モバP「神崎にゃんこリターンズ?」 (16)
P「お、蘭子と飛鳥が何かやってるな。声掛けてみるか、おーい何やっt」
飛鳥「ん? やぁキミか。実に良いところに来たね」
蘭子「ぷ、プロデューサー!?」
飛鳥「可愛いものだろう? もっとも蘭子の猫耳姿なんてキミには見覚えがあるのかもしれないが」
蘭子「飛鳥ちゃん、もう取っていい? やっぱり恥ずかしいよぅ……プロデューサーもすごく見てるし……」
飛鳥「いや、せっかく彼にも見て貰えた事だし、一つ感想でも頂こうじゃないか。なぁプロデューサー?」
P「蘭子……」
蘭子「……うぅ」
P「結婚しよう……」
蘭子「にゃっ!?!?」
飛鳥「」
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飛鳥「ちょ、ちょっと待った。いきなり何を言い出すんだ!?」
P「え、俺何か言ったか?」
蘭子「言ったー! け、け、結婚しようって……!」
P「なにぃ!? その、なんだ。あまりの可愛さについ、分かるだろう?」
飛鳥「蘭子――今の彼女は神崎にゃんこだったか、ってそんなことはいいんだ。P、節操が無さ過ぎやしないかい? 可愛いと思えばすぐ結婚しようだなんて口からついて出るというのか?」
P「しょうがないだろう、不意打ち過ぎて目を奪われちまったんだから!」
蘭子「……ぐすっ」
P「わっ、蘭子!? そんな、泣くほど嫌なこと言ったのか俺……?」
蘭子「ううん……。私、2回もウェディングドレス着たのに……その時はそんなこと言ってくれなかったぁ……!」
P「そこかよ!?」
飛鳥「P、キミってヤツは……」 ジトー
P「お前はお前で俺の何を非難してるんだ……」
蘭子「プロデューサーは……私のドレス姿よりも猫耳の方が好き?」
P「そんなことないって、ほら蘭子の普段着が普段着だからドレス姿よりも猫耳の方が新鮮味あるというか、なあ?」
飛鳥「ボクに振られても困るんだが」
P「別に蘭子のドレス姿がどうでもよかったとか、そんなことないから! 何ならまた着せてやろうか? 俺としてもすぐにとは言えないけどまた着て欲しいし」
蘭子「……私に着て欲しいの? プロデューサーが?」
P「え、あ、ああ。蘭子が着てくれるなら、いつか必ずな」
蘭子「ふ、ふぅん? それって…………なら、よい。許す。その言葉、忘れるでないにゃあ!」
P「うん、あれ? あっさり機嫌良くなったな。言葉遣いは戻ったのか戻ってないのかわからんけど」
飛鳥「……」 イライラ
P「こっちは露骨に悪くなった! なんでさ!」
飛鳥「茶番はそのぐらいにして、どうだい彼女は。それとも猫耳さえあればキミは誰でもいいのかな」
P「妙にトゲがあるな……まあでも、蘭子は元が元だから使い魔猫の擬人化した姿って設定はやりやすそうだよな。それならみくも被らないから許してくれるだろ」
飛鳥「むしろ強力なライバル出現に危機感を覚えそうだがね」
P「蘭子も前に言ってくれたもんな、使い魔にどうって」
蘭子「ふむ、確かに。古き盟約に基づき今ここで新たに契約を結んでもよいぞ? そなたが我を……使い魔に望むというのであればにゃん」
P「え、マジ? よっしゃ猫耳メイドゲットだぜ!」
蘭子「軽っ!? しかもメイドってにゃに!?」
P「うん、使い魔っつってもよくわからんからイメージしやすく俺なりに意訳した。雑用とかこなしてくれそうじゃん?」
蘭子「全然違うー! 使い魔とは契約を結びし者の呼び声に応え、召喚の儀を経て御許の力とにゃらんとする従者のことにゃあ」
P「つまり、出前みたいなもんだな」
蘭子「ふにゃああああ!!」 ポコポコ
P「はっはっは、猫パンチなぞ痛くも痒くもいたいいたい地味に痛いすまん悪かったって!」
飛鳥(くそっ、さっきからボクを置いて二人のセカイに……!)
