独自設定多め。書きためあり。短いです。
呼称等間違いありましたらご指摘いただければ幸いです。
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新連載『新星たちの輝き』第一回
ネガティヴ乙女の意外な素顔 -森久保乃々-
(月刊CuCoPa![Web版] 6月号
特集『第5回CGプロダクション総選挙』より)
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今年で5回目を数え、すっかり毎年恒例となった感のあるCGプロダクションのアイドル総選挙。今回は投票方式が変わり、一ヶ月に及ぶ長丁場となった選挙戦。《無冠の女王》高垣楓との激戦を見事勝ち抜き、栄えある五代目シンデレラガールの座を勝ち取ったのは下馬評通り島村卯月であった。
また、三船美優、依田芳乃といった今までCDデビューまであと一歩届いていなかったアイドルたちの躍進も話題となった。中でも圏外からパッション部門3位という大躍進を果たした佐藤心は今回最大のダークホースであった。この連載は彼女たち本人ではなく、周囲の人々へのインタビューを通してその魅力へと迫ろうという企画である。
第一回となる今回スポットライトを当てるのは全体4位、クール部門3位の森久保乃々。昨年度の27位から実に23人抜きのジャンプアップを果たし、部門3位のみならず全体5位の壁までぶち抜いてみせた彼女は躍進組の代表格と言えるだろう。『インディヴィジュアルズ』『アンダーザデスク』などのユニットでの活動の他、舞台『ドリーム・ステアウェイ』など演劇部門での活躍も知られる彼女の素顔はどのような少女なのであろうか。
◆ ◆ ◆
インディヴィで可愛い曲はノノがいなくちゃ始まんないからなッ!──早坂美玲
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──よろしくお願いします。まず自己紹介からお願いします。
美玲:早坂美玲だぞッ!今日はよろしくな!
──早坂さんは森久保さんも参加されているインディヴィジュアルズのリーダーですね。
美玲:ウン!ノノとショーコと3人のユニットだけど、二人ともひきこもりがちなタイプだからウチが引っ張ってやらないとダメなんだ。
──お三方ともユニット名の通り「個性的」ですが、でこぼこなようで不思議とバランスのとれたユニットですね。早坂さんがリーダーとして心がけていることは何でしょうか?
美玲:ノノから目を離さないこととショーコのテンション管理だなッ! ショーコはスイッチが入らないとLIVEにならないくせに、ちょっとテンションが上がりすぎるとすぐヒャッハーしちゃうからなッ! そういう曲ならいいけど、普通の曲を普通に歌わせるの大変なんだぞッ!
──聞いているだけでご苦労が伝わってきます。森久保さんから目を離さない、というほうは?
美玲:ノノはちょっと油断するとあっという間にどこかに隠れちゃうんだ。机の下だったりソファの下だったり観葉植物の陰だったり。この間なんかな、姿が見えないと思ったらなんだか外が騒がしいんでカーテンの隙間から外を覗いてみたら、ノノの奴、カーテンの裏に隠れてたんだッ! 外から丸見えだろッ!
──(笑)。隠れるほうに夢中で外のことまで気が回ってなかったんですね。
美玲:まぁなッ! でも、そんなところもあいつらしくて可愛いんだけどなッ!
──本当にその通りですね。そんな森久保さんの魅力について、ですが、早坂さんから見た森久保さんの魅力というのはどんなところでしょうか?
美玲:うーん……やっぱりあのルックスと声はずるいよなッ! 可愛すぎだろッ! インディヴィでも元気な曲はウチが、パワフルな曲はショーコがリードするけど、可愛い曲はノノがいなくちゃ始まんないからなッ!
──早坂さん、星さん、森久保さんと三者三様の魅力がお互いを引き立て合ってこそのインディヴィジュアルズ、なんですね。
美玲:そうだなッ! 一人一人ならともかく、三人でなら楓さんにだって負けてやるつもりはないぞッ!
──頼もしい限りです。これからのご活躍も楽しみにしています。今日はありがとうございました。
美玲:こちらこそ、今日はありがとうございましたッ!
