美波「………」ピコピコ
P「ただいまー……お、美波。ゲームをやってるのか」
美波「おかえりなさい、プロデューサーさん。ほら、このゲームです」
P「ん? ああ、ポケモンか。そういえば、ついこの前新作の発表がされていたな」
美波「最近、事務所のみんなの間でちょっとしたブームなんですよ。私もそれに乗っかって、久しぶりに始めちゃいました」
美波「昔は全然知らなかったんですけど、ポケモンの対戦って奥が深いんですね。紗南ちゃんや杏ちゃんから教わって、びっくりしちゃいました」
P「努力値とか個体値とかだろう? 俺も詳しく知ったのは大学の頃だったな。友達にいろいろ聞かされてさ」
美波「あれ? ということは、もしかしてプロデューサーさん」
P「一応、育成や対戦のほうもそこそこいけるぞ。ここ半年はあんまりやってないけど」
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美波「そうだったんですか。じゃあ、せっかくですし……対戦します?」
P「俺と美波が、か」
美波「はい♪ これでも私、みんなから筋がいいって褒められてるんですよ」
P「ほう、それは手ごわそうだな……美波はなんでも要領がいいからなあ」
P「久しぶりだし、お手柔らかに頼む」
美波「うーん。私、あんまり手加減とかはできないかも」
P「ははは、それは参ったな。まあ、どのみち今日はソフト持ってきてないから、明日にでもやろうか」
美波「そうですね。楽しみにしています」
翌日
『ミナミとの しょうぶに かった!』
『ミナミとの しょうぶに かった!』
『ミナミとの しょうぶに かった!』
『ミナミとの しょうぶに かった!』
『ミナミとの しょうぶに かった!』
美波「………」
P「あ、あはは……きょ、今日は調子がいいなあ。ははっ」
P「(き、昨日の会話の流れからのこの結果……正直気まずい)」
美波「……プロデューサーさん」
P「ん?」
美波「もう一度、やらせてください」
P「ま、まだやるのか?」
美波「次、次で最後にしますから」
P「しかし、ポケモンの相性的に何度やっても俺のほうが」
美波「手持ち、変えるので! やらせてください」
美波「お願いです、やらせてください!」
ガチャリ
奏「ただいま」
美波「やらせてください! プロデューサーさん! 一度でいいから、ねっ」
奏「………」
奏「エッチな話?」
P「そんなわけないだろう」
奏「そうよね」フフ
さすが奏冷静だ
『ミナミとの しょうぶに かった!』
P「………」
美波「………」
――この敗北は、美波にとって屈辱だった。
相手の手持ちを知ったうえで、それに有利になるよう手持ちのポケモンを組み直したにもかかわらず、結果は散々。
まさに、完膚なきまでに叩きのめされた格好となってしまったのだ。
先ほどはあと一回だけと言ったが、本当にそれでいいのか?
彼女にも、曲りなりにもポケモントレーナーとしてのプライドがある。このまま結果を受け入れてしまえば、彼女の指示に嫌な顔ひとつせず従ってくれるポケモン達に申し訳が立たないのではないか?
ならば、ここで屈してはならないのではないか。とすれば、彼女が取るべき行動はただひとつ――
美波「もう一回お願いしますっ!」
P「こら。奏が妙なナレーション付けるから、美波が乗せられちゃったじゃないか」
奏「あら、ごめんなさい。面白そうだったから」
奏「けど、たまにはいいじゃない。闘志を燃やす美波っていうのも」
P「この子、これで結構負けず嫌いだからな……一度火がつくと長いぞ」
美波「さあ、さあっ。やりましょうっ」フンス!
