鄂ェ蟋ォ (20)
私は貴方、貴方は私
いつも隣に貴方が居て、貴方の隣に私が居る
それが日常で、それ以外は異常
だから貴方が私の元から離れるのは我慢なら無くて
他の女の子の元に居るのが悔しくて
私以外に、私の知らない笑顔を貼り付けて、それが貴方の恋だと気が付いて
刺して斬って潰して縫って貼り付けて
皆皆、私の物。貴方の全ては私の物
泣いてる姿は恋しくて、怒る姿は愛らしい
喘いで、もっともっと、貴方の声を私に響かせて
貴方の鼓動体温が、私の糧で、私の内に満たされる
けれどそれは一時の間、私の幸せはもう来ない
貴方の温度が冷たくて、血肉に変わる、貴方の存在
怖くて怖くて、私はようやく気が付くの
私の嫉妬は愛の表現で、狂気の塊
貴方を殺したのは私の嫉妬
貴方の居ない世界に未練は無いの、また来世で会いましょう
ねえ愛しの貴方、私の嫉妬は、貴方にとって何に見えましたか?
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題名【罪姫】
四月。
―――春が来た。下旬の日。いつも通りの登校に、見慣れぬ姿が其処にあった。
??「お早う御座います、曜さん」
―――彼女は確か………
??「はい、同じクラスメイトの識です。何度かこの時間で見かけましたので、折角ですしご一緒させて頂こうと」
―――別に、構わない。
識「はい、ありがとう御座います。それでは早速まいりましょうか」
―――欠伸をして、長い登校通路を一緒に渡る。会話が弾んだ為に、いつの間にか学校に着いてしまった。
識「何だか久しぶりでした、今日の放課後は………あ、委員会の仕事が………いえ、何でもありません」
―――久しぶり、と言う言葉に違和感を覚えたが、まあどうでもいいか。
下校時間
―――一日中寝てたので授業内容が頭に入らなかった。
識「曜さん、寝すぎですよ?」
―――見ていたのか?と告げる。
識「私は曜さんの後ろですからね、嫌でも見えちゃいます」
―――今日は一緒に帰るか?と告げる。
識「あ、いえ、お誘いは嬉しいですけど、今日は委員会の仕事がありまして………」
―――手伝えることがあれば手伝うぞ?と告げる。
識「有難う御座います、でも大丈夫ですよ?これでも力仕事には自信があるんですから」
―――力拳を作る真似をして、ニッコリと笑った。
―――気軽に頑張れ、と応援する。
識「はい、曜さんも車に気をつけてくださいね?」
―――分かった、と肯定する。
―――識と別れた。
識「………まだ、私の事を思い出しませんか……………」
下校中
―――今日は勉学をサボった。
―――今日は運動をあまりしなかった。
―――今日は識と知り合い程度に喋った。
??「お待ちなされ、其処の若いお方」
―――路上で見かける占い屋のお婆さんに声を掛けられた。
??「そなた、今度はその道に入ったか、おお嫌じゃ嫌じゃ、その道は酷く激しい物となるじゃろう、それでもめげずに、命を賭してまでも守りたい物を守るように」
―――何だかよく分からないが、分かりました、と告げた。
??「ワシに出来ることは、貴様の"今"を教えるだけじゃ………心して聞くように」
ステータス
○曜
種族、人間
所属、無し
高感度
○識………★★★★★★☆☆☆☆(旧知の仲?程度)
能力、無し
??「ふむ、ワシから言えることは、このまま識と呼ばれる女子と距離を置くことじゃ」
??「でなければ、お主は死より恐ろしいい道を辿ることとなる」
―――忠告だけ受けとっておく事にする。
??「もしよろしければ、そなたにこれを送りたいのじゃが……」
―――貰える物は貰う主義だ、頂こう。
??「よろしい、これがあれば、またそなたの運命は変わる」
―――一つの封筒を貰った。
??「術式じゃ、封護術とも呼ばれる。その封筒に書かれている言葉を真に受ければ、その力はそなたに宿る」
??「しかし注意すること、その術式は一度使用すればもう二度と新たな術式を覚えることが出来なくなる」
??「いや、覚えられるには覚えられる、が、そなたの肉体は一つしか覚えられない」
