提督「龍驤は小さいよなぁ」龍驤「あ?」 (182)
提督「ん? よお龍驤、非番なのに朝早いな」
大鳳「おはようございます、龍驤さん」
龍驤「おはよう、大鳳、提督。お休みやからって生活リズム崩すなんてプロのやることじゃないわ。そんなことより今なんかウチのこと言っとったやろ」
提督「ん? ああ聞いてたのか」
龍驤「聞いてたのかーちゃうわ。朝っぱらからヒトの陰口言いよってからに」
提督「陰口って……まあ確かに気にする子は気にするかもな」
大鳳「あの、お気を悪くされましたら、ごめんなさい」
龍驤「いや大鳳は気にせんでもええよ。ていうか、気にする子は、って、大鳳かてそうやんか。提督にはデリカシーってもんがないんか」
大鳳「え」
提督「ん?」
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雪風「予定を変更して龍驤さんのまな板でお送りしています!」
龍驤「?」
提督「……大鳳は、そこまで小さくないよな?」
龍驤「……は?」
大鳳「は、いえ、まあ、そこまで気にしたことはなかったですね……」
龍驤「え、いやいや。……まあ、いや」
大鳳「私、そんなに小さいですかね?」
提督「いや、見た感じ龍驤よりはデカいんじゃないか?」
龍驤「なっ!?」
大鳳「でも確かに、正規空母にしては小さいのかも……」
龍驤「ちょちょちょちょっち待てや! 今なんて!?」
大鳳「え、正規空母の中では小さいかも……?」
龍驤「いやその前! なんて言った!?」
提督「? いや、見た感じは大鳳の方がデカいだろ?」
龍驤「み、見たって……見たんか!?」
提督「いや、え? まあ、いつも見てるけど……」
大鳳「はい」
龍驤「っ……! …………そ、そうか……」
提督「?」
大鳳「あの、龍驤さん……?」
龍驤「や……な、なんでもない。ウチ、ちょっち用事思い出したから、もう行くわ」 タタッ
提督「なんだったんだ?」
大鳳「…………」
~~
龍驤「…………」
龍驤「(知らんかったわ……提督と大鳳がそんな関係やったなんて……)」
龍驤「(ウチは結構古参やし、練度ももうすぐ改二……かなり可愛がってもらってる方やと思ってたんけどな……)」
龍驤「(まあ、大鳳は装甲空母、ウチは唯の軽空母……同じような練度で同じような胸しとったら、大鳳を取るに決まっとる……)」
龍驤「はぁ……思ってたより、ダメージデカいわ……」
龍驤「(この鎮守府にはまだケッコン艦はおらんから、いずれは誰かが選ばれて、提督とそういう仲になるいうんはわかっとった)」
龍驤「(そのとき選ばれたいとは思っとる。でも逆に、誰が選ばれてもちゃんと諦めようとも思っとった)」
龍驤「(ウチらは艦娘……未練がましく、提督に縋るべきやない……)」
龍驤「(わかっとるけど……けど……)」
龍驤「思っとったより、好きやったんやなぁ……」 ポツリ
龍驤「(……嫌な女や、ウチ)」
龍驤「(今、必死に頭ん中で、自分より大鳳が劣ってるところ探しとる)」
龍驤「(胸も小さければ器も小さいって? 喧しい、アホ)」
龍驤「……良い天気やなぁ」
龍驤「(雨がふっとったら、もっと大声出して泣けるのにな……)」 グス…
胸部装甲じゃないのかな?
身長だとしたら胸以上に気にする人多いだろうし違うよな
龍驤の褒めて褒めてが可愛すぎたので青葉は監禁しておきました
また夜にでも
青葉のとばっちり処遇に草
乙
期待
夜戦の声だな
声は見えないだろ、ワギャンじゃあるまいし
~~
龍驤「…………」 トボトボ
龍驤「(今日お休みで良かったわ……こんなメンタルじゃあ轟沈確定や……)」
龍驤「(提督のこと考えとったらいつの間にかとっくにお昼過ぎとるし……未練タラタラなんてもんやないで)」
龍驤「はぁ……」 ガチャ
鳳翔「いらっしゃ――あら、龍驤? こんな時間に……?」
龍驤「もうお昼はお仕舞いか?」
鳳翔「……そうね。でも、取り敢えず座って」
龍驤「や、別にそこまでお腹減ってないから、ええよ」
鳳翔「龍驤」
龍驤「ん?」
鳳翔「お味噌汁、飲む?」
龍驤「せやから、ええて。お休みやったからお腹も別に減ってないし」
鳳翔「いいからほら、ここに座って」
龍驤「……じゃあ、頂くわ」
鳳翔「どうぞ、ご飯とおかずもすぐに出すから、ちょっと待ってね」 パタパタ
龍驤「ん……頂きます」 ズズ…
龍驤「ぁ……」 ポロ
鳳翔「…………」
龍驤「なんで、なみ、だ……」 ポロポロ
鳳翔「…………」
龍驤「ぃ、いや……はは、なんやろなー……グスッ、多分さっきまで外にいた、からグス……ぅ……多分、そのせいで……ぐ、ぅ……」 ポロポロ
鳳翔「泣きたいときは、ちゃんと泣いた方が良いのよ」 ギュ
龍驤「泣いて、へんよ、グス……ッなんでウチが……ぁ、ぅう……」 ポロポロ
鳳翔「…………」 ギュ
龍驤「ぅあぁ……! ぅうぐぅあああああ!! うわぁあああああああん!!」 ボロボロ
~~
~~
龍驤「……グスッ」
鳳翔「……落ち着いた?」
龍驤「ん……ごめん」 ゴシゴシ
鳳翔「ほら、擦らないの。濡れタオル作ってあげるから、ちょっと待って」 パタパタ
龍驤「うん……」
鳳翔「…………」 ジャー、キュ
龍驤「…………」 ボー
鳳翔「はい、これで冷やして」
龍驤「ん……ありがと」 ペタ
鳳翔「…………」
龍驤「…………」
鳳翔「…………提督のこと?」
龍驤「!」 ビクッ
鳳翔「ふふ、やっぱり」 クス
龍驤「……なんでわかんねん」
鳳翔「わかるわ。貴女と一番付き合いが長いのは、私だからね」
龍驤「……アンタは何考えてんのかイマイチわからんけどな」
鳳翔「ふふ、龍驤はわかりやすいから」
龍驤「うっさい……」
鳳翔「それで? 提督と喧嘩でもしたの?」
龍驤「するわけないやん……」
鳳翔「大好きだもんね」
龍驤「もーうっさい!」
鳳翔「ふふ、そんなに照れなくてもいいのに」 クスクス
龍驤「なんやねんもう……」
鳳翔「ふふ……」
龍驤「……提督とな、今朝会ったんやけど」
鳳翔「……うん」
龍驤「大鳳と一緒におって、ウチのが小さいだの何だのって言っとったんや」
鳳翔「ふうん?」
龍驤「そいでな、大鳳も同んなじぐらいやんかーってウチが言うたら、大鳳の方がデカい言うてな」
鳳翔「…………」
龍驤「……いつも見てるから、わかるんやって言われてな……そんで……」
鳳翔「…………」
龍驤「二人ともそんな仲やったんかーってな、一人でヘコんで……そんで、外で一人で泣いとった」
鳳翔「……そう」
龍驤「……なんか、泣いたらお腹空いた」
鳳翔「ん、じゃあ用意するわね」 パタパタ
龍驤「ごめんな、お味噌汁冷めてもうた」
鳳翔「良いのよ。温め直すから、こっちに頂戴?」
龍驤「ありがとう」
鳳翔「どういたしまして。お肉とお魚、どっち?」
龍驤「秋刀魚?」
鳳翔「ええ」
龍驤「じゃあお魚くれ」
