白坂小梅「不思議なオマツリ」 (37)

・モバマスssです
・アニメ設定ではありません
・NGと142'sしか出てきません

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本田未央「トリックオアトリート!」

モバP「……………………」

未央「あれ、聞こえてないのかな?」

モバP「カボチャを被った変人に出会い頭にそんなこと言われても困るわ…………なんだよそのカボチャ」

未央「これ?学校で使おうと思って作った被り物だよ」

モバP「また地味に手の込んだ物を……」

未央「で、お菓子がないってことはイタズラでいいのかな?
いやー、こんな美少女からのイタズラなんて幸せだね!」

モバP「自分で言うな…………菓子は用意してあるよ」

未央「お、さっすがプロデューサー!」

モバP「去年も要求されてるしな」

ガチャッ

輿水幸子「フフーン!カワイイボクが戻りましたよ!」

モバP「はいはい、お疲れさん」

幸子「もうちょっと労いの言葉があってもいいんじゃないですか?」

未央「さっちーお疲れ様!トリックオアトリート!」

幸子「な、なんですかこのカボチャは!?」

モバP「お前、それ言いたいだけだろ」

幸子「な、なんだ、未央さんでしたか………………カワイイボクはやはりお菓子は貰う側でないといけませんよね!」

モバP「未央、GO」

未央「了解!ほーれコチョコチョコチョ~」

幸子「ちょっ、や、やめっ…………て…………アヒャッ、アハハハハ…………も、もうやめ…………」

渋谷凛「…………随分と騒がしいね」

モバP「お、凛か。レッスンお疲れ様」

凛「ありがと…………あれ、そろそろ止めた方がよくない?」

モバP「んー、そうだな…………未央、ステイ」

未央「はーい…………さっちー大丈夫?」  

幸子「だ……だいじょうぶじゃ…………ないですよ……」

モバP「まあまあ、イタズラされてる幸子もカワイかったぞ」

幸子「あ、当たり前じゃないですか…………なんていったって……ボクなんですから」

凛「幸子も単純だね」

未央「そこもさっちーの魅力だよ」

幸子「よくわかってるじゃないですか!」

凛「誉めたつもりじゃないんだけど……」

モバP「さて、そろそろお菓子でも渡してやるか」

未央「おっ、ようやくですな」

幸子「仕方ないのでボクも貰ってあげますよ!」

モバP「じゃあ何か言うことは?」

幸子「言うこと?……………ああ、お菓子をくれなきゃカワイイボクがイタズラしますよ!」

モバP「よくできました、はいこれ」

未央「トリックオアトリート!」 

モバP「お前はもういいよ…………ほれ」

未央「ありがと!…………で、しぶりんは?」

凛「いや、私は別にいいよ」

未央「はいはい、遠慮しないでさ」

モバP「貰えるときは貰うのが吉だ…………ほれほれ、早く」

凛「だ、だから私は…………と、トリックオアトリート」

モバP「うんうん、可愛いぞ凛…………ほれ、チョコレートだ」

凛「そ、そういうのやめてよ!………………ありがと」

未央「乙女なしぶりん、可愛い!」

幸子「悔しいですがなかなかカワイイですね…………ですがボクには適いませんね!」

凛「もう…………」

モバP「…………ところで、未央はいつまでカボチャを被ってるつもりなんだ?」

未央「あ、忘れてた」

幸子「そんなもの被っているのを忘れるんですか」

未央「意外と馴染んでね…………あ、お返しにコレあげるよ、プロデューサー」

モバP「処理に困っただけだろ」

凛「いいじゃん、似合うかもしれないし被ってみれば?」

モバP「仕返しと言わんばかりの笑顔だな…………被ればいいんだろ被れば」

幸子「おや、意外と似合ってますね」

モバP「……………………」

未央「あ、写真撮らせてよプロデューサー」

凛「なんていうか、不審者みたいだね」

モバP「……………………」

未央「おーいプロデューサー、どうしたのかね?」

モバP「ト…ック………リート………」

幸子「ん?何か呟いてますね」

凛「プロデューサー、大丈夫?」

モバP「トリックオアトリィィィィィィィート!!!」

凛「ど、どうしたのプロデューサー!?」

??「………フヒッ!?」

未央「なんだろう、変なスイッチ入っちゃった!?」

モバP「トリックオア…………」クルッ

幸子「な、なんですかいきなりこちらを向いて」

モバP「トリィィィィィィィート!!!」ガバッ

幸子「ちょちょちょっ、こっち来ないでくださいよぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

未央「さっちーが成人男性に追われてる!事案だよこれ!」

凛「呑気なこと言ってないでなにか考えてよ!」

ガチャッ

白坂小梅「お、おはようございます…………」

凛「小梅!?今は危険だから中に入ってこないで!」

小梅「き、危険…………?」

<トリックオアトリィィィィィィィト!!!