奏「鼻息荒くしちゃって、かわいいわ」クスクス
P「はあ……」
P「(仕方ない。次はそれとなく手を抜いて……)」
『ミナミとの しょうぶに まけた!』
P「あー、負けてしまったか。さすがに7連勝は難しいよな」ハハハ
美波「………」
P「ど、どうした? 君の勝ちだぞ」
美波「……今の一戦。えらく交代が素直じゃありませんでしたか?」
P「へっ? そ、そうだったかな」
P「それはあれだ。裏の裏をかいたら表になった的なあれじゃないか?」
美波「………」
美波「プロデューサーさん。私の目を見てください」
P「え?」
美波「目を見てください」
P「……わかった」
美波「じーーーー」
P「………」
美波「じーーーー」
P「………」
美波「………っ!」プイッ
奏「なんであなたが先に目を逸らすのよ」
美波「は、恥ずかしくなっちゃって」カアァ
P「(危なかった。もう少しで罪悪感から視線を逸らすところだった)」
奏「まあ、プロデューサーが手を抜いたのは事実だけどね」
P「おいっ!」
美波「やっぱりそうでしたか……むー」
P「奏。なにを根拠にそんなことを」
奏「顔を見ればすぐにわかるわ。あなたが後ろめたい行為をしたことくらい」
奏「だって、いつもあなたを見ているもの。表情の変化には目ざといのよ?」
P「………」
奏「ドキッとした?」
P「……別に」
奏「あら、そう。それは残念」ウフフ
P「あんまり大人をからかうなよ」
奏「からかってなんていないわ。私、素直に話しているだけだもの」
P「まったく……」
美波「……こほんっ」
奏「あなたはどう? 私の顔から、心を読める?」
P「……さあ、どうだろう。ちょっとは読めるかもしれない」
奏「なるほど。じゃあ、今私が考えていること、当ててみて?」
P「いきなりだな……うーん」
奏「ほら、もっと近くに顔を寄せて――」
美波「ごほんっ! おほんっ!」
奏「あら美波。風邪?」
美波「違います!」
美波「それよりプロデューサーさん。さっきのバトル、手を抜いたのは事実なんですね?」
P「……ごめんなさい」
美波「いいです。私のことを思ってしてくれたのはわかりますから」
美波「ただ、そのかわり」
P「そのかわり?」
美波「もう一戦、お願いできますか?」ニコニコ
P「だよなあ……」
奏「頑張って、プロデューサー。美波の気が済むまで、ね」
その後――
『ミナミとの しょうぶに まけた!』
美波「ふう、満足です♪」
P「やっと納得してくれたか……もうすっかり夜だな」
美波「ああ……ごめんなさい。ちょっと、熱くなりすぎちゃいました」
P「いや、いいよ。美波は普段いい子だから、たまのわがままくらいはな」
美波「あはは……すみません。プロデューサーの前だと、どうしてか子どもっぽいところを見せてしまうんです」
P「そうかそうか。まあいい、遅くならないうちにもう帰って――」
奏「やめておいたほうがいいと思うわよ」
P「え?」
奏「ゲームに夢中で気づいていなかったのね。耳、澄ましてみて」
P「………」
美波「……なんだか、カタカタ音がしますね」
P「窓が、揺れてる……って、これは!」
奏「そう」
奏「外、大嵐だわ」
寝ます
続きは夜が明けてからの予定です
あと2時間後ぐらいか
こんなんラクロス不可避
まぁ襲うよね
襲うというか襲われそう
俺から言わせるとアイドル全員フェロモン撒き散らしてますわ
Pのポケモンと勝負(意味深
巧海、里美、雫、も未成年なのにフェロモン出してるよ
Pのポケモンが疼くな(適当)
雫はAVに出られる年齢じゃないのにそんな薄い本が多い
逆にフェロモンまいてないアイドルがいたら教えて欲しいものですなぁ(上から目線)
上田しゃんとか
>>22
72(石直球)
くっ
未成年なのに大人っぽい見た目と雰囲気してるという点では
保奈美さんと菜帆さんも当てはまるな
>>23
着ぐるみ=蒸れる=汗をかく=女の子の汗=(ある意味)フェロモン
結論:上田しゃんもエロい(謎理論)
確かに奏のフェロモンは尋常じゃないな
隣にたまちゃん置いてやっと相殺できるレベル
>>28
それ逆に引き立たないか?