鳳翔「はいはい、すぐに準備するからね」
龍驤「………………ありがと」 ボソ
鳳翔「ん?」
龍驤「なんでもなーい」
~~
とりあえず今日はここまで
龍驤の肩甲骨プニプニしたいと思ったら前と後ろが逆だった
おつ。そしてしばくぞ
乙
仕方ない、区別難しいからね
くっ
赤白の縞々がついてる方が後ろだろとは思いつつ
上空から見たら海に浮かぶ葉っぱだよなぁ空母なんて
続きに期待
~~
龍驤「――ん、ご馳走様」 パチン
鳳翔「お粗末様。本当にお腹空いてたのね」 クス
龍驤「せやから言うたやん」
鳳翔「良い食べっぷりだったわ」
龍驤「まあ、美味いから」
鳳翔「赤城さんみたいに」
龍驤「それは言い過ぎ……ていうか、なんか今日は意地悪やなぁ……」
鳳翔「ふふ、そうかしら」
龍驤「……そういえば、ふたりっきりで話すんも久しぶりやな」
鳳翔「そうね。……この鎮守府も、いつの間にか賑やかになったから」
龍驤「……そうやな」
龍驤「ん……もうこんな時間か」
鳳翔「あら、本当」
龍驤「そろそろお暇するわ。スッキリ……とまではいかへんけど、なんちゅーか、落ち着いたわ」 ガタ
鳳翔「また、いつでも来てね」
龍驤「ん」
鳳翔「…………それと」
龍驤「ん?」
鳳翔「ちゃんと、提督と話した方がいいわ」
龍驤「!」
鳳翔「最近はなかなか秘書艦も回ってこないし、時間はなかなか作れないかもしれないけど……」
龍驤「ん……わかった」
鳳翔「…………。……そう」
龍驤「じゃあ、また」 ガチャ
鳳翔「ええ」
>バタン
鳳翔「…………」
鳳翔「…………」 pi、pi、pi
prrrrr、prrrrrr――
~~
とりあえずここまで
また後で
おつ
乙乙
おつー
おつ
あの男に連絡だ
~~
龍驤「ん……」 パチ
龍驤「…………」 ムク
龍驤「…………」 ボー
>チュンチュン
龍驤「……朝か」
龍驤「今日は遠征やったな……引き継ぎの確認せんと……」 モゾ
龍驤「…………」
龍驤「(……嫌やなぁ、提督に会うの)」
龍驤「(でも、引き継ぎの書類は執務室やし……)」
龍驤「はぁ……」
>コンコンコン
龍驤「? はーい」
大鳳「あ、良かった。起きてましたか」 ガチャ
龍驤「……なんか用か?」 フイ、ゴソゴソ
龍驤「(あほ……今のはあかんやろ……いくらなんでも性格悪過ぎや)」
大鳳「……いえ、実は――――」
~~
龍驤「…………」
提督「龍驤、そっちのファイルとって」
龍驤「ん、こ……これか?」
提督「サンキュー」
龍驤「ん……」
龍驤「…………」
龍驤「(な、なんやこれ!?)」
龍驤「(なんでウチが秘書艦やっとんの!?)」
龍驤「(そもそも大鳳があんな事言い出すから……!)」
………
……
…
大鳳『実は、今日は翔鶴さんの装甲実装後の試運転で、演習に出るはずだったんですが……』
大鳳『昨夜、誤って磯風ご飯を口にしてしまったようで、明石さんによると今日は一日ダウンらしいんです』
大鳳『とは言っても演習の相手方には装甲空母が出ると伝えてありますし、相手からすると今日の演習はどうやら対装甲空母用の新戦術のテストが目的だそうなので、私が代理に出ることになってしまって……』
大鳳『それで、急で申し訳ないんですが、私の代わりに龍驤さんが秘書艦をしてもらえませんか?』
………
……
…
龍驤「(――――とか言われて、つい引き受けてしまったけど……)」
龍驤「(そもそもなんでウチやねん!?)」
龍驤「(提督と顔合わせんのも辛いってのにもー!)」 プルプルプルプル
提督「龍驤」
龍驤「は、はいぃっ!?」
提督「な、なんだ急に大声出して……さっきから筆が進んでいないようだが、大丈夫か?」
龍驤「へぁっ!? そ、そんなことないですよぉ!? ダイジョーブダイジョーブ!」
提督「そ、そうか……? ならいいが……」
龍驤「う、うん」
提督「…………」
龍驤「…………」
龍驤「(我ながらアホすぎる……助けてくれ鳳翔……)」
提督「……そういえば、龍驤とこうして書類仕事をするのも、随分久しぶりだな」
龍驤「そっ! そ……そうやんな」
提督「63日ぶりか」
龍驤「うん…………ってえぇっ!?」
提督「うん?」
龍驤「な、なんで憶えてんねん!?」
提督「そりゃあ憶えてるだろ」
龍驤「!」 ドキ
提督「なんたって龍驤はウチの大切な艦娘だし、それに――――」
龍驤「(えっえっ……! もしかしてコレは……!)」 ドキドキ
龍驤「(待って待って、こ、心の準備が……!)」 ドキドキ
提督「――――龍驤は少食だから、昼食代が安く済むからな」 ハハハ
龍驤「」 ゴンッ‼︎
提督「いやあ空母は大喰らいが多くてなぁ。その分執務のミスは少ないからまあ良いんだが……って、どうした?」
龍驤「……なんでも」
龍驤「(勝手にドキドキして恥ずかしすぎる……)」
龍驤「(そもそも、提督がウチに、とか……あるわけないやん)」
龍驤「(だって……だって提督は大鳳と……)」 ジワ
龍驤「(ぁ、やば、泣きそう……でも提督の前で泣くとかカッコ悪すぎる……)」 グ
龍驤「(だめだめ泣いたらあかんっ! あ、でももうムリ――――)」 ポロ
提督「そういうわけで、龍驤は何か昼に食べたいものあるか?」
龍驤「――――えっ!?」 ガバッ
提督「ん?」
龍驤「お、お昼……?」
提督「うん」
龍驤「(そう言えばそうやった! 提督はその日の秘書艦と必ず一緒にお昼ご飯食べるんや! ヤバい! ただ誘ってもらえただけやのにめっちゃ嬉しい!)」 アワワワワ
提督「……ていうか、泣いてるのか?」
龍驤「えっ!? あ、こ、これは欠伸!」 グシグシ
提督「ホントか? 嫌なら嫌とちゃんと言わないと……」
龍驤「嫌なわけない!!」 ガタンッ‼︎
提督「お、おう。それなら良いんだが……?」
龍驤「っ……うん」
龍驤「(お、思わず大声出してしまった……でもいきなりあんなこと言うから……)」
龍驤「(……提督とお昼ご飯……めっちゃ久しぶりやな……あかん、なんかソワソワしてまう)」ソワソワ
提督「それで?」
龍驤「へっ?」
提督「昼、何か食べたいものあるかって」
龍驤「え、や、そ、そんな急に言われても……」 アタフタ
龍驤「(ふ、普段なに食べとったっけ……? えーとお魚とお肉とお野菜とお米とお味噌汁と……って材料並べてどうすんねん!)」
提督「ま、すぐに思いつかないようなら、昼までに教えてくれ」
龍驤「う、うん……」
~~
今日はここまで
お昼のリクエストがあればどうぞ
展開にはほぼ関係無いです
乙
きのこの炊き込みご飯
シュールストレミング
牛丼
粉もん
と言いたいが横須賀生まれの横須賀育ちな龍驤だしハンバーガーとかカレーだな
おつ
こっそり練習してた手料理を餞別に~とかそういうベタなのもいいな
たこ焼き
>>1の地元飯
涎でるようなメシテロ描写でww
乙乙
>>1の地元飯を磯風が調理してだすとな?
