凛の休日 (47)
前回のラブライブ!
凛のなつやすみ
【ラブライブ】凛のなつやすみ - SSまとめ速報
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【#1 にこちゃんと犬】
にこちゃんにはやっぱり小型の室内犬が似合いそう。
――――――――――――――――――――――――――――
凛「ふぃー!面白かったね、『スクールウォーズ』!」
花陽「うん!特に終盤のウミ=チャン・ソノーダとミナリン・スキーウォーカーの
ラブライブレードのアクションが凄くてドキドキしちゃった!」
真姫「ハナヨーダとオトノキーン理事長のスピリチュアルパワー対決も凄かったわよね!
ハナヨーダがあんなに大きいおにぎりを持ち上げたときは思わず声が出そうになったわ」
今日はかよちん、真姫ちゃんと映画を観たよ!
花陽「さて、この後はどうしよっか?」
凛「映画館で貰った福引券の福引、引きに行く?」
真姫「でもまだ1枚しか持ってないわよ?」
凛「3枚で1回引けるから、皆で合わせて1回引こうよ」
花陽「期限明日だし、そうしよっか」
真姫「なるほどね、いいわよ」
凛「じゃあしゅっぱーつ!」
――――――――――――――――――――――――――――
凛「ねえねえ凄いよ!一等はルンバだって!」
花陽「二等はダイソンの掃除機で三等はタブレット……豪華だけど家電ばかりだね」
真姫「あのシークレット賞っていうのは何なのかしら?」
係員「次の方どうぞー」
花陽「あ、私たちの番だよ」
真姫「そういえば誰が引くか決めてなかったわね」
凛「真姫ちゃん!」
真姫「?」
凛「くじを引くのは、真姫ちゃんだよ!」
真姫「私?まぁいいけど……」
真姫「……」ガラガラ
コロン
真姫・凛・花陽「あ」
係員「おめでとうございまーす!シークレット賞でーす!」チリンチリン
――――――――――――――――――――――――――――
花陽「真姫ちゃん凄いなぁ、私福引ってうまい棒の詰め合わせくらいしか当てたことないよ」
真姫「べ、別に。偶然よ偶然」
凛「流石真姫ちゃん!やっぱり笑顔で腕立てが特技なだけあるにゃ」
真姫「それは関係ないでしょ」
凛「グラップラー真姫」
真姫「なんでよっ!」
凛「ね!ね!結局シークレット賞って何だったの?開けてみようよ!」
真姫「そんなに急かさなくても今開けるわよ……」ガサゴソ
花陽「……!」
真姫「……これって!」
凛「凛、知ってるよ?これ、Aiboっていうんだよ!」
真姫「まだあったのね。販売終了したって聞いてたけど」
花陽「だからシークレット賞なのかな」
凛「でも、誰が飼うの?」
真姫「興味はあるけど、うちはパパが駄目っていうだろうから」
花陽「お父さん、動物苦手なの?」
凛「かよちん、Aiboはロボットだよ?」
真姫「ううん。前からいつか犬を飼おうって話は出てるんだけど、パパがどうせ飼うなら絶対
ドーベルマンにするって決めてるの」
花陽「そっかぁ」
>>1
タイトルに何のSSか書いてくれると助かります
よろしくお願いします
凛「かよちんは?」
花陽「私の家、もしかしたら近々ハムスター飼うかもしれないから、わんちゃんは駄目だろうなぁ……」
真姫「じゃあ凛で決まりね」
凛「凛もわんちゃん飼いたいけど……うちペット禁止だから…」
花陽「凛ちゃん、Aiboはロボットだよ?」
真姫「うーん、それじゃあこの子どうしようかしら……」
凛「凛、この子飼ってくれそうな人、知ってるよ!」
―――――――――――――――――――――――――――
>>6
すみません、投稿してから気付きましたが、そのために落として立て直すのもどうかと思い、続けました。
もしまた立てる機会があれば気をつけます。
ピンポーン
凛「にこちゃーん!」
ピンポーン
凛「にこにーにこちゃーん!」
ガチャ
にこ「だからそれ、止めなさいって言ってるでしょ!」
凛「えへへ、来ちゃった」
にこ「来ちゃった、じゃないわよまったくもう。で、3人揃って今日はどうしたの?」
花陽「実はね、今日はにこちゃんにシークレットプレゼントを持ってきたの」
にこ「シークレット?サプライズじゃなくて?」
