提督「山風が孤立してる?」 (34)

・百合表現あり
・提督は女性です


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人物紹介

・提督…女性。加賀と結婚済み。頼まれると断れない面倒見の良い性格。

・加賀…結婚済み。来たばかりの頃は怖がられていたが、提督と結婚し、優しい事や可愛い一面が皆に知られ、駆逐艦に人気。

・山風…着任したばかり。まだ馴染めていなく孤立している。

提督「え?山風が孤立してるって?」

加賀「あの娘、他の駆逐艦の娘に話し掛けられてもそっけない態度を取るから…」

提督「そっか…どうやって接していいのか分からないのかぁ…。姉妹艦は?」

加賀「それが…時雨は積極的に構ってるようですが、他の娘は…」

提督「…自然に慣れるまで待つって方針かな?」

加賀「そうみたいです…」

島風「報告書でーす」ガチャッ パサッ バタン

提督「…」

加賀「相変わらず速いわね…」

提督「あのー…報告書が…」ピラッ

加賀「…時間と被害しか書いてないわね…」

提督「時間って項目はいらないんだけど…。敵の編成とか仲間の調子とか書いてほしかったんだけどなぁ…」

扉<コンコン

提督「どうぞー」

山風「」ガチャ

山風「はい、これ必要でしょ?」

提督「これ…報告書?」

山風「きっと島風の報告書じゃ、情報足りないでしょ?だからあたしがまとめておいたの。それじゃ」ガチャ パタン

提督「ええ娘や……」シンミリ

加賀「…これ、すごいわね…細かいところまでしっかりと書いてあるわ…」

提督「助かるわぁ…。あれ?」

加賀「どうしたの?」キョトン

提督「…かわいい!見て!こことか、後この辺!」

加賀「?…ふふっ、所々漢字がひらがなになってるわね…」ホッコリ

提督「やっぱり速く馴染んでほしいなぁ…」

加賀「もう少しだけ時雨に任せてみましょうか?」

提督「うーん…そうだね、もしそれでもダメなら私が構い倒します!山風ちゃんは私の嫁だぁー!」

加賀「へぇ…?妻の前で堂々と浮気宣言ですか…。良い度胸ですね?」ゴゴゴ

提督「ひっ!嘘です!私が愛してるのは加賀さんだけです!ちょっとした気の迷いなんですぅ!」

加賀「では、二度と迷わないようにその身体に覚えさせてあげます。」グイッ

提督「待ってぇ!まだ仕事がぁぁ!」イヤァァァ…

~扉の前~

山風「…漢字、勉強しよっかな…」

~山風の部屋~

山風「」ガチャ

時雨「あ、おかえり~」フリフリ

山風「姉さん…また来たの?」ハァ

時雨「だって放っておくと毎日カップ麺だったりこたつで寝ちゃったりするじゃないか…。風邪引いちゃうよ?」

山風「…時雨ってさ、姉さんっていうか、お母さん?」

時雨「!?」ガーン

時雨「…そんなに老けてたかな」ショボン

山風「あっ…違うよ、そういう意味じゃなくて…。何ていうかな…あー…女子力高すぎて母になりつつある?」

時雨「!そっか、女子力高いかぁ…」ニヘラ

山風(ちょろい…姉さんこんなんで大丈夫かなぁ…?)

時雨「出来たよー」つ肉じゃが

山風「ん、ありがと」パクパク

時雨「…ボクの前では素直になれるのになぁ…」

山風「しょうがないじゃん、あんまり賑やかなのは嫌いなんだよ」モグモグ

時雨「ふふっ、この前の山風なんて…」

~食堂~

電「あっ、あそこに居るの山風ちゃんなのです!」

響「最近着任した娘だね?噂によると、あんまり友好的では無いようだけど…」

暁「…確かにちょっと最初の頃の加賀さんみたいな雰囲気があるわね…」ビクビク

雷「きっと大丈夫よ!加賀さんだってホントはすごく優しい人だったし!私にまかせて?」

今日はここまでにして寝ます。

お疲れさまでした

期待

おつ
きたい


楽しみ

電「雷ちゃん…!カッコいいのです!」

響「勇者だね。」

暁「どうなっても知らないわよ…?」ビクビク

山風(この後出撃かぁ…やだなぁ…沈んだ時の記憶がまだ頭にあるし…)ハァ

雷「お隣失礼するわね?」カチャ

山風「」ビクッ

雷「あなた何処の艦隊に所属してるの?」ワクワク

山風「別に何処だっていいじゃん…」

山風(あぁぁ…違う!違うんだよ!普通に島風の所って答えればいいじゃんか!なんで喧嘩売るような受け答えしてんの?)

