穂乃果「……碧朋学園?」 (14)

・ラブライブ×カオスチャイルドのクロスSS

・カオチャ関連のネタバレ満載

・カオチャ時間軸に合わせた都合上、2015年で穂乃果らは二年生

・更新速度は牛歩


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2015年9月21日(月)、音ノ木坂学園、放課後―――


キーンコーンカーンコーン

海未「さて、部室に向かいましょうか。穂乃果、こと―――どうしたのですか、二人とも?」

ことり「えっ!?えーっと…」

穂乃果「な、何でもない何でもない!私たちは用事があるから、海未ちゃんは先に行ってていいよ!?」

海未「?用事があるのでしたら私も一緒に…」

穂乃果「い、いいから!すぐ済むから大丈夫だよ!じゃあまた後で!」ダッ

ことり「あっ、穂乃果ちゃん!?」

海未「…ことり?」

ことり「あはは…えっと……ごめんね海未ちゃん、また後で!」ダッ

海未「あっ」

マッテヨホノカチャーン!
タッタッタッタッ…


海未「……」

…………

ことり「大丈夫かなぁ…」

穂乃果「大丈夫だよ!先に理事長にオッケーもらっちゃえば海未ちゃんだって…」

ことり「そっちもだけど……いくらなんでも明日は…」

穂乃果「い、今から準備すれば何とかなるよ!…多分」

ことり「でも、明日放課後すぐ出発だから、今日しか練習できないよ?」

穂乃果「し、新曲は無理だけど、前やった曲と衣装で…」

ことり「でも、最近は新曲の練習しかしてないし…」

穂乃果「うぅ……」

ことり「会場も違うから、細かい振り付けも変えないといけないし…」

穂乃果「……でも、せっかくのライブなのに…」

ことり「穂乃果ちゃん…」


海未「……追いつきましたよ!穂乃果、ことり!」タッタッ

穂乃果「わあっ!?」

海未「理事長室になんの用が……そのチラシは?」

ことり「あっ!」

海未「…ミニライブイベント?…22日……穂乃果?」

穂乃果「……」

海未「…穂乃果」

穂乃果「ハイ!…ことりちゃんのバイト先の子が出演する予定だったんだけど…」

ことり「うん、その子もスクールアイドルやってて…」

穂乃果「急な用事で出られなくなったみたいで…」

ことり「空きにするくらいなら…ってことで話をもらったんだけど…」

海未「…だからと言って明日ですよ?間に合うとでも?」

ことり「だよねぇ…」

穂乃果「…無理かな?」

海未「無茶です!しかも、先に理事長の許可をもらおうとしたでしょう!」コソコソ

穂乃果「ヒィッ!後出しでごめんなさい!」

海未「静かに!それに理事長は飛びすぎです!私はともかく、先に……」コソコソ

ことり(理事長室の近くだから小声で怒鳴ってる……海未ちゃん器用だなあ……あれ?)

海未「…?ことり?」

穂乃果「……?」

ことり「理事長室から男の人の声が……」

海未「お客様でも来ているのでしょうか?…お仕事の邪魔をするわけにはいきません、穂乃果――」

穂乃果「っ」タッ

海未「――穂乃果!」コソコソ

穂乃果「どれどれ…」ピタ

海未「穂乃果!聞き耳を立てるなんでお行儀が悪いですよ!小学生ですかあなたは!」コソコソ

穂乃果「……え」

海未「え?」

ことり「?」

穂乃果「…私たちの話してる」


理事長「…つまり、来月開催の碧朋学園文化祭の交流ゲストとして…」

和久井「ええ、音ノ木坂学院アイドル部様にも、どうでしょうね南理事長。ご参加の程、よろしくお願いしに参った次第なんですけど……あはは」

理事長「…」



海未「!」

ことり「!」

穂乃果「……碧朋学園?」

とりあえずここまで

有村と似た声のヤツがいるぞ…?

>>1
死.ねアンチ

穂乃果「…ってどこ?」

ことり「確か、渋谷の方の…学校?だったと思うけど…」




理事長「…碧朋さんは確か、今年で創立三年目を迎えたと存じていますが」

和久井「おお、よくご存じで!歴史の深い音ノ木坂さんに知っていただいているなんて嬉しいなあ」

理事長「なるほど、三学年が初めて揃う文化祭、という形になる訳ですね」

和久井「いや~僕は創立当時からあそこで働いていんですがねえ、1年の頃から彼らを見てきた身としては渋谷の一住民として感慨深いというか何というか…」

理事長「若者のために文化祭を盛り立てようというお気持ち、同じ教育者として深い共感を覚えます」

和久井「ありがとうございます。それと、こちらもご存じだと思いますが、再来月の渋谷復興祭に向けて、ウチはその前祝いのような位置付けになってるんですよ」



穂乃果「復興…あっ」

海未「もう6年になるんですね…」

穂乃果(……渋谷地震)

穂乃果(私なんかでもよく知ってる、2009年11月に渋谷で起こった直下型の大地震)

穂乃果(あの頃は小学生だったけど、テレビの向こうで見た光景は忘れないと思う)

穂乃果(崩れたビル、ひび割れたアスファルト、避難所にあふれる人達)

穂乃果(アニメか何かを見ているような気分で、はしゃいだ雪穂がお母さんに怒られてた)

穂乃果(当時の私でも行ける距離にあった渋谷が、全く知らない街のように見えた)

穂乃果(それなのに、私たちのいた秋葉原は揺れを感じたくらい。それどころか1キロしか離れてないはずの原宿でも建物が崩壊するほどの被害はほぼなかったらしくて、余計に現実感が無かった)

穂乃果(とにかく渋谷に被害が集中して、……沢山の人が死んだ。そして…)

穂乃果「うん…でも、渋谷の復興はものすごい勢いで進んでるんだよね?」

海未「建築物を見る限り、もう地震の面影は殆ど見られない、と言われてます」

海未「あくまで、建築物に限った話ですが…」

穂乃果「…」

ことり「……あっ」

穂乃果「どうしたの?」

ことり「碧朋学園って…」


理事長「地震で精神的に大きな被害を受けた若年層が陥った、”カオスチャイルド症候群”」

和久井「症候群患者達の収容施設である”碧朋学園”。渋谷復興を大々的にアピールしたい世間にとっては、まあ、ウチの文化祭はこれ以上ない機会って訳ですよ」

>>13
消えろ

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