比叡カレー
~~
提督「よしっ、これで終わりだな」
龍驤「えっ!? も、もう終わったん!?」
提督「午前中の分な。龍驤もそれで最後だろ?」
龍驤「え……あ、ホンマや……」
龍驤「(や、ヤバい……お昼のこと考え過ぎてずっと上の空でやっとった……しかもまだ決まっとらんし!)」
提督「で、決まったか?」
龍驤「ぅえっ!? え、えと……」 アセッ
提督「ん?」
龍驤「(あぁあああそんな期待に満ちた顔で見つめんといてよぉ! ほ、鳳翔助けて……って、鳳翔?)」
龍驤「そ、そうやっ、炊き込みご飯!」 ティン
提督「炊き込み御飯?」
龍驤「うんうんっ、今鳳翔のトコで炊き込みご飯出してるんよ!」
提督「ふむ……じゃあ昼は鳳翔のところで良いか?」
龍驤「よっしゃ決まったらさっさと行こう! な!」
提督「わかったわかった。そんなに腹減ってたのか?」
龍驤「(これでやっと二人っきりの状態から解放される! 鳳翔ホンマにありがとう!)」
~~
==============================
本日
体調不良の翔鶴さんを看病するため
臨時休業とさせていただきます
鳳翔
==============================
龍驤「」
提督「ああ、そういうばそんなこと言ってたな」
龍驤「知ってたんかい……」
提督「いやあすっかり忘れてた、ははは」
龍驤「(鳳翔ぉおおおお!! なんてことしてくれてんねん!)」
提督「しかし、こうなっては仕方ないな」 グイ
龍驤「!」 ドキ
提督「炊き込みご飯、食べに行くか!」
龍驤「……へ?」
~~
ガヤガヤ
提督「街に出るのも久しぶりだなぁ」
龍驤「そ、そうやな」
提督「あれ、あそこのビル立て替えたのか? 前は無かったよな」
龍驤「そ、そうやな」
提督「コンビニも随分増えたな……100メートル以内に◯ーソンが二つあるぞ。どういうことだ?」
龍驤「そ、そうやな」
提督「商店街は健在か。でもシャッターが閉まってる店舗もあるな」
龍驤「そ、そうやな」
提督「……龍驤?」
龍驤「そ、そうやな」
提督「…………。……ツインテもふもふして良い?」
龍驤「そ、そうやな」
提督「……ダメだこりゃ」
龍驤「(ひ、人! ヒト! ひとが多い!)」
龍驤「(いや鎮守府も少なくはないけど、みんな女の子やしこんなに色んなオシャレな服着てないし!)」
ブォオオオン‼︎
龍驤「ひゃぁっ!?」 ビク
提督「お、おい大丈夫か?」
龍驤「(く、車や! あとバイク! めっちゃ速いやんけ!)」 ビクビク
提督「とりあえず行くぞ、ほれ」 ギュ
龍驤「ぎゃあっ!?」 ビクン‼︎
提督「ええっ!?」
龍驤「ななななななななに急にヒトの手ェ握っとんの!?」 ブンブン
提督「だって……今の調子じゃあ絶対迷子になるだろ?」 ブンブン
龍驤「そ、そうかもしれんけど……」
提督「はは店に着くまでの辛抱だから、な?」
龍驤「うぅ……」
龍驤「(ああああめっちゃ恥ずかしい! 前はここまで意識することなかったのになんで……)」 チラ
提督「ん?」
龍驤「」 ドキッ
提督「どうした?」
龍驤「べ、べつに……!」 プイ
提督「?」
龍驤「(あぁやっぱり……好きなんや……)」 ドキドキ
~~
というわけで炊き込みご飯を採用しました
秋だしね
また来る
地味に期待
龍ちゃんくっそかわいい
>>61
龍鳳「照れちゃいます…///」
おつ
ふふ可愛
乙乙
まだ?
※オリキャラ発生(名無し)
~~
「いらっしゃい、お好きな席へ……ってお前か」
提督「やあ、久しぶりだな」
「まったくだ。高給取りなんだからちったぁウチの店の売り上げに貢献しやがれ」
提督「はは、なかなか時間が無くてな」
「わかってるさ。おかげで最近は魚の供給量も安定してる。……その子は? 嫁か?」
龍驤「!?」 ビクーン
提督「はは、ウチの可愛い部下だよ」
「はは、だろうな」
提督「ほれ、挨拶して」
龍驤「りゅ、龍驤や。こ、これでも立派な艦娘なんやで……」 ビクビク
提督「そんで、こっちは軍学校時代の友人だ。今はただの定食屋だがな」
「よろしくな、嬢ちゃん」
龍驤「よ、よろしゅう……」 ビクビク
「……俺、なんか怖がらせるようなことしちまったか?」
提督「安心しろ、男に慣れてないだけだ」
「なんだそうか。それより注文がまだだったな、いつものでいいか?」
提督「ああ、龍驤にも同じのを頼む。あと、座敷に上げてもらっていいか?」
「あいよ、座敷は一番奥を使ってくれ。ちょっくら待っててくれな、嬢ちゃん」 スタスタ
龍驤「……はぁあ……」
提督「ははは、しかし意外だな。龍驤ならどんなのが相手でも物怖じしないと思ったが」
龍驤「ウチもそう思うわ……でも今日はダメや」 グデー
提督「ふうん?」
龍驤「(昨日と今日でいろいろあり過ぎて頭ん中メチャメチャや……全部この――)」 チラ
提督「ここは昔ながらの定食屋でな米も釜で炊いてるんだがただ古臭いってわけじゃなくて最新技術で作られた調理器具を使うってのが創業以来のこだわりでそれこそが伝統だと言い換えることもできるだろう深海棲艦が現れた直後は丸一年漁獲ゼロで勿論この店も大打撃を受けたんだが先代の親父さんがウンタラカンタラ」 ペーラペラペーラ
龍驤「(――鈍感提督のせいやっ!)」 ゲシッ
提督「痛っ!? な、何するんだ龍驤……」
龍驤「なんでもなーい」
~~
「お待たせさん。炊き込みご飯大盛り4人前ね」 ドン
龍驤「……え?」
「はは、艦娘が普通の女より大食らいってのは知ってんだ。このぐらい食うだろ?」
提督「おう、ありがとう。それにしてもよくわかったな?」
「龍驤っていえば正規空母だろ? 駆逐艦だって大の男の倍食うって話だし、こんぐらいペロリといっちまうんじゃねえか?」
提督「まあな。でも残念、龍驤は軽空母だし、空母と一部の戦艦はこの3倍でも足りないぐらいだ」
「……マジかよ」
提督「ふふ……鎮守府の経費15%を占めているのが何だか聞きたいか……?」 フフフ
「ぞっとしない話だ……が、今度はその娘っ子どもみーんな連れてこいよ」
提督「俺を破産させるつもりか」
「はっはっは! まあゆっくり食ってくれ、そのために座敷にしたんだろ?」
龍驤「!」
提督「ん……まあ。つーかそういうことは言うな」
「ははは、じゃあ、お勘定のときによんでくれ」
提督「ったく……」
龍驤「……提督」
提督「ん?」
龍驤「いや、その……ウチのためにって……」
提督「あー……まあな」
提督「ほら、艦娘の認知が広がっているとはいえ、世の中にはいろんやな奴がいるからな」
