DEATH NOTE ビギンズ (16)
このSSには映画「DEATH NOTE light up the new world」のネタバレが含まれています。
ご注意下さい。
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彼女には、友と呼べる存在はいなかった
退屈な世界
そこに彼女はただ一人
ずっと下を見ていた。
そして、遂にそこに手を伸ばして・・・・
彼はただ退屈していた
荒れ果てた世界
そこに面白い物は何もない
ある時、彼は「面白いもの」を見た奴からその話を聞いた。
そして、彼は「面白いもの」を見ようと動き出した。
彼女はこの世全てを憎んでいた。
この世界から自分以外の全てが死に絶えてもいい・・・そう思っていた。
そんな時、天から落ちてきた物を拾った。
そして、「ウザい」と思った奴に使った。
とても気分が良かった。
ずっと憑いている奴も「面白い」と言う。
なら、もっと面白いものを見せてあげる。
キミも死ぬなよ
ボクは彼にそう伝えた
すると彼は「死ぬか」と答えた。
あの時、ボクを助けてくれた人はキラとの戦いで死んだ。
いや、自分の命を諦めたというべきだろう。
しかし、「彼」もまた・・・
まだ解決はしていない
2冊の行方はまだわかってない
だが、ボクはあの人の後継者ではない。
今は自分の問題を解決する事が先決だ
メロは中々厄介だから
解決まで時間が掛かる
だからこそ、「奴」にこの件を任せようと思う。
さて、これは彼とキラがノートを巡って戦う少し前の話だ
彼は退屈が嫌いだ
だが、この世界に面白いものは何もない
何百年もの時間、退屈の中で生きている
そんな時、リュークとかいう奴が人間界で「面白いもの」を見てきたらしい
じじいもその話に興味をもって、人間にデスノートを渡すとか抜かした
そして、真っ先にノートを渡したのはシドウって奴だった
シドウはロシアの冴えない医者にノートを渡したらしい
そいつは、死にたがってる人間の名前をノートに書きまくってるらしい
それはそれで面白いが、俺はもっと面白いものが見たい
ベポ
金色の顔で6本指のこの死神は、6番目にデスノートを人間界に落とした。
今までノートを手に入れたのは医者、実業家、裁判官、検察官等
死神大王の跡継ぎなんかに興味はない
そんなベポは「面白い」ノートの使い方をしそうな人間を探していた
そして、遂に見つけた。
他人の命など、どうでもいいも思っている面白い人間を
あいつウザ!
死ねばいいのに♪
あいつも、何?ハゲとかキモ!
オヤジは死ねばいい♪
あのおばさん化粧が濃いなぁ
死んじゃえ♪
青井さくらは街に溢れる人々を無価値と思っている
そんな無価値な人間を見て思うことはいつも同じだった
それにしても、思い出しても腹が立つ
さくらはメタルドールズと云うバンドのファンだ。
メタルドールズの曲を聞いていると心が踊る。
昨日の事だった、ハッカビーズとかいうグループの女がメタルドールズのイベントに参加してメタルドールズの悪口を大声で叫んでいた。
そいつの事は、よく知っている
しょっちゅつハッカビーズの曲を踊っては動画配信している奴だった
ウザい!
