京子「風邪かぁ…」 (68)
-学校-
ガラッ
京子「とうっ!」バッ
キーンコーンカーンコーン
結衣「おはよう京子」
京子「おはよー! いやー、ギリギリセーフ!」
結衣「寝坊?」
京子「うん、昨日遅くまで原稿書いててさー」
京子「いや…この場合は今日になるのか…?」
結衣「どっちでもいいけど、とにかく体には気をつけろよ」
京子「わかってるって」
きんもー☆
京子「ん…あれ? 綾乃は?」
結衣「来てない…みたいだね」
京子「遅刻かな?」
結衣「どうだろ?」
京子「あっ、千歳ー!」
千歳「どうしたん? 歳納さん」
千歳「あ、それがなー、綾乃ちゃん風邪引いたみたいやねん」
京子(風邪…)
結衣「また風邪引いたの?」
千歳「らしいでー」
京子「まったく、健康管理に気を使わないから…」
結衣「お前が言うな」
てうが
―
-放課後-
京子「よーし、終わったー!」
結衣「そうだな」
京子「あ、私今日は部活休むね」
結衣「え?」
京子「ちょっと用事があるからさ」
結衣「わ、わかった」
京子「じゃ、よろしく!」ダッ
:..:..:..| >((─ ー 、
:..:..:..| , r‐ミ/⌒  ̄`ヽ \__
:..:..:..| { {i=/ ィ= = 、 ∨=ハ
:..:..:..| 乂/ Y ノノ
:..:..:..| / /' /| | 、__ マ「 ヽ
:..:..:..| '爿 /~|ハ | \` ト┬' た
:..:..:..| { ∨ ∨)v リ、 | j だ
:..:..:..| さ Ⅳ〈 ≠ミ ≠ミ Ⅳ リ { い
:..:..:..| て lノ、 ヽ ''' ''' } 人八 ま
:..:..:..| と { \ ト _ 「 ) _ ィノノ八 ∫
:..:..:..| 手 )トVrセ≦i} /≧ト 、 っ
:..:..:..| う ∧///il_//////ス
:..:..:..l 手 が .♪ ~ / 寸/il/////// }!
:..:..:..| う ♪ i 、 \i|//> '/ ノ
:..:..:..| が. {777 沢 {___}
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:..:..:..| レ‐、:{ i!:::ii /:::::::::/ !
:..:>' - _ (( '| ハ j!:::/:::::::::/ ∧
´ ¨ =- _ r‐ミvr{ } i!/^ヽ:::ノ ∧
, ‐=‐ o r‐' r 、⌒ヽ' /:lト'′ ヽ
, '′ 乂 )¨ =- _ \
′ /⌒〉、( o _)o)) .. ¨ =- _人 /⌒ 、
/ / 川w乂_人_ ノ ` > ¨ =-<//ヽ
(お、京綾か…?)
―
-綾乃の部屋-
綾乃「けほっ…」
綾乃(体が重いわ…)
綾乃(明日には治るといいんだけど…)
ピンポーン
綾乃(…誰かしら?)
綾乃(あまり動きたくないんだけど…)
ピンポーン
綾乃(出た方がいいわよね…)
綾乃「よい、しょ…」
ピンポンピンポーン
綾乃「はい…」
ガチャ
京子「おっす綾乃ー!」
綾乃「……」
綾乃「…ふぇっ!?」
綾乃「と、歳納京子!? な…なんであなたが…」
京子「なんでって…お見舞いだよ、お見舞い」
綾乃「そ、そうなの…」
綾乃「…あれ? 千歳と船見さんは?」
京子「今日は私一人だけだよ」
綾乃「えっ!?」
京子「なんだよー、不満かー?」
綾乃「い、いえっ! むしろ…」
京子「?」
綾乃「あっ、じゃなくて!」
綾乃「えっと…」
ピトッ
京子「……」
綾乃「なっ…!」
京子「んー…まだ熱あるみたいだね」
京子「布団入ってた方がいいよ」
綾乃「……」ドキドキ
京子「…綾乃?」
綾乃「えっ!? あ、ど、どうかした?」
京子「顔赤いよ? やっぱり部屋戻った方がいいと思うけど…」
綾乃「そ、そうね! そうするわ!」
京子「大丈夫? 肩貸そうか?」
綾乃「だいじょ…」
綾乃「……」
綾乃「……や、やっぱり…お願いしてもいいかしら…?」
京子「いいよっ」
し
―
-綾乃の部屋-
京子「ちゃんと布団入って」
綾乃「うん…」
京子「実は、なんと今回は…」
京子「はいこれ、プリン!」
綾乃「えっ…」
京子「途中で買って来たよ!」
綾乃「わ、わざわざありがとう…」
京子「今食べる!?」
綾乃「あとで…」
京子「……」ジー
綾乃「…じゃなくて今食べるわ」
京子「わかった!」
ペリペリ
京子「~♪」
綾乃「と…歳納京子…?」
京子「はい、口開けて」
綾乃「ひぇ!?」
京子「あーん」
綾乃「う…」
綾乃「……」パクッ
京子「どう?」
綾乃「…おいしい」
京子「良かった」
綾乃(と、歳納京子に! あ…あーんって…!)
