モバP「クーリスッマスがこっとしもやーってーきたー!」凛「ホントにもう...」 (20)


今日はクリスマスイヴ。隣でノリノリで運転してるのが私のプロデューサー。

P「どいつもこいつもクリスマスイヴクリスマスイヴって騒ぎやがってな!こっちは仕事だっつの!」

プロデューサー曰く、歌でも歌ってないとやってられねぇ!らしい。
まぁ仕方ないよね、アイドルがクリスマスイヴに休むわけにもいかないし。

凛「もう...いい加減諦めなよ。私だって仕事なんだし」

そう。今日はクリスマスライブがあったんだ。
会場も結構大きくてチケットはファンクラブの人たちから抽選なんだけど倍率かなり高かったみたい。
大事な一年に一回のクリスマスイヴを私のライブのために使ってくれるって嬉しいことだよね。


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P「でーもさー!ケンタッキー食いたかったー!!ケーキ食いてぇ!!明石家サンタ見てぇ!!」

凛「明石家サンタは見れると思うから安心してよ...」

P「そうじゃん!明石家サンタ見れるじゃん!!...いや、見れない」

凛「なんでそんな急に低いトーンになるの...」

P「だって今21時だろ?お前送ってからも色々とやらなきゃいけないことあるし...」

凛「...はぁ、もうどんだけ明石家サンタ見たいの...」

P「いや!めげないよ!!事務所に超有名店のケーキ取っといてあるんだ!俺はこれがあるから今日は頑張る!」

凛「もう...じゃあ先事務所行きなよ。私送ってくのは全部終わってからでいいよ」

P「いやー、それは俺怒られちゃうし...」

凛「なんで?」

P「法律的にも...ね?凛未成年だし」

凛「あー...そっか。ってことは事務所に誰かまだいるの?」

P「いや、いないよ。だからこうして俺が鍵持ってるわけだし」

凛「じゃあ大丈夫じゃない?」

P「ご両親は?」

凛「今日は遅くなるって言ってあるから大丈夫。帰りはプロデューサーが送ってくれるって言っといたし」

P「凛ありがとう!愛してる!」

凛「...分かったから前見て運転してよ。もう......こんなときだけ調子いいんだから」

P「へーい」

ふぅ、時々なんでこの人が仕事できるのか分かんなくなるよ。
でもこういうのは嫌いじゃないかな。私もちょっとだけ楽しいし。できれば歌うのはやめて欲しいけど。

P「事務所にとうちゃーく!」

凛「もう22時なんだから静かにしなよ」

P「クリスマスだし許してくれるって」

凛「...クリスマスを何でもしていい日だと思ってない?」

P「違うのか?」

凛「違うでしょ...」

P「まぁいいや、すぐ終わらしてくるよ。寒くてごめんなー今暖房いれたからもうすぐ暖かくなると思う」

凛「うん。私のことは気にしなくていいからね」

「うーい」と気だるげな返事をしてプロデューサーは自分のデスクに向かう。
ちょっとは気にして欲しいかな。なんて自分で言っておきながら矛盾したことを思ってしまう。
それからはプロデューサーがキーボードを叩く音だけが響いてた。

***


ようやく今日の報告やら明日の準備やらやるべきことを終えた俺は凛のもとへ向かう。

P「凛、終わったぞー!」

凛「...zzz」

P「寝てる...」

凛「...zzz」

P「ホントに寝てる?」

凛「...zzz」

P「おーい!凛ー?」

熟睡。まぁもう23時前だしなぁ、やっぱり先に帰してあげるべきだったな。
あ...待てよ?これサンタになる絶好のチャンスじゃん!
いそいそと自分のデスクに行き引き出しを開ける。
じゃーん!いい感じのネックレス~!
実はこれ明日プレゼントしようと思ってたんだけど、せっかくだしサンタっぽいことしたいじゃないか。

P「ジングルベールジングルベール、すっずが―鳴るぅ」

小声でジングルベルを口ずさみながらプレゼント包装をはがしていく。
よーし!これをこっそり凛につけて気が付いたときにびっくりさせるんだ。
気付くかな...気付くよね?

