カール6世「男児が生まれん……せや!特例で女系相続や!」(8)

1724年【国事詔書を発布】

マリア・テレジア「これでわたくしがハプスブルク家の後継者なのですわねお父様」

カール6世「せやで、ただしあくまで今回限りの特例や」

カール6世「(性別にかかわらず長子優先方式に)切り替えていくつもりは毛頭ないで」

カール6世「ん……でも女系相続ってことは……たしかワイのお兄ちゃんに娘がおったな」

カール6世「ワイの娘よりも、お兄ちゃんの娘――マリア・アマーリエ――のほうが継承順位が上になるんちゃうか……?」

カール6世「……まあええわ、問題ないやろ……」

~~

マリア・アマーリエ「おかしい、こんなことは許されない」

マリア・アマーリエ「マリア・テレジアなんてわたくしのお父様の弟の娘じゃないの」

マリア・アマーリエ「ね~えアナタ、わたくしがハプスブルク家の後継者となるべきだと思いませんこと?」

バイエルン選帝侯カール・アルブレヒト「ワイもそう思うで」

マリア・アマーリエ「もしそうなったら……アナタは次の神聖ローマ皇帝ってことになるわね」

バイエルン選帝侯カール・アルブレヒト「やったぜ。」

1736年

マリア・テレジアはロートリンゲン公爵フランツ・シュテファンと結婚することになった。

カール6世「結婚おめでとう」

マリア・テレジア「ウフッ♥!!アナタ♥!!たくっさん赤ちゃん作りますわよぉ♥!!」

フランツ・シュテファン「子供は何人欲しい?」

マリア・テレジア「子供たちだけで野球対戦できるくらい♥!!最低でも1チーム組めるくらいは欲しいわぁ♥!!」

フランツ・シュテファン「えぇ……(困惑)」

この夫婦から生まれた子供たちはもはやハプスブルク家の男系子孫ではない。

この世代からは「ハプスブルク=ロートリンゲン家」となった。ちなみに合計16人も生まれた。

1740年

カール6世「グエー死んだンゴ」

マリア・テレジア「ハプスブルク家の後継者はわたくし、そして新しい神聖ローマ皇帝はわが夫フランツですわ」

フランツ1世「これって……逆玉の輿ですよ」

マリア・アマーリエ「お待ちになって!!」

マリア・テレジア「!?!?」

バイエルン選帝侯カール・アルブレヒト「新しい神聖ローマ皇帝はワイやで」

バイエルン選帝侯カール・アルブレヒト「ワイこそが本物の皇帝のカール7世や」

【オーストリア継承戦争、勃発】

時は流れて1914年

皇位継承者フランツ・フェルディナント大公が暗殺されたことが契機となって、第一次世界大戦が勃発

1916年、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が崩御

1918年、皇帝カール1世が講和を決断

チェコスロバキア「独立するで!」

オーストリア「はい、よーいスタート(共和制)」

ハンガリー「ぼくもしゅる~(共和制)」

その他なんだかんだあってオーストリア=ハンガリー二重帝国「グエー死んだンゴ」

~~

オーストリア社会民主党「意図的に『ロートリンゲン家』と呼んでハプスブルク家とは区別するで~」

ハンガリー議会「宣言するで!かつてのマリア・テレジアの女系相続、無効w」

ハンガリー議会「マリア・テレジアのあとは王朝が交代してるので以後の統治者はハンガリー君主と認めんで!」

ハンガリー議会「つまりハプスブルク=ロートリンゲン家には初めから統治権なんてなかったんや!」

最後の皇帝カール1世「あーあもう滅茶苦茶だよ……」

最後の皇帝カール1世「後継争いは起きるし、当時はよくても後出しジャンケンで『王朝交代』認定されるし、安易な気持ちで女系にしてはいけない(戒め)」



今の陛下にはお姉様が3人もいらっしゃるんだよなぁ…

もし女系天皇を認めたら愛子さまの子孫どころかそっちの子孫がしゃしゃり出てきそう(世界史的感想)

おんJかな?

マリア・テレジアという稀代の女傑がいなければドイツになっていたという事実

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