『ごらく部･･･？』



結衣「二人とも、ごらく部入部おめでとー」

京子「歓迎するよー」

あかり「わーい、祝え祝えーっ」

ちなつ「ありがとうございます」

結衣「さて２人とも。中学生活を始めるにあたって、大切なことがある」

あかり「え？」

ちなつ「何ですか？」

結衣「中学生活は、今は始まったばかりで実感がないかも知れないけれど」

結衣「うかうかしていたらあっという間に過ぎてしまう･･･」

あかり「･･･うん。確かにそうかもね」

ちなつ「先輩がいうと重みがありますね」

京子「そう。結衣の言うとおり、一日一日大切にしなきゃダメだよ？」

あかり「京子ちゃん、なんだかキャラが違うね」

ちなつ「真面目なんですね二人とも」

結衣「そもそも、人生において中学時代というのは
人格形成において非常に大切な時期なんだ」

あかり「う、うん･･･」

ちなつ「そ、そうかも知れませんね」

結衣「この時期は思春期の始まりでもあるし、
その過程において得られる人と人との係わりを学びとし、
また、日々の学習から得られるうんたらをなんたらかんたら･･･」

京子「うんうん」

あかり（これじゃ、ごらく部じゃなくてごたく部だね･･･）

ちなつ（入部するのやめようかしら･･･？）


完

あかり「もー、結衣ちゃん熱く語りすぎだよー」

ちなつ「そうだねー。本当のごらく部がこうじゃなくて良かったね」

あかり「もしごらく部がこんなのだったら、二人とも」


あかり「きたく部になっちゃってたかもね」


ちなつ「･･･」

あかり「･･･ん？」

ちなつ「さぁ、次行って見ましょー！」

あかり「無視！？」

『生徒会･･･？』



綾乃「大室さん。残念だけどあなたの入会は認められないわ。古谷さんはいいけど」

千歳「せや･･･。ホンマに残念やけど」

櫻子「どうして？どうして向日葵がよくって、私が生徒会入っちゃダメなんですか？」

向日葵「ええ、理由をお聞かせ願えませんか？」

綾乃「ええ、これには深ーいワケがあって･･･」

櫻子「深いワケ？」

向日葵「深いワケとは、一体何なんですか？」

綾乃「ええ、二人ともよーく聞いて」

綾乃「大室さん、あなたより古谷さんの方が」

櫻子「はい」

綾乃「背高い」

千歳「せや」

綾乃「生徒会だけに」

櫻子「･･･」

向日葵「･･･」

綾乃「生徒会だけに、せいたかい」

千歳「何でやねーん！」

櫻子「そっちが突っ込むの！？」


完

あかり「いやー、確かに櫻子ちゃんより向日葵ちゃんの方がおっきいもんねー」

ちなつ「そうだねー。背高い方しか入れないんですねー、生徒会だけに」

あかり「そう！生徒会だから、背高い方しか･･･」

ちなつ「うん！生徒会だから、背高い･･･」

あかり「そ、そう！生徒会だから･･･」

ちなつ「背高い･･･」

あかり「･･･うん」

ちなつ「･･･」

ちなつ「つ、次行ってみましょう！」

あかり「そ、そうだね！次は、こちら！」

『博士コント』


西垣「どうだ、これが私の新しい発明品、人の心を読めるようになるヘルメットだ」

結衣「おおー、素晴らしいですね博士ー」

京子「さすがは博士、天才です！」

西垣「さーて、さっそく被って実験するか。どっちの心を読もうかな？」

結衣「じゃあ、私の心を読んでみてください」

京子「私のも、読んでみてください！」

西垣「うーん、そうだな、それじゃあ…」

結衣（…西垣先生出演の博士コントなんて普通なら爆発オチしか考えられないけど）

京子（あくまでもコントだからね。あのヘルメットもコント用の小道具だし大丈夫だろ）

西垣「はっはっは。そんな事ないぞ。
