【SS】本当にあった怖い話~μ's編~ (57)
これは、私が高校2年生の頃に体験した話です
「学校の怪談」
私の学校は歴史が古く少し前までは廃校になる寸前でした。
そんな古い学校には怖い噂が付き物で
「ねえ、皆知ってる?」
「なによ?」
「うちの学校ってなんでも昔は病院だったらしいんよ」
「初めて聞いたわよ」
「でね、戦争中は軍の専用病棟やったんやけど戦時中やからそこで大虐殺とかあったらしいんよ」
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「そ、それで?」
「そこで殺された看護婦の怨念が夜な夜なこの学校をさ迷っているらしいよ」
「こ、怖いにゃ~」
「ど、どうせ嘘に決まっています」
「い、イミワカンナイ」
「と、言うことで今日の夜ちょっと確かめて見ない?」
「だ、ダメよ」
「えりち、怖いの?」
「そ、そんなんじゃないわ」
「…」
「穂乃果ちゃん?どしたん?行くよね?」
「あ、う、うん」
私は何故か嫌な予感がしましたが友達の意見に流されて行くことにしました。
…今思えばその時やめておけば良かったのに。
「夜の学校って雰囲気あるね」
「でも、勝手に入ったら怒られるんじゃないかな?」
「大丈夫よ。学校には身内もいるし」
「にこちゃぁ~ん、私が怒られちゃいます」
「まあ、こんな事出来るのも学生のうちだけやし」
「わ、私は生徒会長なのよ?あなただって副会長でしょ?」
「でも、しっかりきてるやん?怖がりの癖に」
「絵里は責任感が強いからね」
「とかいってぇ~真姫ちゃんも怖いんじゃないのぉ?」
「誰が、イミワカンナイ」
私達は夜学校の前に集まったのです。
「ねえ、鍵はあいてるの?」
「昼間のうちに一階の教室の窓の鍵を開けといたんよ」
「準備いいね」
「まあね、さて行こうか!」
ガサガサ
「なに?」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「ダレカタスケテー」
にゃー
「な、なんだ。凛ちゃんか」
「猫よ」
「凛はこっちだよ」
「絵里の悲鳴にびっくりしたわ」
「大丈夫?絵里ちゃん?」
「へ、平気よ。こ、ことりと花陽こそ大丈夫かしら?」
「うん、絵里ちゃんよりは」
「ね?」
「そう?」
「さあ、行こうか?」
ガラガラ
「窓から侵入するのってワクワクするね」
「穂乃果ちゃん好きだよね。こういうの」
「…教室、真っ暗ね」
「当たり前じゃないですか。もう、夜ですよ?」
「でも、何もいないね?」
「まだ、教室に入ったばっかりだけど」
キィーキィーキィー
「な、何?何の音?」
「ほ、穂乃果がおならでもしたんじゃない?」
「私も女の子だよ?っていうか穂乃果のはこんな音しないよ」
キィーキィーキィー
「廊下の方から聞こえますね」
「ち、ちょっとウチが見てくる」
「ま、待ちなさいよ」
キィーキィーキィー
チョコッ
キィーキィーキィー
「き、きゃぁぁぁぁぁ」
「の、希?」
「何か居たの?」
「く、車椅子…看護…」
「の、希?」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「真姫、どうしたの?」
「と、扉」
きゃぁぁぁぁぁ
「こ、こっちを見てる」
「に、逃げるのよ」
「で、でも今廊下にでたら」
「いずれこの教室にも入って来ますよ。反対の扉から出ましょう」
「い、行こう」
「ほ、穂乃果ちゃ~ん」
ガララ
「さあ、皆走って」
バタバタ
キィーキィーキィー
「こ、こっちに来る」
「ふたてにわかれましょう」
「でも、」
「いいから」
ダッダッダ
「絵里ちゃん、ことりちゃん、花陽ちゃん。上に逃げたら逃げ場が」
「穂乃果、私達も行くわよ」
ドタッ
「凛ちゃん」
キィーキィーキィー
「穂乃果、真姫、希先に行きなさい」
「にこちゃん、でも。」
「ウチも残る」
「希、行きなさいよ」
期待
「こうなったのもウチのせいやし」
「そう。凛、立てる?穂乃果、真姫ボケッとしてないで早く逃げなさい」
「で、でも」
キィーキィーキィー
「私達は別に逃げるから」
「真姫ちゃん…行くよ」
「そ、そんな」
「早く」
