モバP「高峰のあとの新婚生活」 (21)
モバP自宅
のあ「あなた、起きて。仕事の時間よ」 ユサユサ
モバP「ん~、おはようございます」
のあ「おはよう。朝食はできているから。先に顔を洗ってきなさい」
モバP「はい」
のあ「美味しい?」
モバP「ええ! とっても! のあさんの作るご飯は、美味しいですね!」
のあ「そう。以前のイベントの時から、食べる事にも作ることにも、興味ができたわ」
モバP「最近、料理の本を随分と読んでますからね。俺としては、ありがたい限りで」
モバP「それでは、行ってきます」
のあ「あなた、忘れものよ」
モバP「え? 財布もハンカチも」
チュッ
のあ「私の愛よ。いってらっしゃい」
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事務所
モバP「というのを、いつものクール顔でされるんですよ……」
千川ちひろ「あののあさんが……。いきなり結婚されたことにもビックリでしたけどね」
モバP「自分でもエイプリルフールか何かかと思いました。今も、夢の中かと」
ちひろ「つねりましょうか?」
モバP「新婚最初の一週間は、毎朝自分の顔を殴ってましたよ」
ちひろ「やめてくださいよ……」
モバP「俺なんかとのあさんは釣り合わないと思うけど……」
本田未央「そうでもないと思うけど? プロデューサー、結構イケメン……というよりは、ハンサムだし」
モバP「二十歳前、読者モデルをしたことはあったけど、男は服装とかで意外とどうにかなるよ」
高森藍子「それに、優しいですし~」
モバP「綺麗な女性に対して優しくするのは、男の義務だよ」
日野茜「それに、仕事もできます!!!」
モバP「俺がスカウトして、みんなに一緒に働いてもらってるんだから、やらなきゃ失礼でしょ!」
ちひろ「……まぁ、ご自分で言う程、不釣り合いではないと思いますよ」
モバP「けど、のあさんはCDの印税で俺より上の収入だし……」
未央「それだって、元を正せばプロデューサーの活躍もあってだし!」
モバP「けど、のあさんはトップアイドルだったし……」
藍子「確かに独占してる罪悪感はあるかもしれないですけど、選んだのはのあさんですし」
モバP「美人だし……」
茜「プロデューサーも負けてないですよ!!!」
モバP「けどなぁ……」
ちひろ「重症ですね」
前川みく「気持ちはわかるけど……。みくだって、あんな人にプロポーズされたらビックリしちゃうにゃ」
アナスタシア「ダー。のあは、ミステリアスです」
みく「ああ見えて、意外と悪戯好きだったりもするにゃ」
未央「みくちゃんは被害者ナンバーワンだからね……」
モバP「俺なんかで本当にいいのか……」
ちひろ「本当に重症ですね。上手くいっていないんですか?」
モバP「事務所で見れる、のあさんのままなんですよね。キスとかは、してくれるけど」
アーニャ「プロデューサーは、特別なのあ、見たいですか?」
みく「そりゃ、夫婦なんだし……」
藍子「確かに、いつものクールビューティー、ミステリアスのあさんのままだと、不安かも」
茜「それがのあさんの持ち味ですからね!! 普段からず~っと! あんな感じなんですか!?」
モバP「うん……。会話をしても、いつものクール調で、面白い話をしても」
のあ『面白いわね』
モバP「笑わずに言うし……。俺といて、楽しいのか不安になる……」
未央「こりゃ、重傷だ」
ちひろ「女性が多いところでこういう話をするのもなんですが、お子さんのご予定は?」
未央「ちひろさん、斬り込んだね~。いや、気になるけど」
藍子「お子さん……///」
モバP「あ、実は、その、まだ、そういう話は……。それどころか、その、そういう行為も」
ちひろ「えっ! 嘘ですよね?」
茜(行為? ……コウノトリさんへの依頼ですね!!!)