ここは上田しゃんとヘレンで囲もう
うるせえ珠ちゃんと若葉ちゃんぶつけんぞ
しゅがーは貰った
外野がうるさいいつもの光景
投下再開します
>>31
しゅがはさんは駄目です
P「……ニュースによると、大雨暴風が一晩続くらしい」
美波「今朝の天気予報ではそんなこと言ってなかったのに……急な嵐だったのね」
奏「ごめんなさい。すぐやむだろうと思ってあなた達に言わずにいたら、あっという間に大変なことになっていたわ」
P「仕方ない。この状態で君達を家に帰すわけにもいかないし、今日はここで泊まるしかないな」
美波「そうですね……ベッドとか布団とか、3つはありましたよね」
P「ああ。カップめんや飲み物もあるし、一晩過ごすぶんには全然問題ないはずだ」
奏「それじゃあ、今日はこの3人でパジャマパーティーね」
P「パジャマはないけどな」
奏「ああ、そうだったわ」
P「俺はちゃんと離れた部屋で寝るから、安心してくれ」
美波「はい。プロデューサーさんのことは、はじめから信じていますから」
P「カップめん、味噌としょうゆと塩ととんこつ、一通りあるけど」
奏「味噌をお願い」
美波「私はしょうゆで」
P「じゃあ俺はとんこつだな」
P「これだけだとお腹が減ると思うけど……まあ、あとでお菓子でも食べればいいか」
P「健康にいいとは言えないが、今日は仕方ない」
P「それじゃ、いただきます」
美波「いただきます」
奏「いただきます……ふふっ」
美波「どうしたの、奏さん?」
奏「ああ、ごめんなさい。小さいテーブルを3人で囲んで、一緒に晩御飯を食べていると思うと、ね」
奏「外は大雨。事務所のビルという閉鎖された空間に、私とプロデューサーと美波だけが存在している……なんだか、無性にわくわくしてしまうの」
P「わくわく?」
美波「私も、なんとなくだけどわかるかな。たとえるなら……そう。秘密の冒険の夜に、私達だけで肩を寄せ合っているような」
奏「そう、それよ。わかってくれてうれしいわ」
美波「ふふっ。奏さんも、こういうことで楽しくなったりするんだね」
奏「ええ。だって、ロマンチックじゃない?」
P「ロマンチック……なのか? 3人でカップめん食べるのが」
奏「プロデューサーには、ちょっと難しかったかしら。フフ」
美波「うふふ」
P「……女同士で勝手に納得されてもなあ」
P「ワクワクするのはまだ理解できるけど、ロマンチック、かあ……うーむ」
奏「たとえば、この状況で私があなたにキスをしたら、ロマンチックでしょう?」
P「隣の美波に怒られてそれどころじゃなくなると思う」
奏「なら美波はいないものとします」
美波「あはは、勝手にいないことにされちゃった」
夕食後
奏「シャワー、浴びてきたわ」
美波「とりあえず、予備に置いてあったジャージに着替えてきました」
P「おかえり。じゃ、次は俺がシャワー浴びてくるよ」
美波「はい。いってらっしゃい」
奏「ちょっとストップ」
P「え?」
奏「……感想は?」
P「感想? なんの」
奏「湯上りの美波を見た感想」
美波「ええっ!?」
奏「女の私から見ても、扇情的だと思うんだけど……どう? 男として」
美波「か、奏さんっ」
奏「いいじゃない。こんなこと聞く機会ないんだし」
P「………」
P「……まあ、率直に言うならエロい」
美波「!!」
P「じゃあ、俺はシャワー浴びてくるから」
ガチャ、バタン
奏「あら。意外とはっきり言ったわね、プロデューサー」
美波「もう、奏さんっ!」ポカポカ
奏「痛い痛い。まあいいじゃない、たまには」
奏「それにしても、ジャージ姿でもしっかりフェロモンって出るのね。馬子にも衣装って言うけれど、これはその逆かしら」クスクス
美波「………」
美波「ねえ……もしかしてだけど」
美波「お泊まりで、はしゃいでる?」
奏「さあ、どうかしら」
奏「暇だし、テレビでも見ましょうか」ピッ
美波「(どうかしら、と言われても……)」
奏「~~~♪」←Tulipの鼻歌
美波「どう見てもいつもよりテンションが高い……」
美波「奏さん、高校生らしいところあるんだね」
奏「らしいもなにも、私、リアルJKよ」
美波「ふふ、そうだったね」
