博士「よーし、出来たぞ、ワシの最高傑作!スマホマン!」 (34)

博士「スマホを内蔵した人間、スマホマン!」

スマホマン「おぎゃーおぎゃー!」

博士「人間にスマホを埋め込んでいる以外は、普通の人間だ!」

スマホマン「おぎゃー!おぎゃー!」

スマホマン「うぃーーーん」

スマホマンの機能①~トラブルシューティング~

スマホマンは困った事をすぐに検索し、対処法を見つけ出すぞ!
検索エンジンはグーグルだ!

スマホマン「ぃあぃぃあぃああおいえうああい!」

博士「え?なんて?」

検索エンジンによるトラブルシューティングが出来るが
スマホマンはまだ赤ちゃんである!発音が出来ないのだ!

博士「大切に育てよう。。。」

面白いがネーミングセンスがギャグ物っぽいな

は?オナホマンじゃねーのかよクソ

続き気になる

~私立英雄小学校~

先生「この問題、解ける人~?」

スマホマン「・・・」

スマホマン「ウィーーーン」

スマホマンの機能②~電卓~

スマホマンは一般的な電卓アプリを備えているぞ!
また、関数電卓は無いが、関数を計算できるサイトを見つけて数式の問いを出すことが可能である!

スマホマン「はい!!!はい!!!」

先生「また君か。。。」

先生(彼は何でも当たってしまう。。。天才すぎて扱いに困る。。。)

先生「たまには、違うやついるかー?」

クラス一同「シーン。。。」

先生「そうかそうか。。。」

スマホマン「せんせい!答えは826です!」

先生(・・・)

テスト余裕だな

~放課後~

スマホマン(先生に呼び出された。。。)

スマホマンの機能③~GPS連携~

スマホマンはGPSも備えているぞ!地図昨日連携はもちろん、GPSを利用した時刻調整を行っているため、かなり正確である!

スマホマン「よし、ちょうど4時00分」ガラガラ

先生「よくきた」

スマホマン「話とはなんでしょう」

先生「君は何者だね?」

スマホマン「・・・」


博士(いいか?普通を演じるんだぞ?)


スマホマン「ただの人間です。」

先生(その冷徹な受け答えが、ただの人間じゃないんだがな。。。)

先生「そうか。。。ところで、中学受験なんてどうだ?」

スマホマン「もちろんします。」

どこに向かっていく話なんだろう

こういうSS好きなんだよ
星新一みたいなの

~私立祖父版中学校~

スマホマン(今日から新生活。。。)

校長「主席は登壇しなさい!」

スマホマン「はい!」てくてく

新入生一同(ざわざわ。。。あいつ、満点らしいぞー!)

新入生一同(すげーなw)

スマホマン(・・・普通でいたいが。。。)

スマホマンの機能④~重加速度センサー~

スマホマンにはセンサーが内蔵しており、身体の所作は角度などを完全にコントロール出来るぞ!
ただし、動く身体は生身の人間であるため
ロボットのようなカクカクな動きはしないのだ!

スマホマン(30度。。。)

校長(なんて綺麗なお辞儀だ。。。)

新入生一同(あいつスゲェ。。。)

今度は祖父版か

普通にするときって
経験から普通にするのかな
普通ってググるのかな

先生「はーい、それじゃあ、みんな、自己紹介よろしくー!」

ナナオ「私はナナオです!解約小から来ました!趣味はミシンです★」

クラス一同(ざわざわ。。。おいおい、あの子かわいいな!)

クラス一同(9頭身でプルプルしてるわ!かわいー!)

スマホマン(ぽっ・・・)

スマホマン「ウィーーーン」

[恋]検索

スマホマン(これが恋。。。趣味はミシンか)

スマホマンの機能⑤~メモリ1TB~

スマホマンは多めにメモリを積んでいるぞ!
スマホマンのメモリはRAID構成を組んでいるので、もしもの時も安全だ!
しかし、一生分のデータには足りない!足りない分はクラウドバックアップで博士のデータセンターに送られるぞ!

スマホマン「・・・ミシンについて調べよう。。。」

ダスティン・ホフマンを想像したのはオレだけじゃないはずっ…

博士の正体はお○まか…

いつイレギュラー化してロックマンに消されるんだ

脳の記憶とメモリはもちろん別だよな

圏外が怖いな…

>>18
これは使えそう

スマホマン「ウィーーーン」

博士「今日は検索しまくりじゃのう?」

スマホマン「いろいろ調べてたよ」

博士「そうか、そうか。。。」

スマホマン「ミシンの縫い方は様々な種類があることや。。。」

スマホマン「布の世界は奥が深い。。。」

スマホマン「博士、ミシンを買ってください」

博士「え?ミシン?」

博士(なんだなんだ?ミシン?なんでだ?)