提督「見た目の何倍も食べる龍驤を見て、興味本位や悪意を持って近づいてくる奴がいないとも限らないし……そんな中じゃあ落ち着いて食べられないだろ?」
龍驤「…………」
龍驤「(なんやねんもう……ズルいわこんなん……)」 ギュウ…
提督「……龍驤?」
龍驤「へっ?」
提督「いや、俯いちゃったから、大丈夫かなと」
龍驤「ぁ……べ、別にっ……!」 ワタワタ
提督「? そうか?」
龍驤「あ、あははー……あ、ほら、冷めてまう前にはよ食べんと!」
提督「ああ、そうだな」
「「いただきます」」
~~
おまたせ
またくる
おつ
おつ
おつ
おつー
龍驤かわいい
乙乙
乙です
マダカナマダカナ
~~
龍驤「―――ごちそうさまでしたっ」 パチン
提督「食い切ったなぁ」
龍驤「べ、別にいいやろ。お腹減っとったんやから……」
提督「その小さな身体のどこにこれほどの容量があるのか……」
龍驤「もーええって!」
提督「はは。でも、美味かったろ?」
龍驤「それはそうやけど……」
提督「けど?」
龍驤「あ、い、いや! なんでもない!」
龍驤「(まだもう一人前ぐらいイケる……とか、恥ずかしいし……)」
提督「よし、じゃあそろそろ移動するか」
龍驤「そうやな、執務もまだ残っとることやし、そろそろ帰らんと……」
提督「ん? まだ帰らないぞ?」
龍驤「…………へ?」
~~
提督「おお、ここだここ」
龍驤「こ、ここって……?」
提督「まあ、ショッピングモールだな」
龍驤「こ、これが……デッカいなあ……」
提督「ちなみに、店の名前読めるか?」
龍驤「え? えっと~……オイオイ?」
提督「残念、ハズレだ」 ケラケラ
龍驤「え!? じゃあなんて読むんや!? 他にどうにも読めんやろ!?」
提督「さ、じゃあ行くか」
龍驤「ちょ、なんて読むん!? なあ!」
~~
提督「ふむ」 キョロキョロ
龍驤「…………」 ソワソワ
龍驤「(な、なんやここ……オシャレな服がいっぱいある……ウチ、こんな格好で恥ずかしいわ……)」 モジモジ
龍驤「(提督もなんでこんなトコに……だ、誰かにプレゼントでも買うんかな……)」
龍驤「(…………十分あり得るな……それこそ、大鳳とか……)」 シューン…
提督「ふん……いやこっちの方が……」
店員「いらっしゃいませ~、何かお探しですか~?」
提督「あ、すみません。この子に似合う服を2、3欲しいんですが」
店員「あ、それでしたらこちらの方に……」
龍驤「へぁあっ!!??」 ビクーン⁉︎
店員「えっ!?」
提督「な、なんだ龍驤。急にデカイ声出すな」
龍驤「な、なんやそれ!? き、聞いてへんよ!?」 ワタワタ
提督「え? ああ、まあ、今初めて言ったからな……そんなに驚くことか?」
龍驤「おおお驚くわ!! ううウチなんかの為になんでそんなことすんねん! お昼ご馳走になっただけでも十分やのに!」 ダンダン‼︎
提督「取り敢えず落ち着け」 ポン
龍驤「!」 ビク
提督「俺が龍驤に何かしてやりたいんだ、ダメか?」 ナデ
龍驤「ぅ……で、でもなんでこんな急に……」
提督「いやまあ、別に急でもないが……オシャレとかしてみたいだろ?」
龍驤「…………」 コクリ
提督「よし、じゃあいろいろ見て回るか」
龍驤「……うん」
店員「(急にイチャつき始めやがって……チッ)」
~~
シャッ
龍驤「ど、どう……?」
提督「おお、ワンピースもイイな!」
店員「髪下ろしてみると、雰囲気も変わるでしょう?」
提督「そうですなあ」
龍驤「な、なんか落ち着かんわ……この服フワフワしとるし……」
提督「まあ、いつものは機能性と防御性能に特化してるからな。普通の服より重いんだ」
店員「でも、艦娘さんってこんなに可愛らしい子でもなれるんですね~。もっと哺乳類最強系女子みたいな女ばかりかと……」
提督「はっは、まあイメージというやつは先行するものですからな。艦娘なんてのは普通の女の子となーんにも変わりはしませんよ」
店員「ホントですよね~。じゃあ次はこっちなんかどうです?」
龍驤「あわわっ、そんないっぱい試着なんか……」
店員「試着ぐらいみんなしますよ! ほらほら、これはちょっと着るの難しいから、お姉さんが着替え手伝ってあげる!」
龍驤「ちょっ、て、提と」 シャッ
店員『ほら脱いで脱いで』
龍驤『ぁちょっ、ど、どこさわってっひっ!』
店員『龍驤ちゃんほっそいねえ。ちゃんとご飯食べてるの?』
龍驤『う、ウチらは基本的に身体の形は変わらんから……』
店員『えっ!? じゃあいくら食べても太らないってこと!?』
龍驤『ま、まあ……』
店員『う、羨ましいー! このこのっ!』
龍驤『ひゃわぁっ!? あひ、ひゃっ! あは、ちょ、や、やめて~!』
キャッキャウフフ
提督「…………」
提督「(これはこれで……イイものだ……)」
~~
間が空いて申し訳ナス
なんでもしまかぜ
あと、龍驤の私服募集
こういう時に洋服のセンスと知識の無さが仇となるのだ…
おつ
じゃあ王道のブラウス+スカートで
乙乙
乙
ふむ……偶然、朝潮型の制服と似たような服になってしまったというのはどうだろう?
乙
タートルネックにフレアスカートなんてのはいかが?
ショーパンにパーカー。寒ければ+ハイニーソ。パンツが隠れるくらいダボっとしたパーカーでも、腰周りくらいのタイトなパーカーでも良し
ミニスカにダッフルコートがこれからの季節見ててかわいいと思う
寒そうだけど
あと先に言っておくとR18入りますんで脱がしがいのあるものだとなお良し
大きめのセーターにショーパンニーソでお願いします!!!!
脱がすのかよ
失望しました
那珂ちゃんのファン辞めます
脱がしがいがあると言ったら十二単しかねぇな
>>96
脱がすだけで満足してまうwww
>>96
脱がせても着せられないじゃないですかー
脱がしがいと一口に言っても全裸にするか半裸にするか靴下だけにするか十二単だけにするかは神のみぞ知る…
ニットワンピースに黒タイツっ
十二単だけにするってなんだよwwwwww
ブラウス系の、ボタン着いてるシャツが脱がし甲斐あると思うの
てことで、長めのスカートにタイツもしくはサイハイソックスで、ふんわり系のブラウスの上にフード付きのあんまりもこもこしないダウンジャケットで、インナーはヒートテックキャミ
靴はショートブーツで
見るだけなら、ひまわり畑、白のワンピース、麦わら帽子、裸足、手には脱いだ靴を持って舌をペロッと出す感じだな、それでいて身体をくねってて顔も翻しているかな、で若干つま先立ちに……
あ、この構図でお絵かきしよっと
待ってます
油断してたら一ヶ月
まな板は放置しすぎちゃダメ、ゼッタイ
再開は夜か?