真姫「まぁ同じようなものでしょ」
にこ「よくわかんないけどとりあえず上がんなさいよ」
凛「お邪魔しまーす!」
真姫・花陽「お邪魔します」
――――――――――――――――――――――――――――
にこ「3人とも緑茶でいい?お茶請けはそこのうまい棒しかないけど好きなの食べてていいわよ」
花陽「ありがとう」
凛「いただきまーす!」
真姫「何でこんなにたくさんうまい棒があるのよ……」
にこ「お母さんが福引で当ててきたのよ」
真姫「どこかで聞いたような話ね」
凛「まぁまぁその話は置いておいて、にこちゃん!」
にこ「?」
凛「今日凛たちが持ってきたシークレットプレゼントとは、何でしょうか?」
にこ「何、クイズ?流石にノーヒントじゃわからないわよ。何かヒントないの?」
花陽「ヒントかぁ」
凛「お巡りさんや警備員さんが持ってる長い…」
にこ「警棒?」
花陽「ぶー」
凛「水を防ぐために設置する大きい土手…」
にこ「堤防?」
花陽「ぶー」
凛「もう一人の僕…」
にこ「相棒?」
花陽「ぴんぽーん!」
真姫「……それ、正解でいいの?」
凛「というわけで、にこちゃんにはAIBOをプレゼント!はい、これ」
にこ「あぁ、AIBOね。相棒がプレゼントって何事かと思ったわ」
にこ「ってAIBO!?どうしたのよこれ、すっごく高いんじゃないの?」
花陽「福引で当たったんだけど、私たち誰も飼えないから…」
にこ「うーん……嬉しいけど貰っていいのかしら……すごく高いのに」
にこ「いや、それ以前にこのマンションペット禁止だわ」
真姫「にこちゃん、Aiboはロボットよ?」
にこ「それもそうね。じゃあお言葉に甘えてうちで飼わせてもらうけど、
私のじゃなくて、私たち皆のペットなんだからね。勘違いしないでよ」
花陽「やったぁ」
にこ「で、この子名前は?」
真姫「まだ決めてないわね」
凛「よし、ここは一つ凛が」
にこ「待ちなさい、凛に任せるとろくな名前にならない気がするわ」
凛「えぇー!?にこちゃんひどーい!」
真姫「そういえば夏休みに私たちに変なあだ名付けようとしてたしね」
凛「あれ?さっき凛がここに置いておいた話、知らない?」
真姫「ごまかさないの」
凛「じゃあ真姫ちゃん何かいい名前あるの?」
真姫「名前……そうねぇ、大五郎とかどうかしら?」
にこ「真姫のセンスも大概ね…」
真姫「な、なによ!じゃあにこちゃんはどうなの?」
にこ「普通にポチとかでいいんじゃないの?」
凛「うわぁ」
にこ「うわぁって何ようわぁって!」
真姫「花陽はどう?」
花陽「う~ん……マカロンとか、どうかなぁ」
にこ「私たちの中では一番まともね」
凛「凛!まだ凛だけ名前出してないにゃ!」
真姫「じゃあ名前登録しましょうか」
――――――――――――――――――――――――――――
真姫「名前登録の仕方は…『名前登録、と話しかけてから登録したい名前を言う』」
凛「じゃあかよちん、お願いね。にこちゃん、静かにしてないと駄目だよ?」
にこ「わかってるわよ」
花陽「えへへ、じゃあいくよ?名前登録」
AIBO「ウィーン」
花陽「マ……」
ガチャ
ここあ「ファイナルファンタジークリスタルクロニクルクリスタルベアラーやろー?!」
にこ・凛・花陽・真姫「あ」
AIBO「クゥーン」
ここあ「あれ、皆来てたんだ。ファイナルファンタジークリスタルクロニクルクリスタルベアラーやろうよー」
真姫「ま、まさか」
花陽「マカロンちゃん?」
マカロン?「……」
真姫「ファイナルファンタジークリスタルクロニクルクリスタルベアラー」
ファイナルファンタジークリスタルクロニクルクリスタルベアラー「ワン!」
凛「あ゛~~~!!!」
にこ「やっぱりこうなるのね…」
【#1 にこちゃんと犬:終】
――――――――――――――――――――――――――――
【#2 ひみつのうた】
凛はポリンキーの三角形のヒミツが知りたいです。
――――――――――――――――――――――――――――
店員「お待たせ致しました。ビーフハンバーグステーキセットお二つです」
凛「わーい!」
穂乃果「やったぁ!」
今日は穂乃果ちゃんとココスに来ているよ!
