司会「究極の料理対決を開幕いたします!」 (20)


司会「これより究極の料理対決を開幕いたします!」

司会「優勝の栄冠を手にするのは、五人の料理人のうち、一体誰か!?」

司会「それではまず、五人に本日の意気込みを語って頂きましょう!」


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料理人A「フハハハ! 最高の料理をご馳走してやるぜぇ!」


料理人B「フッ、この私の優勝は間違いありません」


料理人C「優勝は……いただく……」


料理人D「料理に必要なものは……ただ一つ! 我はそれを示すのみ!」


料理人E「この大会に出場できたことは、ぼくの料理人生にとって最大の名誉になると思います」


司会「ではさっそく、料理対決を始めましょう!」

司会「本日の対決では、一人ずつ順番に料理を作っていただきます!」

司会「それではまず、最初の一人目からどうぞ!」


料理人A「フハハハ! 料理は“豪快さ”だぜぇ!」

料理人A「まず、このチェーンソーで……」ギュィィィィィィン

料理人A「豆腐を切る!」ギュィィィィィィン

料理人A「このドリルで……」ギャルルルルルル

料理人A「かつおぶしを削るッ!」ギャルルルルルルル

料理人A「んでもってぇ、ショベルカー使って豆腐にかつおぶしとネギかけて!」グバァァァァァ

料理人A「消防車のホースで醤油をぶっかければぁぁぁぁぁ!」ドバァァァァァ

料理人A「完成ッ! 冷や奴だぜェ!」



司会「それでは審査員の皆さま、試食をお願い致します!」


審査員A「ンまぁ~~~~~い!!!」

審査員B「豆腐は低カロリーなので、ダイエット中の女性にもオススメできる料理ですね」

審査員C「ふむ……コクがあって、それでいてまろやかだ……」

審査員D「口の中で溶けまふぅ~!」



司会「なかなか好評のようです!」

司会「さあ続いて、二人目の料理人の登場だ!」


料理人B「フッ……料理は“値段”です」

料理人B「私はこの日のために、超高級食材を大量に用意してきました」

料理人B「トリュフ、フォアグラ、キャビア、ツバメの巣、アワビ、クロマグロ、松坂牛、伊勢海老」

料理人B「マツタケ、サフラン、毛ガニ、北京ダック、ドリアン、ロマネ・コンティ、ロバのチーズ」

料理人B「これらを全部まとめて鍋に入れ……」ボチャボチャ

料理人B「全部煮ます」グツグツ…

料理人B「フッ、出来ましたよ。超高級料理がね」



司会「完成です! では審査員の皆さま、試食をどうぞ!」


審査員A「ンまぁ~~~~~い!!!」

審査員B「沢山の食材を使っているので、成長期のお子様にオススメな料理ですね」

審査員C「ほう……コクがあって、それでいてまろやかだ……」

審査員D「すごい! 口の中に入れたとたん、溶けていくぅ!」



司会「これまたなかなかの高評価!」

司会「では三人目の料理人、どうぞ!」


料理人C「料理は……“素朴さ”だ」

料理人C「素朴な料理こそ、素材の味を引き立て、勝利を呼ぶ……」

料理人C「というわけで、ふろふき大根の材料にしようとしていた大根を――」

料理人C「あえて一切調理せず……そのまま出す」ドンッ



司会「それでは審査員の皆さま、試食をお願いします!」


審査員A「ンまぁ~~~~~い!!!」

審査員B「大根はビタミンCが豊富なので、働き盛りの男性にもオススメの料理ですね」

審査員C「へえ……コクがあって、それでいてまろやかだ……」

審査員D「口の中に入れたら、ふわ~っと溶けるんでしゅ!」



司会「四人とも、実においしそうな表情をしております!」

司会「料理対決はまだまだ続きます!」


料理人D「どいつもこいつも素人ばかりだ……料理とは“心”である!」

料理人D「心を込めれば込めるほど、料理は美味くなるものなのだ!」

料理人D「むむむ……」

料理人D「むむむむ~……」

料理人D「むむむむむ~!!!」

料理人D「完成だ! 我が心を込めた“空気”! 心して食すがよいぞ!」



司会「試食をどうぞー!」


審査員A「ンまぁ~~~~~い!!!」

審査員B「空気は歯で噛む必要がないので、歯のないお年寄りにもオススメな料理ですね」

審査員C「うん……コクがあって、それでいてまろやかだ……」

審査員D「あ~ん、口の中で溶けてくぅ~!」



司会「これも高得点が期待できそうだ!」

司会「次がいよいよ最後の料理人! いったいどんな料理を見せてくれるのか!?」


料理人E「え~……まず肉に塩とコショウで味付けします」パッパッ

料理人E「厚めのフライパンに入れ、強火で焼きます」ジュワァァァァ

料理人E「しばらくしたら肉をひっくり返して、まんべんなく焼きます」ジュワァァァァ

料理人E「最後に香りをつけるため、ブランデーを少しふりかけます」ボワッ

料理人E「ステーキが出来上がりました。お召し上がりください」コトッ



司会「これが最後の料理となります! 審査員の皆さま、試食をお願いします!」


審査員A「ンまぁ~~~~~い!!!」

審査員B「お肉はタンパク質が豊富なので、よく運動をする若い人にオススメの料理ですね」

審査員C「うむ……コクがあって、それでいてまろやかだ……」

審査員D「口の中でしゅわぁ~っと溶けていく食感がたまりません!」



司会「全ての料理の試食が終わりました!」

司会「審査員による審議の後、結果発表が行われます!」


司会「それでは運命の結果発表です!」



料理人A 30点

料理人B 20点

料理人C 35点

料理人D 0点

料理人E 100点



ワーワー! ワーワー!



司会「優勝者が決まりましたァ!」

司会「それではさっそく、優勝者にインタビューをしたいと思います!」


司会「今のお気持ちはいかがですか?」

料理人E「この大会に出場したことは、ぼくの料理人生にとって最大の汚点になると思います」





<終わり>

だろうなwwww


何の味も付いてない水のようなSSでした


良いss

ただの大根が一応調理されている豆腐に勝つとは…

こんなに短いSSなのに中だるみ感が強い
審査員のコメントがどれも似たようなのはあえてなんだろうけどこれのせいでテンポも悪くなるしまったく同じ展開を5回も見せられてるような気分になる

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