<イヤァァァァァァァァ!!!

小梅「た、楽しそう…………」

未央「確かにホラーみたいな光景だね…………」

凛「それどころじゃないでしょ!」

小梅「あ、プロデューサー…………取り憑かれてる……よ」

凛「いや、あれはカボチャの被り物で…………」

小梅「そ、そうじゃなくて…………小さい子ども………後ろにいる」

未央「………………えっ?」

凛「………………本当に?」

小梅「う、うん…………たぶん、遊んでほしがってる…………とりあえず…………お菓子をあげて」

未央「さっちー!プロデューサーにお菓子あげてお菓子!」

幸子「おおおおお菓子なんて持ってませ…………あっ」

モバP「トリックオアトリィィィィィィィート!!!」

幸子「そ、そんなにお菓子がほしいのならさっきのをお返ししますよ!…………それっ!」

モバP「トリィィィィィィィート!!!」

ーーーー
ーー


未央「ふぅ……どうにかなったね」

凛「わざわざソファに縛り付ける必要あった?」

未央「仕方ないじゃん、また走り回られても困るし」

幸子「にしても、酷い絵ですね………」

モバP「ンーッ!ンーッ!」ジタバタ

幸子「大の大人がカボチャを被って縛られているところなんて見たくありませんでしたよ…………というかそんなものに全力で追いかけられてたんですね」

星輝子「す、すまなかったな……幸子…………机の下で………た、助けられなくて」

凛「まあ、あの状況で出てこいなんて言えないよ」

幸子「そうですよ…………そもそもなんでボクなんですか」

小梅「さ、幸子ちゃんが…………カワイイ、から…………かな」

幸子「それなら仕方ないですね…………」

凛「さて、それじゃあそろそろプロデューサーをどうするか話し合おうよ」

未央「そうだねー、とりあえずカボチャは取れそうにないね」

輝子「こ、小梅…………何か手はないのか…………?」

小梅「う、うん…………楽しませれば……いいと思う」

幸子「楽しませる…………もう一度お菓子をあげてみます?」

凛「うーん…………まあ、やってみようか」

輝子「し、親友…………あーん……」ヒョイッ

モバP「……………………」モグモグ

凛「…………食べてるね」

小梅「よ、喜んでくれてる……みたい…………」

未央「よーし、ならもっとお菓子をあげてみようか!」

 ・
 ・
 ・

輝子「あーん…………あ、あれ…………もう食べない……のか?」

未央「お、ついに満足してくれたのかな?」

小梅「う、ううん…………お菓子いっぱいって………苦しいみたい……」 

凛「そりゃあれだけ食べたらそうなるよね…………」

幸子「ということは、まだ離れてはくれないんですか……」

未央「うーん、どうしようかぁ…………さっちーと追いかけっこさせてみる?」

幸子「またですか!?ボクは絶対に嫌ですよ!」

ガチャッ

島村卯月「おはようございまーす…………って、どういう状況ですか、これ!?」

未央「しまった、見られたか!こうなったらしまむーを始末するしか…………」

卯月「み、未央ちゃん!?」

幸子「この期に及んで遊ばないでください!」

凛「あー卯月、実はかくかくしかじかで…………」

卯月「そ、そうなんですか…………プロデューサーさんは大丈夫なんですか?」

小梅「うん……眠ってるみたい……」

未央「でもどうしようか、お菓子はもうだめで」

輝子「き、キノコ鑑賞とかは…………だめですよね……こんな趣味……フヒヒ」

小梅「そ、そんなことないよ……わ、私はいいと思うよ……」

卯月「あっ!」

未央「お、しまむーも何か思いついた?」

卯月「要するに、プロデューサーさんを楽しませればいいんですよね?」

幸子「正確にはプロデューサーさんをではないですが……そうみたいですね」

卯月「だったらあるじゃないですか、私たちにしかできないことが!」

凛「私たちだけ………………うん、そうだね、私たちなら楽しませられるかも」

未央「あー、なるほど!さっすがしまむーだね!」

小梅「わ、私たちも……やる……!」