これは小道具じゃなくてちゃんと心を読めるようになるんだぞ？」

京子「え･･･？」

結衣「ほ、本物なんですかそれ？」

西垣「その通りだ。どうだ、被って見るか？」

京子「面白そう！被らして！」

結衣「お、おい京子？」

西垣「では、試してみたまえ」

京子「良しっと。どーれどれ、結衣は何を考えて･･･？」

結衣（本物だったら爆発すんだろ、京子のアホ！）

京子「･･･」

京子「･･･ゆいーっ！私のことそんな風に思っててくれたなんてーっ！」ﾀﾞｷｯ

結衣「うわっ！？わ、私特別何も思ってないぞ！？」

京子「私も愛してるよ、ゆいーっ！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

結衣「あっ、京子さてはお前･･･！」

結衣「私も爆発に巻きこんで、道連れにする気だな！？」

京子「博士！ヘルメットを被った方も心が読まれるようですよ？」

西垣「ほう、それは意外な実験結果だ」

西垣「ちなみに、読んだ内容と違う事を言うと爆発する仕組みだ」

京子「何それ！？」

結衣「･･･京子のアホぉ～･･･」

ピカッ

ドッカーーーン･･･

あかり「いやぁ、予想通りのオチでしたねー」

ちなつ「結衣センパイ、災難でしたねー。京子センパイは自業自得だけど」

あかり「このコントの出番があかりじゃなくて良かったよぉ」

ちなつ「あかりちゃん、そういうのフラグって言うんだよ」

あかり「え･･･」

ちなつ「さて、次に行って見ましょう！」

あかり「こ、怖いこと言わないでよちなつちゃん！」

ちなつ「続いてのコントは、『ひまさく』！」

あかり「わ･･･わぁ、向日葵ちゃんと櫻子ちゃんのほのぼのコントかな？」

相変わらずワンパターンでつまらないね
こういうのがオワコン化に繋がるわけだわ

『ひまさく』



櫻子「はぁ･･･」



櫻子「･･･」



櫻子「･･････」



櫻子「･････････」

櫻子「････････････」



櫻子「･･･････････････」



櫻子「･･････････････････」








櫻子「ヒマだ･･････」







完

あかり「櫻子ちゃん、ヒマそうでしたねー」

ちなつ「まさしくヒマな櫻子ちゃん、ひまさくでしたねー」

あかり「櫻子ちゃん、何かする事ないんでしょうか」

ちなつ「ええ、宿題とかは済んだんでしょうか？」

あかり「うーん、櫻子ちゃんはやればできる子だからもうやってると思うよ！」

ちなつ「そういうのはいいから」

あかり「なんで！？」

ちなつ「それでは、次のコントは、こちら！」

あかり「ど、どうぞー」

『トランプ』



京子「さーって、今日はトランプで遊ぼー」

結衣「おー、いいね」

ちなつ「何をやりましょう？」

あかり「あかり、ババ抜き以外がいいなー」

京子「じゃあ今準備するね。ちょっと押入れから出すから･･･」

結衣「ん？押し入れ？」

ちなつ「押し入れなんかにトランプなんてしまってましたっけ？」

あかり「なんでそんな所から？」

京子「はーい、お待たせ。トランプだよー」

トランプ「ヤメテクダサーイ。アメリカニ帰リターイ」


結衣「お前それトランプ大統領だろ！？」

ちなつ「なんで押し入れから大統領が出てくるんですか！？」

あかり「すごく帰りたがってるよ！？アメリカに帰してあげようよ！？」

京子「さーて、ミラクるんの変身セットでも着せよっかな」

トランプ「スゴク恥カシイデース」


結衣「おい大統領で遊ぶなよ！？」

ちなつ「国際問題ですよ！？」

あかり「よく合うサイズのがあったねぇ！？」

京子「ほら、キャルルーンてやってキャルルーンて」

