よくあるいつもの魔界と人間界が対立している世界。
どの世にも嫉妬、妬み、嫉み、差別が蔓延る物。
これは魔神の村から始まる世界を「ぶっ潰す」物語。
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魔人「…クソ…今日もこれだけか…」
魔界に生える植物人間マンイーターの果実を頭を下げて恵んでもらう。
収穫する度に精神を病む者や下手すれば死者が出るマンドラゴラを栽培する。
洞窟へ行き蝙蝠(コウモリ)を許可が出ている分だけ狩る。
そんな事を毎日どれだけ繰り返しても
魔人村にいる全員の空腹は既に極限状態だった。
魔人「こんなモンいくら食ってもな…」グゥゥゥ…
鳴く腹をさすりながら家路に着く魔人。
家に帰ると育ち盛りが沢山いるはずの我が家は
静まり帰っていた。
魔人「帰ったぞ」
魔人母「おかえり…いつもありがとうね…」
魔人「うるせぇ、自分の為にやってんだ。お母さん達のはついでだ」
魔人母「それでもありがたいよ…」
ドサッと台所に今日取れた有りっ丈の食材を乱暴に置くと
さも満足したかのような顔をして台所を去る。
庭に行くとつまらなそうに土弄りをして遊んでいた妹と弟に笑顔が戻る。
魔人妹「おにぃ!おかえり!」
魔人弟「わーい!魔界の大将軍のおかえりだ!」
魔人「わはは!今日も沢山ご飯取ってきてやったぞー!」
魔人妹「本当?わーい!」
魔人「あ…いや沢山はちょっと言い過ぎたか。まぁ必要最低限にしないと自然の調和?ってやつ?が乱れるからな」
魔人弟「さすがおにぃ!優しいね!」
魔人「へへ!まぁな!さぁ飯作るからよ!手伝え!」
妹・弟「はーい!!!」
魔人(くそっ…なんだってんだ…狩りの禁止ってのは…このままじゃ俺たちだけじゃねぇ…狩猟民族全てが絶滅するぞ)
考え事をしながら今日狩ってきたばかりの蝙蝠とキノコを煮込みスープを作っていた。コトコト…
ブクブクブクジューッ!!
魔人妹「おにぃ!吹き出してるよ!」
魔人「おっと…わりぃ!」
慌てて火を弱くし事なきを得た。がやはり切羽詰まったこの状況を忘れる事は出来なかった。
コンコン…
魔人村長「魔人君…いるかい?」
魔人「おぉ!?村長か?わりぃが今手が離せねぇ!後にしてくれ」
魔人村長「夕食の支度中か?悪いな…おぉこれはいい匂いだ」
魔人「お前絶対狙って来ただろう?」
魔人妹「わーい!村長のお兄ちゃんだ!」
魔人村長「やぁ!妹君!今日も可愛らしいね!いや何偶然さ。偶然」
魔人妹の頭を撫でながら村長はしたたかな笑みを浮かべ答える。
村長と呼ばれたその男はボサボサの赤い髪をボリボリ掻きながら既に食卓に着き食器を並べ始めた。もちろん自分の分もだ。
魔人母「おや…村長君来てたの…?ゆっくりしておいきよ」
魔人村長「ほらな?母親のいう事は聞くモンだ」
魔人「てめぇが幼馴染じゃなきゃとっくに「お前を」テーブルに並べてやってるぜ」トントントントン
マンドラゴラを千切りにしながら魔人は背を向けたまま観念したように答えた。
食事を終え、母に薬を飲ませ、遊び足りないとゴネる妹と弟を寝かしつけた魔人は食器を片付けながら思った。
魔人「お前もちったぁ手伝えよ!」ガルルル!!
魔人村長「まぁまぁそんなに怒るな。今日はいい…いや…いいかどうか別として大事な話があって来たんだ」
魔人「話だと?」
魔人村長「あぁ…お上からのお達しさ。人間の国を侵略する為軍備を増強するらしい」
魔人「はぁ?すりゃいいだろ?それが俺たちになんの関係があ…なるほどな…」
魔人村長「分かったか?」
魔人「あぁ読めたぜ…つまりアレか。狩りの禁止や制限で狩猟民族達を干上がらせて戦闘力の高い俺たちを安い賃金で雇おうって魂胆か?」
魔人村長「察しがよくて助かる…」
魔人「俺はいかねぇぞ」
魔人村長「っていうだろうな…幼い兄弟のいる。ましてや病気の母親がいるお前ならそういうと思ってたよ」
魔人「だったらなんでウチに来た?その胸糞わりぃお上のやり方を俺に伝える意図はなんだ?」
魔人村長「侵攻作戦に参加している間は家族をお上が養ってくれるらしい…もちろん病気の家族がいる場合は治療も含めてな」
魔人「なんだと?」
魔人村長「一応伝えたぞ。まぁお前なら断るだろうが…知らなかったぞ!どうしてくれる!と後でキレられても嫌だしな」
魔人「お前はどうするんだ?」
魔人村長「俺は行くよ。執務は妹に教え込んである」
魔人「妹ったってまだ20歳にもなってないだろ?」
魔人村長「17だ。今年でな」
魔人「そんな無茶な…」
魔人村長「無茶は承知だ…だがこの村もかなり切迫した状況だ。それは村長である俺の家も例外じゃない…」
村長からいつもの笑顔は消え去り深刻な顔で俯いた。
魔人「少し考えさせてくれ…明日返事をする」
魔人村長「それは構わんが返事は明後日までだそうだ。それまでに決めてくれ」
魔人「それはまた…急だな」
魔人村長「あぁ…向こうも分かってるんだろう…こっちに後がない事は…」
全員デーモン閣下みたいな顔してんのかな
気に入らねぇ…気にいらねぇ…きにいらねぇ…!!