穂乃果「いやー急に呼び出しちゃって悪いねぇ」
凛「ううん、ちょっと久しぶりな感じだし嬉しかったよ」
穂乃果「最近は受験勉強で忙しかったからねー」
凛「今日は勉強大丈夫なの?」
穂乃果「い、いや……ほんとは海未ちゃんにバレるとまずいんだけど……」
穂乃果「ココスで期間限定で稲川淳二さんのミニスタンドパネルが貰えるって聞いたら我慢できなくて」
凛「そんなことだろうと思ったにゃ」
穂乃果「じゃあ冷めないうちに食べちゃおう!」
凛「うん……あれ、このお肉まだ結構赤いね」
穂乃果「レアだからね。もうちょっと焼きたかったら、その丸いペレットっていうのに押し付けて焼くんだよ」
凛「へー!穂乃果ちゃんって意外に物知りなんだね!」
穂乃果「えへへ、実は今日のために予習してきたんだぁ」
凛「さすが受験生!」
――――――――――――――――――――――――――――
穂乃果「はぁ~美味しかった~」
凛「凛は満足にゃ……あ、このスタンドパネル穂乃果ちゃんにあげる」
穂乃果「え!?いいの!?」
凛「うん。夏に穂乃果ちゃんにスタンプ貰ったお礼してなかったし、凛これ持ってても飾らないし」
穂乃果「わーい!ありがとう!」
凛「穂乃果ちゃんて冬でも稲川さんの怪談聴いてるの?」
穂乃果「もちろんだよ!冬はやっぱり雪山とかそっち系のを聴くかなぁ」
凛「あはは……でもすごいなぁ。穂乃果ちゃんは怖いもの無しだね」
穂乃果「えー?あるよー。稲川さんの怪談だって怖いのたくさんあるし、何より最近海未ちゃんが……」
海未「私がどうかしましたか?」
凛「……」
穂乃果「……え?」
海未「ほほほほほ^^」
穂乃果「うわぁ!海未ちゃんだぁ!!」
――――――――――――――――――――――――――――
凛「海未ちゃんたちも来てたんだ」
ことり「うふふ、ココスの前通りかかったら穂乃果ちゃんと凛ちゃんの姿が見えたから」
海未「まったく、穂乃果には受験生という自覚が足りません!」
穂乃果「そんなことないもん!今日だって血のにじむような……」
海未「血のにじむような?」
穂乃果「ステーキを食べたり……」
海未「やっぱり遊んでたんじゃないですか!」
凛「海未ちゃんごめんね?凛も、穂乃果ちゃんが受験生なの知ってて一緒に遊んじゃってたし……」
穂乃果「そんな、凛ちゃんは悪くないよ!」
海未「そ、そうです。何も凛が謝ることは……」
ことり「そうだよ凛ちゃん。海未ちゃんは穂乃果ちゃんに誘ってもらえなくて拗ねてるだけなんだから」
海未「ことり!?」
穂乃果「え、海未ちゃんそうなの?」
海未「……いつも一緒に勉強しているのですから私たちに声をかけてくれてもよかったじゃないですか」
穂乃果「ほんとに!?なぁんだ、てっきり絶対駄目って言われると思ってたから声かけなかったのに」
海未「それはまぁ、駄目とは言いますけど」
穂乃果「……」
海未「冗談ですよ。たまには休憩も必要ですからね」
――――――――――――――――――――――――――――
凛「ことりちゃんや海未ちゃんはお勉強の息抜きするときは何してるの?」
ことり「私はやっぱり美味しいお菓子を食べるかな~」
凛「あ~、何かことりちゃんっぽい!」
ことり「えへへ」
凛「海未ちゃんは?」
海未「私ですか?そうですね、大体は読書をすることが多いでしょうか」
