モバP「何気ない日常」(22)

モバP「ブルーベリーパンケーキと目玉焼き」

モバP「あとコーヒーとカリカリのベーコンも」

女P(デュンヌ)「相変わらずですね」

モバP「お前に言われたくない」

デュンヌ「私は朝はオムライス大盛りと決めているんです」

モバP「子供かっ。朝から重いんだよお前のは」

デュンヌ「ほっといてください」

モバP「女の癖によく大盛りとか食えるな」

デュンヌ「女の癖にって差別ですよ?パワハラです」

モバP「生き辛い世の中になっちまったなァ」

デュンヌ「先輩は今日はNGのライブ担当でしたよね?」

モバP「まぁ、NGは俺の担当だし」

デュンヌ「他のアイドルは先輩のスケジュールに合わせてですね、新人の私にも担当回ってくるんです」

モバP「ああ」

デュンヌ「それで私、NGとはまだ一度も仕事をさせていただいたことがないのですが……」

モバP「あ~、アイツらはお前よりも先輩だから、補佐も必要ないんだよ」

デュンヌ「なんですかそれ。私より先輩でもまだ未成年でしょう?」

モバP「とにかく、NGはだめだ」

デュンヌ「納得いかないです」

デュンヌ「私より長い先輩のアイドルたくさんいますし」

モバP「……契約にあるんだよ」

デュンヌ「は?」

モバP「俺以外のプロデュースは受けないってとんでもない逆要望込みの契約がな」

デュンヌ「契約って最初にサインするやつですよね?」

モバP「それ以外ないだろ、この流れで」

デュンヌ「えぇ……最初からプロデューサー目当てで?」

モバP「いや、面白半分だった。アイドルに興味ないって無理難題出してきたやつがいたんだよ」

モバP「今はガチだ」

デュンヌ「そんなキメ顔で言われても……」

モバP「だから、契約に従って俺がプロデュースしてる」

デュンヌ「はぁ。一応わかりました」

モバP「こうやって顔突き合わせてメシ食ってるだけで浮気を疑われる」

デュンヌ「浮気って……アイドルに手を出したらダメですよ?」

モバP「真顔で返すな。手なんか出してないわ」

デュンヌ「可愛い乙武の嫉妬じゃないですか」

モバP「将来的に結婚するだろうがな……」

デュンヌ「え~、満更でもないとか?」

モバP「力押しで負ける感じ」

デュンヌ「あ、負けちゃうんだ」

モバP「JKから迫られたら拒絶できん……」

デュンヌ「煩悩ですそれ。断ち切って」

モバP「凛が嫁とか想像したら天国だな」

デュンヌ「「プロデューサー、洗濯よろしく」」

デュンヌ「「だらしないよ、プロデューサー。しっかりして」」

モバP「おい」

デュンヌ「「ふ~ん、その女誰?」」

モバP「やめてください……」

デュンヌ「凛ちゃんが嫁とか疲れそう。心休まりますか?」

モバP「……大丈夫だろ?凛はなんだかんだで俺に甘いし」

デュンヌ「本当に付き合ってませんよね?」

モバP「と、当然だろぉ?」

デュンヌ「というわけですが凛ちゃん」

凛「ふ~ん。プロデューサー、私とのことは全部遊びだったの?」

モバP「いつから!?」

デュンヌ「さっきから後ろにいました」

モバP「言えよ」

デュンヌ「無理です。無言の圧力が凄くて」

凛「プロデューサー、私のことは体目当てだったの?」

モバP「人目のある場所で紛らわしいネタやめて!」

凛「ふふっ。冗談だよ」

デュンヌ「ノリノリですね。凛ちゃんはもっとクールだと思ってました」

凛「よく誤解されるけど、私ってそんなにクールじゃないから」

モバP「いやクールだから」

デュンヌ「つまりお茶目なんですね?」

凛「そうかも」

卯月「凛ちゃん!捜しましたよぉ」

凛「ごめん、卯月。プロデューサーを見掛けたからさ」

未央「姐さんと一緒……はっ!?事件の香り!!?」

デュンヌ「その呼び方やめい」

未央「時子様のお尻を鞭で打った怖いもの知らずって印象」

卯月「時子様のお尻を鞭打ち……凄いです!」

凛「あの時子様のお尻をね」

モバP「おーい、時子様時子様って皮肉にしか聞こえんぞ」

未央「あれぇ?知らないのプロデューサー?今事務所の話題は時子様vs姐さんが熱いって」

卯月「私も聞きました。オッズがどうとか」

凛「うん、卯月は綺麗なままでいてね?」

卯月「えっ?」

卯月「よくわかりませんけどわかりました!」

デュンヌ「あれは違うのよ!事故なの!鞭が置いてあったからつい……」

モバP「つい?」

デュンヌ「……誰もいないと思って「フハハ!悪は成敗してくれる!」ってなんか盛り上がっちゃってね」

モバP「いやいやいやいや」

