P「律子! 海に行くぞ、海!」 (19)


律子「は? 嫌ですよ」

P「何でだ? 泳げないのを気にしてるのか?」

律子「違いますよ! でも、とにかく嫌なんです!」

P「ははーん、さては食べ過ぎ……ぐはっ!」

律子「本当っっにデリカシーが無いですね、貴方は!」






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───




律子(海かぁ……でもプロデューサーの言う通り、お腹周りが少し……)



貴音「ちゅるちゅる」

律子「貴音! アンタまたラーメンを何杯も食べて!」

貴音「ちゅるる(律子も如何ですか?)」

律子「いらないわよ!」




貴音「ちゅるん(そうですか。それは残念です)」

律子「というか、本当に羨ましいわね、アンタ」

貴音「ちゅる(はて?)」

律子「これだけ食べて、なんで太らないのよ」



律子(う~ん……一体このカロリーはどこへ消えてるのかしら……)ムニムニ

貴音「ひゃ!」




───




律子「はぁ……」

伊織「何よ、ため息なんてついて。辛気臭いわね」

律子「伊織は良いわよね。スレンダーで」

伊織「アンタ、いきなり喧嘩売ってんの?」

律子「私もこんな寸胴じゃなくて、アンタみたいに細くなりたいわ……」

伊織「どの口が言うか! しかも出るところ出て、文句言ってんじゃないわよ!」モミモミ

律子「ひゃっ!」




伊織「そんなに言うなら、ダイエットすればいいじゃない」

律子「そうねぇ」

伊織「というか、なんで突然痩せたいと思ったのよ」

律子「え!?」

伊織「怪しいわね……」

律子「なな、な、なんでも無いわよ!」

伊織「白状なさい! もう言い逃れは出来ないわよ!」




─────
───




P「ウェミダー」



律子(あれから地獄のレッスンのおかげで、なんとか痩せられたわね……)



P「うーむ……」

律子「な、なんですか? 急にジロジロ見て」

P「いや、水着姿も似合ってるなぁって」

律子「前にも見たじゃないですか」

P「その時は他にも人がいっぱいいただろ?」

律子「今もいるじゃないですか」

P「そういうことじゃなくてな……」




P「まあ、今は俺が独り占めみたいな?」

律子「よくわかりませんが、褒め言葉として受け取っておきます」

P「うーん……」

律子「なんです?」

P「い、いや、なんでもないぞ! それじゃあ、泳ぐとするか!」

律子「そうですね」



律子「ふふっ♪」




律子「うーん、結構気持ちいいですね」

P「だろ?」

律子「プロデューサー、ちゃんと引っ張ってくださいよ」

P「律子は浮き輪で浮いてるから楽でいいけどさぁ。結構重いんだぞ?」

律子「重いとか言わないでください! 失礼ですね!」ゲシゲシ

P「いてっ!」




P「でも、本当に気持ちいいなぁ……って、うわっぷ!」ザブーン

律子「きゃっ」ザブーン



P「す、凄い波だった……って大丈夫か、律子!?」

律子「水着……」

P「え?」

律子「どうしよう! 水着が流れた!」

P「ええ!?」




律子「ど、どど、どうしよう!!」

P「お、落ちつけ!」

律子「落ちつけないですよ!!」



P(おうふ……腕から零れ落ちる律子パイが……)



律子「早く! 早く探してっ!!」

P「ま、任せろ!」




P「うーむ、見つからないぞ……」

律子「うぅ……」

P「大丈夫だ! 俺が見つけてやるからな!」

律子「プ、プロデューサー……」



P「というか、さっきから海藻が足に絡むな……って、これは!」

律子「?」

P「あった! あったぞ、律子!」

律子「ほ、本当ですか!?」

P「ああ! 今行くぞ!」

律子「よ、良かった~」ヘナヘナ






P「ほら」

律子「あ、ありがとうございます~!」

P「見られないうちに、早く!」

律子「はい!」



P「…………」

律子「…………」



P「どうした?」

律子「……アンタはいつまで見とるんじゃい!」バシーン

P「いてっ!」



P(眼福眼福。ありがとう神様仏様やよい様)




───




P「ふぅ……なんだかんだで、もう夕方か」

律子「夕陽が綺麗ですね」

P「ああ、そうだな」




P「……海岸で若い二人が~♪」

律子「何ですか、突然」

P「え? サザンだよ!」

律子「聴いたことはあるような気がししますけど、いかんせん世代じゃないので」

P「くっ……」

律子「ふふっ」




P「……心から好きだよ律子 抱きしめたい」

律子「なに馬鹿なこと言ってるんですか? 帰りますよ」



P「…………」

律子「早くしないと渋滞しますよ~?」




P「だけども お前はつれなくて……」






終わり




訂正

×
律子「聴いたことはあるような気がししますけど、いかんせん世代じゃないので」


律子「聴いたことはあるような気がしますけど、いかんせん世代じゃないので」


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