すまん
今はこっち書いてる
提督「うぉゎぁああああああああああああああああああああああああああ」
提督「うぉゎぁああああああああああああああああああああああああああ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450074593/)
そっちはすでに読んでる
「お待たせしましたっ!」
嬉々とした掛け声とともに、試着室のカーテンが勢いよく開かれる。
まず目に飛び込んできたのは真っ白なブラウス。
ボタンに沿うようにあしらわれたフリルが、可憐さを際立たせている。
臍の辺りから伸びるフレアスカートは、龍驤のイメージカラーとも言えるワインレッド。
膝頭のあたりまでしかないその丈は普段のミニスカートと大差無いが、その形状故か、普段よりも清楚に感じられる。
その下に伸びる脚は黒いストッキングによって覆われていて、シルエットがくっきり浮き出ていて、華奢な体躯を嫌でも思い出させる。
そして、いつもツインテールに結われている赤茶色の髪は、緩めの三つ編みに纏められて肩から前に垂れている。
既に何度目になるかわからないぐらい着せ替えショーだったが、私はこの日一番の感動を覚えていた。
「ほう……」
思わず、感嘆の声が漏れる。
龍驤はスカートの前の方を握り締めて、耳から首まで真っ赤に染まった顔を俯かせた。
なんと、髪型と服装次第で女というのはここまで変わるのか。
私がまじまじと観察していると、龍驤はますます顔を紅潮させて、遂にそっぽをむいてしまった。
龍驤「そ、そんなに見たらあかんってぇ……!」 プルプル
提督「いやしかしだな」
店員「どうですかどうですかっ! 感想聞かせてあげてくださいっ!」 ガシッ
龍驤「な、なにすんねん!」
店員「だって龍驤ちゃんこうでもしないとちゃんと提督さんの話聞こうとしないでしょ?」 グググ…
龍驤「聞かんでええし提督も言わんでええんや! こ、このっ、離」
提督「かわいいぞ、龍驤」
龍驤「!!!!!」 ビクンッ‼︎‼︎
店員「きゃー! やっぱり私の見立ては正しかったのよ! だから言ったでしょ、清楚系の方が絶対可愛いって!」
提督「ええ、今までの物は活発な感じというか、ある意味龍驤らしい服装ばかりでしたが、コレは不意打ちでしたな。思わず見惚れてしまいました」
店員「うふふふ、良かったわね龍驤ちゃん! ほらっ、自分も鏡でもう一回よーく見て……、……? 龍驤ちゃん?」
龍驤「」
提督「龍驤?」
龍驤「」
店員「……これって」
提督「……フリーズしてるな」
龍驤「」 プシュゥゥウウ…
~~
龍驤「――――はっ!?」 ガバッ
提督「おっ、ようやく起きたか」
龍驤「!?」 ッブン‼︎
提督「いってえ!?」 ベシィッ‼︎
龍驤「あっ! ご、ごめん!」
提督「な、なにするんだいきなり……」
龍驤「だ、だってキミがウチの顔覗き込んどるから……」
提督「良いじゃないか別に」
龍驤「だからゴメンて。……ていうか、ここどこ?」
提督「ん? ああ、ホテルだよ」
龍驤「ふうん……」 キョロ
龍驤「…………」
龍驤「…………は?」
提督「ん?」
龍驤「……………………キミ、今なんて?」
提督「ホテルだよ」
龍驤「」 ズザザッ‼︎
提督「えっ」
龍驤「けっ、ケダモノーーー!!!」 ピャー‼︎
提督「えぇっ!?」
龍驤「ヒトが気絶しとる間にこんなトコ連れ込みよって! キミは変態か! この変態! 変態!」
龍驤「わざわざ外に連れ出したんも、ウチのこと着せ替え人形にしたんもこの為かキミぃ! ケダモノやぁーーーっ!!!」
提督「待て待て! 俺はそんなつもりは!」 アタフタ
龍驤「じゃあなんでウチはこんなトコにおるんや! 説明してみぃ!」 ガオーッ‼︎
提督「い、いや、龍驤が気絶したから、取り敢えずホテルにと思って……」
龍驤「ケダモノーーーっ!!!」 ペチーン‼︎
提督「へぶっ! だ、だから違うって! ここは龍驤が思うようなホテルじゃないから!」
龍驤「…………へ?」
~~
提督「…………」
龍驤『…………』
提督「……おーい、龍驤ー」
龍驤『ウチは変態や……ほっといて』
提督「いや、トイレに籠られるといざという時に困るんだが……」
龍驤『キミが紛らわしい言い方するからや……普通のホテルなら普通のホテルって言わんとわからんやん……』
提督「ホテルと聞いて真っ先にラブホテルの方が思い浮かぶなんて、龍驤はえっちだなぁ」
<どんっ!!
提督「おお怖い」
龍驤『もぉおおおおーーー!!』
提督「まな板が牛になった!」
ドアバーン‼︎
龍驤「言うたらあかんことを言ったな! キミのお尻に艦爆ブッこんだるから覚悟しとけよ!!」
提督「うおっ!? や、やめろ冗談……ぐあっ! や、やめろ! 勅令玉を光らせて目潰しに使うのはやめてくれっ!」
龍驤「待てやごらぁっ!!」
どたばた
~~
龍驤「ぜーっ……ぜーっ……!」
提督「はぁ、はぁ……り、陸上では俺の方が上手だったな……ふぅ……」
龍驤「ぎ、艤装さえっ……はぁっ……使えたら、っキミごとき……!」
提督「……ふふ」
龍驤「な、なに笑っとんねん」
提督「いや……懐かしいな、その呼び方」
龍驤「へ?」
提督「ウチの鎮守府が騒がしくなってから……いや、俺が大佐になったぐらいの頃からかな。それまでは『キミ』って呼んでたのに、急に『提督』って呼ぶようになったじゃないか」
龍驤「……覚えとらん」 フイッ
提督「ま、別に良いけどな」
龍驤「ええんかい」
提督「ああ。……ていうか、暴れまわったせいで服も髪もメチャメチャになっちゃったな」
龍驤「ふく? ……あっ!? な、なんやこれ!」
提督「もう忘れたのか? さっき買ったじゃないか」
龍驤「か、買った!?」
提督「そりゃあそうだろ。こんなに似合ってるのに勿体無いじゃないか」
龍驤「ふんっ!」 ペチコーン‼︎
提督「えっ」
龍驤「」 ムニムニ
提督「……急に変顔なんかしてどうした?」
龍驤「……顔の筋肉をマッサージしとるんや」
提督「お、おう」
龍驤「…………服直すから、ちょっち外出とって」
提督「ん、わかった」
ガチャ、バタン
龍驤「…………」
龍驤「…………」 ポフン
龍驤「はぁああぁぁぁああああぁあぁ……」 ジタバタ
龍驤「なんなんや今日は……」
龍驤「ご飯食べたり、お店行ったり……」
龍驤「あっ!? そういえばウチがもともと着とった服は!?」
龍驤「…………」 チラ
龍驤「…………」 ピラピラ
龍驤「…………」
龍驤「そ、そういえば髪、髪も整えんとな! 鏡、鏡……」
龍驤「お、おっと~、こ、こんなところに姿見が~」
龍驤「ってうわっ、ほんまにボッサボサやんか!」
龍驤「いっかい結い直した方が早いな……」 シュル
龍驤「…………」 ジ…
龍驤「…………」 ヒラ
龍驤「…………」 ヒラ
龍驤「……かわいいなぁ、この服」
龍驤「…………」
龍驤「……う、うん。まあ、も、もうちょっとぐらい着とってもええ、かな?」
龍驤「…………へへ」
お待たせしました
取り敢えずここまで
乙
乙です。こんなにカワイイのに皆まな板ネタばかりなんだよなあ。
とりあえずこの言葉を龍驤に贈ろう
「貧乳はステータスだ 希少価値だ」
くっそかわいい
~~