デュンヌ「鞭振り回してたら時子さんがいたの……」

デュンヌ「しゃがんで何か探してたみたい」

モバP「……それで?」

デュンヌ「バシーンて……時子さんのお尻に命中した」

未央「うわ……」

凛「悲惨だね……」

デュンヌ「すぐ謝ったんだけど、私の肩ポンポンって叩いて「気にしてないわ」って」

モバP「うっわ、それめっちゃ気にしてる」

凛「絶対気にしてるね」

卯月「もう一度謝ったほうがいいかも……」

デュンヌ「……やっぱり?」

未央「うん」

モバP「すみやかにどうぞって感じ」

デュンヌ「時子さん苦手なのになぁ……」

凛「無言貫いて無かったことにしそう」

未央「無かったと思いこんでるケース」

卯月「思い出させんじゃないわよこの豚!って感じですか?」

凛「えっ?」

未央「えっ?」

モバP「えっ?」

デュンヌ「えっ?」

卯月「えっ?」

未央「まさかの無限ループ!」

デュンヌ「いや、笑い事じゃないんだけどね」

モバP「互いに話題にしなければ自然と無かったことになるかも……」

未央「相手は忘れないけどね!」

デュンヌ「……胃が痛くなってきました」

凛「それ食べ過ぎだから」

卯月「大きなオムライスでしたからね」

モバP「忘れてたわ。お前らの分も奢るから好きなもん頼めよ」

未央「未央ちゃんは朝ごはん食べてきたよー」

凛「私も」

卯月「今はお腹空いてないです」

モバP「なら出るか」

未央「おーっ!」

デュンヌ「未解決!」

モバP「時子様本人がいないと解決しようがないし」

未央「なら事務所に出発だ!」

卯月「おーっ!」

デュンヌ「……逃げたい」

時子「そこの新人」

デュンヌ「私……ですか?うっ……いきなり……」

未央「エンカウントはっや」(※隠れています)

時子「新人なんて不名誉な呼ばれ方の子、貴女以外にいるかしら」

デュンヌ「ごめんなさい!」

時子「勘違いしないで。新人が不名誉なのではないわ」

モバP「めっちゃキレてた」(以下略)

凛「誰この時子様」

卯月「うわぁ……」

時子「貴女の顔を見ると苛々するわね」

デュンヌ「ごめんなさい!ごめんなさい!」

時子「そう、赦しを求めるのね?」

デュンヌ「はい」




時子「なら、私を豚と呼んでいいわ」

モバP「はぁ!?」

凛「ちょっと待って」

未央「理解が追いついかなくてフリーズするしぶりんの図」

デュンヌ「あ……え……?んんっ?」

未央「姐さんはパニック」

モバP「凛、俺を殴っていいぞ」

凛「ほっぺにキスで」チュッ

モバP「夢じゃない……」

未央「しぶりん大胆」

卯月「皆さん声が大きいですよ」

時子「……鞭で打たれるのも悪くない。そう思ってしまっただけよ」

デュンヌ「はぁ」

モバP「Mに目覚めた!」

卯月「SとMの両刀使いってわけですね!」

凛「どうしたの卯月!?今日一番おかしいの卯月だよ?」

卯月「そうですか?」

未央「時子様言ってることはアレだけど何となくカッコイイよね」

モバP「様になってるよな。時子様だけに」

未央「あ、はい」

時子「はやくしなさい」

デュンヌ「は?」

時子「鈍いわね。だから新人なのよ」

デュンヌ「これ鞭……」

時子「誰か来る前に急ぎなさい」

デュンヌ「この豚!ってことですか?」

時子「貴女がそう解釈するのならそうなのでしょうね」

デュンヌ「わかりました!この豚ぁ!」パシィン

時子「あっ!いいわ!」

デュンヌ「豚ぁ!」パシィン

時子「もっと強く!」

モバP「……解散すっか」

凛「見てはいけないものを見てしまった気分」

未央「しまむー、今見た時子様は忘れるんだ。あれは時子様ではない」

卯月「はい!島村卯月忘れました!」

モバP「あれが噂の百合営業か」

凛「待って、なんか違う」

ちひろ「早く事務所入りたいんですけど……」

デュンヌ「豚ぁぁあ!」パシィン

時子「いいわ!貴女最高のご主人様よぉ~!」

モバP「あれは我々だけの秘密にしよう。ファンが知ったら大変だし」

凛「そうだね、ご主人様。私たちもホテル行こうか」

モバP「行かねーし!なにナチュラルに腕組んでんの!?」

未央「初めてだから優しくしてね、プロデューサー」

モバP「ちょお前、その体は反則!」

女Pの苦悩と葛藤の日々はまだまだ始まったばかり!

頑張れ!日本のプロデュンヌたちよ!

おしまい


なんだこれ

抜けちゃったけどファミレスでの話

かわいい乙女はいなかった
おつ

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