奏「このセリフ、菜々の次に言っている気がするわ」
ザーーーー
P「ふう……」
P「……しかし、えらいことになったなあ」
P「さすがにアイドルを襲うことはないだろうと、自分で自分を信じてはいるんだが」チラ
P「奏がいろいろ仕掛けてくるから、うっかり俺のゴマゾウがドンファンになってしまうかもしれん」
P「奏は目ざとく見つけてくるだろうし」
――あら、プロデューサー。そこのドンファン、『ビルドアップ』して『あばれる』攻撃をしたがっているわ――
P「……言い回しはともかく、からかわれるのは容易に想像できるな」
P「いざとなったら、ドンファンにきあいパンチだな」
P「さて。そろそろあがろう」
美波「それにしても……プロデューサーさん、ポケモンバトル強いんですね」
美波「最近やってなかったっていうの、本当なんですか?」
P「まあ、一時期ハマっていたから。その遺産が残ってるんだ」
P「それに、俺はポケモンの見た目の好みとか気にせず強いヤツを育てていたからな。ビジュアルも重視していた美波とは、また違うんだよ」
奏「プロデューサーは、いわゆるガチ勢だったのね」
美波「私も、強くなりたいっていうのは同じだけど……そうだ。プロデューサーさん、ちょっと対戦のコツとか、パーティーの作り方とか、教えてくれませんか?」
P「半年前の知識でいいならな」
美波「ひよっこの私には十分です♪」
奏「ずいぶん負けん気の強いひよっこだったけどね」
P「今日の俺みたいに、ガチ勢が使うポケモンっていうのはある程度決まってるからな」
P「まずは、そのポケモンに出くわしてもちゃんと対策がとれるようにしておくのが基本だ。じゃないと何もできずにやられる回数が増えてしまう」
美波「それはわかっているんですけど……その対策の仕方が、よくわからないんです」
美波「プロデューサーさん。私の育てたポケモン、見てくれます?」
P「ああ」
P「………」
美波「………? もっと顔を近づけないと、画面が見えませんよ?」
P「わ、わかってる。どれどれ」
美波「私、ミロカロスを中心で使いたいと思っているんですけど……」
P「(顔が近い……いや、落ち着け。今までもこのくらい接近したことはある。意識しすぎだ)」
奏「何気ないコミュニケーションが、夜のお泊まりというシチュエーションによって艶やかなものへと変化していき」
P「かなで~~」
奏「はいはい。ナレーションをつけるのはやめるわ」
美波「プロデューサーさん? 聞いてます?」
P「あ、ごめんごめん。えっと、ミロカロスだよな」
美波「はいっ」
P「(しかしこの子、俺とこれだけ顔を近づけてもまったく気にした様子がないな。ポケモンに夢中なのか)」
奏「(やっぱり魔性の女ね)」
モバP「フェロモンまき散らす未成年2名とお泊まり」
観な見な菌の使い手
バル後のシャカイケメン金髪美男子須賀何英雄王ダト馬鹿々々しい
Ⅿ化バイ部レオン☜ホープの誤爆コンマイ語?
著作権【告訴】☜此処でヨウヤク慢心ンゴ( ˘ω˘ )
筑摩さま野ストパン演出の御時間よ
男誠子のンゴ-男性N誤+店
何コレ
Ωカタストロフ☜御褒美ビーム
『ミナミとの しょうぶに かった!』
『ミナミとの しょうぶに かった!』
『ミナミとの しょうぶに かった!』
『ミナミとの しょうぶに かった!』
『ミナミとの しょうぶに かった!』
美波「………」
P「あ、あはは……きょ、今日は調子がいいなあ。ははっ」
P「(き、昨日の会話の流れからのこの結果……正直気まずい)」
美波「……プロデューサーさん」
P「ん?」
美波「もう一度、やらせてください」
P「ま、まだやるのか?」
美波「次、次で最後にしますから」
P「しかし、ポケモンの相性的に何度やっても俺のほうが」
美波「手持ち、変えるので! やらせてください」
美波「お願いです、やらせてください!」
ガチャリ
奏「ただいま」
美波「やらせてください! プロデューサーさん! 一度でいいから、ねっ」
奏「………」
奏「エッチな話?」
P「そんなわけないだろう」
奏「そうよね」フフ
↑ひつじ×クロニクル【婦女子シネ】←何ニコチン厨う
他人の国籍