◆ ◆ ◆
もういいよ
はっきり言ってつまんない
レッスンのあとは、寮まで連れて行ってやってる──星輝子
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──よろしくお願いします。まず自己紹介からお願いします。
輝子:フ……フヒ……ほ、星輝子、です。よろしくお願い……します。
──星さんはインディヴィジュアルズ、アンダーザデスクとふたつのユニットで森久保さんとご一緒されていますね。
輝子:そ、そうだな……。インディヴィは美玲さんと3人、アンデスはまゆさんと3人……ど、どっちも、すごく、楽しい……。
──インディヴィジュアルズとアンダーザデスク、それぞれのユニットでの森久保さんについて教えてください。
輝子:フヒ……ボノノさんが、っていうより、ユニットの違いなんだが……インディヴィのほうがアンデスよりきついから、インディヴィだといつもいっぱいいっぱい……。アンデスのときのほうが、リラックスしてることが、多いな。
──すみません、馴染みのない読者の方もいらっしゃるかと思いますので、ボノノさんという呼び方について説明してもらってもいいでしょうか?
輝子:あ……そ、そうだな……。もりくぼのの、だから、ボノノさん……。前はお隣さん、って呼んでたけど……仲良くなってからは、だいたいボノノさんって、呼んでる……。
──ありがとうございます。話を逸らしてしまってすみませんでしたが、インディヴィジュアルズのほうがきついというお話を詳しくお願いします。
輝子:い、インディヴィは、比較的経験が少ない3人のユニットだし……メンバーのバランスも尖ってるからな。美玲さんが頑張ってバランス取ってくれてるけど……やっぱりLIVEの前も、最中も、すごく緊張する……。
──なるほど。アンダーザデスクはいかがでしょうか?
輝子:アンデスは……まゆさんがいるから。まゆさんはソロ活動の実績もすごいし……アンデスでもやさしくリードしてくれるからな……。ボノノさんもまゆさんについて行けば大丈夫と思ってる、みたい。
──ふたつのユニットは雰囲気や曲調の違いだけでなく、そんなところも違うんですね。そんな両ユニットで森久保さんと活動している星さんから見て、森久保さんの魅力というのはどんなところでしょうか?
輝子:魅力、とはちょっと違うかも……だけど、あの練習量は、見習わなくちゃと、いつも思ってる……。
──練習量、ですか?
輝子:は、はい……。インディヴィでも、アンデスでも、レッスンは一番やってる……。全体レッスンと個別レッスン以外にも、自主練も。
──こう言うとちょっと失礼なようですが、意外、ですね(笑)。
輝子:フ、フヒヒ……そう、だよな。インタビューとか、撮影とか、LIVEの前とか、あれだけテンパって逃げ隠れしてるもんな……。
──はい。よくプロデューサーさんが探し回ってらっしゃいますね(笑)
輝子:うん……でも、ボノノさん、帰る帰るってさんざん言うくせに、ほんとに帰ったことは一度もなくて……。前に聞いたことがあるけど、うまくできなくてみんなをがっかりさせちゃうのが怖いって、それで逃げ出しちゃうみたいだから……。帰っちゃって、みんなをほんとに困らせるわけにもいかなくて……隠れてるんだと、思う。
──なるほど。ということは、本番は怖いから逃げてしまうけれど、練習は怖くはない、ということでしょうか。
輝子:フヒ……そうだと、思う。それに、本番で失敗するのが怖いから、練習してるのかも……な。体力そんなにないくせに、よく倒れる寸前までやっちゃうから……レッスンのあとは、寮まで連れて行ってやってる……。
──森久保さんの努力家な一面と、星さんの優しいお姉さんな一面がうかがえる素敵なお話でした。これからのご活躍も楽しみにしています。今日はありがとうございました。
輝子:て、照れる……な……フヒ。…………あ。ありがとう、ございました。
◆ ◆ ◆
乃々ちゃんはかわいくて、まゆが守ってあげなくちゃ──佐久間まゆ
◆ ◆ ◆
──よろしくお願いします。まず自己紹介からお願いします。
まゆ:佐久間まゆです。よろしくお願いします。うふ♪
──佐久間さんは森久保さんも参加されているアンダーザデスクのリーダーですね。
まゆ:いえ……アンダーザデスクははっきりとしたリーダーは決まっていないんです。
──決まっていない?
まゆ:はい。輝子ちゃんも乃々ちゃんも前に出るタイプじゃないのでまゆがリードすることも多いですけど、LIVEでは輝子ちゃんに引っ張ってもらうことのほうが多いんですよ。まゆは机の下ビギナー、ですから。
──失礼しました。そうだったんですね。アンダーザデスクはLIVEステージに事務机を持ち込んでその下から登場する斬新な演出で話題を呼びましたが、一体どういうコンセプトで結成されたユニットなんでしょうか?