それから、私達は必死に逃げました。
「こ、ここまで来れば」
「皆、大丈夫かしら?」
キィーキィーキィー
「う、嘘」
「な、なんでこんなに早く」
「…あそこに隠れよう」
「…トイレ」
「真姫ちゃん、はやく。奴が来る前に」
ギィィィ
「トイレの個室に二人って窮屈だね」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ。もういや、私帰りたい。パパ、ママ。うぅ」
「真姫ちゃん、大丈夫だからね?泣かないで」
「穂乃果ぁ」
「しばらくここにいれば」
キィーキィーキィー
「嘘」
「きゃ」むぐ
「真姫ちゃん、大声はダメだよ。見つかっちゃう」
キィィィィ バタン
キィィィィ バタン
「し、調べてるの?」
「そ、そんなぁ。」
キィィィィ バタン
「と、隣だよ」
キィーキィーキィー
「へ?」
「行ったの?」
「た、助かったぁ」
「は、は、アハハハハ。た、助かった」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「真姫ちゃん?」
「う、上」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
「穂乃果、真姫、起きてください」
「ん、うんん…海未ちゃん?」
「全く、何をしてるのですか?」
「う、海未?」
「あなた達は。本当に深夜の学校に浸入する者がありますか!あれほどとめたのに」
「ご、ごめんなさい」
「わ、私達助かったの?」
「なにかあったのですか?」
「助かったのね。穂乃果ぁ、海未ぃ」
「わ、ちょ、真姫。どうしたのですか?離れて下さい」
「嫌」ギュウ
「う、海未ちゃん、皆は?」
「職員室でお説教を受けてます。特に希とにこはこっぴどく怒られていますよ。」
「絵里ちゃんは?」
「絵里も気絶している所を発見されたので休んでいます。あなた達と一緒です」
「凛も無事よね?」
「はい。一体なにがあったのですか?」
「ごめん。まだ、話したくない」
「…海未ちゃんは来なくて正解だったよ」
「全く。後でお説教ですからね」
「う、うん」
あれは一体何だったのでしょうか?
私達はなぜ助かったのでしょう?
「皆、本当にごめんなさい」
「希、反省するんですよ?」
そして、私はもう一つ気になる事が…。
ー完ー
これは私が小学3年生の頃に体験したお話しです。
「三角頭巾の男」
私は小さな頃から親の転勤の都合で地方を転々としていました。
小学3年生に上がった年に関西の山奥に父親が出向する事になったので私達家族もついて行く事になりました。
「のんちゃん、具合治った?」
「うん」
「大丈夫よ。すぐにまた友達は出来るわ」
「うん」
「さあ、希。もう着くぞ」
着いた先は父の勤め先で借りている借家でした。
「ここ?」
私は幼い頃から霊感が強かったのですが借家に着いた瞬間言い様のない悪寒に教われたのです。
「お父さん。ここやめよう?なんだか怖いよ」
「どうした、希?まあ、古くてボロいからな。でも、半年の我慢だからな。直ぐに元の家に帰れるさ」
「でも…」
「のんちゃん?わがまま言わないの」
「…はい」
半年の我慢。その時はそう思ったのですが…。
「ふう。一時的で荷物は少ないとはいえ引っ越しは疲れるなぁ」
「もう、後は明日にしましょう?」
「そうだな。希も今日は疲れたろ?風呂に入って寝ようか?」
「…うん」
何だかんだ言ってもその日は疲れていたので直ぐに眠りにつく事ができました。
「…う、うぅん。お母さん…トイレに。」
夜中に尿意を覚え目覚めたのですがこの借家はトイレが外にあり幼い私には一人で行くのが恐怖でした。
「お母さん起きて。ねえ」
いくら起こしても父も母も一向に目覚めないので私は一人でトイレに向かったのです。
ジャー
「ふう」
ばしゃばしゃ フキフキ
用を足して寝室に戻ろうとした際に私は違和感を覚えました。
何かいる。
「きゃぁぁぁぁぁ」
黒い三角頭巾を被った男が私をじっと見ていました。
よく朝私は布団で目覚めたのですが…。
「あれは夢だったのかな?」
後々聞いた話ではその地方では遠い昔宗教団体が活動をしていたらしいのですが思想の違いゆえ分裂し殺人事件まで起こったらしいのです。