輝子「ああ……わ、私もこれでもアイドルだから……な」

幸子「まったく、カワイイボクの『ライブ』が見られるなんて幸せ者ですね!」

卯月「じゃあ、さっそく準備しましょう!」

ーーーー
ーー


未央「いやー、レッスンルームが空いててよかったね」

凛「うん……それにお腹がいっぱいになってるせいか、プロデューサーも簡単に連れ出せたし」

幸子「何はともあれ、準備はできましたね」

輝子「まずはニュージェネから……だな」

小梅「お、音楽……かけるね……」

<~♪

卯月「それじゃあ見ててくださいね、プロデューサーさん!」

卯月「~~♪」

モバP「……………………」

凛「~~♪」

モバP「……………………」

未央「~~♪」

モバP「……………………」

未央「………………反応、ない?」

幸子「いえ、少しですがリズムに乗ってます!」

凛「ふぅ、手応えはあるみたいだね…………それならバトンタッチ、次は幸子たちだね」

小梅「う、うん……頑張る……!」

卯月「ごめんなさい、後はよろしくお願いします!」

輝子「ま、まかせろ……」





輝子「ご、ごめん……ダメだった」

モバP「……………………」

小梅「でも……楽しんでくれてる、みたい」

卯月「でも、今ので満足してもらえなかったんですか……もっと頑張らないとだめですね!」

未央「どうしようか、もう一周する?」

凛「同じ物を見せてもつまらないんじゃない?」

モバP「……………………」

輝子「……………………」

幸子「ん?どうかしたんですか、輝子さん」

輝子「…………もしかしたら、イケるかもしれない…………ちょ、ちょっとだけ、うるさくなるけど……ごめん」

未央「あ、もしかして…………」



輝子「ヒャッハー!よく来たなお前ら、そのお前らのパンプキンヘッドも私の歌でキノコの苗床にしてやるよぉ!!」



凛「い、いきなり始まったね」

輝子「~~~~ッ!」

モバP「…………!…………!」

卯月「あ、プロデューサーさんが反応していますよ!」

小梅「あ、あの子も……楽しそうにしてる」

幸子「まさかロック趣味でしたか……」

輝子「~~ッ!!」

モバP「…………!!」

小梅「あ……あの子が、離れようとしてる」

卯月「ほ、本当ですか!?」

未央「やったね!きのこちゃんやるぅ!」

小梅「ばいばいって……手を振ってるよ」

凛「うん、ばいばい」

小梅「そ、それと……幸子ちゃんに、『また遊ぼうね』って……」

幸子「えええ!?もういやですよなあんなの!」

未央「いいじゃんいいじゃん、さっちーカワイイんだし」

幸子「カワイイって言えば何でも済むと思ったら大間違いですからね!」

輝子「ふぅ…………ロック好きに、悪い奴はいない……また、な」


小梅「あ……いなくなった」

ーーーー
ーー


卯月「でも、よかったです!」

未央「そうだね、無事にプロデューサーも戻ってきて……」

卯月「いえ、そうじゃなくて…………私たちのステージで楽しんでもらえて、です」

凛「ふふ、卯月はブレないね」

幸子「その精神はさすがだと思いますよ」

小梅「そ、そうだね…………私はもう少し、一緒に遊びたかった……かな」

輝子「それはそれで……さすがだな」

モバP「うーん…………あれ、なんでレッスンルームにいるんだ?」

未央「お、起きたかねプロデューサーくん!君が寝ている間にとても不思議なことがあったのだよ!」

モバP「不思議ぃ?」





凛「(プロデューサーが被った被り物か…………ちょっとだけ)」

凛「……………………」

凛「トリックオアトリィィィィィィィート!」

卯月「凛ちゃん!?」


おわり

小梅って便利(白目)


短めのハロウィンSSでした、もしよければ『NG&142's』のシリーズとして続けていくつもりですのでそのときはよろしければ開いていただければと
それでは、お目汚し失礼いたしました

おっつおっつ

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