モバP「アッキーとあひる」 (13)
こんばんわ。オリPでございます。
オリックスは泥沼ではありますが、イキのいい若手を発掘してほしいです。
もちろん、プレーオフは諦めていませんよ!
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――事務所
市原仁奈(以下 仁奈)「プロデューサー!本を読んで下せー!」
モバP「おー。少し待ってくれ、もう少しで終わるから――よし!終わったぞ。どんな本を読もうかね…」
龍崎薫(以下 薫)「せんせぇ!今日は本を読んでくれるの?」
モバP「お、薫もいたのか。そうだな。読み聞かせでもするか」
薫「わーい!千佳ちゃんたちも連れてくるね!」
モバP「何だか大所帯になりそうだな…。えーっと、机の下の絵本棚には、これが良いかな?」
仁奈「今日は何の本でやがりますか?」
モバP「薫が来てからのお楽しみだぞ。さ、ソファーに座って待ってようか」
仁奈「うん!」チョコン
薫「連れて来たよー!」
横山千佳(以下 千佳)「プロデューサー。今日は一体どんな本なの?」
福山舞(以下 舞)「楽しみです!」
佐城雪美(以下 雪美)「プロデューサーの読む本…。好き…」
モバP「これで全員だな?今日の本はこれです!」
仁奈「『アッキーとあひる』でやがりますか?聞いたことねーです」
モバP「実は俺も初めて読む本でな。乃々の絵本棚から拝借させてもらった」
千佳「早く読んで、読んでー!」
モバP「よーし。始めるぞ」
モバP「あるところに、飼い主の太田優とその飼い犬のアッキーがいました。二人は仲良しで、毎日散歩をするのが日課です」
――
太田優(以下 優)「アッキー!今日も散歩に行くわよー」
モバP「優はハンドバックを右腕に提げ、アッキーを抱きかかえて、」
優「よーし、レッツゴー!」
モバP「アッキーの散歩は、アッキーを歩かせずずっと腕に抱えて歩いていきます」
優「アッキー見てみて!生垣のアジサイ!綺麗ねー!写真撮っちゃお」パシャパシャ
モバP「アッキーもアジサイに触れようと前足を伸ばしますが、」
優「ダメダメ。アジサイを傷つけちゃうから」
モバP「優は立ち上がって、アジサイとアッキーの距離は触れないくらい遠くに行ってしまいました」
ガアガア ガアガア
モバP「アッキーはどこからか聞こえる音に反応しました。気になってあたりをきょろきょろしますが、姿はありません」
優「駄目だよアッキー。お花はか弱いの。引っ掻いちゃったら、そこからしおれちゃうのよ」
――
千佳「アジサイってきれいだよねー!」
雪美「うん…。雨でじめじめするけど、アジサイはすごくきれい…」
モバP「そうだな。暑くてジメジメして気持ち悪いけどアジサイを見ると心が落ち着くよな」
仁奈「プロデューサー!早く続き読んで下せー!」
モバP「そうだな。続き行こうか」
――
モバP「それからアッキーは毎日散歩する時に生垣を通る時に耳を澄ませて音の正体を知ろうとしていました」
ガアガア ガアガア
優「どうしたのアッキー?ここに来るとそわそわしているよね?」
モバP「優もアッキーの挙動不審に不思議に思いながらも、気にせず歩いて通り過ぎていきます」
モバP「毎日毎日、生垣を通るたびに聞こえる声の正体。それを知りたいという気持ちは日に日に強くなっていきました」
――
モバP「みんなはどうだ?毎日登下校中に声はするけど、姿が見えないのが気になったことないか?」
仁奈「気になる!仁奈の登下校中にも犬の鳴き声が聞こえやがりますが、どこのお家から、どんな犬なのか分からねーときになるです!」
薫「気になるよねー!」
雪美「…でも、正体が分からないのは…。ちょっと、怖い…」
舞「うん…。私も少し怖いかも…。いきなり噛んできたらって思うと…」
千佳「可愛いワンちゃんなら良いけどね。それこそアッキーちゃんならいいよね!」
モバP「ははは。そうだな。アッキーなら俺も良いな。――さて、続きを始めるぞ」
――
モバP「アッキーはついに生垣の向こうに行くという計画を立てました。結構は明日です。飼い主の優の腕から抜けて、生垣に入り込むというものです」
モバP「次の日。優とアッキーはいつものように散歩に出かけます」
優「今日はアッキー大人しいね。良い子良い子」ナデナデ
モバP「大人しくしているのは、生垣に行くための元気を維持するため、そして優が油断する為です」
