ユリ「随分、冷静なのね？」


アラタ「いや、動揺してるけど」


ユリ「そうは見えないわ」


アラタ「いきなりこんな事になったら、逆に、な？」


ユリ「まあ、分からなくもないわ。私も同じようなものだし」


アラタ「あの窓からは……無理そうだな」


ユリ「ええ、肩車しても届かないでしょうね。
　　　
　　　外の様子は見えないし。でも、朝か夜か分かるだけマシよ」


アラタ「そうだな」


ユリ「……………」


アラタ「……………………」

ユリ「ササハラの、サ」


アラタ「……寒がりで」


ユリ「ササハラの、サ」


アラタ「寂しがり屋で」


ユリ「ササハラの、ハ」


アラタ「ハイテンションな」


ユリ「……ササハラの、ラ」


アラタ「ラッキーボーイ」ｷﾘｯ


ユリ「……っ/////」ﾄﾞｷｯ

アラタ「ユリの、ユ」


ユリ「……！？　ゆ、ゆ、ゆー、雪見だいふく」


アラタ「ユリの、リ」


ユリ「り、り、りぃ？　り、離陸！！！」


アラタ「頭良さそうだし、お嬢様っぽいけど、実は頭悪いの


ユリ「カオス理論」ﾄﾞｬｧ


アラタ「次」


ユリ「えっ？」


アラタ「次は？」


ユリ「観測衛星」ﾄﾞｬｧ

うーんこの

アラタ「次」


ユリ「うーん、っ！！　相対性理論！！」ﾄﾞｬｧ


アラタ「ラスト」


ユリ「うーん、と……うーんとね」


アラタ「5・4・3・2・1……」


ユリ「えーっと、えーっとねえ」ｱﾀﾌﾀ


アラタ「ぜえぇーーー


ユリ「ニトログリセリン！！！」ﾀﾞﾝｯ


アラタ「うん、大体分かった気がする」

息抜きに書かせて貰います。だめだ、全くキレがない

アラタ「水野さんは料理出来る？」


ユリ「それなりに……」


アラタ「そっか」


ユリ「うん」


アラタ「何作れるの？」


ユリ「笹原君は？」


アラタ「チャーハンくらいしか」


ユリ「そっかそっか」ﾌﾌﾝ


アラタ「……実は」


ユリ「なに？」


アラタ「クッキー作りにハマってる」


ユリ「へぇ、良いんじゃないの？　ギャップがあって」

アラタ「そうかな？」


ユリ「うん」


アラタ「……実は」


ユリ「なに？」


アラタ「魚捌ける」


ユリ「……実は」


アラタ「どうした？」


ユリ「ここ、私の部屋」


アラタ「ちょっと話そうか」


ユリ「うん」

アラタ「何で？」


ユリ「何が？」


アラタ「何で拉致したの？　いや、拉致なのかも分からないけど」


ユリ「昔ね」ｳﾂﾑｷ


アラタ「……うん」


ユリ「あっ、この話しは関係ないや」


アラタ「…………」


ユリ「私のこと、忘れちゃった？」

アラタ「えっ？」


ユリ「小さい頃、沢山遊んだのに…」ｸﾞｽｯ


アラタ「いやいやいや。水野さん、どう見ても小学生だよね？」


アラタ「オレは高校生だし、それはおかしいよ」


ユリ「帰って……」ﾎﾟﾂﾘ


アラタ「えっ？」


ユリ「帰ってよ！！」ﾀﾞﾝｯ


アラタ「あ、うん。じゃあカギ開けて？」


ユリ「………」ｶﾞﾁｬ


アラタ「閉めたよね？」

ユリ「反対言葉ゲーム」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


アラタ「じゃあ、閉めてくれる？」


ユリ「もう閉まってます」ｳﾝ


アラタ「反対言葉ゲームは？」


ユリ「終了しました」ﾊｲ


アラタ「………まあ夏休みだし、いいか」


ユリ「反対言葉？」


アラタ「ううん、反対言葉じゃないよ」


ユリ「そっか」ｴﾍﾍ

終わり、速やかに依頼出してきます。

ガチャ


アラタ「宿題持ってきた」


ユリ「お帰りなさーい」ｺﾞﾛｺﾞﾛ


アラタ「家、意外と近くて吃驚したよ」


ユリ「アラタは、最近越してきたばっかりでしょ？　仕方ないよ」ｳﾝｳﾝ


アラタ「（何で知ってるんだろう）」


ユリ「夏休みに越してきたから友達もいないだろうし、ねっ？」ﾆｺｯ


アラタ「なにその、拉致してあげた……みたいな感じ」


ユリ「拉致じゃないよ？」


アラタ「えっ、だって俺は普通に寝てて、起きたらココにいたんだよ？」


ユリ「アラタのお父さんは二つ返事だったよ？　どうぞどうぞっ！！　どうぞどうぞ！！　って」

アラタ「……そこら辺は、いいや。それより


ユリ「何で俺なの？　って聞きたいの？」ﾆﾔﾘ…


アラタ「得意気な顔してるけど、まあそうだよ。ちょっと腹立つけど」


ユリ「実はね……」


アラタ「うん」


ユリ「アラタ、熱中症で倒れてるオジサン助けたでしょ？」


アラタ「あぁ、うん」


ユリ「そのオジサンは、私のお父さんなの」


アラタ「そうなんだ……で？」


ユリ「え？」