凛「流石海未ちゃんだなぁ……凛だったらお勉強の合間に読書は息抜きにならないよ」
穂乃果「またまたぁ、凛ちゃんの前だからって見栄張らなくてもいいんだよ、海未ちゃん?」
海未「何のことです?」
穂乃果「じゃじゃーん!この前海未ちゃんが休憩中にこっそり書いてた詩!」
海未「なっ……!」
凛「おぉ~!」
ことり「見た~い!」
海未「何故穂乃果がそれを!早く返しなさい!」
穂乃果「だめだめ~。ここまで来たら読んであげないと皆もやもやしちゃうでしょ~」
海未「本当にそれは駄目です、駄目なやつなのです!」
穂乃果「凛ちゃん」
凛「にゃ」ガシッ
海未「こら!凛!離しなさい!」
凛「穂乃果ちゃーん、早く読んでー?」
ことり「どんな詩なの?」
穂乃果「実はまだ私も見てないんだ。それでは早速……」
ペラ
穂乃果「君に飛んでけ スキスキぷわぷわ(スキスキぷわぷわ スキスキぷわぷわしちゃおう)」
穂乃果「……」
ことり「……」
凛「……」
海未「だから止して下さいと言ったんです、うぅ……」
凛「り、凛は良いと思うなー?」
ことり「そ、そうだよ!可愛いよ!」
海未「なら何故目を逸らすのです!」
凛「そんなこと無いよ?ね、穂乃果ちゃん」
穂乃果「……」
穂乃果「私をみつけたらつかまえて(ぷわぷわぷわぷわ)大空かけめぐる恋心(ぷわぷわぷわぷわ)」
海未「お黙り!」
【#2 ひみつのうた:終】
――――――――――――――――――――――――――――
【#3 メロディの産声】
凛はメルヘンな海未ちゃんも好きだよ?
――――――――――――――――――――――――――――
にこ「へぇ、あの海未がねぇ」
希「他には海未ちゃんが書いた詩は無いの?」
今日はにこちゃん、希ちゃんとお茶をしているよ。
凛「海未ちゃんが穂乃果ちゃんから没収しちゃったから、
どさくさに紛れて持ってこれたのはこの1枚だけ」パサリ
にこ「何だかんだ言って海未も結構女の子よね、オトメというか」
凛「そういえば昔にこちゃんが作詞したって言ってた"にこにーにこちゃん"ってどんな歌詞だったの?」
にこ「いい加減にこのくだらない過去は忘れなさいよ!あんたにこの過去だけ記憶力良すぎんのよ!」
希「それならウチ知ってるよ?」
凛「本当!?」
にこ「いやいや、そんな訳無いでしょ。あれ名前だけ決めて中身なんて作ってないんだから」
希「君に飛んでけ スキスキにこにこ(スキスキにこにこ スキスキにこにこしちゃおう)」
凛「うわぁ……にこちゃんパクりはよくないよパクりは」
希「最低やね」
にこ「あんたが今パクったんでしょうが!第一もしにこがそれ考えてたなら時系列的ににこの方が元祖じゃないの」
希「流石μ'sをバックダンサーに従えてたトップアイドルは伊達やないね」
にこ「あんたもまだそれ根に持ってんのね…ほんとごめんて」
凛「ちなみに穂乃果ちゃんは未だににこちゃんにフライドポテト食べられたこと忘れてないらいしよ?」
にこ「嘘!?っていうかにこが忘れてたわよそんなこと……。今度ちゃんとお詫びにクッキーでも焼いた方がいいかしら……」
凛「嘘にゃ」
にこ「あんたねぇ……!」
凛「クッキー焼くなら凛にもちょーだい!」
にこ「焼かないわよ!」
希「あれ?あそこにいるの真姫ちゃんじゃない?」