インフルエンザ三度目の正直☜ネタはネタ小枝氏はcv【女性と】
男性とトシアキTDNフンコロガシ☜七影様の真実
例のSS死
タピオんこパ
そして時は過ぎていき
美波「ふわあ……」
P「眠そうだな。もうすぐ日付変わるし、そろそろ寝たらどうだ」
美波「そうしようかなぁ……プロデューサーさんと奏さんは、まだ起きてるんですか?」
P「まだ目が冴えてるからな。もうちょっと起きてるよ」
奏「私も。あなたは先に休んでなさいな」
美波「うん……それじゃあ、おやすみなさい」
ガチャ、バタン
P「さて。俺はせっかくだし資料の整理でも」
奏「――二人きりね。プロデューサー♪」
P「と思ったが急激に眠気が襲ってきたからもう寝るとしよう」スタスタ
がしっ
P「……どうして俺の腕をつかむ」
奏「いたいけな女子高生を、嵐の夜にひとりきりにするつもり?」
P「じゃあ君も寝ればいいじゃないか」
奏「まだ眠くないのよ。明日はフリーだし、少しくらい夜更かししたっていいでしょう?」
ミナミィ
奏「それに……さっきまでほとんどずーっと美波の相手をしていたわよね。私だって、嫉妬のひとつやふたつはするのよ?」フフッ
奏「ひとりでおとなしくしていたぶん、少しだけあなたの時間をちょうだい。じゃないと、納得できないから」
P「……まあ、ずっとポケモントークしていたのは事実だからな」
P「わかった」
奏「それでこそ、私達のプロデューサーね」ニコッ
P「でも、あんまり夜更かししすぎるのはダメだからな」
奏「さあ、どうしようかな」
P「おいおい」
奏「私はね、12時前に眠くなって布団に潜る子と違って、悪い子なのよ」
奏「自慢じゃないけれど、夜は私のテリトリー。シンデレラプロダクションの中でも『夜が似合う女』として三本の指には入ると評判よ」
P「どこの評判だ……まあ、はっきり否定はしがたいけど」
奏「ふふっ……ねえ、プロデューサー。美波のポケモンバトルの練習に付き合ったように、私の練習にも付き合ってくれない?」
P「練習? なんの」
奏「ユウワクの練習」
P「……誰を誘惑するんだ」
奏「あなた」ピッ
P「………」
奏「将来に備えて、練習よ。あくまで練習」
P「そういう相手がいるんじゃないだろうな」
奏「心配しなくても、いないわ。そういう人」
奏「それに……仮に私に相手ができたとしたら、あなたは必ずその事実を知ることになる」
奏「だから、安心していいわ」
P「なにひとつ安心できる要素がない」
奏「私の気持ちがどこの誰に向いているか、わかるじゃない」
あれ?これってR-18指定だったけか………(期待)
奏「ねえ。練習、付き合って」
P「丁重にお断りする」
奏「いいじゃない。誰も見ていないわ」
奏「閉鎖された空間。そこに存在しているのは、私とあなたの二人だけ……今は、周囲の目を気にする必要もない」
P「……奏。なんかテンションおかしくないか?」
奏「自覚はあるわ。事務所で泊まることに決まった瞬間から、ずっとなにかが胸でくすぶっている」
奏「きっと……そう。女の激情よ」スッ
P「お、おい。顔を手で挟むな」
奏「ちゃんと固定しないと、うまくできないから」
P「なにが」
奏「キス」
P「………」
奏「動かないで……」
P「………」
奏「………」スッ
P「………」
P「ふいうち」デコピン
奏「あうっ」
P「効果は抜群だ」
奏「……意地悪ね。ギリギリまで引きつけておいて、期待させたところで突き放すなんて」
P「よく言うよ。手、震えてるくせに」
奏「………」プイ
P「女の激情じゃなくて、子どものワガママだと思うぞ。今のは」
奏「それならそれで、悪い子は強引にあなたの唇を奪うわ」
P「無理無理。奏は悪い子じゃないからな」
奏「どうしてそう言い切れるの?」
P「ふいうちが効果抜群だから、悪タイプではない」
奏「………」
奏「ふふ……なんだか、こっちが真剣なのがバカらしくなってきたわ」
奏「今夜は私の負け。練習は、また今度ね」
P「今度もあってほしくないんだが……」
奏「さて、どうかしらね」
P「まったく……ところで、そろそろ手を顔から離してくれないか」
奏「んー……」
P「どうしたんだ?」
奏「いえ。この光景を美波が見たら、どんな反応をしてくれるかなって」