雷「えっ…」ビクッ

雷「あっ…ごめんね?ちょっと馴れ馴れしかったかもしれないわね…」

電「あれ?雷ちゃん帰って来たのです…」

雷「…ただいま」ストン

暁「い、雷?」

雷「…わたしちょうしにのってました…すみません…」ウルウル

電「はぅぅ…雷ちゃんがネガティブになっちゃったのです…」

暁「やっぱり怖い人なんだ…」ビクビク

響「噂は本当だったんだね…」

電「…でも、いつも一人で可哀相なのです…」

響「時雨さんと話してるのは見たことあるけど…確かにあんまり他の人と話しているのは見かけないね…」

電「…電、行って来るのです…!」

暁「えぇっ!雷がこんなになった相手よ?電じゃ…」

電「電じゃ無理かもしれないですが挑戦する前に諦めてたら、成功する可能性はゼロなのです!」

響「おぉー」パチパチ

暁「珍しく電がやる気ね!」

電「行ってくるのです!」

山風「」モグモグ

山風(やっぱり、謝りに行ったほうが良いよね…あの娘ちょっと涙目だったし…)

電「お隣失礼するのです!」

山風「」ビクッ

山風(あれ?さっきの娘…じゃない!似てるけど違う。ってことは姉妹?…さっきの事で何かいいにきたのかしら…)

電「…あの、なにか趣味とかあるのです?」

山風「…別に」

電「うぅ…。じ、じゃあ好きな食べ物はあるのです?」

山風「…みかん」

電「!みかん美味しいですよね!電はこたつに入って食べるのが好きなのです!」

山風「…別に聞いてないんだけど」

山風(あぁぁ…違うの!私も一緒っていえば仲良くなれたのに!)