トランプ「キャルルーン」


結衣「そんなのやらせるなよ！？そんで大統領もやるなよ！？」

ちなつ「投票した人が泣きますよ！？」

あかり「けっこう言えばやってくれる人なんだ！？」

京子「さーって、そろそろニセモノのトランプで遊ぶのも飽きたなー」

トランプ「そんな事言わないでください際納さん」


結衣「ニセモノってお前失礼だぞ！？」

ちなつ「大統領ですよ！？」

あかり「急に流暢な日本語で喋り出したよ！？」

京子「どうも、ありがとうございましたー」

トランプ「マシター」


結衣「いやいやいや全く何もオチてないぞ！？」

ちなつ「と、とりあえずあかりちゃん！？」

あかり「い、いいかげんにしなさーい！？」


完

あかり「いやー、トランプがトランプ大統領だったら大変ですねー」

ちなつ「そうですねー、神経衰弱で遊べませんね」

あかり「そっちで！？」

ちなつ「皆さんも、トランプで遊ぶ時は大統領と間違わないように気をつけましょう！」

あかり「間違う人なんて居ないと思うけど！？」

ちなつ「それでは、次に行ってみましょう！」

あかり「次は、こちら！」

おつ

『･････････』



松本「････････････」

松本「････････････」

松本「････････････」


松本「････････････」



西垣「あっはっはっは！松本、それは最高だな！」

あかり「松本会長、何を言ってるのか全然わかりませんでしたねー」

ちなつ「西垣先生は大ウケしてたけど。一体何を喋ったんでしょうか？」

あかり「わかりませんねー。多分、ダジャレかな？」

ちなつ「例えばどんな感じのダジャレでしょう？」

あかり「えっ、だ、ダジャレ言ったのダレじゃとか･･･？」

ちなつ「続いてのコントは、こちら！」

あかり「流すの早っ！？」

『我らが主人公』


あかり「おっ、これはいいタイトルだねぇ」

あかり（遅れちゃった、さて早くごらく部に･･･？）

あかり（あれ、みんなの話し声が聞こえるよ）



京子「･･･それにしてもさー、やっぱどうしても居ないとダメだよねー」

京子「我らが主人公」

ちなつ「そうですよねー」

結衣「本当だよ」

京子「いつも、何だかんだ言ってからかってるけどさ」

ちなつ「ええまぁ確かに」

結衣「まぁ、空気みたいって言ったりしてるけどな」

京子「けど空気って、無かったら困るもんねー」

ちなつ「息が詰っちゃいますもんね」

結衣「まあね。空気がなかったら死んじゃうし」

京子「やっぱり、居なくちゃダメだよな、我らが主人公は！」

ちなつ「そうですね。本人目の前にしたら言えませんけど」

結衣「こればっかりは、京子の言う通りだな」

あかり（え？え？みんな･･･）

あかり（みんな、そんなにあかりの事を･･･）

あかり（･･･）

ｶﾞﾗ

あかり「みんな･･･」

京子「だから、これからもよろしくな？」

京子「ジョルニビッチョローネ」

ジョルニビッチョローネ「ハーイ」

あかり「誰ぇ！？」


完

あかり「ちょっと！？主人公ってあかりの事じゃないの！？」

ちなつ「そんな訳ないじゃない。ゆるゆりの主人公はジョルニビッチョローネさんだよ」

あかり「だから誰！？」

あかり「本人目の前にしたら言えないとかちなつちゃん言ってたよね！？」

ちなつ「あかりちゃんが本当に空気になるからかわいそうで言えないって事だよ」

あかり「今思いっきり目の前で言ったよねぇ！？」

あかり「空気みたいな存在って言われてなかった！？怒らないのその人！？」

ちなつ「ジョルニビッチョローネさんは光合成ができる人なんだよ」

あかり「どこが人なの！？」