ー完ー
「級友」
「はあ、なんで凛がこんな時間にお使いに行かなきゃ行けないのかな」
その日、私は家の牛乳がきれていた為近くのコンビニに買いに行っていました。
「…あの道、よく小学校に行くとき通ったなぁ」
いつもは家からほぼ、真っ直ぐ行けばコンビニに着くのですがなぜか小学生の頃通っていた道が気にかかり小学校の近くのコンビニに行く事にしました。
「この道久しぶりに通るけどこんなに街灯少なかったっけ?」
「…あれ、こんな時間に子供?」
「ねえ、僕?一人?お母さんは?」
フルフル
その瞬間、私は驚き声が出ませんでした。
「◯◯君?」
小学校低学年の時同じクラスだった◯◯君でした。
「…どうして」
◯◯君は3年生の秋に父親の仕事の都合で転校してそれ以来だったのですが。
「バイバイ」
「へ?ちょっと」
翌朝
「凛ちゃんおはよう!」
「あ、かよちん、おはよう」
「…どうしたの?」
「かよちん…小学生の時途中で転校しちゃった◯◯君って覚えてる?」
「…誰?」
「へ?◯◯君だよ?」
いくら昔の話とはいえ私も彼女もずっと同じクラスでしたし◯◯君は明るく活発でクラスでも中心人物でしたから忘れるはずがありません。
「覚えてないの?」
「…うん。ごめん」
「花陽、凛、おはよ!」
「あ、真姫ちゃん」
「何してるの?」
「あ、いや、別に?」
「そう?」
その後、私は母親や昔のクラスメイトに連絡して◯◯君について訪ねたのですが誰一人覚えていませんでした。
「はい、はい。そうですか。はい、元気ですよ?先生も。はい、それでは」
どうしても気になり当時の担任の先生にも電話をして訪ねたのですが覚えていませんでした。
しかし、当時の写真を見ると確かに◯◯君は写っているのです。
◯◯君の事を皆忘れてしまったのでしょうか?
それとも、元々◯◯君なんて存在しなかったのでしょうか?昔の写真には写っているのに。
そして、なぜ高校生になった私の前に当時の姿のまま現れたのでしょうか?
ー完ー
>>17
気になることって何だ?
わからん
皆、本当にごめんなさい
が希のセリフとしたら口調がおかしいとか?
真面目に謝るときはこういう口調で間違ってないし確かではないが
「手を振る女」
「じゃあね、かよちーん」
「バイバイ」
ある雨の日、私は珍しく友達と遅くまで遊んでいたのですが…
フリフリ
右手に傘をさしひだりてに荷物をもった知らない女の人が私に向かって手を振っていました。
この世の者じゃない。私は何故かそう思ったのです。
私は走ってその場を後にしました。
しかし、何故傘をさし荷物を持って両手が塞がってるあの女が手を振っていると私は認識したのでしょう?
あの時のあの女の怨めしそうな顔一生わすれません
最初の奴はベースはありがちだけど、アンビリバボーの再現ドラマがトラウマ級に怖かった思い出
それモチーフかな
>>30
俺もわからん
これは私が中学3年生の頃に体験したお話しです。
「意地悪なおばさん」
「海未さん、今日は私もお父さんも帰りが遅いですから戸締まりには気をつけて下さいね?」
「はい!おば様によろしくお伝えください」
その日は両親が親戚の家に行っていた為私は家に一人で留守番をしていました。
「たまには一人で息抜きを…最高ですね」
日舞の家元の跡取りとして普段から気を張っているせいか家に一人だと思うとその日は心が軽やかになるのですが…
ピンポーン
「はい!ただいま」
ピンポーン
「今でます」
ピンポーン
「今行きますので」
ピンポーンピンポーンピンポーン
「ちょっと」
ピンポーンピンポーンピンポーン
ガチャ
「あれ?誰も…いない」
誰もいないのです
「どういうこと…」
「こんばんは」
「え?」
気がつくと横に見知らぬお婆さんが座っていました。
「あ、こ、こんばんは」
「こんばんは」
「あ、はい」
「こんばんは」 「こんばんは」 「こんばんは」
「こんばんは」 「こんばんは」 「こんばんは」
「で、気がついたら布団の上で朝だったの?」
「はい」
「海未ちゃん疲れてるんだよ。朝からお稽古して勉強して穂乃果の受験の面倒まで見てさ」
「なら、少しは自分でやってください」