電「!!」ガーン

電「はぅぅ…ごめんなさいなのです…」ウルウル

暁「電大丈夫かしら…?」

響「ん、帰ってきたよ。…涙目で」

電「…いなづまはだめだめなのです…」イジイジ

暁「あぁぁ…電まで…」

雷「つぎうまれかわるならあさりかなー…」トオイメ

電「いなづまはくらげさんがいいのですー…」トオイメ

雷「それもいいわねー…」ウルウル

電「なのですー…」ウルウル

響「相当落ち込んでるね」クスクス

暁「響!笑ってる場合じゃないわよ!とりあえず片付けましょう…」

~回想終了~

時雨「今思い出しても面白いよ」クスクス

山風「…緊張するとついそっけない態度になっちゃって…」

時雨「ボクの時も最初…」コンコン

山風「?」ガチャ

夕立「あ、山風ちゃん!時雨いるっぽい?」

山風「居ますけど…」

時雨「あ、夕立ー」フリフリ

夕立「時雨、探したっぽい!」ギュー

山風「…」ムッ

時雨「なにか約束してたっけ?」ナデナデ

夕立「ううん、特に何もしてないけど、時雨と遊びたくなったから探したっぽい!」ムフー

山風「…」ウズウズ

時雨「そっかぁ…でも夕立今日は午後から演習のはずだけど?」

夕立「へ?」

「あー…マイクチェック、ワン、ツー…業務連絡!夕立ちゃん!至急出撃の準備をして司令官室に来るように!」

時雨「ほら」

山風「…」グッ

夕立「ぽぃ…」トボトボ

時雨「帰ってきたら遊ぼう?」

夕立「うん!速攻で仕留めてくるっぽい!」タッタッタ

時雨「仕留めちゃダメなんだけどなぁ…」アハハ

山風「時雨姉さん」袖クイクイ

時雨「ん?どしたの?」

山風「眠い…」クシクシ

時雨「ん、わかった。じゃあちゃんとベッドで寝るんだよ?」スッ

山風「座って」ギュッ

時雨「?」ストン

山風「…」コテン

時雨「ふふっ、そういう事か…」ナデナデ

山風「…//」カァー

時雨「…」ナデナデ

山風「…zzz」ギュー

時雨「やっぱり放っておけないなぁ…」ナデナデ

山風「…時雨姉さんは渡さないよ…zzz」ギュッ

時雨「ふふっ、可愛いなぁ……zzz」

~数時間後~

夕立「終わったっぽーい!」ガチャ

時雨・山風「…zzz」

夕立「むぅ…山風ちゃんに時雨を取られたっぽい…」つ毛布

夕立「ふぁぁ…夕立も少しだけ寝ちゃおう…おやすみなさいっぽい~…」

時雨・山風・夕立「…zzz」

提督「山風ちゃん結構慣れてきたみたいだね?」

加賀「ええ…私の取り越し苦労だったみたいです。」

提督「でも第六の娘たちはどうしちゃったの?」

暁「れでぃーってなにかしら…」

響「はらしょー…」

電「ゆらゆらー…いるかさんこんにちはなのですー…」

雷「あははー…かにさんだー…」

提督「…バケツ使ったほうが良いかな?」

加賀「バケツで治るのかしら…?」

山風「あの…」

電「あ、山風ちゃんなのですー…山風ちゃん!?」ビクッ

山風「あの…この前はごめんなさい…ホントはあんな事思ってないし…な、仲良くなりたいだけ…だから…その…」

電「山風ちゃん…!」ダキッ

山風「ひゃっ…!」

雷「…山風ちゃん!間宮さんの所行ったことあるかしら?」

山風「まだ行ったことないわ…」

雷「それなら一緒に行きましょう!間宮さんのオムライスすっごく美味しいんだから!」

電「電は食後のバニラアイスもオススメするのです!」ギュー

暁「ひびきー…私たち何だったのかしら…」

響「とんだピエロだね」ドヤァ

暁「それ言いたかっただけね…?」

提督「山風ちゃん…!やっぱりかわいいなぁ!」

加賀「提督?」

提督「ち、違うよ!浮気とかじゃないからね?ただ、山風ちゃんの雰囲気が加賀さんに似てるなーって…」

加賀「…あんなに無愛想だったかしら」

提督「加賀さんが来たばっかりの頃はもっとすごかったけどね…」

加賀「…」

提督「赤城さんと瑞鶴が来るまでは駆逐艦の娘が怯える程無表情だったけど…」

加賀「…」ショボーン

提督「あっ…ごめんね?ちょっと言いすぎたかも…」オロオロ

加賀「どうせわたしはてつかめんですよー…」イジイジ

提督「あー…めんどくさい加賀さんになっちゃった…」

提督「…えいっ!」チュッ

加賀「!…//」カァー

提督「ちょっ//黙らないでよ!恥ずかしいじゃんか!//」カァー

時雨「ボクは何を見せられてるのかな…」

夕立「今ならコーヒーがブラックで飲めそう…」

瑞鳳「卵焼き食べりゅ?」

夕立「…ただでさえ甘いのにさらに甘さを足すっぽい…?」

時雨「だし巻きかもしれないじゃないか!」

瑞鳳「甘い卵焼き以外は卵焼きとは言わないんだよ?」ニッコリ

夕立「しぐれぇ…」ウルウル

時雨「夕立!ボクの分まで頼んだよ!」ダッ!