龍驤『もう入ってもええでー』
提督「お、じゃあ入るぞー」
ガチャ
提督「……おお」
龍驤「な、なんや」
提督「いや、やっぱり良いな、その服」
龍驤「そ、そう?」
提督「うん、かわいい」
龍驤「だっ、だからそういうこと言うのやめてって!」 ベシッ
提督「ぐぉっ!! ほ、本当のことなんだから別に良いだろ……」
龍驤「(い、今までそんなこと言ったことないくせにぃ……!)」
龍驤「(…………そうやんな。ウチが可愛いんじゃなくて、服が可愛いから言っとんのやろ)」 シューン…
提督「……ん? どうした、急にそんなシュンとして」
龍驤「…………別に」 プイ
提督「?」
龍驤「あーもーなんでもないっ! ほら、もうこんな時間やんか、はよ帰らんと大鳳やら大淀やらに怒られんで」
提督「ん? 何言ってんだ、まだ帰るわけないだろ」
龍驤「へ?」
提督「まあまあ。ほら、そろそろ行こうか」 グイ
龍驤「あっ、ちょ、ちょっちどこ行くん!?」
~~
「どうぞ、ごゆっくり」
提督「どうも」
龍驤「あわわわわ」
提督「はは、そんなに緊張するな」
龍驤「そ、そんなんムリや……!」
提督「大丈夫だって、普通のレストランと変わらないから」
龍驤「ドレスコードのあるレストランは普通のレストランじゃないやろ……!」
提督「まあまあ。ほら、なんでも好きなものを頼んで良いぞ」
龍驤「……メニューに値段が書いてないんやけど」
提督「金のことなら気にするな。給料はそこそこあるし、今日みたいに出かけることもほとんど無いから貯金はあるんだ」
龍驤「そんなこと言われても……」
龍驤「(うぅ……な、なんでそんなに落ち着いてるんやキミは……)」
龍驤「(こういうトコにもしょっちゅう来とんのかな……)」
龍驤「(誰と…………いや……)」 シュン…
提督「まあ、俺もこういう所に来るのは初めてだから、気持ちはわかるけどな」
龍驤「…………へ?」
提督「ん?」
龍驤「は、初めて?」
提督「ん? うん。まあ料亭とかならお偉いさんに連れて行かれたことはあるけど、こういう所は初めてだ」
龍驤「へ、へぇー」
提督「ふむ……そう考えてみると確かにどれが美味いかなんかもよくわからんな」 スッ
「はい」
提督「この中で一番オススメのメニューは?」
「はい。本日のオススメですと、こちらの―――」
龍驤「(初めて……はじめてなんか……本当に?)」
龍驤「…………」
龍驤「(……キミが何考えてんのか、ウチにはわからん……)」
~食後~
提督「乾杯」
龍驤「か、乾杯」
提督「……ん、いつものような清酒も美味いが、ワインも結構いけるな」
龍驤「……渋い」
提督「はは、そういえば、ワインは初めてだったな」
龍驤「うん。……でも、香りは良いと思う」
提督「そうだな。ん……まあ、慣れれば美味くなるさ」
龍驤「ふぅん……」
提督「ドイツ艦の連中に今度飲ませてもらうと良い。ビールもなかなかクセになるぞ」
龍驤「ビールって苦ぁいヤツやろ? イヤやわ」
提督「お子様だなぁ」
龍驤「うっさい」 プイ
提督「あはは」
龍驤「酔っ払い」
提督「酔ってない」
龍驤「酔っ払いは皆そういうわ。……キミ、お酒弱いんやから程々にしとき」
提督「まだグラス一杯だろ……そりゃあ、お前たち艦娘に比べたら弱いけどさ」
龍驤「…………」
提督「……どうした? さっきから、ちょっと様子が変だぞ」
龍驤「…………」
提督「…………」
龍驤「…………わからん」
提督「なにが」
龍驤「キミが、……キミがなに考えてんのか、ウチにはわからん」
提督「……今日のことか?」
龍驤「」 コクリ
提督「うーん……わからないか?」
龍驤「だって……変やろ、キミ」
提督「変?」
龍驤「急に出かけたり……なんか服とか買ったり……。仕事放り出すとか、普段なら絶対やらんのに……」
提督「…………」
龍驤「そもそも、よく考えたら秘書艦の交代もおかしかったんや。翔鶴の代わりなら瑞鶴の方が適任やし……ウチが大鳳と変わる理由なんか無かったやろ……」
提督「…………」
龍驤「だって……だって……」
龍驤「キミは、大鳳と……その、好き合っとるんやろ……?」
提督「へ?」
龍驤「え?」
提督「俺と……誰が愛し合ってるって?」
龍驤「え、えっ、だ、だから大鳳と……!」
提督「……身に覚えが無いんだけど」
龍驤「えっ……」
つづく
乙
おつ
つづけよ
すまん
今月中には更新する
まってるぞい
まだか?
今日は3月32日なんだ
今日は3月33日ですな
今日は3月(ry
~~
龍驤『…………』
提督「…………」
龍驤『…………』
提督「(……今度は布団に籠城されてしまった)」
提督「龍驤ー、いい加減出てこいよー」 モフ
龍驤『…………』
提督「はぁ……」
龍驤『……ウチはもうあかん……このまま化石になる……』
提督「ちょっとした勘違いじゃないか。そんなに恥ずかしがることないって」
龍驤『ちょっとどころじゃないわ……ウチのこの2日間は一体何やったんや……』
提督「まあ、妄想逞しいとも言えるが……」
~~
龍驤「――――へ?」
提督「いや、大鳳だろ? あいつと俺は別に懇ろなわけじゃないぞ」
龍驤「う、嘘つかんでもええよ……昨日聞いたし……」
提督「昨日?」
龍驤「だ、だから……いつも、その……大鳳のお胸……見とるんやろ……?」
提督「ええっ!? そ、そんな話してたか!?」
龍驤「き、キミが自分で言っとったやん! ウチと大鳳のを比べたらウチの方が小さいって! 大鳳のはいつも見とるから知ってるって!」
提督「えっ……」
龍驤「へ?」
提督「……ぷふっ」
龍驤「!?」
提督「あっははは、ふは、あははははっ!」
龍驤「な、なに笑っとんねん!」 ガタッ
提督「はは、いやすまん、なるほどな」
龍驤「はあ?」
提督「あのときにな、小さいって言ってたのは……」
ギュ
龍驤「ふへ?」
提督「龍驤、お前の手のことだ」
龍驤「…………へ?」
提督「屁じゃない、手」
龍驤「うっさい……………………ってことは……大鳳とは……」
提督「ああ。龍驤が想像していたような、いやらしいことはしてないぞ」ニッコリ
龍驤「!!!」
~~
龍驤『恥ずかしすぎるっ……!!』 プルプル
提督「いや悪かったよ、俺も変なこと言って」
提督「(その後レストランを飛び出し、部屋に追いついたときには、ベッドの上に大きな大福が出来上がっていましたとさ)」
龍驤『キミは悪くない……ウチが……変態ドスケベなウチが悪いんや……』 グスッ
提督「そこまで言ってないだろ……」
龍驤『言ってなくても思っとるんやろどうせー! もうイヤやぁー!』 ギャアギャア
提督「もーいいから出てこいって! そんなこと思ってないって!」 グイグイ
龍驤『嘘やん! そんなん絶対嘘!』 グイー
提督「はぁ……全く……」
龍驤『ウチは化石になるんや……放っておいてや……』
提督「はいはい……」
龍驤『…………』
龍驤『…………』
龍驤『…………』
龍驤『…………?』
シーン…
龍驤『…………』
龍驤『…………化石になったるからなー』
龍驤『…………』
シーン…
龍驤『…………おーい、ホントになるで?』
龍驤『…………』
シーン…
龍驤『…………』
龍驤「」ヒョコ
提督「馬鹿めかかったな!!」 ガバァッ!
