a

【ヴォルトの回避】
目標値 6
 出目 3 成功

【ジンジャーの回避】
目標値 4
 出目 1 大成功!

不意打ちに近い形で放たれた攻撃だったが、幸い距離はそれなりに離れている。

二人は、混雑した踊り場で多少動きにくそうにしながらも、追手の女の光弾を躱し死角へと逃げ込んだ。

(今のは・・・)

ジンジャーは、光弾を避ける際にあることに気が付いていた。

自分の前を、歩いていた一人の男。

光弾の軌道には、その男の肩が自分との間に入っていた筈だが、弾は男の右肩を貫通してきたのだ。

「ん、あれ?」

先程、弾が肩を貫通した男が声を上げる。

妻らしき女性が、その声に含まれていた動揺に気が付いたようで声をかける。

「どうかしたの?」

「いや、右肩から先の感覚が急に無くなって・・・というか全く動かない?」

「えっ? 動かないって、どんなふうに」

「ほんとに急に感覚が無くなったんだって、ヤバいんじゃないかこれ。 脳梗塞とか、かも」

「・・・不安ね。 とりあえず、早く降りて救急車をよびましょう。 
 流石にこのビルに直接呼んでも迷惑でしょうし、人が多くて分かりづらいから、近くにあった広場に来てもらえばいいわ」

不安げに会話をしつつ、下へと急いだ二人の話を聞き、ジンジャーは自分の中である仮説を組み立てた。

ジンジャーはヴォルトと一旦、三階まで引き返しながら、早口で考えを説明していく。

「他の人達はあの銃が見えてないね。 奴は恐らく具現化系能力者だと思うよ」

「どういう事? あの銃が具現化したものだったら、念能力者じゃなくても見えるはずだけど」

変化系などで、一時的に固体化したようなオーラとは違い、具現化系は一般人にも念能力者にも、見ることが可能な物体を形成できる。

念の系統について知るものなら、誰でもわかるような基本中の基本だ。

「だけど、例外があるだろ? 具現化系なら隠を使うことで、見えなくすることが出来る」

「えっ? でも私たちには見えたじゃない。 隠を使ったなら、どうして・・・」

その言葉にジンジャーは意外そうな素振りを見せた。

「結構なベテランだと思っていたけど、もしかして念能力者と戦ったり関わることが少なかったのか?」

「うっ・・・、まあ、そうかも」

考えてみれば、私の仕事は地道な捜索が多かった。

たまに厄介な事情を抱えた案件が持ち込まれはするが、念能力者との闘いに発展するケースは、その中でも稀だ。

探知系の能力者に、力を貸して貰うことは有っても、あくまでも取引。

他人と個人的に親しくすることは無かったため、念能力に関する経験値は、日常的に念能力者と闘っているジンジャーの方が上だろう。

「具現化したものを隠で見えなくすることが出来るのは知っての通りだけど、実はあれ、一般人の場合は念能力者の場合と違って、雑な隠でも
 全く見えなくすることが出来るんだ。 器用な奴なら、それを利用して一般人には見えないが、能力者には見えるように調整することもできる。
 彼女はその技術を使って、念能力者を見分ける踏絵をしたんだろうね」

「なるほどね・・・、私たちはまんまと引っかかっちゃったというわけか。
 能力の方は、弾が当たった部位の感覚を奪うことが出来るってとこかな。 容量的に考えると多分制限時間付き。
 厄介な事に人体を貫通もする」

「ああ、そんなところだろう。 無関係の人間に当たることも気にせず撃って来たから、殺傷性は低そうだが、当たり所が悪ければ
 一撃で戦闘能力を奪われるだろうね」

三階のフロアまで登ってきたヴォルト達は、三階への階段を途中まで降りてきていたブロンズ達を確認した。

相手は先程の場所で待ち構えるつもりのようで、まだ階段は登ってきていない。

仲間にはもう連絡されてしまっただろうけど・・・。

不意打ちでの突破作戦が、失敗に終わった以上次の作戦を考えなくては。

すぐに考え付く作戦としては、三階のフロアを通って別の階段を探す。

応援が来る前に、この階段を強引に突破してしまう。

いや、まだバショウとヴェーゼの顔は下の追手の女にはバレていないから、それを利用することも・・・。

ヴォルトはどうする?

