オペ子「艦長、緊急事態です」(14)


艦長「どうした?」

オペ子「廃棄物処理伝道管に異常な振動が見られます」

艦長「ふむ……」

艦長「圧力に異常はあるか?」

オペ子「確認」

オペ子「…………」

オペ子「……今のところは安定しています」

艦長「そうか」

艦長「念のため閉鎖弁の耐圧力を強化しておけ」

オペ子「了解」

艦長(何事も無く到着してくれればいいが……)


     ビー! ビー! ビー!

艦長「!」

オペ子「!」

艦長「報告!」

オペ子「廃棄物処理伝道管に異常な圧力を検知!」

艦長「閉鎖弁の状況は!?」

オペ子「今のところは大丈夫ですが……」

オペ子「この異常圧力の上昇率から推測すると、限界はそう遠くないと思われます!」

艦長「くっ……!」

艦長「総員、非常体制!」

艦長「整備班、技術班!」

艦長「廃棄物処理伝道管、閉鎖弁の耐圧力維持へ全力であたれ!」


整備士「分かりました!」

技術士「了解!」

艦長「操舵手!」

艦長「本艦の速度を現在より25%上げろ!」

オペ子「!」

操舵手「!」

副長「!」

副長「お言葉ですが艦長」

副長「巡航速度での振動ですら廃棄物処理伝道管へ異常を起こしたのです」

副長「早くドッグ入りしたいのは理解できますが、危険が大きすぎるのでは……」

艦長「その意見は分かるが……取り返しがつかなくなってから急いでも意味は無い」

副長「し、しかし!」


艦長「これは命令だ」

副長「くっ……了解」

操舵手「……速度、25%アップさせます」

艦長「頼むから間に合ってくれよ……!」

     ビー! ビー! ビー!

艦長「今度は何だ!?」

オペ子「廃棄物処理伝道管付近で異常な軋みを感知!」

オペ子「圧力も上がり続けています!」

操舵手「艦長!」

操舵手「速度が維持できません!」

艦長「何だと!?」


艦長「機関室!」

艦長「状況を知らせ!」

機関士「さっきの軋みでエンジンの一部がイカレやがった!」

機関士「すぐ修理に取り掛かる!」

艦長「頼むぞ!」

艦長「廃棄物処理伝道管、閉鎖弁の状況は!?」

オペ子「は、はい!」

オペ子「イエローゾーンですが、何とか持っています!」

操舵手「!」

操舵手「速度、回復しました!」

艦長「!」

艦長「機関士……良くやってくれた!」


機関士「艦長、今回は軽く済んだが……次は分からねぇぜ!」

艦長「そう言われてもな……」

艦長「まあ頼りにさせてもらうよ」

機関士「へっ……まあしっかりやってやらぁ」

艦長「速度は現在を維持」

操舵手「了解!」

艦長「ドッグまでの距離は!?」

オペ子「距離は約500m」

オペ子「現在の速度ですと……約5分程度かかるものと推測できます」

艦長「くっ……もう肉眼で見える距離だというのに」

艦長「歯がゆいな」


     ビー! ビー! ビー!

艦長「ええい! クソッ!」

艦長「報告!」

オペ子「軋みが……!」

オペ子「軋みが廃棄物処理伝道管周辺部に大きく広がっています!」

艦長「何だと!?」

     ゴゴゴンッ

操舵手「艦長!」

操舵手「速度が維持できませんッ!」

機関士「艦長! どうなってんだこりゃあ!?」

艦長「整備班、技術班!」

艦長「状況を知らせ!」


整備士「廃棄物処理伝道管内部での圧力異常が限界を超えています!」

技術士「閉鎖弁にエネルギーを集中させていますが……もう持ちそうにありません!」

艦長「機関室!」

艦長「無理をさせてすまないが、何とか航行できるようにしてくれ!」

機関士「ちいっ!」

機関士「ちょいと無茶な方法になるが、了解だ!」

艦長「頼む!」

艦長「副長!」

艦長「航行に必要なもの以外の生命維持を含む全パワーを閉鎖弁へまわせ!」

副長「か、艦長!?」

副長「……いえ、もう他に道はありませんね」

副長「了解です!」


操舵手「!」

操舵手「エンジンのパワー回復!」

艦長「!」

操舵手「行けます!」

艦長「よし! 出せるだけの速度で航行!」

操舵手「了解!」

機関士「言っとくが艦長!」

機関士「持って5分だぜ!」

艦長「それだけあれば何とかなる!」

艦長「感謝するぞ、機関士!」

機関士「ドッグに着いたら、旨い酒でもおごれよ!」

艦長「ああ、まかせろ!」


艦長「ドッグまでの距離は!?」

オペ子「約10m!」

艦長「よし、いけるぞ」

艦長「操舵手、入港準備!」

操舵手「はい!」

艦長「整備班、技術班! 排出準備!」

整備士「了解!」

技術班「いつでも行けます!」

技術士「っていうか、早くお願いします!」

艦長「操舵手!」

操舵手「ようそろ~……」

操舵手「焦るな、焦るな~……」


     ガコンッ

オペ子「接岸完了!」

艦長「装甲板緊急パージ!」

副長「排出口、接続!」

副長「よし、閉鎖弁開放!」

整備士「開放!」

技術士「開放します!」

     ブリブリブリブリブリブリッ

―――――――――――

男「――って、妄想しながら急な便意を我慢してるんだw」

友「さよけ」


     終りだよ!

これぞホントのクソオチ。

これは紛れもなくクソSS

今更ながらクソ乙

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