まゆ:元々輝子ちゃんと乃々ちゃんは事務所でも机の下にいることが多かったんです。それで、いつもそこにいるってことは居心地がいいのかなって気になって。仲間に入れてもらったら、居心地が良かったんです。
──あれはステージ演出だけではなくて実際に机の下にいたんですか。
まゆ:ええ。そうしたらその様子を見ていた乃々ちゃんのプロデューサーさんがティンと来たって言い出して、次の日にはユニットとしてレッスン日程からデビューイベントまで組まれちゃったんです。
──ティンと来たなら仕方ありませんね。それにしてもCGのプロデューサーさんは仕事が速いです。ところで、どうして星さんと森久保さんは机の下にいることが多かったんでしょうか。
まゆ:輝子ちゃんはお友達……キノコのためですね。薄暗くて湿り気があるところがいいんだそうで、事務所では机の下が一番、らしいです。
──星さんは撮影やインタビューにもキノコを持ってきますけど、あれは事務所で育てているものだったんですね。森久保さんのほうはどういう理由でしょう?
まゆ:乃々ちゃんはお仕事の時間が近づいてきたりしてプレッシャーに耐えられなくなると、どこかに隠れようとする癖があるんですけど、事務所ではそれが机の下なんです。あんまり机の下にいることが多いものだから、最近では絵本や私物を持ち込んで乃々ちゃんのお部屋みたいになってるんですよ。
──森久保さんの逃避癖については早坂さんや星さんからも伺いましたが、それがアンダーザデスクというユニットを生むきっかけにもなったんですね。お仕事から逃げようとした結果が新しいユニットのお仕事に繋がるというのも面白いものです。
まゆ:うふふ、そうですね。でも、乃々ちゃんも本気で逃げてるわけじゃないですし、お仕事に穴を開けるようなことはしませんから。
──星さんと同じようなことを仰るところからも、アンダーザデスクの一体感が伝わってきます。そんな仲の良いお三方の中で、佐久間さんから見た森久保さんの魅力というのはどんなところでしょうか?
まゆ:かわいいところです。
──かわいい?
まゆ:ええ。もちろんルックスも素敵ですし声もいいですけど、それ以上に普段からいつもかわいいんです。
──つまり、行動がかわいい、ということでしょうか?
まゆ:あ、はい。知らない人の前に出ておどおどしているところもかわいいですし、まゆの後ろに隠れようとして小さくなるところもかわいいですし、まゆの裾をぎゅっと掴むところもかわいいですし、お菓子を食べるときに両手で持って少し首をかしげながら食べるところもかわいいですし、机の下でリラックスして幸せそうに絵本を読んでいるところもかわいいですし……すみません、ちょっと興奮してしまって。
──いえいえ、森久保さんのかわいさと、佐久間さんが森久保さんをかわいがっている様子が伝わってきます。
まゆ:あ、ありがとうございます。……とにかくもう、乃々ちゃんはなにをしていてもいちいちかわいくて、まゆが守ってあげなくちゃ、っていう気持ちになるんです♪
──なるほど。佐久間さんから見た森久保さんは、いわば妹のような存在、ということでしょうか。
まゆ:妹……そうですね、そんな感じかもしれません。この間も二人でお洋服を買いに行ったんですけど、いったん別れてそれぞれに好きな服を探して、合流してみたら色違いだけどおなじ服を選んでいて笑っちゃいました。二人とも甘ロリが好きなんでよくかぶっちゃうんですよ。
──お二人が色違いでおそろいの服を着ているところ……それはファンが見たらたまりませんね。今日は素敵なお話をありがとうございました。これからのご活躍も楽しみにしています。
まゆ:うふ、ありがとうございます♪ まゆとアンダーザデスクをこれからもよろしくお願いしますね。
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しっぽと耳を付けた乃々ちゃんがあんまりかわいかったので──岡崎泰葉
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──よろしくお願いします。まず自己紹介からお願いします。
泰葉:岡崎泰葉です。今日はよろしくお願いいたします。
──岡崎さんは以前バレンタインイベントで森久保さんと共演されていらっしゃいましたね。
泰葉:『チョコレートフォーユー!』ですね。
──はい。そのときのエピソードなど聞かせていただければ。
泰葉:そうですね……乃々ちゃんはチョコ作りの途中から合流したんですけど、上達がとっても速くて。あんまりお菓子を作っているようなイメージはなかったので驚かされました。
──確かにそういうイメージはないですから意外ですね。
泰葉:ですよね? 手際がものすごくいい、というわけではないんですけど、飾り付けがすごく丁寧で売り物のお菓子みたいでした。
──森久保さんも「手仕事は好き」と仰ってましたし、お菓子作りは向いているのかもしれませんね。チョコを作ったあとのお渡し会はいかがでしたでしょう?