龍驤「きゃあっ!?」
提督「おらっ! てこずらせやがって、この、出てこい!」 グイグイ
龍驤「きゃあーー!! きゃー! ぎゃああああああ!!」
提督「デケー声出すんじゃねえっ! 誰か来たらどうすr」
『お客様!? どうされましたお客様!?』 ドンドン
提督「」
龍驤「」
~~
龍驤「キミのせいでめっちゃ怒られたやんか……」
提督「すまん……」
龍驤「キミにウチの気持ちがわかるか……? 初対面のボーイさんに『そういうプレイです!』って言い訳せなあかんウチの気持ちが……」
提督「すまん……」
龍驤「もうええわ……昨日も今日ももうなんかいろいろあり過ぎて疲れたし……」 ポスッ
提督「…………」
龍驤「なんでこんなホテルなんかにおるのかもわからんけど……大鳳とは、そういう仲ではないんやよな……?」
提督「そうだ、大鳳とはなんでもない」
龍驤「そうか……」
提督「ああ……」
龍驤「…………」
提督「……なあ」
龍驤「んー……?」
提督「ちょっと……テレビでも見ないか?」
龍驤「ん? ああ、まあ、ええけど……?」 ムク
提督「何か見たいものあるか?」 pi
龍驤「うーん……ウチもキミもあんまりテレビ見いひんからなあ。何が面白いのかとか、そもそもどんな番組があるのかもわからん」
提督「俺はルームサービス頼んでくるから、なんか適当に選んどいてくれ」 ポイ
龍驤「はーい。……うーん、バラエティ、ドラマ、ニュース、アニメ……やっぱお笑いかな?」 pi、pi、pi
龍驤「うわ、なんか知らん間にアニメめっちゃ増えとるやん……夜中にやっても子どもは寝とるやろ……」
龍驤「…………」pi
龍驤「(ルームサービスか……さっきレストラン飛び出してきたし、やっぱり悪いことしたな)」pi
龍驤「(戻ってきたらちゃんと謝ったらんとな……)」pi
「龍驤」
龍驤「ん? もう注文終わっ――」 クル
ギュ
提督「…………」 ギュー
龍驤「――へ……?」
それは、あまりに唐突なことで。
ただ、彼の体温が自分の顔のすぐ横にあることだけはわかった。
清潔な服の匂いと、そして、少し汗ばんだ彼の匂い。
おそらく、自分をこのホテルまで運ぶ際に流した汗だろう。
そこに思い至って、胸の中心が引き絞られるような感覚に襲われる。
そうしているうちに、自分の頬に感じていた温もりが離れた。
見上げると、彼の顔が見える。
瞬間、漸く、自分が抱きしめられていたのだと気がつく。
「ぁ…………」
何か言おうとして、しかし声にはならなかった。
困惑と、驚愕と、羞恥と、それら以上の喜びが頭の中をぐるぐると掻き乱す。
気持ちが次々と溢れては消え、形にできない。
彼の顔を見つめたまま口をパクパクさせていると、繋がっていた視線が不意に途切れる。
恥ずかしそうに鼻の頭を掻きながら、自身の胸の真ん中あたりを指差して、こう言った。
「それを今日、一番に渡したかったんだ」
回らない頭で、無意識的に胸元に手を伸ばす。
薬指の端に何かが当たる感触と同時に、小さな金属音。
視線を下げると、そこには。
「指……輪……?」
ネックレスに通された、銀色のリングが二つ。
大きなものと、小さなもの。
茫然と眺めていると、彼が目の前に跪く。
そして、その大きな掌で、小さな手を包み込む。
「龍驤、本当はこんなことは口に出すべきじゃないんだけどな」
彼の瞳が、真っ直ぐに心を射抜いて、逸らせない。
「お前が出撃するとき、遠征に行くとき、傷付くとき、俺は、誰よりもお前が心配なんだ」
「龍驤は、大丈夫、なんて言うけれど、お前が海に出ている間、俺はいつでも胸が張り裂けそうだ」
「もしもお前が沈んだら、もしもお前が帰ってこなかったら、もしも、もしも、お前の笑顔が二度と見られないんじゃないかと思うと、死にそうだ」
「港から遠ざかっていく背中を見送りながら、何度、この身と代われたらと願ったか」
その苦しそうな表情に、視界が潤む。
「龍驤、だから、コレをお前に渡す」
「帰ってきてくれ。いつでも、あの笑顔を見せてくれ」
「MVPなんていらないから、お前の笑顔と、この指輪を持って、帰ってきてくれ」
彼の手に、力が篭る。
「お前の練度が最高になったとき、この指輪を、改めてお前に渡すために」
駆逐艦よりもずっと非力な筈のその掌に、誰にも負けない、強い力が篭る。
「龍驤」
嗚呼、どうしてこの人は。
「お前が好きだ」
こんなにも愛しいのだろう。
「この指輪を、受け取ってくれ」
彼の言葉に、想いに――
「はいっ……!」
私も、応えたい。
~~
遅くなってすまん
告白シーンに時間がかかり過ぎた
なんでも島風
エロ書くために立てたのに150超えてもエロ書けない
乙です
御膳立ても重要
エロなくてもええんよ?
砂糖ドッパドパだけでもええんよ?
やっと来たか!
もっと砂糖をよこすんだ!手遅れになっても知らんぞ!(乙)
糖分が足りねえ助けてくれ
もうちょい待って
了解
ちょいなら
まとうじゃないか
はよ
age
まだか
ケータイ紛失して探し回ってた
もうしばらくお待ちを
ほう
なんなら一旦事後って事にて情事の最中は後でにしてもいいんだぜ?ま、あってもなくても良いけどな
もま、ま
はよ
~~
提督「落ち着いたか?」
龍驤「うん……」
提督「急に泣きだすから焦ったぞ」
龍驤「えへへ……嬉し涙やし、堪忍してや」 ニヘ
提督「そ、そうか」 ドキ
龍驤「?」
提督「」 ジー
龍驤「ちょ、ちょっち待って! 今目ぇ赤くなってるから見んといてっ」 グイ
提督「ぅべっ。別に良いじゃないか、嬉し涙なんだろ?」
龍驤「それとこれとは別やん! 目ぇ腫れてんのなんて格好悪くてイヤやわ」
提督「見せたくないと言われると見たくなる人間のサガ~」 グイ
龍驤「ちょちょっ、や、やめてってほんまに! あっ!」 グラ
ポスッ
提督「あ」
ドサ
龍驤「――――」
提督「…………」
龍驤「……お、押し倒されたー……なんちて、はは……」
提督「…………」
龍驤「な、なんか喋ってよ……ちょっち、怖いで」 ドキドキ
提督「龍驤」
龍驤「は、はいっ?」 ビク
提督「愛してる」
龍驤「――――」
熱くて柔らかいものが、唇に触れる。
呼吸が止まる。
心臓が止まる。
時間が止まる。
世界中の何もかもが止まって、意識がその熱に集中する。
名残惜しそうに離れるそれは、彼の唇。
彼の顔が目の前にあって、その真剣な眼差しに射抜かれて、胸の中心が引き絞られる。
この二日間で幾度も感じたそれではなく、温かく、優しい感情。
二度目の口付け。
思わず、身体が強張る。
彼の瞼は閉じられることはなく、こちらの反応を堪能しているようにも見える。
「怖い?」
三度目の口付けを交わして、彼の硬い指先が目尻に触れる。
濡れた感触に、自身の視界が潤んでいることにようやく気付いた。
彼の表情に、少しだけ不安が宿る。
よく見れば、耳が赤い。
「幸せだから」
彼の頬を両手で包みこんで、彼を引き寄せて、今度は自分から。
長く、長く、離さないように。
愛おしさをそのまま伝えるために、優しく、柔らかく、温かく、熱く、強く、唇を押し付けて。
唇から全身に彼の熱が伝わって、心地良い。
苦しくなって、唇を離す。
軽く息切れするのを見て、彼が笑う。
「鼻で息すれば、苦しくないよ」
「……息当たるやん」
嘘、思いつかなかっただけ。
でも、なんだか自身より余裕な彼に負けたくなくて、そっぽを向く。
「んっ!?」
その隙をついて、首筋に熱。
小さな音を立てて、彼の唇が吸い付く。
咄嗟に首筋を隠して、彼を振り向く。
「きゅ、急にそういうことするの禁止っ――あっ……!」
今度は反対側に。
はしたない声が出て、顔が熱くなる。
「っひ……!?」
そのまま、熱が線となって首筋を駆け上がる。
最後にトドメとばかりに、耳朶を喰まれる。
「な、舐めた! 今っ舐めたやろ! う、ウチの首っん!」
黙らせるように、唇を塞がれる。
彼が離れると同時に瞼を開くと、意地悪そうな彼の顔。
にやにやと笑って、明らかにこちらの反応を面白がっている。
睨んでやると、声を漏らして笑い出した。
「意地悪」
「龍驤が可愛いから、つい」
「なんやねん……もう」
楽しそうに笑う彼を見て、まあいいか、と赦してしまう。
これが鈴谷が言っていた、ちょろい、というやつだろうか。
でも、まあいいや。
今、生まれてから一番幸せだから。
「どうしたら許してくれる?」
彼が、優しい声で問いかける。
別にもう許してるけど、せっかくだから何かおねだりしてみようか。
とは言っても、この雰囲気でできるおねだりって、何だ?