凛「...zzz」

よし、凛はまだ寝てるみたいだ。
凛の前で中腰になり首の後ろに手を回しネックレスをつけた。

凛「...んん?」

あ、ヤバい起きた...?
半目の凛と目が合う。







凛「ぷろでゅーさぁー...いつもありがとぉ」

ふんわりとしたいい匂いと凛の腕に包まれる。

P「え!?」

逆にびっくりさせられてしまい大声をあげて飛びのいてしまう。

凛「ん...あれ?私寝てた?」

どうやらさっきのは寝ぼけてたみたいだ...。
心臓に悪い...。

P「ご、ごめんな。待たせちゃったな」

凛「ううん、じゃあ帰ろっか」

P「そうだな」

冷蔵庫からケーキを出し戸締りをしてから事務所を後にする。
...逆にプレゼントもらっちゃったなぁ。

***


あーやっちゃった。
寝顔見られちゃったかな。恥ずかしいなぁ。なんて考えながらプロデューサーの車に乗る。

P「ホントにごめんな。明日も仕事なのに、思ったより時間かかっちゃって」

凛「気にしなくていいよ。それこそ私なんてプロデューサーが仕事してるのに寝ちゃっててごめんね」

P「いや、そんな謝らないでくれ。担当アイドルを気遣えなかった時点でプロデューサー失格だ」

ヘコんでるプロデューサーもこれはこれで可愛いな...なんて失礼かな?
でも私をこうやって第一に考えてくれるって思うとちょっと嬉しい...かな。
...あれ?私今日ネックレスなんてしてたっけ。してないよね。

凛「ねぇ、これ」

P「気付いた?」

凛「どうしたの?これ」

P「メリークリスマス」

凛「えっ...ありがとう...って、何にやにやしてるの?」

P「素直な凛も可愛いなって」

凛「もう...やめてよ」

自分で自分の顔が赤くなっていくのが分かる。ずるいなぁ。

凛「私、今日のライブのことで頭がいっぱいで...お返しとかないんだけど...その...」

P「ああ、お返しならもうもらっちゃったよ」

そう言いながらプロデューサーはスマートフォンを取り出す。
えっ?どういうことなんだろう。

『ぷろでゅーさぁー...いつもありがとぉ』

私の声。...私の声!?

凛「いつ録ったの!?」

P「凛が寝てるときにこっそりネックレスつけようとしたらな」

凛「消して!!」

P「こういいながらぎゅーってしてくれたんだよ」

凛「そんなことしてないから!!」

P「いやいやしたんだよ」

凛「もういいから消してってば!!」

P「これアラームにするからだめ!!!!!」

凛「なんでそんなにエラそうなの!?」

P「ねぇ、凛もっかいやって?」

凛「やらないよ!」

P「ちぇー」

凛「ちぇーじゃないよ、というか運転中なのに携帯触っちゃダメでしょ?」

P「信号で止まってたからいいんですー」

凛「よくないよ!」

P「厳しいなぁ...っと、ほい。着いたよ」

凛「あ...ホントだ、じゃあなんか釈然としないけど...今日はありがとう。これ大事にするね」

P「ああ。俺だと思って毎日つけてくれ」

凛「...ばかなんだから。ふふっ。じゃあおやすみ」

P「ああ、おやすみ」

そう言って車を降りて家に入ろうとするとプロデューサーも車を降りた。

凛「どうしたの?」

P「これ、ケーキ。ご両親に遅くなってしまい申し訳ありませんでした。って言っといて」

凛「ケーキ楽しみだったんじゃないの?」

P「これを食べて凛の家族が喜ぶ方が俺は嬉しいよ」

凛「なにそれ、私の家族へのポイント稼ぎ?」

P「そんなとこ、だから受け取ってくれ」

凛「こんなことしなくったって、うちのお父さんとお母さんはプロデューサーのこと疑わないよ」

P「そりゃ嬉しい限りだ。でもこれは大人としてのけじめとしてな。受け取ってくれ」

凛「そういうことなら...」

P「おう、んじゃまた明日な。ごめんな今日は」

凛「うん。またね」

私はケーキを家の玄関先に置いて車に向かって歩いていくプロデューサーを呼び止める。

凛「プロデューサー!」

P「ん?」

大きく息を吸い込み、駆ける。

凛「...いつもありがとう!」

勢いに任せてプロデューサーを抱きしめた。

P「へ?」

プロデューサーから体を離し、逃げるようにして家に入る。

はぁー今日は変だなぁ。冬なのに熱いなんて。異常気象だ。

吐く息は白いけど。

クリスマスのせいかな。うん。これはクリスマスのせいだ。

まったく...どうかしてるよ。


おわり

乙!素直なしぶりんはかわいいなぁ・・・

乙でしたー!

乙!


ニヨニヨした

前川に手を出すSSもそうだけどモノローグが凛だったりPだったりゴチャつきすぎ。どちらかだけにしないか、普通は

何か文章の書き方をイマイチ分かって無いよなぁ…

場面に合わせて変わるなんてよくあるだろ

ちゃんと視点変わるときは区切ってあるし気にならなかったけどな

おつ
じゃあ自分で書けよ


しぶりんかわいいよしぶりん

>>18

じゃあ指摘されない文章書けよ

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