凛「本当だ!おーい、真姫ちゃーん!」
真姫「ちょっと!大声で人の名前呼ばないで!」
凛「食欲の秋、スポーツの秋、西木野真姫」
にこ「こんなとこで奇遇ね。買い物?」
真姫「まぁね。ウィンドウショッピングってところ」
凛「良い窓は見つかった?」
真姫「にこちゃんたちも買い物だったの?」
流された……
にこ「買い物っていうかお茶してただけ」
希「あ!そうだ、真姫ちゃんにちょっと相談があるんやけど」
真姫「相談?」
にこ・凛「?」
希「ほら、ぷわぷわ」
にこ・凛「……あぁ!」ニヤリ
――――――――――――――――――――――――――――
真姫「へぇ、あの海未がねぇ」
希「で、ここからが相談なんだけど、真姫ちゃんこれに曲付けられない?」
真姫「簡単に言ってくれるわね……」
にこ「やっぱ作曲なんてそうそうできるもんじゃないもんね」
凛「やっぱり流石の真姫ちゃんでも無理なことはあるのか……」
真姫「当たり前でしょ、あなた私のこと何だと思ってるのよ」
凛「だって笑顔で腕立て伏せが出来る真姫ちゃんならできると思ったんだもん」
真姫「あのねぇ…というか作曲というより、こんなメルヘンな歌詞だと
私のイメージとギャップがありすぎて曲が思い浮かばないのよ」
希「う~ん、真姫ちゃんもメルヘンでオトメな部分結構あると思うけどなぁ」
にこ「サンタとかね」
真姫「サンタさん?」
希「ま、冗談みたいなもんやったし作曲のことは気にせんといて?」
真姫「やっぱり冗談だったのね。まぁ私も気が向いたら冗談程度に考えてみるわ」
――――――――――――――――――――――――――――
―――その夜―――
真姫(そういえば最近作曲してなかったわね)
真姫(気分転換に海未の歌詞でやってみようかしら……)
~♪
真姫(ぷわぷわ……ぷわぷわ……全体のイメージはこんな感じかしら)
真姫(ちょっと弾いてみましょう)
~♪
真姫(もうちょっと音を高くしてみよう)
~♪
真姫母「真姫ちゃん、お風呂の準備できたわよ…真姫ちゃん?」
~♪
真姫母(ピアノに夢中で気付いてないのね)
――――――――――――――――――――――――――――
~♪
真姫「君に飛んでけ スキスキぷわぷわ(スキスキぷわぷわ スキスキぷわぷわしちゃおう)」♪
真姫「私をみつけたらつかまえて(ぷわぷわぷわぷわ)大空かけめぐる恋心(ぷわぷわぷわぷわ)」♪
真姫「こんな感じかしら……ん?」
真姫母「●REC」
真姫「ちょっとママ!いつからそこにいたの!?」
真姫母「真姫ちゃんもそういうカワイイ歌を歌うのね……もう、ほんとに可愛いんだから!」
真姫「ちょっと抱きつかないで!というか撮らないで!」
真紀母「駄目よ、パパにも見せてあげるんだから」
真姫「もー!にこちゃんたちのせいだからね!」
【#3 メロディの産声:終】
――――――――――――――――――――――――――――
【#4 勇気のReason】
絵里ちゃんと亜里沙ちゃんは今日も仲良し!
――――――――――――――――――――――――――――
凛「本当に今日は連休最後の日なのか?
真相を解明すべく、調査班はロシアへと飛んだ───」
絵里「ロシアじゃなくて私の家だけどね、日本の。さあ上がって」
花陽「お邪魔します」
今日はかよちんと一緒に絵里ちゃんの家に来たよ!