そう思うだけで何かする訳ではないが、もし人を簡単に殺せるなら確実に殺してやってる。
例えば、キラと同じことが出来たなら
さくらはそんなことを常に思っていた
訂正です
× ハッカビーズというグループの女
○ ハッカビーズというグループのファンの女
失礼しました。
キラ
それはさくらが10歳の頃に世間を騒がせていた存在だ
その頃、世界中で犯罪者が心臓麻痺で死ぬという事件が起きていた。
犯罪者達を始末していたのはキラと呼ばれていた
はっきり言って、キラはとてもつまらない奴だと思う
犯罪者を殺す位なら、もっと他に殺すべき人間がいる筈だ
そんな時だった
さくら「何、あれ?」
ふと空を見るさくら
空から黒いノートの様な物が落ちてくる
さくらはノートらしきものが落ちた所に走る
黒いノートが落ちていた
さくらは、そんなノートをふと手に取る
さくらは「でぃーいーえーてぃーえいち?何これ?」
?「デスノート。そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」
さくら「え?」
突然、背後から声が響く
振り返るさくら
そこに立っていたのは自分よりも遥か背が高く、金色の顔をした怪物だった
しかし、さくらは不思議と驚かなかった。
それよりも、名前を書かれた人間は死ぬ・・・という言葉に心が踊った。
さくらは怯える事なく訊ねる
さくら「このノートに名前を書いたら、そいつを殺せるの?」
?「・・・。面白いなお前。普通は俺に驚くと思ったが」
さくら「驚いてるよ。そんな事よりも、このノートの事を教えて。あ、その前に名前か。私は青井さくら」
?「ベポ。死神だ」
さくら「死神。マジで居るんだ。で、このノートの事教えて」
ベポ「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。だが、名前を書く人間の顔を知らないと効果がない」
さくら「へぇ。じゃあ、顔と名前が解れば誰でも殺せるんだ」
ベポ「そうだ。他にもルールはあるがな」
さくら「じゃあ、それも教えて。使う前に知っておいた方が面白い事が出来るでしょ?」
面白い
ベポはこの言葉を聞いて、内心歓喜していた。
これは、面白いものが見れそうだと
ハーメルンでやってくれ
ベポはさくらに対してデスノートのルールを詳しく説明した。
名前の後に40秒以内に死因を書き込むとその通りになる
死因の後に6分40秒、詳しい死の状況を書き込める
デスノートの所有権を放棄するとデスノートに関する記憶を失う
デスノートの所有者は残りの寿命の半分と引き換えに死神と「死神の眼」の取引が出来る
さくら「へぇ。死神の眼があったら顔だけで殺せるんだぁ」
ベポ「そうだ。10年前のキラの一人は死神の眼を使って面白いことをたくさんしたらしい」
キラ・・・・
ベポの言葉を聞いて、さくらはキラはデスノートを使って殺人を行っていたと瞬時に理解した。
つまり、自分はキラと同じ力を手に入れたと
さくら「じゃあベポ、眼をちょうだい」
ベポ「いいのか?寿命を半分貰うぞ」
さくら「残りの寿命の半分とか言うけど、はっきり言ってこれから先とかよくわからないしさ。早くちょうだい」
ベポ「わかった」
眼の取引は一瞬で終わった。
さくらはふと近くを通りかかったサラリーマンの顔を見る。
~弓市克~
顔の上に名前と寿命が浮かび上がっている
さくらは瞬時にノートに名前を書き込む
すると、40秒後にサラリーマンは苦しみ出してその場に倒れた
さくら「凄い!」
デスノートの力を目の当たりにして歓喜するさくら
簡単に人を殺せる・・・・ずっと求めていた力を、ようやく手にいれる事が出来た
倒れたサラリーマンの元に多くの人が集まってくる。
さくらはノートを懐に隠すと、人々から視線を反らして歩き出す。
その口許は笑みを浮かべている。
さくら「じゃあベポ。早速面白いものを見せてあげる」
ベポ「何をする気だ?」
さくら「世界で一番ウザい奴らを殺しにいくの♪」
さくらが意気揚々と向かった先は実家だった
高校を卒業した後、さくらは家から飛び出した。
子供の頃から両親と弟が嫌いだった。
早く死んでほしいとさえ思っていた。
しかし、今はこのデスノートがある
さくらは家の近くの電信柱に隠れるとデスノートを開く。
ピンク色のボールペンを取り出し、さくらはノートに書き込む
青井守
自殺
11月27日 午後7時30分、仕事から帰った後家にある包丁で自分の妻と息子を切りつけた後、自分の心臓に包丁を刺して自殺する
青井花
他殺
11月27日 午後7時25分、家で自分の夫に首を包丁で切りつけられ大量出血で死ぬ
青井ハヤト
他殺
11月27日 午後7時25分、自分の父親に首を包丁で切りつけられ大量出血で死ぬ。
さくら「ふふ。あのウザい奴ら、どんな死に方するのかな?後、30分後が楽しみ」
ベポ「自分の家族を殺すのか」
さくら「家族とかじゃねぇし。ただのこの世に居ても意味がないゴミ。だけど、ノートでどんな風に殺せるか実験するから、そこだけ意味があるかもね」
さくらは楽しそうに言う。
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