こんな家族を人質に取るようなやり方をするくそったれの王族共のやり方をが気に入らねぇ。
妹達の寝顔を見ながら魔人は苛立ちを抑えられずにいた。
人間の戦士がどんなもんかよく分からんが…前に見世物小屋で見た人間は脆弱で臆病で貧弱だとしか思わなかった。
そんな弱い種族を侵略するのに何故そこまでされなくてはならない。
くそったれ…!!ギリッ
魔人妹「ん…おにぃ?どうしたの?こわい顔してる…」
魔人「お…おぉ。起こしちまったか?すまん…大丈夫だ」
魔人妹の頭をひと撫でしながら答える。
魔人妹「こわい夢みたの?」
夢か…夢ならどれだけいいか…
魔人「本当になんでもないんだ。起こして悪かった」
ぎゅっ魔人妹が突然手をつないできた。
魔人妹「うん。こわい夢見た時はこうすると怖くないよ?」
魔人「ふっそうか…ありがとな」
魔人妹「うん。おやすみおにぃ…」
魔人「おやすみ…」
魔人は決意した。
魔人(お上の言いなりになるのは釈然としねぇが…さっさと人間界を侵略して家族を守る。俺にはそれしか出来る事はねぇ)
次の日村長の家に行き侵攻遠征に参加する旨を伝えた。
魔人村長「本当にいいのか?」
魔人「このままジリ貧になるぐらいならやるしかねぇだろ…気にいらねぇがな」
魔人村長「あぁ…さっさと侵攻作戦とかいうのを終わらせてここに帰ってこよう」
魔人「そうだな」
2人が浮かない顔をしていると村長の妹が来た。
村長妹「お茶をお持ちしました」
魔人「よう。久しぶりだな村長妹」
村長妹「お久しぶりです…///」
魔人村長「お前の入れる茶は本当に美味いな。いい嫁になるぞ。はっはっは」
魔人「おぉ…本当に美味いな…」
魔人村長「だろ?どうだ?こんな毎日こんな美味いお茶が飲めるならお前も嫁に欲しいだろ」
村長妹「お…!お兄様!!やめてください!」///
魔人「はは。こんないい女、俺には上等過ぎるな」
村長妹「そんな事ありません!!魔人さんは素敵です!!///」
魔人「え?」
村長妹「はっ!!しっ…失礼しました!!///」
村長妹は慌てて部屋の奥に入って行ってしまった。
魔人「どうしたんだ?お前の妹変だぞ?」
魔人村長「まぁ2年も片思いしててこれじゃなぁ…」ボソッ
魔人「ん?」
魔人村長「何はともあれ帰って来てからだな!」
魔人「お…おう!」
家族に伝えるのは気が重かったが母親は涙を浮かべて謝った。
妹達も泣いて嫌がったが、俺の決意が固い事を知るとみんな承諾してくれた。
魔神村では旅立ちに見送りはしないという古い仕来りがあるが
今回だけは村人は皆辛いだろうに旅の路銀を渡してくれた。
そして魔界と人間界の戦争が始まる。
天下の野獣のような稀代のSSや
面白そう期待してます
>>5
笑ってしまってまともに読めなくなっちまったじゃねえかくそww
人間領土 国境地区 海鳴村付近海上
魔将軍「海鳴村は漁獲量国内随一を誇る港町、その他にも貿易なども非常に盛んであり帝国の窓口として栄えてきた。
まずはここを侵略し拠点とせよ」
魔人「ふん」
魔将軍「貴様、田舎者が何を笑っておる!」
魔人「人間如きにお行儀よく作戦なんて立てやがってるからよぉ。あくびが出るぜ」
魔将軍「貴様上官に向かってなんだその口の利き方は!!」
魔人村長「おいもうよせ!」
魔人「こちとら軍人上がりじゃないんでな。てめぇこそ強者への畏怖ってのがねぇらしい」バキキ
魔人村長「すいません!将軍殿!右も左も分からぬ田舎者でして!血の気が多い分最前線では一層活躍させます!どうかここは…!」
魔将軍「ふん!そこのボサボサ頭!狂犬の手綱はしっかり握っておけ!」
魔人「ちっ偉そうに…」
魔人村長「忘れたのか?俺たちは村を代表したここに来た。俺たちの不祥事はそのまま村への評価になるんだぞ」
魔人「だったら俺1人王都に送り込めって言ってやれ。雑魚どもの王の首をむしり取ってくれば勝ちなんだろ?あの村はお上の評価なんて気にしないでも俺がいれば多少税金が重くなったって余裕で食ってけれるぜ」
魔人村長「しかし兵卒試験の時にお前本気出しすぎだろ…いきなり兵長とかな…絶対下からのやっかみが凄いぞ…」
魔人「気が立ってたんだ。仕方ねぇだろ。さぁもう着くぜ」
私は高校生2年生のギャル。
この辺じゃかなり名の知れた不良。
男相手に何度も喧嘩をした。
もちろん負け無し。
私の家は古い剣道場で昔はおじいによく稽古を付けてもらってた。
おじいが大好きだったけど私が中学三年の時に他界。
おじいちゃん子だった私は悲しみを振り払いたくて不良になった。
強い奴と喧嘩してるとおじいちゃんの教えを強く感じれたから…
これはそんな私の不思議で変な話。
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