P「とんでもないことを考えるな、奏は」
奏「うふふ。でも、きっと面白いことになるわ」
P「こっちは考えたくも――」
美波「………」
P「なかったんだが、恐怖が現実のものとなってしまった」
奏「あら美波。寝たんじゃなかったの?」
美波「なんとなく嫌な予感がして、様子を見に来たんだけど……」
美波「………」ジトーー
P「わかってると思うけど、俺はなにもやっていないからな」
奏「プロデューサー、意地悪だけど情熱的な攻め(ふいうち)だったわ」
P「おい」
美波「じーーーー」
P「視線が痛い」
ポケモンとキスの話されるとルージュラが頭をよぎる
美波「奏さん。もう遅いし寝ましょう、ねっ」
奏「はいはい。それじゃあプロデューサー、おやすみなさい」
美波「おやすみなさい」
P「ああ、おやすみ」
P「……ふう。俺も寝るか」
美波「……それじゃあ、本当になにもしてないの?」
奏「ええ。あなたもわかっているでしょう? プロデューサーはその辺しっかりしてるって」
奏「なかなか牙城に迫れないわね、あれは」
美波「………」
美波「奏さんは、プロデューサーさんのこと……」
奏「ヒミツ」
美波「むぅ」
奏「女の子は、謎がいくつかあったほうが魅力的なのよ」フフ
美波「……そっか」
美波「だったら、しょうがないかな」
奏「そう、しょうがないわ」
奏「そうそう。美波、私にポケモンのことを教えてくれない?」
美波「奏さん、興味あるの?」
奏「小さい頃にやったことがあるだけだけど……あなた達のやりとりを見ていたら、また触りたくなってきちゃった」
奏「いい?」
美波「もちろん! ええとね、まずはタイプ相性から」
奏「え、今から説明するの? もうお互い布団に入っているのに」
美波「ダメだった?」
奏「……ううん。ダメじゃないわ」
奏「子守唄がわりにはなりそうだし」
美波「じゃあ続きを……って、子守唄だと真面目に聞く気がないように聞こえるんだけど」
奏「冗談よ、冗談」
美波「もう……奏さん、私相手だと冗談多くない?」
奏「安心してツッコミを任せられる相手って、この事務所だと貴重なのよ」
美波「ふふっ、なにそれ」
奏「それより、話の続きは?」
美波「そうだね。えっと、まずあなたがどのくらいポケモンのシステムを覚えているか、なんだけど――」
後日
『ガブリアスは メロメロで わざが だせなかった!』
『ガルーラは メロメロで わざが だせなかった!』
『ゲンガーは メロメロで わざが だせなかった!』
奏「うふふ。あなたのポケモン、みんな私のポケモンにメロメロね」
P「くそ……メロメロにここまで苦しめられるとは」
奏「トレーナーさんのほうは、メロメロにならないのかしら?」クスクス
P「なにを言っているんだ、君は」
奏「ふふっ」
美波「まさかあんな形でアピールするなんて……奏さん、すごいわね」
美波「………」
美波「私もやってみようかな……」
おしまい
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
Coの中だと美波と奏はかなり好きです。あと茄子さんとかいずみんとかしぶりんも好きです。飛鳥は別格です
過去作もよかったらどうぞ
渋谷凛「泉を極限まで甘やかす?」
佐藤心「ねえ、手伝って☆」 二宮飛鳥「………」
未央「ポケモンバトル!」 飛鳥「入門編、だね」
新作発表されたし、またアイドル達がポケモンバトルするSS書きたいですね
おつおつ
よかったです
乙
続編はR-18でよろしく
乙乙
次のポケモンはどう調整されるのか楽しみ
ガルーラが弱体化するか他のポケモンが強化されるか…とりあえずウィンディやベトベトンとか強化して欲しいっす
R18にしないで欲しい
気楽に読めるちょうどええ塩梅のエロス、ご馳走様
ポケモン新作楽しみだなぁ…
そんなことより奏とミナミィって何タイプなんだろね
ウィンディはともかくベトベトンなんか強化されたらパーティーとかに入ってるの見た瞬間切るかもしんないわw
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