「アハハ」
「穂乃果ちゃんの勉強なら私が見るから海未ちゃん少しお休みしよ?」
「ええ、頼みます。ことり」
「私はこっちに用事があるので」
「付き合うよ?」
「あなたは受験勉強してください。一人だけ落ちますよ?」
「わかったよ」
「じゃあね、海未ちゃん」
「はい、また明日」
私はその日用事があったので二人と別れたのです。
「さて、行くとしましょう」
グイ
「へ?」
「こんにち」
昨晩のお婆さんでした。
「あ、え?ちょ」
「こんにちは」
「こ、こんにちは」
「あの、離して」
お婆さんは私をご老体とは思えない力で私を引っ張るのでした。
「ちょっと」
「こんにちは」「こんにちは」「こんにちは」
「やめて」
「こんにちは」
あれ?このお婆さん…どこかで
ガチャーん
「え?」
「トラックが突っ込んだぞ」
「怪我人は?」
「うそ…」チラッ
気がつくとお婆さんは居ませんでした。
「助けてくれた?」
まだ、私が幼い頃近所にお婆さんが住んでいました。子供達が悪さをする度によく怒鳴っていたので意地悪おばさんなんて呼ばれていましたし、穂乃果なんかはしょっちゅう怒られていました。
しかし、いつも学校に登校するときは
「こんにちは。」「要ってらっしゃい」
と声をかけてくるのです。
子供達が可愛い故に怒っていたのです。
「お婆さん…私を助けて」
お婆さんは私が小学校高学年に上がる頃亡くなってしまったのですがきっと私を助けるために天国から来てくれたのでしょう
>>30
違ったらすまんが、車椅子使用なら普通は足が悪いはず、それなのにトイレの上から覗いてるのだから、首だけ伸びたとか。
「急に押し掛けて申し訳ありません」
「いいえ。おばあちゃんもきっと喜んでますよ。あなた達がおばあちゃんが昔言ってた子達なのね。もう、中学生?」
「来年高校生になります」
「そう。早いわね」
「穂乃果ちゃんはよくおばあちゃんに怒られてたって聞いてるわよ」
「アハハ、まあその節は…」
「これね、おばあちゃんがあなた達に手紙書いてたみたいだけど…特にあなた達3人には思い入れが強いみたいで。孫の私が遠くに住んでたからね」
「穂乃果ちゃん 海未ちゃん ことりちゃんへ
しんあいなる3人へ。あなた達3人は私
にとって孫のようでした。
たくましく育っていますか?
くじけたりしていませんか?
ないたりしていませんか?
いつでも笑顔でいてください。
たからもののようにあなた達を思ってます。
すっかりやつらてしまいました
けれど、私は3人の事を
てんごくで見守っています。
「おばあちゃん…」
「穂乃果…泣いていたらお婆さんに笑われますよ?」
「海未ちゃんだって…」
「ことり…」
「最後の方はボケちゃって文章も上手く思い浮かなかったみたい」
「そうだったんですか」
お婆さん、ありがとうございます。
これからも、私達を天国で見守っていて下さい。
雪穂「ねえ、これ全部実話なの?」
亜里沙「さあ?でも、本当ににあったって言ってるし」
雪穂「今度お姉ちゃんに聞いてみるよ」
亜里沙「私も聞いとくよ。じゃあ、帰るね」ピッ
プツン
ー完ー
>>45
怖いなこれ
>>45
ヒェッ…
>>43
あっ、そうか
>>45
縦読み、ひぃ
1話目の謎が分かったから説明すると、最後、海未ちゃんは穂乃果ちゃんの話では肝試しに来てないことになってるけど、>>6から海未ちゃんの口調の何者かがいる。ってのが穂乃果ちゃんの気になっていることだと思われる
乙
気になる事ってのはトイレに閉じこもってた筈のほのまきコンビをどうやって海未一人で見つけたとか、なんで言い出しっぺの希と一緒ににこまで特に怒られてるのか~みたいな細かいことかと思ったらそういう…
確かに「廊下の方から聞こえますね」は凛がふざけて、走ってとふたてのとこは絵里もしくは真姫でも一応通りそうだけど他のは…ついでに口調だけで見るなら最後の謝罪が希であってるならこっちもなんか怪しくみえてくる
理解したわ
紛れ込みこわい
車椅子は看護だし本家ほん怖の指輪の話もあって押してる側なイメージ
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