ホモ男「ボクはホモだよ」 (18)



男友「キモッ」

ホモ男「えっ」

男友「ホモとか。キモすぎだろお前」

ホモ男「えっ、えっそんな」

男友「マジ裏切られたわー」

ホモ男「ま、待って! 待ってよ!」

男友「近づくなよクズ」

ホモ男「そんな……ひどい」

男友「あと、二度と俺に話しかけんな」

ホモ男「ぅ、う、うぐっ……えぐっ……ひどぃい……ひどいよぉお」




イケメン「おいお前!」ガシッ

男友「……なんだよ」

イケメン「なんてひどいことを……!」

男友「は?」

イケメン「キミがこんなひどいレイシストだったとはね……失望したよ」

ホモ男「そうだよ~……一緒にお風呂に入って洗いっこしたり、同じベッドでくっついて寝たり、キスしたときも嫌がんなかったのにぃ……いまさらひどいよぉお」

男友「風呂ぐらい男同士なら普通だし、一緒に寝たのは怖い映画を見てお互い眠れなくなったからだろ」

ホモ男「キスはぁ……?」

男友「あれはお前が罰ゲームでやらされただけじゃん。マジな雰囲気でしたわけでもないくせに……」

ホモ男「そんにゃぁあ……あぁんまりだぁあああ」ビェエエ


イケメン「キモッ」

男友「えっ」

イケメン「お前キモすぎだろ」

男友「いやちょっと待てよお前」

イケメン「ホモと風呂入って寝てキスとかないわ。お前マジでキモいわ。二度と話しかけんな」

男友「いやいやいやいやいや」

ホモ男「ぐすん……そうだよ、さいてーだよ……あんなに気を持たせといて……」




レズ女「まぁ、待ちなよ」

男友「レズ女……」

イケメン「どうしたの? レズ女さん」

レズ女「男友くんがホモだっていいじゃない」

男友「いやホモなのは俺じゃな」

イケメン「いや無理だわこいつがホモとか。ホモ男くんぐらい中性的で可愛いならともかく」

レズ女「それは分かるけど」

男友「おい」

レズ女「けど、ホモにだって選ぶ権利はあるわ。ホモだと知った途端に拒絶とか、自意識過剰なんじゃないの?」

イケメン「自分で言うのもなんだが、それなりにモテる方なんだけど」

レズ女「あのね、イケメンくん。ホモってのはアナタみたく線の細い美形じゃなくて、ガチムチでむっさいのが好きなの」

男友「そうなのか?」

ホモ男「ぼ、ボクはそんなことないよ……お、男友くんぐらいの中肉中背で顔立ちも男友くんみたいなキリッとした感じが」

男友「詳しい好みまでは聞いてねぇんだよ」




男友「だいたいさっきから黙って聞いてりゃあレズ女」

レズ女「なによ」

男友「ならお前はロリコン野郎が『僕がロリコンだとカミングアウトした途端、親戚も友達も、子供に会わせてくれなくなった。自意識過剰だ。ロリコンにだって選ぶ権利はあるのに』なんて言いだしたら」

レズ女「キモッ」

男友「さっきお前が言ってたんと同じだぞ」

レズ女「全然違うし」

ホモ男「……なにが違うの?」

レズ女「ロリコンはキモいじゃん」

イケメン「俺はロリコンだけど」

レズ女「イケメンくんはロリコンじゃないじゃん」

イケメン「えっ」

レズ女「普通に子供好きって感じ。ロリコンってのは……あ、ほら」


キモ男「ブヒッ?」


レズ女「ああいうキモいのを言うの」


キモ男「いや……わたくし熟女専ですが……」

レズ女「キモッ」

イケメン「キモッ」

男友「キモいな……」

ホモ男「ふえぇ……キモいよぉ」


キモ男「………………ブヒッ」


ホモガキくっさ死ね



男友「あと、お前は女だからピンと来ないかもしれんが」

レズ女「なによ」

男友「男ってのは女友達でもオカズにするし、性欲に負ければ好みじゃなくても食えるし、飢えてればもう穴さえありゃ誰でもいいかってヤツまでいるんだよ」

レズ女「キモッ」

ホモ男「ボクにも……穴はあるんだよ……?」

イケメン「俺は幼女ならなんでもいいわけではないっ!!! あばらがうっすら浮いて足もすらっと細く、それでいて適度に外で遊びまわった日焼けあとのある」

男友「お前らはちょっと黙ってろ」




男友「とにかく、同じ男として、男が時に見境なくなるヤツもいるって知ってるから、自分が対象に入った時点で警戒するのは当然なんだよ。実際好きになられるかどうかじゃねぇんだよ」

