海未「性天の癖靂」 (21)
―生徒会室―
ことり「」カキカキ
<スーハースーハー
ことり「――よし、予算整理おしまい♪」
<終わりましたか?
ことり「ごめんね海未ちゃん、待たせちゃって」
<構いませんよ
ことり「……じゃあそろそろことりのお股に顔をうずめるの止めてね?」
<あと10分だけ
ことり「だめです」キッパリ
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スタッ
海未「ことりには思いやりが足りません」
ことり「なんでことりが責められてるのかなぁ?」
海未「いいですか?」
海未「今日は穂乃果が体調不良で学校を休んでいます」
ことり「うん」
海未「本来であれば穂乃果とことり……二人の幼馴染みを堪能できた筈です」
ことり「前提がおかしいと思うな」
海未「しかし、残念ながら穂乃果はいません――」
海未「それならば、不在である穂乃果の分をことりが補うのは自明の理ではないですか」
ことり「結論を急ぎ過ぎだよ海未ちゃん」
海未「では15分延長コースを」
ことり「強引に押し切ろうとしないで」
ことり「幼馴染みがこんな変態さんでことりはとっても悲しいです……」
海未「そんな顔をしないでください」
海未「ことりには笑顔のほうが似合いますよ」ニコッ
ことり「変態さんの思いがけない優しさに、ことりは戸惑いを隠せません」
海未「ですが悲嘆しているのはことりだけではないのですよ」
ことり「どういうこと?」
海未「実を言うと私も深い悲しみに包まれているのです」
ことり「なんで海未ちゃんが……?」キョトン
海未「ことり、突然ですが『START:DASH!!』を歌っていただけませんか?」
ことり「え、急になんで」
海未「お願いします」
海未「そうしていただければ私の悲しみを理解出来るはずなのです」
ことり「う、うん……わかった」
スゥッ
ことり「うぶ毛の小鳥たちも~♪」
海未「はいそこです」
ことり「え!? もう終わり?」
海未「これで分かっていただけましたよね」
ことり「全然分かんないよ」
海未「本気で言っているのですか……?」
ことり「これだけじゃなくて、今までの海未ちゃんの言うことは何一つ理解できてないからね」
海未「はぁ――仕方ありません」ヤレヤレ
海未「では、そんなことり頭でも分かるように説明してあげます」
ことり「今馬鹿にされたっていうのは理解できたから怒っていいかな?」
海未「いいですか?」
海未「『うぶ毛の小鳥たち』これはことり、貴女のことを指しています」
ことり「あ、やっぱりわざとそういう詞にしてたんだね~」
ことり「……うん?でも『小鳥たち』ってことは――」
海未「ええ、この詩には穂乃果も含まれています」
ことり「そうだったんだ」
海未「『うぶ毛』は……これはそのままの意味です」
海未「そして、先ほど私はことりの秘密の花園に顔を埋めていましたよね?」
ことり「うん、ヒドい現実だったよ」
海未「『小鳥』、『うぶ毛』、『花園』――これで答えは自ずと導かれます」
ことり「最低の答えしか出てこないよ」
海未「つまり、ことりの秘密の花園にはうぶ毛しか生えていないということです!」
ことり「やっぱり最低だったね」
海未「欲を言えばパイ◯ンがベストですが」
海未「流石に歌詞にパ◯パンと書くわけにはいきませんから」
ことり「そもそも幼馴染みの理想の下半身を歌詞にしようっていう発想がおかしいんだよ?」
海未「そう――ことりはパイパ◯ないし、うぶ毛止まりだと私は思っていたのです」
海未「ですが……ですが!」
ことり「う、海未ちゃん?」
海未「現実の貴女は立派に生え揃っているではないですか!」クワッ!
ことり「女子◯生に夢見すぎだよ」
海未「私は貴女のことを想いながらあの歌詞を書き上げたのですよ!」
海未「そんな私の純情を弄ぶなんてあんまりです!」
ことり「言いがかりにも程があるよ」
海未「それだけではありません!」クワワッ!
