〈黄泉の国〉


化け女「どうしよう」

鬼「どうしようと言われても」

化け女「だって主がいないじゃない?」

鬼「そうだな」

化け女「そうだなって…」

鬼「お前が神になれば?」

化け女「へ?」

鬼「だってイザナミから生まれたんだろう?」

化け女「知らないわよ」

鬼「女神様になれるだろ!」

化け女「えぇ…」

ヒノカグツチ「…」ｼｸｼｸ

化け女「誰?あれ」

鬼「さぁな」

化け女「話を聞いてみましょう」

ヒノカグツチ「俺だってな」ｼｸｼｸ

化け女「うん」

ヒノカグツチ「好きで母を死なせたわけじゃないのにな」ｼｸｼｸ

化け女「うん」

ヒノカグツチ「俺だって悲しいのにな」ｼｸｼｸ

化け女「うん」

ヒノカグツチ「母を愛してたのにな」ｼｸｼｸ

化け女「うん」

ヒノカグツチ「死んでしまったわけよ!!」ｳﾜｰﾝ

化け女「大変ね」

ヒノカグツチ「黄泉の国に来たら母に会えるかと思ったら!」

ヒノカグツチ「なんでいねぇんだよ!?」

化け女「地上に無理矢理帰っていったわ」

ヒノカグツチ「俺はどうすればいいんだよ!」ｳｵｵｵｵ

化け女「黄泉の神になれば?」

ヒノカグツチ「え?」

ヒノカグツチ「黄泉の神?」

化け女「私たちには指導者が必要なの!」

ヒノカグツチ「だるい」

化け女「閻魔様みたいなことしとけばいいのよ」

ヒノカグツチ「じゃあする」

化け女「わぁいヤマラージャ!」

鬼「違うと思うが」

ギルガメシュ「俺はだめなのか」

エンキドゥ「世界が違う」

ハデス「俺もか」

スサノオ「俺は?」

筆者「根の国とかわからん」

オオゲツヒメ「…」ｼｸｼｸ

化け女「どうしたんですか?」

オオゲツヒメ「…スサノオにご飯を振る舞ったら殺されたの」ｼｸｼｸ

化け女「大変ね」

オオゲツヒメ「せっかく美味しいご飯作ったのに…」

化け女「ねぇご飯作って!」

オオゲツヒメ「…!いいわよ!」

～オオゲツヒメの三分クッキング～


ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘ

ｵｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴ




化け女「久しぶりにおいしいご飯にありつけた…」ｳﾙｳﾙ

ヒノカグツチ「さすが食物の神だ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ヤマタノオロチ「…」ｼｸｼｸ

ヒノカグツチ「なんであれがここにいるんだよ!?」

化け女「話を聞いてみましょう」

ヤマタノオロチ「美しい娘を毎年食べてな」ｼｸｼｸ

化け女「うん」

ヤマタノオロチ「うまい酒のんでな」ｼｸｼｸ

化け女「うん」

ヤマタノオロチ「気持よく寝てたら殺された!」ｳﾜｰﾝ

ヒノカグツチ「それはお前が悪いな」

ヤマタノオロチ「えぇ!?」

ヒノカグツチ「お前体でかいから宮殿の天井でも支えとけ」

化け女「黄泉の国って地下にあるのかな」

鬼「筆者が勝手にそう思ってるだけだな」

ヒノカグツチ「どうしても死後の世界のイメージがあるからな」

化け女「答えを求めたらSSじゃなくなるわ」

化け女「イザナミ様、今どうしてるかなぁ…」

鬼「国造りでもしてるんだろ、多分」

化け女「私も地上に行ってみようかな…」

ヒノカグツチ「…え、まじで」

化け女「冗談♪」

鬼「俺らどうなるんだろうなぁ…」

オオゲツヒメ「さぁたぁんと食べるのよ!」

ヤマタノオロチ「天井めっちゃ重いんだけど」ﾓｸﾞﾓｸﾞ



終わり?

なぜこうなったし。



神話ネタは解釈が多いから楽でもあるし

混乱するところもあるのじゃ。

筆者はギリシャと日本神話を少しかじっただけじゃからなHaHaHa。

じゃあの。

まぁオオゲツヒメは、うん…彼女悪く無いんだけどなぁ…
スサノオの気持ちも分からなくは無いが

むしろご褒美と考える人もいるだろうに