泰葉:乃々ちゃんはああいった性格ですし、それまであまり接点もなかったのでそんなにたくさんはお話出来なかったんですが……ひとつ嬉しかったことがあるんです。
──嬉しかった?
泰葉:はい。これはプロデューサーから聞いた話なんですが、お渡し会が始まる直前になって、乃々ちゃんが隠れちゃったらしいんです。
──ええ!?
泰葉:その頃私は先に会場に出ていたので詳しくは知らないんですが、控え室のどこかにいるところを乃々ちゃんのプロデューサーさんが見つけたそうなんですけど、お渡し会が怖くなってしまって「むーりぃ……」って。
──(笑)。今のそっくりでしたよ。
泰葉:ありがとうございます(笑)。それで、乃々ちゃんのプロデューサーさんは場内モニターで先に始めていた私のお渡し会を見せたそうなんです。そうしたら、自分も前向きに楽しめるように見習わなきゃって思ってくれたとかで、プロデューサーさんを通して乃々ちゃんのプロデューサーさんからお礼を言われちゃいました。
──「楽しめるように」ですか。
泰葉:……そうです、そこです。私も昔はお仕事を楽しめるどころか、楽しもうという発想すらありませんでしたから……私を見てそう思ってくれたことがとっても嬉しかったんです。
──いいお話をありがとうございます。続いては写真集『ふわふわもこもこメルヘンアニマル』の撮影のエピソードなどもお願いできますか?
泰葉:はい。あれは素敵なお仕事でした。みんなとってもかわいくて。
──岡崎さんのヒツジも素晴らしく可愛らしかったです。
泰葉:ありがとうございます。それで、やっぱり巻末のオフショットのお話でしょうか?
──お察しの通りで、控え室で森久保さんの支度を岡崎さんと乙倉さんが手伝っているような写真がありましたが、あそこでは何を話していたのか気になっているファンも多いかと。
泰葉:あのときはですね……しっぽと耳を付けた乃々ちゃんがあんまりかわいかったので、悠貴ちゃんと一緒に褒めていたら乃々ちゃんが恥ずかしがってしまって(笑)
──よくわかります(笑)。
泰葉:乃々ちゃんは元々小動物っぽいところがあるから、あの小リスははまりすぎでしたね。でもそんなわけで、実はたいした話をしていたわけでもないんです。期待させてしまってすみません。
──いえ、とんでもないです。そして最後になりますが、岡崎さんから見た森久保さんの魅力というのはどんなところでしょうか?
泰葉:そうですね……意外に思われるかもしれないんですが、演技力、でしょうか?
──演技力?
泰葉:はい。先日の『ドリーム・ステアウェイ』や去年の御伽公演を観に行ったときも、さっき話していたメルヘンアニマルの撮影のときも感じたんですが、乃々ちゃんは乃々ちゃんが演じている人物を演じるのがすごく上手いんです。
──森久保さんが演じている人物を演じる?
泰葉:そうです。私たちは本職の役者さんではなくアイドルですから、役に完璧になりきるのも良し悪しなんです。アイドルの舞台を見に来たり写真集を買ってくれるファンの方は、アイドルがその役を演じているところが見たいので。
──なるほど。
泰葉:演技が下手な子だとどの役をやってもその子のままで、役柄の衣装を着たその子になっちゃいます。逆に私は元々子役だったのでアイドルになってからも役に入り込みすぎてしまう癖があって、もっと私らしさを出すように言われたりします。でも乃々ちゃんはちゃんと役になりきっているのに乃々ちゃんのままなんですよ。
──意外に思われるかもと仰られた通り意外でしたが、説明してもらえると納得です。岡崎さんからも評価される森久保さんの演技にはこれからも要注目ですね。今日はチョコレートフォーユー!、メルヘンアニマルの話を中心に、素敵なお話を沢山ありがとうございました。これからのご活躍も楽しみにしています。
泰葉:はい。こちらこそありがとうございました。これからも応援よろしくお願いしますね。
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無理無理言ってても最後は開き直って決めてみせる、そこはもう信用してるぜ──向井拓海
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──よろしくお願いします。まず自己紹介からお願いします。
拓海:おうッ、喧嘩上等、元特攻隊長の向井拓海だ!夜露士苦!