…………。
「……ちゅーして」
「ぶはっ!」
「あっ!」
噴き出す彼に、流石にカチンとくる。
ヒトがしおらしくしてれば……!
彼の腕を引き寄せて、勢いをそのままに、体勢を入れ替える。
「押し倒されたー」
「う、うるさいっ! お仕置きやっ!」
先程、彼にされたのと同じことをしてやる。
首筋に吸い付いて、反対側も。
そのまま首を舐めあげて、耳朶を甘噛みしてやる。
これでどうだ、と反応を見るべく彼の顔を覗き込むと、未だににやにやと笑っていた。
「今のがお仕置き?」
引き寄せられて、啄むように唇を喰む。
「ご褒美の間違いじゃないの」
そして、唇の端、頬、目尻、額、鼻の頭、顔中に口付けの雨を降らせてくる。
彼の唇が触れるたびに身体から力が抜けて、最後に耳に口付けをされたとき、遂に彼の上に倒れこむ。
「……ずるい」
「ん?」
「ウチだけドキドキして、余裕無いの、なんかズルいわ……」
彼がまた噴き出して、一緒に抱き起こされる。
彼の胸の辺りに耳を押し当てられて、ようやく気付いた。
「俺も、結構余裕無いかも」
高鳴る鼓動が聞こえる。
ちら、と見上げると、そっぽを向いて鼻の頭を掻く彼の耳が、赤く染まっている。
また胸が引き絞られるような感覚がして、思わず口元がにやけてしまう。
なるほど、面白くて、とか、可笑しくて、じゃなくて。
愛おしくて、笑ってしまうなんてことも、あるんだ。
「……ね」
「ん?」
「好き」
「俺もだ」
そう言って、笑って、唇を合わせた。
~~
龍驤「ただいまぁ~」 フラフラ
鳳翔「あら、おかえりなさい」
龍驤「うへへへへ、鳳翔きいてきいて」
鳳翔「はいはい、今お水出してあげるから」
龍驤「うふ、うへへっ……きゃー!」
鳳翔「もう、うるさいっ。ほら、これ飲みなさい」
龍驤「んくっ……これ見て!」 チャリーン
鳳翔「あら? ……あら、あらあら~、良かったじゃない」
龍驤「プロポーズされたった!」 フンス
鳳翔「おめでとう、龍驤」
龍驤「うん!」
鳳翔「それで、どこまでいったの?」
龍驤「えっとなー、街でなー、お洋服買ってもらってなー、あっ、この服! この服!」
鳳翔「はいはいそれは見ればわかるから」
龍驤「そんで、ホテル行って……あっ! えっちな方じゃないよ! 高級な方!」
鳳翔「はいはい」
龍驤「そこでプロポーズされて~……帰ってきた!」
鳳翔「……うん?」
龍驤「へ?」
鳳翔「……それで?」
龍驤「……今、鳳翔の部屋に居るけど?」
鳳翔「違うわよ。どこまでいったの?」
龍驤「? 今言ったやん?」
鳳翔「…………何もしなかったの?」
龍驤「? ……へっ!?」
鳳翔「したのね? されたのね?」 ズイ
龍驤「な、なんもない! なんもないって!」
鳳翔「嘘おっしゃい。顔が真っ赤よ」
龍驤「うぐっ……」
鳳翔「ん? どうなの?」
龍驤「…………ちゅーした」
鳳翔「…………は?」
龍驤「ふ、二人で一晩、ちゅっちゅしとった/////」 カァアア…
鳳翔「…………」
龍驤「/////」 テレテレ
鳳翔「セックスは?」
龍驤「…………はぁっ!!?」
鳳翔「えっちしてないの!? 」 バンッ!
龍驤「ひぃっ!?」 ビクッ
鳳翔「ダメよ龍驤! 危機感が足りないわよ!」
龍驤「な、なんっ、鳳翔怖い……」
鳳翔「貴女ねえ、この鎮守府にどれだけ女性がいると思ってるの?」
龍驤「159人……」
鳳翔「具体的な数は聞いてないのよ! そんな中で男の人が一人でどれだけ毎日毎時毎分毎秒我慢してるのかってことよ!」
龍驤「が、我慢?」
鳳翔「男の人はね、いつでもえっちしたくてしょうがないのよ」
龍驤「ええっ!?」
鳳翔「龍驤、貴女はね、提督に選ばれたのよ。つまり……」
龍驤「つまり?」
鳳翔「もう提督は、龍驤意外とはえっちできないってことなの!」
龍驤「うへへへへへ」 ニヨニヨ
鳳翔「喜ぶところじゃないっ!」 バンッ!
龍驤「ひっ」
鳳翔「男の人はいつでもえっちがしたい……でもいろんな娘達からのアプローチも躱して我慢してきた……そしてようやく手に入れたお嫁さん……でもそのお嫁さんもさせてくれない……そして近づいてくる魔の手……我慢の限界……」
龍驤「あ……あ……」 プルプル
鳳翔「ああ、昨夜しておかなかったから、龍驤がさせてあげなかったから……哀しくも提督は、他の娘と……」
龍驤「いやぁあああああああ!!」 ガクガク
鳳翔「いい? 次にチャンスがあったら、押し倒して無理やりにでも提督をスッキリさせてあげるのよ?」 ポン
龍驤「あわわ、あわわわわわ……」 コクコク
~~
提督「…………鳳翔、龍驤になんか言ったろ」
鳳翔「磯風ちゃんに調理場を貸してまでお膳立てしてあげたのに、どっかの玉無しが据え膳放り投げて帰ってくるからでしょ」
提督「……スミマセンデシタ」
以上で終わりです。
長らく間が空いてしまって申し訳ない。
エロエロさせる予定だったんですが、あまり時間をかけすぎてもアレだし、するとしたらR板の方にそのうち立てようかなと思います。気が向いたら。
お付き合いいただきお疲れ様でした。
おつおつ
乙
鳳翔さん策士だったのかww
乙
面白かった
おつかれー!
さて、読み直すか
このSSまとめへのコメント
龍驤って膝に乗せてギューってするのにちょうど良さそう。