P「――で、使い魔って結局何してくれるんだ」
蘭子「それは……そのぅ」
飛鳥「別段何も変わらないんじゃないか? ボクらは云わばキミの意のもとにアイドル活動を行っている。この業界においての立場ならボクらは使い魔のそれさ」
P「ほほう。ビジネスパートナー、いや上司と部下みたいなもんか」
蘭子「えー、それじゃつまんな……こほん。我を手足とし従えんとする者にしては発想が貧弱ではないかにゃん?」
P「だってなあ、そしたらもうメイド的な感じで付き従ってくれるだけで俺は満足だぞ。でもそんなのは嫌だろう?」
蘭子「むぐぐ、し、しかし……それが我が主の望みとあらば、其のように従事するのも……やぶさかではないにゃあ」
P「え、いいの? ちょっとえっちなことでも?」
蘭子「!?!?」
飛鳥「それは駄目に決まってるだろう」 ギロッ
P「うん、しってた」
飛鳥「だいたい何を以てちょっとなんだ。あわよくばベタベタしようと画策していやしないかい?」
P「ばっかお前、ちょっとはちょっとだよ! 俺が立場を悪用して手を出す外道ならとっくにやってるわ!」
蘭子「えと、じゃあ、ちょっとえっちなことって……どんな事?」
P「え? あー、そうだなあ」
P(蘭子なら膝枕ぐらいだったらしてくれそうかな?)
蘭子(膝枕、とかならセーフ……だよね?)
飛鳥(周りのオトナに咎められなさそうなラインで考えれば……膝枕か?)
P「そうだ、そんなことより今日ってハロウィンだろ? せっかくだし今日はこのまま猫耳でいたらどうだ」
飛鳥「いいんじゃないかな。それを意識してか装いが普段より派手なアイドルもいるみたいだよ」
蘭子「えーっ!? つ、使い魔は契約者の前にしか顕現しないのにゃん!」
P「いや、前はパーティーで付けてただろそれ」
蘭子「あの時は、まだ契約が成立してなかったから! ……これでも結構恥ずかしいにゃあ」
P「普段からゴスロリ着てるのに猫耳は恥ずかしいのか……。飛鳥はどうだ、ハロウィン仕様。飛鳥も今は猫が旬だろう?」
飛鳥「旬って何だよ。ボクはこのままでいいさ、どうせやるなら取って付けたような仮装では物足りないからね」
P「そうか? 飛鳥の猫耳、見てみたいけどなあ」
飛鳥「今ここに有るのは蘭子が付けてるそれしかないよ。……ボクが付けたら、また結婚しようとか云うのか?」
P「それは付けてもらわないことには何とも」
飛鳥「ふぅん。……そんなに見たい?」
蘭子「見たい見たい!」
飛鳥「そこでキミがはしゃぐのか」
P「蘭子もこう言ってるし、な? 少しでいいから猫耳つけてみてくれよう」
飛鳥「……ふん、やっぱり駄目だ。そんなんじゃ、付けてやらない。ボクはもう往くよ、じゃあね」 ムスッ
P(なあ、俺変なこと言ったか? 本気で見てみたかったけどなあ) ヒソヒソ
蘭子(我が主は誠意が足りないにゃん) プイッ
P(?)
P「うーん。猫が駄目だとして、何ならしてくれるだろう」
蘭子「そういうところが駄目なんだと思うけどなぁ……猫以外?」
P「飛鳥に合いそうな仮装、何か思いつくか?」
蘭子「急に問われてもすぐには浮かばぬぞ。ふむ……我が友飛鳥には闇を照らす光の如き翼が相応しいのではないかにゃん?」
P「翼かー。本人の名前もそうだけど、ダークイルミネイト的な見地ではそうなのか蘭子」
蘭子「うむ! 翼……私が堕天使だとして飛鳥ちゃんが天使になれば、互いに相容れない立場の2人が音楽を通じて……光と闇が織り成すライブ……格好いいかも……!」
P「蘭子? おーい、何ぶつぶつ言ってるんだー」
蘭子「名前だって、天使っぽくエルを付けても……アスカエル、違和感ない!」
P「え、カエル? 猫じゃなくてカエル……あすカエルってことか? カエルねえ、可愛く仕立てれば意外といけるかも……?」
蘭子「――はっ。我としたことがつい夢中に、って何処へ向かうのだ我が主よ!」
P「蘭子のおかげでいい案が浮かんだからちょっくら飛鳥に打診してみようかと。というわけで飛鳥探してくる」
蘭子「あっ、待って! 我も共に参るにゃ……じゃなくて、参ろうぞ!」 コトッ
P「ん、猫耳置いてっちゃうのか? というかそもそも何で猫耳が?」
蘭子「飛鳥がここで拾ったそうなのでな。落とし主は見当付くが元々ここにあっただけかも知れぬ故、今は置いていこうぞ。それに……付けたままじゃ恥ずかしいし」 ボソッ
P「ま、みくを見かけたら落としてないか聞けばいいしな。よしじゃあ飛鳥を探しにいこう!」
飛鳥「……誰もいない、か」
飛鳥「猫耳は……あった。流石に外していったみたいだ」
飛鳥(はぁ……戯れにこんなものを持ってきてしまったが、自分で付ける踏ん切りがつかず拾ったことにして蘭子に付けたら面倒なことに……)
飛鳥(Pのヤツ、そんなにこれがいいのか? みくには特にああいった反応は見せなかったが……物珍しさ、ギャップに弱い?)