??「ともかく、それを覚えたらもう二度と他の術が覚えられぬと思え、よいな?」
―――分かった、と頭を下げる。
??「汝に幸運を祈ろう」
自宅待機。
―――占い屋のばあさんから貰った封筒の中身を空ける。
―――………中にはタトゥーの様なモノが入っている。
―――見れば、甲骨文字だ、何て書いてあるか分からない。
―――ネットで調べれば、どうやらその文字は「火」と言う字らしい。
―――貰い物だ、折角だし使うことにする。
―――適当に……一日で取れなかったら学校の教師に怒られるかもしれないので、見えないところに張るとしよう。
―――二の腕に張ってみた。
―――………何だか頭がクラクラする。それに熱っぽい。
―――食事を取らずに、今日はもう寝よう。
就寝。
夢を見た。
子供の頃、良く見た場所だ。そう、自分が転校する前の出来事だった。
砂場で遊ぶ自分と、その向かいで一緒に山を作る麦わら帽子の少女。
―――いつか、おとなになったら。
そう自分は切り出して、駄菓子屋……だったか分からないが、安物のプラスチックで出来た指輪を少女に渡す。
―――けっこんしようよ
少女に渡して、結婚の重さを知らない餓鬼がそう呟いた。
少女は満面の笑みでその指環を受け取ると、抱きつく。
―――なんねんでも、まつね。
暑い暑い夏の出来事。その数日後に、自分は遠い街に引っ越してしまった。
そして、また此処に戻ってきた。
休憩。文字化け、お前は絶対許さない
鄂ェ蟋ォ乙
鄂ェ蟋ォ鄂ェ蟋ォ
鄂ェ蟋ォ
―――目を覚ませば、周りの物が燃えていた。
―――驚いて消さなければ、と願った瞬間、炎は消えて、辺りは消し炭と煙が残る。
―――一体何が起こったと言うのだ………。
―――一先ず、その消し炭を掃除しよう。
―――掃除している間に登校の時間が来てしまった。
―――パンを食んで、そのまま登校する。
登校
―――少し早めで歩いていると、何時もの場所に識が居た。
識「あ、お早う御座います、少し遅かったからもう一人で行こうと思っていましたよ?」
―――すまない、と謝った。
識「ふふ、大丈夫です、早く行きましょう?」
―――識と一緒に登校した。
昼休み
―――昼休み、する事が無いので購買に行って色々物色してみよう。
識「ん、しょっと」
―――識がダンボール箱を運んでいる。
―――暇だし、手伝う事にする。
識「あ、曜さん、別に私一人でも大丈夫ですよ?」
―――どうせ暇だから、と告げる。
識「でも、悪いですし………」
―――じゃあこれ、何処まで運ぶんだ?と聞く。
識「えっと、三階の生徒会室までですけど………」
―――階段を上って直ぐか、それ位だったら手伝おう。
識「え、じゃあもしこれを一番下まで運ぶといったらどうしたんです?」
―――どちらにせよ暇だから手伝うよ、と告げる。
識「………ふふ、ありがとうございます」
生徒会室
??「あらあら、運んできてくれて有難う御座います」
―――三つ編みの先輩が話しかけてきた、その胸は豊満であった。
識「満先輩、言われていた資料、持って来ました」
満「あらあら、ありがとう、そうだわ、コーヒーでも飲む?」
―――遠慮なく頂きます、と告げる。
―――識も同じで、と言った。
満「ふふふ、ちょっと待っててね?」
―――満先輩と出合った。
放課後
―――下校時間だ。
識「あ、曜さん、御免なさい、今日も一緒に帰れません………」
―――分かった、と告げた。
識「でも明日は委員会が無いので一緒に帰りましょう………あ、そう言えば、明日は何か大事な事があるとか先生が言っていました」
―――それは朝礼から?
識「はい、ですから、遅れないように、と」
―――分かった、と告げた。
識「はい、それでは、さようなら」
―――識と別れた。
今日はここまでです。一応言い忘れていましたがこのssは主人公が喋らない感じです。
ジャンルとして言えばサバイバルホラーになります。次回辺りで生き残りをかけた殺し合いが始まります。
それでは皆様、お疲れ様です。
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