ちなつ「まぁ、そんな事は置いておいて」

あかり「置いておくの！？」

ちなつ「あれ？どうやら次で最後のようですよ？」

あかり「ち、ちなつちゃん、それよりさっきの人の話の方が大事じゃ･･･」

あかり「あの人がゆるゆりの本当の主人公だったら大事件だよ？」

ちなつ「そんな事より、どうでした？今までのコントの感想は」

あかり「え、う、うん。えっと、じゃあ･･･」

あかり「えっと、結衣ちゃんと京子ちゃんには申し訳ないけど」

あかり「あかりに、爆発コントの出番が回ってこなくって良かったですね」

ちなつ「ふぅん･･･」

あかり「ん？」

ちなつ「それでは最後のコントは『フラグ回収』です、どうぞ！」

あかり「え？フラグ回収？ちょ、ちょっとちなつちゃんそれって」

『フラグ回収』



西垣「はっはっはっは」

あかり「いやぁぁーーっ！？」

あかり「聞いてない！あかり何も聞いてないよぉー！？」

西垣「まぁまぁ、そう怖がるな赤座」

あかり「絶対、爆発オチですよねこれ！？やだぁーっ！」

西垣「そう言うな。素晴らしい発明品を持ってきたんだから」

あかり「え？素晴らしい発明品･･･？」

西垣「そうだ」

西垣「何でも願いの適うヘルメットだ」

あかり「願いの･･･？」

西垣「ああ。これを被って言ったことは何でも適う」

あかり「そ、それだけならいいんですけど･･･」

西垣「まぁ、願いを適えたら爆発するんだが」

あかり「やっぱりぃぃーー！？」

西垣「さぁ、被って何でも願い事を言うがいい」

あかり「え、えへへ、あかり特に願い事はないかな、なんて」

西垣「ちなみに被らないとあと３分で周囲を巻き込む大爆発をする機能つきだ」

あかり「何でそんな機能ついてるんですか！？」

西垣「おっと、あと２分３０秒、２９、２８･･･」

あかり「か、被ります、被りますから！」

西垣「そうだ、その意気だ赤座」

あかり「うえぇーん、怖いよぉー」

西垣「さて、願い事はないのか？」

あかり「そ、そんな、言ったら爆発しちゃうし･･･」

西垣「あ、被って１分以内に願いを言わないと爆発する仕組みだ」

あかり「もう逃げ道はないのぉー！？」

あかり「あ！そ、そうだ！こうすれば！」



あかり「どうか、爆発しないで無事終わりを迎えられますように！」




あかり「ひぅっ･･･」




あかり「･･･」




あかり「･･･？」

ちなつ「･･･さーて、以上でコントは全部終了しましたー」

ちなつ「それでは、出演者の紹介に参りましょう！」


あかり「え？ち、ちなつちゃん･･･？」

京子「いやー、どーもー。爆発オチはもう懲り懲りだー」

結衣「コラ、お前のせいだぞ京子」


あかり「京子ちゃんに、結衣ちゃん･･･？」

綾乃「みなさん、どうもありがとうオリゴ糖！」

千歳「綾乃ちゃんはおもろいなぁ」


あかり「も、もしかして、爆発を回避できたの･･･？」

櫻子「向日葵より出番多かったぜー、イエイ！」

向日葵「大して違いないじゃありませんの」


あかり「よ、良かったよぉ、はぁ～･･･」

松本「･････････」

西垣「あっはっは、やっぱ面白いな、松本は！」


あかり「爆発しないて、済んだんだ･･･」

ちなつ「そして、司会は私吉川ちなつと」

あかり「あ、挨拶挨拶･･･。えっと、赤座あかりでお送りしました」


ちなつ・あかり「「どうも、ありがとうございましたー！」」

あかり「･･･ふぅ」

ちなつ「お疲れ様、あかりちゃん」

ちなつ「爆発しないで、無事終わったね」

あかり「うん！」

ピカッ



ドカーーーン



終わり

以上です
読んでくれた方ありがとうございました