00:30まで会議時間とします。

バショウとヴェーゼに一般人に紛れて突破してもらって不意打ちしてもらうか
能力についてもしゃべっておけば

まずジンジャーと一緒に2人がかりで拳銃の女と交戦する
ブロンズ達が二階に降りてきたらバショウに声掛けて煙を出してもらう
バショウの顔も能力も知らない敵は多分少なからず怯むだろうから一気に強制突破する、とか

ヴォルトはどうする? 
>>↓1

>>405

決定しました。
今日は、これで終わります。

三月中は、時間が取れそうに無いので、四月に入ってから更新を再開します。

報告乙です

ssを再開します。

キター

まあいいか。 種さえ分かれば対処出来ない能力ではない。
確かにさっきは、人ごみに紛れて移動しているところを、いきなり撃たれたせいで回避しそこねたが、ならば空中戦を仕掛けるまで。

壁を足場に、高速移動しながら攻撃すれば拳銃の弾を当てるのは困難だろう。

それに、バショウ達の顔はまだバレていないんだし、もし私かジンジャーが決着をつけられなくても、
あの二人が私たちが戦っている隙に近づいて攻撃してくれればいい。

そうと決まれば、手早く作戦を伝えるか・・・。

私は、ブロンズ達三人の元へ歩きだした。


【増援】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
なし

目標値 4 >>↓1 コンマ一桁

すまん…

【増援】
目標値 4
 出目 9 失敗




【敵襲感知】
『依存ステータス』
感覚 9

『補正項目』
雑踏 -2

目標値 7 >>↓1 コンマ一桁

コンマ判定を行います、と書き忘れました。
>>↓1コンマ一桁

はい

【敵襲感知】
目標値 7
 出目 7 成功 

騒がしく響く宣伝音声と、大勢の人が発する靴音の中。

明らかに異質な響きをヴォルトは感知した。

集中しなければ見逃してしまいそうな、小さな足音。 無駄のない体重移動。

やばい、そう感じたヴォルトが咄嗟に振り向いた先には、三階フロアを突っ切り一直線にこちらへ向う、ショートボブの女がいた。

気配を消していたはずの自分に反応したヴォルトを、ターゲットだと判断したのか、女とヴォルトの目があった。

ほぼ間違いなく、彼女が蛞蝓だろう。 
白いシャツとジーンズと言うボーイッシュな格好。 顔の造作は割と地味だが、大きな目を爛々と見開いているのが印象的だ。



蛞蝓は一瞬屈むと、まるでバネに弾かれたように筋肉を連動させ、飛び膝蹴りを放ってきた。




【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
相手の技術 -2
事前感知 +1

目標値 8 >>↓1コンマ一桁


【回避】
目標値 8
 出目 4 成功

ヴォルトは蛞蝓の蹴りを躱すと、すぐに横に回り込んだ。

蛞蝓は、大ぶりの攻撃を外したせいで咄嗟に体勢を整えることが出来ない。

その隙に、ヴォルトは渾身の蹴りを放った。

【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
相手の技術 -2

目標値 7 >>↓1コンマ一桁

【攻撃の命中】
目標値 7
 出目 7 成功



【敵のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
敵の肉体 5

『補正項目』
攻防力差 0

基準値 5 >>↓1コンマ一桁

【敵のダメージ】
基準値 5
 出目 8 中傷 

少し短いですが、今日はこれで終了にします。

乙!

乙乙
今日はコンマがわりとギリギリだったな


いっつもダメージロールは振るわないイメージだけど、今回はまあまあ?

保守

そういえばヴォルトの能力って念習得に使いやすいのかな?

保守する

最後に更新してから、既に二ヶ月程が経ってしまいましたが報告だけさせて頂きます。
このssを書くにあたり、主人公の行動目的を少し漠然としたものにしてしまった上、
あまりに世界観を広げすぎたせいで、安価という不確定要素も織り込んでこの先の展開を書いていくことに限界を感じ、ssを中断させてしまいました。

自分の力量不足で、このような結果になった悔しさから今までこのssを見ずに放置していましたが、今尚保守してくれている方もいると知り
現状報告をさせて頂いた次第です。

今後も、どこかでssを執筆することもあるかと思いますので、その時はちゃんと区切りをつけられるようにしたいです。

逆風のヨークシンオークションを読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

終わりなのか
とりま報告乙

乙でした。
陰獣好きだったので原作で戦闘シーンが無かった面々にも見せ場があって嬉しかったです。
次回作も期待してます。

ちょっと残念だけど充分楽しませてもらった

最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。

最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。

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