卯月「はい!橘!」
凛「これからよろしくね、橘」
未央「一緒に頑張ろうね!あ、あだ名は橘でいいか!」
ありす「!?」
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ありす(なんでしょう…思っていたのと何か違う…)
ありす(苗字呼びってこんなに腹が立つものだったのでしょうか…)
美嘉「橘、そんなに硬くならなくてもいいからもっとリラックスしていこうよ★」
ありす「は、はい…」
莉嘉「それじゃあアタシが事務所の案内してあげるね!行こ、橘!」
みりあ「あ!みりあも橘を案内する!」
ありす「……」
ありす「あ、あの…せめてさん付けで呼んでくれたらうれしいのですが…」
莉嘉「え?」
ありす「いやいっその事ちゃん付けでも構いません」
みりあ「なんで?」
ありす「何でってそれは…」
ありす(ここでバッサリ不快になるからと言ってもいいのかな…)
ありす(返って私に対する印象が悪くなるんじゃ…?そもそも初対面の相手にそういう態度は取らないほうが…)
みりあ「橘がありすちゃんじゃなくて橘って呼んでもらいたいんでしょ?」
ありす「は、はい」
みりあ「じゃあ橘でいいよね!」
莉嘉「うん!」
ありす「えっ!?」
みく「この子が新しく事務所に入った子かニャ?」
みりあ「うん!橘って言うんだよ!」
みく「そっか、よろしくね!橘!」
志希「ん~、何だかとっても甘いいい匂いがする~♪」
ありす「ひゃあ!何するんですか!」
フレデリカ「気にしないで、これシキちゃんの挨拶みたいなものだから」
ありす「そ、そうなんですか…」
志希「にゃーっはっは!それじゃあ橘、これからもよろしく~♪」
フレデリカ「橘よろしくっ♪」
みりあ「ね!みんなとっても優しくていい子ばっかりでしょ!」
ありす「そ、そうですね…」
ありす「……あの」
みりあ「ん?どうしたの?」
ありす「やっぱ苗字ではなく、ありすと、名前で呼んでくれれば嬉しいです」
莉嘉「なんで?」
ありす「何でって………………、そっちのほうが親しみを感じやすいからです」
みりあ「でも橘のままでも私たち結構仲良くしていると思うよ」
莉嘉「うん!仲良くなるのに呼び方なんて関係ないよね!」
ありす「えっ!?」
アナスタシア「ブラズシーチプリスタウィッツァ…。はじめまして、タチバナ」
飛鳥「これから共に新たな物語を記そうか、橘」
幸子「何かわからないことがあったら可愛いボクに何でも聞いてくださいね!橘!」
ちひろ「これから頑張ってアイドルを目指してくださいね!橘!」
ありす「ぁ…あぁ……」
ありす(そんな…どうして!?)
ありす(私はただ…名前で呼ばれるのが好きじゃないから、名字で呼んでほしいと思っただけなのに…)
「橘たちばなタチバナ橘たちばなタチバナ橘たちばなタチバナ橘たちばなタチバナ橋たちばなタチバナ橘たちばなタチバナ」
ありす「いやぁあああああああああ!」
「おい橘!」
「しっかりしろ橘!」
ありす「やめてください!もうやめて!」
「起きろ橘!」
ありす「はっ!?」
晴「やっと起きたか、なんか途中からすげぇ顔色悪くなったからびっくりしたぜ」
ありす「わ、私は…一体何が…」
晴「うわっ、汗びっしょりだな。一体どんな夢を見てたんだ」
ありす「……」
晴「まあいいか、ほら。ハンカチ」
ありす「あ、ありがとうございます…」
晴「まだ気分悪いなら水持ってこようか?それともプロデューサー呼ぼうか?」
ありす「気遣いありがとうございます。それと…」
晴「なんだ?」
ありす「これからは名字ではなくありすと、名前で呼んでくれたら嬉しいです」
晴「え?あ、ああ。わかったよ。ありす」
ありす「…」ホッ
晴「あ、今のありすの顔、最近見た中で一番良い顔になってるぜ」
ありす「え?そうですか?」
晴「ああ、とってもカワイイぜ」
ありす「か、カワイイって…私はそんな柄じゃありません!」
晴「ははっ!怒った顔もカワイイな!」
ありす「もう、茶化さないでください!」
ありす(けど、名字で呼ばれるより、名前で呼ばれたほうが、とっても気楽でいいかな)
ありす「決めました」
晴「ん?」
はよ
焼きそばパン買ってきてよ橘
―――――――――
ありす「というわけでこれからはありすと呼んでください」
ありす「もう呼び方に一々悩む必要はなくなりました。名前も私の一部です」
ありす「これからはありのままを受け入れるニュー橘ありすとして生きていきます」
「………」
ありす「あれ?」
凛「うーん、ちょっと今更なんじゃないかな?」
卯月「私たち元からありすちゃんって名前で呼んでますよ」
ありす「え?」
みりあ「うん、橘って苗字で呼んでいる人の方が少ないと思うよ」
ありす「言われてみれば…、確かに苗字呼びのほうが圧倒的に少ない…」
橘呼びは晴ちんの特権ですわ
飛鳥「ありす、キミは自然に殻を破り新しい自分へと生まれ変わっていたのさ」
ありす「どうやら自分が気付かない間に私はニュー橘ありすとして生きていたようですね」
ありす「なんだか拍子抜けしました」
凛「まぁでも、ありすが改めてそう言うならぜひありすって呼ばせてもらうよ」
未央「改めてこれからよろしくね!ありすちゃん!」
ありす「はい!」
晴「よかったなありす!」
数日後
晴「なぁ…橘」
ありす「何で名前で呼んでくれないんですか!」
ありす「ちょっと前まであんなに呼んでくれたじゃないですか!」
晴「その……なんか段々恥ずかしくなってきて…」
ありす「晴さんが恥ずかしがってどうするんですか!ちゃんと名前で言ってください!」
晴「あ、あり……す///」
ありす(やっぱりかっこいい…!)
ありす「晴さんのありすの呼び方、まるでイケメンが囁いているみたいでとてもカッコいいです!」
晴「え、ああ…そうか?」
ありす「アナスタシアさんの外国っぽい呼ばれ方もいいですが晴さんの言い方はもっといいです」
ありす「身体全体が熱くなってきて…なんでしょう、この不思議な気持ち///」
晴「ここまで熱くなると逆に呼びにくいぜ…。なんでこうなったんだ?」
P「それは晴がイケメンもといイケジョだからだな。カッコいいって罪だよな」
晴「マジかよ…」
P「だから俺も名前で呼んでもいいよな?」
ありす「は?」
P「ごめんなさい」
終わり
悲しいなぁ…
きもい
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