海未「『うぶ毛の小鳥たち』の前提が崩れた今、おぞましい想像が私の頭をよぎったのです」
ことり「まさか――」
海未「穂乃果のほむまんもことりと同じ惨状なのでは、ということです」
ことり「そんな想像しちゃう海未ちゃんの頭の方がおぞましいと思うな」
海未「私にはそれを真実かどうか確かめる権利と義務があります」
ことり「ないよ絶対ないよ」
海未「では、いざ穂むらへ」スタスタ
―穂むら前―
海未「どうしてことりまで付いて来たのですか?」
ことり「海未ちゃん一人を野放しには出来ないからね」
海未「……まぁ、いいでしょう」スッ
ガラガラ
海未「ごめんください」
雪穂「いらっしゃ――帰って下さい」
海未「……今日は穂乃果のお見舞いに来たのですが」
雪穂「結構です」キッパリ
海未「何か都合が悪いのでしょうか?」
雪穂「はい、今まさに不都合の塊がやってきたので」
雪穂「……というわけでさっさと帰って下さい」
海未「ふむ……」
ヒョコ
ことり「雪穂ちゃんこんばんは~」
雪穂「あ!ことりさん!」パァァ
ことり「穂乃果ちゃんのお見舞いに来たんだけど……今大丈夫?」
雪穂「大丈夫ですよ」ニコッ
雪穂「きっとお姉ちゃんも喜びます」
ことり「そっか、じゃあ少しお邪魔するね」
雪穂「いま、お茶の用意しますね」トットット
ことり「ううん、お構いなく~」
海未「…………あの、ことり」
雪穂「あれ?海未さんまだ帰ってなかったんですか?」
ことり「どうしたの海未ちゃん?」
海未「私とことりとで雪穂の対応が違う気がするのですが」
ことり「それだけ雪穂ちゃんがまともだってことだよ」
―穂乃果自室―
ガララ
雪穂「お姉ちゃん、ことりさんがお見舞いに来てくれたよ」
穂乃果「ほんと!」ガバッ
雪穂「はいはい、まだ安静にしてましょうねー」グッ
穂乃果「うぬぬ……」
ことり「こんばんは~」
穂乃果「おー、ことりちゃん来てくれてありがとう」
ことり「体調の方はどう?」
穂乃果「今日一日ちゃんと寝てたからもうへっちゃらだよ!」ビシッ
雪穂「『暇だよ~』とか言って体動かしまくってたじゃん」
穂乃果「ゆ、雪穂っ!」アワワ
ことり「あはは、でもそれなら本当に大丈夫そうだね」
穂乃果「うん!……あれ?そういえば海未ちゃんは?」キョトン
ことり「海未ちゃんは下で待ってもらってるよ」
雪穂「ほんとは帰ってもらいたかったんですけどね」
―――――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――
ことり「はい、これが今日配られたプリント」
穂乃果「ありがとうことりちゃん」
ことり「」チラ
ことり「――それじゃあそろそろ帰るね~」スッ
穂乃果「えーもう少しゆっくりしていけばいいのに」
ことり「あんまり長居するのは気が引けるし」
ことり「……海未ちゃんも待たせちゃってるから」
穂乃果「そっか……じゃあまた明日だね!」ニカッ
ことり「うん、また明日」フリフリ
バタン
トットット
海未「……用は済みましたか?」
ことり「うん」
海未「では帰りましょうか」
―帰り道―
海未「~~♪」ウキウキ
ことり「……?」
ことり「ねぇ海未ちゃん」
海未「どうかしましたか?」
ことり「今日は穂乃果ちゃん家に上がれなかったのになんでそんな上機嫌なの?」
海未「ああ……簡単なことですよ」
海未「私にとって最も喜ばしい結果が得られたからです」
ことり「結果?」
海未「結論から言います」スゥ
海未「――――穂乃果はシロです!」バァン!
ことり「……なにが?」
海未「鈍いのですね」
海未「ですが、これを見ていただければすぐ分かりますよ」
スッ
ことり「………………なにこれ」
海未「穂乃果のパンツです」
ことり「」スッ
海未「今日の内に着替えたものだというのは匂いですぐ分かりました」
海未「そして――注目すべき所はこの内側の部分!」
海未「見てください!生えているのであれば付着しているであろうひじき的なアレが一切見当たりません!」クワッ
海未「これはつまり穂乃果のほむまんは◯イパン……ほむパンだと言うことです!!」クワワッ!
プルル ガチャ
ことり「あ、もしもし雪穂ちゃん?」
ことり「海未ちゃんが――――うん……また、なんだ…………ホントにごめんね」
おわり
続きはよ
穂乃果が海未に友好的そうでワロタ
ことりも体許してるしハーレムまであと一歩
続きはよ
はよ
をつ
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