モバP「女性に聞くのもなんですけど、どうやって誘えと? あの、のあさんを」
ちひろ「え? あ~……」
みく「確かに……。ていうか、納得しちゃうみく達もアレだけど」
モバP「交際期間なしの結婚で、いざ結婚してみたら。未だに夢の気分ですし」
藍子「この事務所ではのあさんは古参ですから、プロデュースしていた期間が交際期間とも言えますけど……」
アーニャ「子供、可愛いです。私、好きです。のあもきっと、欲しいと、思います」 ニコ
一同(アーニャちゃんが一番可愛いと思っちゃう)
モバP 自宅
のあ「掃除、洗濯は終わり。自分のお昼は……お茶漬けでいいわ」
のあ「自分のご飯となると、ついつい簡単に済ませてしまう」
のあ「けど、せっかくだから、シャケフレークに……かまぼこくらい追加しておこうかしら」
のあ「あの人に見せたら、似合わないとか言われちゃうかしら?」 ピッ
テレビ『あの大人気アイドル、高峰のあさんの突然の引退について』
のあ「まだやってるの? 一か月も前のことなのに」
のあ「……けど、我ながら大胆なことをしたわね」
のあ『プロデューサー』
モバP『なんですか?』
のあ『好きよ』
モバP『へ? ああ、俺も好きですよ。これからも、頑張っていきましょう』
のあ『私、アイドルを辞めるわ』
モバP『……えっ!? お、俺に何か至らぬ点が? 何か、嫌なことが!?』
のあ『あなただけのアイドルになりたいの』
モバP『……え? え? え!? エイプリルフール?』
のあ『本気よ。私は、あなたを愛しているわ。だから、結婚して欲しい』
のあ「……交際期間もないのに、結婚は早かったかしら?」
のあ「けど、彼は私が初めてのアイドル。私も、初めて」
のあ「つまり、一緒に仕事をしていた時間が交際期間のようなもの」
のあ「事実、あの人は結婚してくれたわ。だから、間違ってはいないわ」
のあ「私は、私のために働いてくれたあの人に、尽くすもの」
近所の商店街
のあ「夕飯は何がいいかしら」
のあ「健康を考えすぎて、ヘルシーにしすぎかしら? たまには、濃い物のほうが喜ぶかしら?」
のあ「……トンカツにしましょう」
幼児「ママ、だっこ~」
母親「はいはい。ちょっと待っててね」
のあ「子供……。そうね。私も子供がいてもおかしくない年齢」
のあ「……もう少し、二人の生活を満喫したら……」
のあ「けど、どうすればいいのかしら? 勇気を出してキスをしてみても、欲が出ちゃう」
のあ「もっともっと、あの人を身近に感じたい」
のあ「……」
峯、じゃない?
>>10
失礼。ミスったわ
モバP自宅
のあ「……夕飯の下ごしらえも終わり。早く、帰ってこないかしら」
のあ「洗濯物は、乾いてるわね。取り込んで」
のあ「……あの人の、シャツ」 ギュ
モバP『のあさん、大丈夫ですか? あなたのプロデューサーなんですから、何でも言ってください!』
のあ「人を好きになるって、いいものね。胸が、暖かい……」
ポカポカ
のあ「……いけない。春の陽気で……眠くなる」
のあ「……スースー」
モバP「ただいま~」 バタン
モバP「あれ? のあさんは……」
のあ「スースー」
モバP「俺のワイシャツを抱きしめたまま、寝てる……」
モバP「何だ、この可愛い生き物は……///」
モバP「あの、クールなのあさんが……」
モバP「よくよく考えたら、のあさんの寝顔、初めて見たかもしれない。いつも俺より遅く寝て、俺より早く起きてるからな」
のあ「……」 パチ
モバP「あ、おはよう」
のあ「……あなた?」
モバP「はい。トップアイドルだったのあさんの一応の旦那です」
のあ「……寝てた?」
モバP「疲れてた? それとも、春だから暖かくて? 俺のワイシャツなんて、抱き心地もよくないでしょ」
のあ「ご、ごめんなさい。今、ご飯の支度を///」
モバP「あっ」
のあ「……?」
モバP「よだれ、たれてる」
のあ「……っ! ~~~~~!!」 ゴシゴシゴシ!
モバP「……」
のあ(げ、幻滅されたかしら? イメージじゃないって。そ、それは、嫌ね……)
モバP「……ぷっ、あははは」
のあ(わ、笑われるほど? 嫌われたり……しないかしら……)
モバP「可愛い」 ギュ
のあ「っ!?」
のあ(私が、可愛い?)
のあ(そんなことを言われたの、思えば初めてかもしれない……)
ポンコツのあさん好きだわ
モバP「のあ、ご飯の支度、まだなんだろ?」
のあ「え? え、えぇ……」
モバP「外食しよう」
のあ「わ、わかったわ。……今、呼び捨てに」
モバP「ダメ? 夫婦だし、俺ののあ、だし」
のあ「だ、ダメじゃないわ」
モバP「何か食べたいのある?」
のあ(私のイメージで言うなら……だけど。今は、イメージとか、そういうのじゃない)
のあ「……遠出するのも面倒だから、近所のファミレスでいいわ」
モバP「そっか、わかった。最近のファミレスも、結構美味しいよね」
のあ「……あなたと入ると、もっと美味しく感じるわ」
チュ
モバP「……ファミレスでさ、ちょっと、今後について話さない?
ちひろさんに、子供とかどうするのか、聞かれちゃったし」
のあ「……私も、少し、考えていたわ」
のあ「だから、いっぱい話したい。これからの大事な話も、何でもない他愛ない話も」 ニコ
オチもなくおしまい
オマケ
のあ「あなた……んっ」
モバP「何?」
のあ「……その、んんっ! あ、洗い物が……あ、ん! たまっちゃうから……」
モバP「けど、俺もたまっちゃっうから……。こんな、裸エプロン見ちゃったらね」
のあ「ん、はぁ……も、もぅ、仕方がないわね……///」
オマケ おしまい
漢字間違い罪で逮捕された>>1は
『可愛いのあさんを書きたかった』などと供述しているようです。
乙!
乙
また続きを書いてくれ
もっと書いてええんやで
ギャップ萌やな
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