凛「で、凛たちに相談って?」
絵里「それなんだけど、本題に入る前に、経緯を話しておく必要があるわね。
実はこの前こんなことがあってね……」
ポワンポワンポワーン.oO――――――――――――――――――――
亜里沙「行ってきまーす!」
絵里「亜里沙、でかけるの?……また穂乃果の家?」
亜里沙「ん?そうだよ、雪穂と遊ぶの」
絵里「雪穂ちゃんと仲が良いのは結構だけど、たまにはお姉ちゃんと
遊んでくれてもいいのよ?」
亜里沙「んー…たぶんお姉ちゃんには無理だからいいよ。
じゃあ行ってきまーす!」バタンッ
絵里「え?無理って……ちょっと亜里沙?亜里沙ー!」
――――――――――――――――――――Oo.ポワンポワンポワーン
花陽「そんなことが……」
凛「悲しいけど、亜里沙ちゃんにもついに反抗期が来てしまったんだね」
凛「わかったにゃ!今日は凛とかよちんのことを思う存分妹だと思って……」
絵里「ううん、そういうことじゃないの」
凛「え?」
花陽「寂しくなっちゃったから私たちを呼んだんじゃないの?」
絵里「私そんなに寂しがりやに見えるのかしら……まぁこの話には続きがあるのよ」
ポワンポワンポワーン.oO――――――――――――――――――――
絵里「あら、穂乃果じゃない」
穂乃果「あ、絵里ちゃん。絵里ちゃんもお買い物?」
絵里「ええ。ところで最近、亜里沙がよくお邪魔してるみたいで、迷惑かけてない?」
穂乃果「全然!雪穂と二人で部屋にこもってDVD観てるみたいだよ」
絵里「DVD?何のDVDなのかしら……」
穂乃果「私は知らないけど……あ、でもこの前チラッとみたらR-15?みたいなシールが貼られてたなぁ」
絵里「あ、あ、あーるじゅうご!?」
穂乃果「うわぁ!急に大声ださないでよ!絵里ちゃん何か知ってるの?」
絵里「い、いえ。私は知らないわ。何も」
穂乃果「ほんとかなぁ……?あ、お母さん料理中だから早く帰らないといけないんだった!
じゃあね、絵里ちゃん!」
――――――――――――――――――――Oo.ポワンポワンポワーン
花陽「R-15ってもしかして……」
凛「……あー。何かもう凛察しがついた」
絵里「あなたたち今いやらしい事考えたでしょ。ところがそうじゃないのよ。
この話には続きがあって……」
凛「いや、いやらしい事なんて考えてないけど。まぁいいや、ここまできたら
おとなしく最後まで聞くにゃ」
ポワンポワンポワーン.oO――――――――――――――――――――
絵里「まぁ亜里沙もお年頃だし?そういうものを観るのは悪いとは言わないけど……」
絵里「でもどんなものにも限度というものがあるわ。念のため、度が過ぎたものでないかは
確認しておく必要があるわね」
絵里「亜里沙に無断で部屋のものを漁るのは気が引けるけど、今は私が亜里沙の保護者でもあるんだから、
仕方ないわよね……」
絵里「というわけで」ガチャ
絵里「そういえばこういうのはベッドの下にあるものだって希が言ってたわね」ガサゴソ
絵里「あ、これかしら……。このピンク色の箱、何だか妙にいやらしい感じがするわ」
絵里「……」
絵里「亜里沙、ごめんね。パッケージを確認するだけだから」パカッ
――『ゾンビランド』――
絵里「!?きゃああああぁぁぁ!」
――――――――――――――――――――Oo.ポワンポワンポワーン
凛「……やっぱりそんなことだろうと思ったにゃ」
絵里「びっくりしたわよ、まさかホラー映画のDVDが出てくるとは思わなかったんだから!」
凛「亜里沙ちゃん、絵里ちゃんとは違ってホラー映画にはまっちゃったんだね」
花陽「亜里沙ちゃんは絵里ちゃんに気を遣って、おうちでは観ずに穂乃果ちゃんの家で観てたんだね」
絵里「そこであなたたちを呼んだのよ」
凛「?亜里沙ちゃんにホラー映画を観るのを止めさせたいってこと?」
絵里「ううん、私が亜里沙とホラー映画を観れるようになりたいの」
花陽「絵里ちゃん……」
凛「良いお姉ちゃんだにゃ……」
絵里「馴らしというか、免疫をつけるためにホラーDVDを用意したんだけど、