レズ女「へぇーマジ男ってキモいわ」

男友「女性が男と二人きりになるのを警戒したからって、自意識過剰なんだよブス、とは思わんだろ。男から対象にされるってのはそんぐらい警戒が」

ブス女「じゃあ私もあんたと二人で飲みに行くのやめるわ」

男友「自意識過剰なんだよブス」

ブス女「ころす」





男友「……いってぇ……マジで殴りやがった……あのやろ……」ボロッ

ホモ男「だ、大丈夫……? ひじから血が出てる……絆創膏あるよ?」

男友「あぁ、倒れたときに擦りむいたか……サンキュ」

レズ女「女の子にブスなんて言うからだよ」

男友「ブス女にブスって言ってなにが悪いってんだ」

イケメン「ブスが好きって人もいるし、ブスでもいいじゃないか」

ホモ男「レズ女さん、ブス女さんのことはどう? 恋愛対象として……」

レズ女「は? ねーわあんなドブス」

男友「……」

レズ女「なに」

男友「いや……ドをつけるほどじゃないだろ」

レズ女「は? だってドブスじゃん」

ホモ男「さ、さっきと言ってることが……」

レズ女「私は女だから女の子にブスって言ってもいいの」

ホモ男「ひぇえ……最低だぁ……」

男友「……あんなんでも俺の友達だからさ、ドまでつけるのはやめてくれや」

レズ女「なにあんた? 自分ではブスって罵るくせに、他人に言われると嫌なんて。もしかして、ブス女のこと……好きなの?」

イケメン「えっ男友くんってブス女さんのことが好きだったのかい!」

ホモ男「そっか……好きな人がいたんだ……ならフラれてもしょうがないね……」




男友「おい」

ホモ男「ふぇっ?」

男友「ふざけんじゃねぇぞてめぇ」グイッ

ホモ男「えっ!? えっえっなになに近い近い顔が近いよぉっ」

男友「フラれても仕方ないだ……? 馬鹿なことぬかしてんじゃねぇぞ」

ホモ男「ひぇえっごめんなさいごめんなさいぃ」


男友「てめぇがいつ告白したってんだよ!!!」

ホモ男「ごめんなさっ…………ほぇ?」



ホモ男「え……だって、ボク、ホモだよって……」

男友「それが告白なわけねぇだろ!! 告白ってのはなぁ……」



アゴクイッ

男友「…………お前が好きだ。ホモ男」

ホモ男「ふぇえええええぇぇええええ!?!?!?!?」

男友「こうやるんだよ、ばーか」




ホモ男「ふぇっ? ふぇっ!? なん、なにがなんっあぇっ」プシュー

男友「返事はどうした」

ホモ男「あ、あにょ、だって男友くん、ホモだなんて一言も……」

男友「ホモかどうかなんて関係ねぇだろうが!!!!」

ホモ男「!?」

男友「お前が好きだ。それだけなんだよ。大切なのは、それだけだ。……なのにてめぇは」

ホモ男「っ!!」

男友「あと、ホモってのは差別的だから、なるべくゲイって言おうな」

ホモ男「そっか……ボク……男友くんに、ひどいこと言っちゃったんだね……ごめん」

男友「ホモ男……」

ホモ男「今度こそ、ちゃんと言わせてほしい……」





ホモ男「男友くん……好きです、大好きです。…………結婚してください」

男友「あぁ……この指輪をはめてくれ……」

ホモ男「うん……」


スポッ

ホモ男「わっ……ぴったり」

男友「ずっと一緒だったからな。指の細さも……アソコの形も……乳首の色も……全部知ってる」

ホモ男「男友くん……」

男友「さぁ、あとは……お前の中も……俺に教えてくれ」

ホモ男「うんっ……うんっ! ボクの全部、男友くんにあげるよ……!!」

男友「さぁっとっととテキトーに結婚式を済ませて初夜貫通式だ!!」

ホモ男「結婚式もちゃんとしようよ~……」





リンゴーン……

リンゴーン……


イケメン「おめでとう」

レズ女「おめでとう」

キモ男「おめブヒッ」

ブス女「うわぁああん! ぐすっひぐっおべでどう……男友ぐぅうん」

男友父「感動しました」

男友「父さん……」

ホモ男父「勘当しました」

ホモ男「お父さん……」

ホモ男父「話しかけるな貴様のような障害児うちの子ではないわ」

ホモ男「望むところだこっちから出てってやるよばーか!」









こうして、ホモ男とその友人は結ばれ

末永く、幸せに暮らしましたとさ……


めでたし

めでたし







むしゃくしゃして書いた

不快になった方はごめんあそばせ



では

やっぱりホモじゃないか(憤怒)

やっぱりホモじゃないか(歓喜)

こんな学校?会社?にいたら誰でもモンスターになるわな

>>15
お前ホモかよぉ!?

野 獣

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