──向井さんは森久保さんとデュオユニット『臆病シマリス&暴れライオン』でご一緒されていますね。
拓海:はぁ……乃々の話っていうから予想はしてたが、やっぱりその話だよな。フェス一回こっきりって話のはずが、評判いいとかでちょくちょく組まされてるよ。
──と言いますと、向井さんはこのユニットには乗り気ではないんでしょうか? 森久保さんとはやりにくかったりされます?
拓海:あ、いや、乃々と組むのが嫌とかじゃないんだけどよ、耳と尻尾はその、恥ずいだろッ!
──(笑)。確かに仰ることもわかりますが、セクシーで格好良いですし向井さんのイメージに合ってらっしゃいますよ。
拓海:プロデューサーの奴にもそんな風に言われてるけどなァ……。
──森久保さんと言えばユニット名にもあるように臆病でおどおどした印象がありますし、強面の向井さんとのユニットと聞いたときには驚きましたが、ステージではその組み合わせの妙がうまく機能しているように見えます。
拓海:そうだな、最初に顔合わせに行ったときは怯えちまって目も合わせてくれないし大変だったぜ。名前だって拓海でいいって言ってんのに、最初のLIVEの打ち上げくらいまでずっと「向井さん」が直んなかったからな。
──そういえば最近のステージでは「拓海さん」と呼ばれていますね。
拓海:もう付き合いもそれなりに長くなってきたしな。最近じゃ営業先で飯食うとき、乃々のほうから隣に座ってくるんだぜ!
──すごい進歩ですね。
拓海:だろ? まあ本番直前にネガティブ入って「巣に帰ります」とか言って隠れようとするのは相変わらずだけどな。衣装汚れちまうから止めなきゃいけねぇし、あれさえ直ればなァ。
──大変ですね(笑)。ところで向井さんから見た森久保さんの魅力というのはどんなところでしょうか?
拓海:そりゃやっぱりあのかわいさだろ。なにげない仕草とか一々かわいいからなアイツは。モフモフの衣装もかわいいけどよ、それがビシッと決まるのは乃々だからだぜ。
──かわいさ、ですか。
拓海:それとチキンハートのくせして意外と根性あるってのも大事だな。どんだけ無理無理言ってても最後はキッチリ開き直って決めてみせる、そこはもう信用してるぜ。
──かわいさと根性……矛盾しているようで、アイドルにとってはどちらも大事なことなのかもしれませんね。異色のユニットの人気の秘密をひとつ知ることが出来たような気がします。今日はお話ありがとうございました。これからのご活躍も楽しみにしています。
拓海:おう、ありがとうございました!
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いかがだっただろうか。森久保乃々というアイドルはともすればそのネガティブさや「……むーりぃ」といった言動などエキセントリックな面に注目されがちだが、インタビューを通して再確認できた彼女の最大の特徴は「かわいい」であった。これは言うまでもなくアイドルにとって最も重要な資質であり、森久保乃々が異色のアイドルのようでいてその実は純然たる正統派アイドルでもあったことを証明していると言えよう。
今回の躍進の結果、森久保乃々はラジオ特番『シャイニーナンバーズ』、そして総選挙上位陣による記念CD(タイトル未定)への出演が決まっている。これらのメディアで明かされることが期待される彼女の新たな魅力についても要注目である。
なお本稿では森久保乃々についてのインタビューのみ掲載しているが、15日発売の本誌『月刊CuCoPa!』では今回登場してくれたアイドルたち本人の活動についてのインタビューや、Web版では掲載していない関裕美、白菊ほたる、二宮飛鳥、荒木比奈 、三好紗南らのインタビューも収録を予定している。興味のある読者諸兄はそちらもあわせてご購読いただきたい。(編集部・善澤)
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以上で終了となります。お付き合いいただきありがとうございました。総選挙祝賀SSのつもりでしたがなかなか時間が取れずこんな時期の投下となってしまいました。
新連載とか第一回とか付いてますが大嘘です。記事風にしてみたかっただけです。美優さんとかよしのんとかしゅがはさんとか自分には書けないです、ごめんなさい。
独自設定盛り盛りなのは笑って流していただけると幸いです。アイドルたち、特にまゆと岡崎先輩については「よそ行き」の回答をしているつもりです。違和感ありましたら申し訳ありません。
ワンステップスやモルフェウス・チルドレンなんかについても書きたかったんですが力量が追いつかず……。
最後になりましたが森久保乃々ちゃん、総選挙4位ほんとうにおめでとう!
乙
いいね
乙
ちょっと美玲の ッ! が多い気がしたが面白かった
雑誌読んで赤面してる森久保が見たい…乙
時間の無駄だった
二度と書くな無能め
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