綾乃(きゃー!)
京子「また顔赤くなってるよ? 大丈夫?」
綾乃「だ、大丈夫です」
京子「なんで敬語なんだよ…」
綾乃「えっ、なってた…?」
京子「なってた」
綾乃「……」
綾乃(恥ずかしい…)
きゃー
京子「とにかく、健康管理には気を付けないとだめだよ?」
綾乃「…あなたにそれを言われるとは思わなかったわ…」
京子「あと手うが!」
綾乃「手うが…?」
京子「そう!」
綾乃(手洗いうがいの略…よね?)
綾乃「その略し方、流行らないと思うわよ…」
京子「えー…」
支援
京子「いいと思うんだけどなー…」パクッ
綾乃「…ってちょっと!」
京子「ん?」
綾乃「あ、あなた…それっ…」
京子「あっ、ごめん、気付いたら食べてた」
京子「でもまだ半分以上残ってるよ!」
綾乃「いや…」
京子「…はっ」
綾乃(気付いたかしら…)
京子「綾乃は食いしん坊だなー」
綾乃「なんでそうなるのよ!?」
京子「だって一人で全部食べたかったんでしょ?」
綾乃「そうじゃなくて! その…」
京子「何?」
綾乃「スプーン…」
京子「? 普通のコンビニで貰ったやつだけど…」
綾乃「……」
綾乃「……ばか」
京子「ん、何か言った?」
綾乃「なんでもないわ」
京子「えー、絶対何か言ったじゃん!」
綾乃「気のせいよ」
京子「…そういわれて見れば…そうかも」
綾乃(…はぁ…)
―
京子「長居しても悪いし、そろそろ帰ろうかな」
綾乃「そ…そうね…」
綾乃(ちょっと寂しいけど…)
綾乃(風邪移しちゃうと悪いし、仕方ないわよね…)
京子「……」
京子「…と思ったけど、もう少し居る事にする!」
綾乃「えっ!?」
京子「だめ?」
綾乃「でもっ…風邪移しちゃうと迷惑だし…」
京子「大丈夫だって!」
綾乃「そ、それなら…いいけど…」
京子「やった!」
綾乃「…歳納京子」
京子「ん?」
綾乃「なんで、その…もう少し居ようと思ったの?」
京子「そうだなー…」
京子「私が帰ったら綾乃が寂しがるかなーって」
綾乃「さ、寂しくなんかっ…」
綾乃「……」
綾乃「…ありがと…」
京子「にひひー」
微笑ましい
支援
さすが歳納氏、天然たらし
―
-翌日、学校-
千歳「綾乃ちゃん、風邪治ったん?」
綾乃「ええ、もう大丈夫よ」
綾乃「…あれ? 歳納京子は来てないのかしら…」
結衣「それが…風邪引いたみたいらしくてさ」
綾乃「えっ!?」
綾乃(もしかして私が移しちゃった…!?)
千歳(…!)
主人公がそろそろ出番かなって言ってた
~~~
綾乃「風邪を引いちゃったわ…」
京子「じゃあ、私に移せば治るかも知れないよ」
綾乃「でも…そうしたら…」
京子「いいよ、綾乃のためなら」
綾乃「歳納京子…」
京子「さぁ、私に風邪を移して」
綾乃「うん…」
京子「口移しで…ね?」
~~~
千歳(なんて事が…)ドバドバ
結衣「千歳、鼻血!」
綾乃(……)
―
-放課後-
綾乃「さてと…今日は会議があったわね」
綾乃「千歳、行きましょう」
千歳「…綾乃ちゃん、会議は無しになったで」
綾乃「え…でも重要な会議じゃ…」
千歳「無しになったんやで!」
綾乃「そ、そうなの…」
千歳「せやから、綾乃ちゃんははよ帰った方がええよ」
綾乃「…わかったわ」
千歳「ちゃんと寄り道して帰るんやで!」グッ
綾乃「よ、寄り道?」
綾乃(……)
綾乃(寄り道…)
―
-京子の家-
綾乃「…たしかここが歳納京子の家だったわね」
綾乃(アイスも買ったし…歳納京子、喜んでくれるかしら…)
綾乃(…い、いや、これは私が風邪を移しちゃったかもだから、一応お見舞いに来ただけなんだから!)