やっぱり一人だとちょっと怖くて……一緒に観てくれる?」
凛・花陽「もちろん!」
花陽「でも何のDVD観るの……?あまり怖すぎるやつだと私もちょっと駄目かも……」
絵里「とりあえずレンタルショップの店員さんに初心者向けのものを聞いて、これを借りてきたわ」
――『学校の怪談』――
花陽「……あー」
凛「確かにこれ小さい頃観たときは怖かったけど」
絵里「あ!私まだ見てないんだからネタバレは無しよ。じゃあ早速」
――――――――――――――――――――――――――――
亜里沙「ただいまー!あれ、お客さん来てるのー?」
凛「亜里沙ちゃん、お邪魔してるよ~」
花陽「おかえりなさい、お邪魔してます」
亜里沙「凛さん、花陽さん!いらっしゃい。あれ、お姉ちゃんは?」
凛「ちょっと色々あって、絵里ちゃんはお部屋で寝てるよ」
亜里沙「えぇ!?どこか具合でも悪いんですか?」
花陽「それがね……」
――――――――――――――――――――――――――――
亜里沙「そんなことが……お姉ちゃん私のために」
花陽「絵里ちゃん、亜里沙ちゃんともっと遊びたかったんだよ」
亜里沙「お姉ちゃんたら……お姉ちゃんと一緒に観るなら亜里沙、
ホラー映画じゃなくてもいいのに」
凛「亜里沙ちゃん……」
亜里沙「今日は亜里沙がお夕飯作りますから、良かったらお二人も食べていってください」
――――――――――――――――――――――――――――
――――その夜
絵里(結局亜里沙には特訓していたことがばれちゃったし……)
絵里(凛たちも居たからか、ぱっと見普段と変わらない態度だったけど、やっぱり
怒ってるのかしら……)
コンコン
亜里沙「お姉ちゃん、起きてる?」
絵里「亜里沙?起きてるから入っていいわよ」
亜里沙「お邪魔します」
絵里「どうしたの?」
亜里沙「今日はお姉ちゃんと一緒に寝てもいい?」
絵里「一緒に?いいけど……何かあった?」
亜里沙「お姉ちゃん、今日怖い映画観たんでしょ。一人じゃ眠れないんじゃないかと思って」
絵里「亜里沙……!いいわよ、今夜は一緒に寝ましょう」
――――――――――――――――――――――――――――
亜里沙「お姉ちゃん……寝ちゃった?」
絵里「……」スヤスヤ
亜里沙「お姉ちゃん、今日はありがとね」
絵里「……」スヤスヤ
ペロンッ
亜里沙「あれ、雪穂からLINEだ」
雪穂《お姉ちゃんから面白いスタンプ教えてもらったから、亜里沙にもあげる!》
亜里沙「何だろう?」ポチ
――『稲川淳二のしゃべる怪談スタンプ』――
亜里沙「…………」
雪穂(稲川スタンプ)《あ゛~~~!!!》
絵里「きゃあああぁぁぁ!?」ガバッ
亜里沙(あ、やば、これ音声出るやつだ)
絵里「何今の声!?亜里沙、寝てるの?亜里沙起きて!」
亜里沙「む、むにゃむにゃ。どうしたのお姉ちゃん」
絵里「今変な声しなかった?」
亜里沙「へ、変な声?し、知らないな~」
絵里「確かに聞こえたわ……何てこと、まさかこの家に……!」
亜里沙「まさか~。お姉ちゃん寝ぼけてたんだよ。
さ、明日からまた学校なんだしもう寝よう?」
――――――――――――――――――――――――――――
絵里ちゃんの家に遊びに行ってから数日して、再び絵里ちゃんの家に
招かれた凛とかよちんは、絵里ちゃん、亜里沙ちゃんと一緒に
何故か希ちゃんの神社のお祓いを受けることになったにゃ。
最初は凛もかよちんも、絵里ちゃんが寝ぼけてたんじゃないかななんて
思ってたんだけど、亜里沙ちゃんに詳しい話を聞こうとしたら、
どこか怯えた様子で「何も知りません」としか言わないし、
これはもしかするともしかするかもしれない……。
凛も念のため、希ちゃんの神社の御守り、買っておいた方がいいのかなぁ……。
【#4 勇気のReason:終】
――――――――――――――――――――――――――――
おしまい
乙
ところでみくちゃんの新作DVD出るみたいですね
稲川淳二万能説
おつ
乙
また書いてくれ
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