博士「どうしてだね?」

スマホマン「・・・」

スマホマンの機能⑥~プライバシー機能~

スマホマン自身の人間としてのモラルに加え、スマホマンは情報漏洩に対するセキュリティが高いのだ!
好きな女の子の話もしなければ、名前という情報をやすやすと話すことはしないのである!

博士「そうか。。。恋か。。。」

スマホマン(ぽっ。。。)

博士にはお見通しか

ナナオ「え~!?君もミシンやるのー?」

スマホマン「や、や、や、やるよ!」

ナナオ「そっかー★」

スマホマン「ウィーーーン」

[好きな人 うまく話せない]検索

ナナオ「君もミシン部入るの~?」

[ドキドキ]検索

ナナオ「ミシン部、君と私だけだね!★」

[デート 誘い方]検索

ナナオ「え?土曜日?」

[初デート 場所]検索

[初デート 感想]検索

ナナオ「映画館、実は初めてなんだ。。。★」

[映画 初心者]検索

スマホマン「ウィーーーン ウィーーーン」

[デート 何回めで告白]検索

なんか早いな笑

スマホマン(知恵袋によると。。。)

スマホマン(夜景を見ながら、シンプルな告白が一番。。。)

スマホマン(観覧車などがよい。。。)

~観覧車~

ナナオ「ドキドキだね★」

スマホマン「そうだね。」

スマホマンの機能⑦~メンタルヘルス連携~

スマホマンは常に身体情報を記録しているぞ!
日々のデータを蓄積し、健康に役立てているのだ!
そしていま、心拍数は異常値を放っている!

スマホマン「あの。。。ナナオさん」

スマホマン「好きです」

ナナオ「・・・」

観覧車「カタカタカタ・・・」

ナナオ「ごめんなさい。。。」

観覧車「カタカタカタカタ・・」

ググって変なの引かないか心配

ナナオ「何故だかわからないけど」

ナナオ「君って、君じゃないような」

ナナオ「うまく、言葉に出来ないけど」

ナナオ「ごめんなさい。。。」

スマホマン(・・・)

[フラれた 辛い]検索

2ch「女なんてクソ」

スマホマン(・・・)

スマホマン「クソ女、せめてやらせろ」

ナナオ(・・・)

ナナオ「ごめんなさい」

ナナオちゃんはわかってる子

~国立床藻大学~

スマホマン(つまらない)

スマホマン(この講義の内容は検索をすれば出る)

スマホマン(教授はそれをわざわざ回りくどく話しているだけだ)

スマホマン(・・・)

[大学 ぼっち]検索

2ch「大学でぼっちとか生きてる意味あんの?笑」

[生きる意味]検索

スマホマン(生きる意味は検索では出てこない。。。それぐらいは分かっている)

スマホマン(なら、どうしろっていうんだ。)

スマホマン(欲しい情報は全て手に入ってしまう)

ついにぼっちかスマホマン

博士「ワシはそろそろ死ぬ」

スマホマン「博士」

博士「最近、悩んでるようじゃのう」

スマホマン「なんで分かるんですか?」

スマホマン「検索したのですか?」

博士「そんなものは、調べんでも分かる」

博士「血が繋がっているんだ。親子だぞ。」

スマホマン「博士」

スマホマン「もう、スマホの機能は、要りません」

博士「この日がくると思ってたわい」

スマホマン「博士」

ただのマンになるのか

医者「なんだこれは。。。」

医者「神経系と機械がつながっている。。。」

医者「仕組みは分からんが、切除は出来んぞ。」

スマホマン「私にはガンよりも腫瘍なんです」

医者「医者として手術は出来ん。出て行け」

スマホマン(・・・)

ー自分は何者なのか。生きる意味を探してみると、スマホ部分が要らない事に気づいた。しかし。
スマホ部分を無くせば、死ぬ。生きる意味と思いきや、それは死を意味していた。
どうすれば良いのか、スマホマンは検索を続けた。しかし、検索では見つからなかった。
そうやっていくうちにスマホマンは死んだ。最後の検索ワードは[死後の世界]だった。
検索結果は本人のみが知るのであった。

オチの感じも星新一ぽいね

終わりなら1乙

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