綾乃(……)
綾乃(…よしっ)
ピンポーン
綾乃(き、緊張してきたわ…)
綾乃(……)
綾乃(…あれ?)
綾乃(も、もう一回)
ピンポーン
綾乃(……)
綾乃(…いないのかしら…?)
綾乃(もしかして、病院とかに…)
ガチャ
京子「は…はい…」
綾乃「ひゃっ!?」
京子「! 綾乃じゃん、どうしたの?」
綾乃「お、お見舞いに来たわよっ!」
京子「そっかー!」
しえん
綾乃「……」
綾乃「…あのっ、ごめんなさい!」
京子「え、なんで?」
綾乃「だって…あなたがせっかくお見舞いに来てくれたのに…」
綾乃「風邪、移しちゃって…」
京子「そんな事気にするなって!」
綾乃「でも…」
支援
綾乃「でも…」
京子「元々、お見舞いは私が勝手にやった事だし、綾乃のせいじゃないよ」
綾乃「そう…」
京子「まぁ、良かったら上がってって」
綾乃「えぁ!?」
京子「なんでそんなに驚くんだよ…お見舞いに来てくれたんでしょ?」
綾乃「そ、そうね! お見舞いだもの! 上がらせてもらうわ!」
京子「うん、上がって上がって!」
京子(……)
支援
―
-京子の部屋-
綾乃(歳納京子の部屋で二人っきり…)
京子「その袋何入ってるの?」
綾乃「え? ああ、これはアイスを買って来たんだけど…」ガサガサ
綾乃「…これで良かったかしら?」
京子「ラムレーズン!」
綾乃「たしか好きだったわよね?」
京子「うん!」
綾乃「べ、別に昨日のお礼にと思って買って来ただけなんだからねっ!」
京子「えへへ、食べていい?」
綾乃「い、いいわよ」
京子「……」パクッ
京子「うまーい!」
綾乃(まったく…ほんと、無邪気なんだから…)
京子(……っ)
京子「…はい、綾乃」
綾乃「えっ!?」
京子「あーん」
綾乃「いや、でも…」
京子「あ、そっか…風邪移るかも知れないからね…」
京子「ごめん…」
綾乃「そ、そうじゃなくて…」
綾乃(歳納京子は気にしないのかしら…)
綾乃(…間接…)
綾乃(……)
綾乃「…じゃあ、一口だけ…貰おうかしら…」
京子「ん、いいよっ」
京子「…はい、あーん」
綾乃「……」パクッ
京子「どう?」
綾乃「ええ、美味しいわ」
京子「…あ、そういえば」
綾乃「どうかしたの?」
京子「これってさ、間接キスになるのかな」
綾乃「!!」
なるよ!!!
/ / . :/ :/| / :/ | | │ ∨
, . : イ:.:/\|/∨ /|厶斗 : | l
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{ -─ヘJ | /:| : |::::::::::::::ハ. / /:::::::: :.