飛鳥(別に彼から結婚をどうこう云わせたい訳ではないが、彼の素直な感想を引き出せるというのは面白い。そんな魔翌力がこれに秘められているなら、どこかでPの前でだけ付けてみるのも)
飛鳥(……試しに一度くらい付けてみるか。蘭子ほど似合わないかもしれない、いや絶対ボクには似合わないだろうけど、何にせよ一度くらいはーー)
蘭子「飛鳥ちゃんどこに行っちゃったのかなあ…… 」 ガチャ
飛鳥「えっ」
蘭子「あっ」
飛鳥「ら、蘭子!? ちが、違うんだこれは……み、見ないでくれ!?」
蘭子「飛鳥ちゃん……可愛い! すっごく似合ってるよ♪」
飛鳥「見るなってばぁ……」
P「蘭子ー? 飛鳥いたのかー?」
蘭子「!?」
飛鳥「ひぃっ!?」
蘭子(今の飛鳥ちゃんを見たら、プロデューサー絶対見惚れちゃう! 結婚どころかもっと凄いこと言いそう……それはなんかいや!)
P「ん、ここって最初の……」
蘭子「見ちゃだめええええ!!」バシーンッ
P「ぐああああっ!? 目が、目があああああ!!」
飛鳥「……蘭子?」
蘭子「私のことはいいから、早く!」
飛鳥「そんなベタな台詞……ん?」
飛鳥(待てよ、どうして蘭子はPの目を塞いでいるんだ? 彼の目に映らせたくないものがこの部屋にあるとするなら、それはーー)
飛鳥「……蘭子、いいよ。ボクは逃げも隠れもしないから、Pの目に光を与えてやってくれ」
蘭子「でも……!」
飛鳥「蘭子にだけこの耳を付けた姿を晒させたのは不公平だと思うんだ。ボクも……覚悟を決めたよ。さぁ」
P「なにっ、飛鳥も猫耳付けてるのか? 蘭子……手をどけてくれ、見たい!」
飛鳥「ほら、キミの主もそう云っていることだし」
蘭子「うぅぅ……それでもだめええ!」 グリグリ
P「あああああああああ!?!?」
飛鳥「くっ、そうくるかい蘭子……! P、何をしているんだ。女子1人ぐらい振りほどけないキミじゃないだろう?」
P(俺だってそうしたい……けど、この柔らかい物体を押しつけられてる感覚、引き剥がすのはなんだかもったいない……!)
飛鳥「早くボクのことを見るんだ、P!」
蘭子「見ちゃだめなのー!!」 ギューッ
P「潰れる、蘭子! それ以上は俺の眼球も潰れるうう!」
なんやかんやちょっとえっちなことが叶ったPだったとかなんとか
終わり
勢いだけで書いてはいけない(白目
神崎にゃんことにゃんにゃんしたい……したくない?
前スレは?
したいにゃあ
神崎にゃんこかあ……見たいなあ……
おつ
したいに決まってるにゃあ
ひょっとしてPが蘭子を娘に、飛鳥を妹にしたがるSS書いた人?
もしそうなら今回も面白かった
違ったら腹を切って詫びる
>>11
(このSSと話が繋がってるSSは)ないです
>>14
確かに書きました。何故バレたのか、これがわからない
タイトル迷ってリターンズにしちゃいましたけど、アニメとかデレステからのPでモバマスやってない方には何のこっちゃかもしれませんね(戒め
劇場201話と2ndアニバーサリーのイベント台詞を元ににゃんにゃんしてます。この時はまだ飛鳥がギリギリ参入してないのが悔やまれる
やっぱり同じ人だったか
読み終わったときに抱いた感想になんだか覚えがあって
ああ、そういえばあの作品もP・蘭子・飛鳥の三人だけで構成されていたなって思い出した
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