今日はここで切ります。お疲れさまでした

おつっぽい

おつ

夕立「ぽぇ!?…逃げられたっぽぃ…」グスン

瑞鳳「ささっ、グイっと!」

夕立「グスン…美味しいっぽい…でも甘い…」

長門「ん?夕立美味しそうな物を食べてるじゃないか…私ももらっていいか?」

夕立「ながとさん…!」ウルウル

夕立「全部!全部食べて!」

長門「…?あぁ、了解した。しかし一つ条件を提示しても良いだろうか?」

夕立「?」クビカシゲ

長門「夕立に食べさせて欲しいんだ」真顔

夕立「そんなことで良いなら!はい!」アーン

長門「…//」アーン

夕立「美味しいっぽい?」ニコニコ

長門「あぁ//美味しいよ(吐血)」グフッ

夕立「長門さん!?血がぁ!」オロオロ

瑞鳳「私の卵焼きに毒でも入ってたの!?」オロオロ

陸奥「あー…気にしなくていいわよ?それ、いつもの長門だから」ニコニコ

長門「…ハッ!危なかった。川の向こうで駆逐艦たちが手招きをしていた…」

提督「この鎮守府も賑やかになったねぇ…」

吹雪「ですねぇ…初期は私と提督だけで、提督も真面目だったんですけど」

提督「…もしかして指輪渡さなかった事、ちょっと根に持ってたりする…?」ビクビク

吹雪「…いいえ?全く。えぇ、それはもう、後腐れなく!」バンバン

提督「ふぶきぃ…」

吹雪「はぁ…私の方が提督と過ごした時間は長かったのになぁ…」ツーン

提督「ごめん…」

吹雪「ふふっ、冗談です。提督の気持ちも分かります…でも、もしジュウコンを加賀さんが認めてくれた時は…お願いしますね?」ニッコリ

提督「うん!絶対に!」

加賀「ていとくー?」

提督「いまいくよー!…ごめんね、吹雪!また今度遊びに行こうね?」タタッ

吹雪「…あーあ、ホントは提督の一番近くで支えていたかったんだけど…しょうがないよね…」

提督・加賀「イチャイチャ」

吹雪「あんな幸せそうな顔見せられちゃったら…」ハァ

~間宮~

山風「わぁ…」キラキラ

電「山風ちゃん!何食べるのです?」

山風「あ…(このパフェ、美味しそうだけど…高さ80cm?食べきれない…)」シュン

雷「この前提督から間宮券もらったからなんでも頼んで良いのよ?」

山風「あ、うん。ありがとう…」ムムム

電「随分悩んでるのです…」ボソボソ

雷「目がパフェに釘付けね…よし!」ボソボソ

雷「パフェ食べたいの?」

山風「え?い、いや違うのよ?高さ80cmって食べきれる人居るのかなーって…」

電「電たち三人ならちょうど良い大きさだと思うのです♪」

雷「そうね、間宮さん!プレミアム空母パフェ一つお願いします!」

間宮「!?あ、三人で食べるのね?ビックリしたぁ…ちょっと待っててねー♪」

電「楽しみなのですー♪」ワクワク

山風「あの…ありがと…//」

雷(…ちょっとときめいちゃったわ//この娘、自然にやってるなら恐ろしいタラシね…)

電「…山風ちゃんちょっとお姉ちゃんって呼んでみませんか?」

山風「え…。……電おねぇちゃん、ありがと//」カァー

電「はわわ//キュンキュンするのです!山風ちゃん!電の妹になりませんか?」

山風「…あたし、時雨姉がいるから」

電「…そうなのですか」ショボン

山風「あ…た、たまにならいいよ?」オロオロ

電「山風ちゃん…!」キラキラ

雷「電…妹が欲しかったのね…?」

提督「間宮さーん、プレミアム空母パフェ二つねー!」

<ハーイ

加賀「…あなた食べれるの?」

提督「甘いものは別腹だよ!」

間宮「お待たせしました♪」カチャ

山風「わぁ…♪」キラキラ

電「…お、大きいのです…!」

雷「た、食べきれるかしら…」

加賀「いただきます。提督、残してもいいわよ?」

提督「残念でした♪絶対に残しません!」パクパク

電「こっちも負けられないのです!」パクパク

山風「…おいひい♪」パクパク

山城「…姉様、生クリームが…」ペロッ

扶桑「//もう!山城!こんなに人目の多いところで…//」

山城「ね、姉様!人目が少ないところなら良いんですか!?」アタフタ

扶桑「ふふっ//山城?あなたも生クリーム付いてるわよ?」ペロッ

イチャイチャ

龍驤「…間宮さん、ウチ今なら砂糖錬成出来そうな気がするんやけど…」

間宮「はい♪サービスよ?」っコーヒー

龍驤「間宮さん…!」ウルウル

提督「ふぅ…満足した!」

加賀「…ホントに食べられたのね…」

提督「当たり前だよ!」

電「後半分…」

雷「もう…むり…」

山風「~♪」パクパク

電「山風ちゃんすごいのです…一人で食べ切っちゃったのです…」

山風「…あ!ごめん…二人の分まで…」

雷「大丈夫…もう限界だったから…」

山風「そうなの…?」

提督「山風ちゃん、すっかり馴染んだみたいだね?」

加賀「私は最初から上手くいくとおもってましたよ?」

提督「…ホントは?」

加賀「仲良くなれてよかっt…ハッ!あなた…!!」ムギュー

提督「いふぁい!いふぁいよ、加賀ふぁん!」グイー

クリームツイテルノデス! ホットイテヨ//! ワタシニマカセテ! ジブンデデキルワョ//

~終わり~

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