モバP「そして生垣の前に着いて、優の腕の力が弱まった瞬間、」
優「あ、アッキー!」
モバP「アッキーは優の腕から抜け出して、生垣に身体を突っ込んで白い身体は生垣の向こうに逃げてしまいました」
優「あ、アッキ~!」
モバP「優は、すぐにこの庭の持ち主に会いに行きました」
モバP「一方のアッキーは、作戦通り生垣を通り抜けて、音の正体を探しに行きます」
ガアガア
モバP「音のする方へ走って行き、ついに音の正体を突き止めました」
モバP「そこにいたのは、二匹のアヒルでした。彼らは池の水を飲んでのんびりと泳いでいました」
モバP「アッキーはアヒルに向かって吠えはじめました」
モバP「すると、アヒルは突然吠えられて逃げて行きました。それを見て面白がったアッキーは彼らを吠えながら追いかけて行きました」
優「こら、アッキー!」
モバP「楽しく追いかけていると、飼い主の優が追いかけてきました。アッキーのやっていることに彼女は怒っていました」
モバP「怒られて戸惑っているアッキーをみたアヒルたちは、ここが好機と見て襲い掛かってきました」
モバP「アッキーは自分よりも身体の大きいアヒルに、一目散に逃げてしまいます」
優「あ、アッキー…」
モバP「アッキーは通り抜けてきた生垣を戻っていきました」
モバP「アッキーはどこに行ったのでしょうか?優はあちこち探し歩きます」
優「アッキー。どこ行ったのー?はあ…」
モバP「手がかりが無くなった優は家に戻ります。すると、玄関が中途半端に開いていました」
優「アッキー?」
モバP「アッキーはリビングに置いてあるソファーに頭から隠れていました。見える白い尻尾が震えていました」
モバP「それからアッキーはあの生垣を通ると、身体をビクッと震わせて弱弱しい表情を優に浮かべるのでした」
――
モバP「おしまい!」
仁奈「おもしろかったでごぜーます!」パチパチ
薫「さすがせんせぇ!面白かったー!」パチパチ
千佳「さすがプロデューサー!面白かった!」パチパチ
舞「楽しかったです」
雪美「うん…。さすがプロデューサー…」パチパチ
モバP「そうか。今日はこれで終わり、さ。帰る時間だぞ。送っていくから準備してきなさい」
ハーイ!
???「ふーん。絵本の読み聞かせか…」
???「良いですねえ…。プロデューサーさんと同じ時間を共有できますねえ…」
チラッ コクッ
渋谷凛(以下 凛)「プロデューサー。今時間良い?」
モバP「もう少し待ってくれ…。いまメールの返信を終わらせる。――よし、良いぞ。どうした?」
凛「良かった。日中、仁奈たちに絵本の読み聞かせやってたじゃない?」
モバP「おう。結構好評で、みんながいる時間にやっているぞ。凛もやってみたいのか?」
凛「…私にもやってほしいなと思って」
モバP「…本気か?さすがに凛と絵本ってわけには」
凛「さすがに絵本じゃないよ。これ」つ恋空
モバP「…さすがにこれは声に出して読むのはちょっと…」
凛「これだって立派な絵本だよ。少女向けの絵本」
モバP「凛もこういう少女漫画を読むんだな。少し意外だな」
凛「話をすり替えようとしても無駄だよ。これは机の下の乃々の本棚から拝借したんだ」
モバP「俺の絵本はきちんと許可取ってるからな?凛のは絶対取ってないだろ…」
凛「ダメなの?」
モバP「凛ほどになれば、読み聞かせって言う奴じゃないだろ。それにその手のものは小学生組には到底聞かせられない」
佐久間まゆ(以下 まゆ)「凛ちゃん。プロデューサーさんが読み聞かせをするというのは、本当ですかあ?」
モバP「!?」
凛「そうだよ。この本で読み聞かせをするんだって」
まゆ「うふっ。楽しみですねえ…」
ジリッ ジリッ
モバP「…ええい!隠れ蓑術!」ボン!
モクモク
凛「消えた…?」
まゆ「大丈夫ですよぉ。」クンクン
まゆ「こんにちわ。プロデューサーさん」ニッコリ
モバP「!?なぜばれた…」
まゆ「匂いです。まゆのお世話になっている人の匂いを間違えるわけないじゃないですかぁ」
モバP「降参だ…。でも、ここじゃ子どもたちも来る。別の場所でな…」
凛・まゆ「わかったよ(わかりましたぁ)」
――その後、どこから聞いてきたのか、大人組からも読み聞かせがはやったそうな
劇終!
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