綾乃「な…ななな…!」
綾乃「ならない! ならないわっ!」
京子「そんなに否定しなくても…」
綾乃「あ、う…」
京子(……っつ…)
綾乃「と、ところで風邪はもう大丈夫なの?」
京子「え? …うん、もう平気!」
綾乃「それならいいんだけど…」
綾乃「でも、一応布団に入ってた方が…」
京子「大丈夫大丈夫! 綾乃は心配しすぎだって!」
綾乃「そうかしら…」
京子「うん」
京子(……)
京子「…ごめん、ちょっと喉渇いたからコップに水入れて来てもらっていいかな」
綾乃「わ、わかったわ」
京子「コップは台所にあるからね」
綾乃「ええ」
ガチャ
パタン
京子「……」
京子「…はぁっ…」バタッ
しえん
京子(頭痛い…無理しすぎたかな…)
京子(いや、でもせっかく綾乃が来てくれてるんだし…)
京子「…ッ!」
京子「げほっ!」
ガチャ
綾乃「お待たせ…って歳納京子っ!?」
京子「げほっ、ごほっ!」
綾乃「ちょっと! しっかりしてっ!」
京子「だ…大丈夫、だから…」
綾乃「…あなた…なんでそんな無理してたのよ!」
京子「綾乃に…こんなとこ見られたらカッコ悪いと思って…あはは…」
綾乃「……ばかぁっ!」ギュッ
京子「あ、綾乃!?」
綾乃「ほんとに心配したんだからっ!」
綾乃「ほんとに…ほんとうに…ぐすっ」
京子「…ごめん」
京子「心配かけてごめんね、綾乃…」
しえん
―
綾乃「…38.8℃」
京子「……」
綾乃「その…私の為を思ってくれてたのは嬉しいんだけど…」
綾乃「ちゃんと自分の体にも気を使ってね…?」
京子「うん…」
京子「…布団暑いから出ていい?」
綾乃「だ、だめよっ! これ以上悪化したら…私…」
京子「わ…わかった! わかったから…」
綾乃「……」
綾乃「…それじゃ、私はそろそろ帰るけど…」
まさかこのまま帰す気じゃあるまいな
綾乃「ちゃんと寝てなきゃだめよ?」
京子「うん」
綾乃「それから、ちゃんと薬を飲まなきゃだめよ?」
京子「うん」
綾乃「それから…」
京子「…綾乃」
綾乃「な、何?」
京子「今日は…えっと…」
京子「ありがとねっ」
綾乃「…!」
綾乃「は、早く元気になってよねっ!」
京子「えへへ…りょーかいー」
┏━━┓ ┏┓ ┏━━┓┏━┓┏┓┏━━┓ .____ ( ) 。 ┏┓┏┓┏┓
┃┏┓┃┏┛┗┓┗━┓┃┗━┛┃┃┃┏┓┃ 〃  ̄ ヾ、 ( ) ). ┃┃┃┃┃┃
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―
-翌日、学校-
千歳「おはよー、船見さん」
結衣「おはよう」
千歳「綾乃ちゃん、また風邪引いてもうたみたいらしいでー」
結衣「京子も、まだ風邪治ってないから休むって…」
結衣「はぁ、まったく…」
千歳「大変やなぁー」
千歳(…という事はっ…!)
はよ
バン はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
バンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン
バン (∩`・ω・) バンバン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
; ' ;
\,( ⌒;;)
(;;(:;⌒)/
(;.(⌒ ,;))'
(´・ω((:,( ,;;),
( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
\/___/
~~~
京子「私たち、風邪さえも共有する仲になれたね」
綾乃「そうね…」
京子「…ねぇ、綾乃」
綾乃「何かしら?」
京子「今度は二人だけの…秘密の時間を共有しようよ」
綾乃「秘密の…時間?」
京子「そう、ラムレーズンよりも溶けちゃいそうで…」
京子「プリンよりも甘い、二人だけの時間を…」
綾乃「…うんっ」
~~~
千歳「ぶはぁっ!」ドバッ
結衣「ち、千歳っ!?」
千歳(風邪って…ええなぁ…)ガクッ
結衣「千歳ー!!」
―
-綾乃の部屋-
綾乃「歳納京子、また来てくれるかしら…」
綾乃「…ひっちゅ!」
―
-京子の部屋-
京子「綾乃、今日も来てくれるかな…」
京子「…っくしゅん!」
終わり
ありがとでした
てうが、しようね!
乙乙
乙
乙
__
.: : :´ : : : : : : : : :`: : ..、
//  ̄`: : : : ´ ̄`丶 :Yて`ヽ
/⌒: : : :-=‐: : : : : =ミ: : : : :\f :}: :|
弋/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :  ̄:<
/./: : : : : 八: : : : : ∧: :/- 、: : : : : :ト、/
: :/: : :/|ィ/ \: :./ ∨ ∨:: : : : :|¨~
:┴i: :{ .|!/____ ` .____V} : i : :|
. | i : Т.「 ̄  ̄| 「 ! : i: : :! うぅ・・・やっぱり今回も出番なかったよぉ
. 人 | | __. | | 丿: :i: : :`
|: ヘ.:>zf^i、__ヽノ_/)ァ:<ノ)ノ) 丿
}::::::::|\/}::::::::}
ト- ' /ヨ 廴.ソ
. 丿 /: :| /、
r′ /: : :| { ∧
└ト、./: :/: |__|_xく
「¨ーr‐t‐t厶.-‐ ´
|`ーi′ ヽ_ノ}
L.Y . V.j
>>62
かわいい
乙
乙
千歳のキャラうまく掴んでた
乙!
乙
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