死神「魂寄こせ」勇者「嫌に決まってる」 (4)

死神「いいかげん死ね。さっさと三途の川を渡れ」

勇者「…この体をよこしたのはそっちの神様だろ」

勇者「魂を渡してほしけりゃ、呪いを解けばいいじゃないか」

死神「……無理。あいつ強固にし過ぎて抉じ開けられない」

勇者「なら自業自得だな。僕は生きる」

死神「ふざけんな。もう120年はいきてるだろ」

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勇者「鶴は1000年、亀は万年だ」

勇者「120歳くらいどうでもいいだろう」

死神「お前は一応人間だから不味いんだよ」

死神「お前が亀だったら万年生きても問題ないけど、人間だから120も生きると処理がめんどいんだよ」

勇者「えー、そっちの不手際何だからそっちでなんとかしろよ」

死神「うるせえ俺の仕事のために死んでくれ」

勇者「無理」

死神「呪いをかけられたころはあんなに死にたがってたのに……」

勇者「ふん。俺はもう、魔王と平和に暮らすのさ」

死神「ちっ、夫婦喧嘩で死ね」

勇者「む、さては君。俺が結婚したことを妬んでるな」

死神「妬んでるけど、お前にはそれと関係なく死んでほしい」

死神「お前が切り殺した魔物の魂のせいで俺は死ぬかと思ったんだぞ」

勇者「うんうん。御苦労さまです」

死神「御苦労さまなんて言う暇があったら魂寄こせ」

乙乙

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