一ノ瀬志希「17」 (13)
初めて書きます。短いですが、ご容赦ください。
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あたしは17才。
飛び級して大学で化学の勉強をしてるけど、なんだかつまんないの。
大学っていっても、辺りは勉強に集中できるようにー、とかって木が生えてるばっかりで何にも無いし……
周りはみんな似たような格好ばっかりして、みんな似たような本ばっかり読んで、似たようなことばっかりしてる。
イイ匂いがしないの。
あたしは17才。
大学はやっぱりつまんない。
先生たちはあたしのことを天才だって言うばっかりで、何にも探そうとしなくて。
そのくせ、あたしのことを逃さないように、いっぱい化学の問題を持ってきて、サラッと解いちゃったあたしのことを褒めるの。
監視されてるみたいで嫌だなぁって思っちゃう。
ボーッとできる哲学の講義と放課後だけが、あたしの時間で。
講義の終わった年上のカワイイ女の子たちは、素敵なボーイフレンドと一緒に帰るの。
そうじゃない年上の女の子たちは、よくわからないドラマの話なんかしながらみんなで帰って……
あたしは一人で帰るの。
通り過ぎる人たちを眺めて、地下鉄に乗って、ふらふらと、ここじゃないどこかへ行けたらなぁ……
あたしは17才。
"Gifted"なんてみんな言うけど、そんな肩書きなんか、本当は要らない。
先生も、同級生も、ダッドも、マァムも、誰のことも頼りになんかしてないし、自分に優しくするだけで精一杯。
そして、あたしは一人で帰るの。
割と気に入ってる、一人のリビングでご飯を食べて、ただ祈るの。
どうか、あたしに安らぎを下さい……なんてね。
期待
周りはみんな同じ顔してばっかりで、イイ匂いのする人なんか全然いなくて。
少し口を開けば「キミは凄いね」って言うの。
だからあたしは「そうでしょ、凄いでしょ?」って言ってあげる。
あたしはみんなと違うからね。
そしてやっぱり、あたしは一人で帰るの。
地下鉄に乗って、ここじゃない何処かへ行けたらなぁ、なんて思いながら。
割と気に入ってる、一人のリビングでご飯を食べて……
そしてやっぱり、部屋で祈るの。
繰り返し、繰り返し、何度も、何度も。
どうかあたしに安らぎを下さい、ってね。
「Now I'm 17……」
以上です。
めちゃくちゃ短いですが、志希にゃんが日本に来る前、アメリカでの17才の頃を思って書きました。
元ネタは椎名林檎さんの「17」という曲です。
志希にゃんの「女の子は誰でも」のカバーがとても良くて思わず書いてしまいました。
ありがとうございました。
HTML化依頼出してきます。
スカウトされるとこまで見たかった……
んだ
イイ匂いまで見たかった
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