【艦これ】陽炎、こじらせる (67)



艦これ二次創作

・R-18

・二次設定

・キャラ崩壊

・中途半端な史実ネタ

・地の文有り

・日本語が不自由

・書き溜めをゆっくり投稿していくスタイル

・その他モロモロ

前作後日談、前作ヒロイン陽炎がヒロイン(変)です。
一応R-18にしていますが夜戦(意味深)はありません。
陽炎の変態力が上がっていく様子を眺めるSS、
注意事項は結構ありますが、楽しんでもらえれば幸いです。

前作

【艦これ】陽炎の憂鬱 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442628707/)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443703264

糞スレ立てんなゴミクズ

期待

この強烈な臭さよ

はよエタれ



奴らの会話を聞いたのは朝食のために食堂に向かう途中だった。


不知火「陽炎、貴女もしかして寝不足ですか?」


陽炎「ち、違うわよ!」


不知火「正直に言ってください」


廊下の隅で言い合いをしている陽炎と不知火を見つけた。
確かこの後、二人とも遠征だったはずだ。
体調に問題があるなら他の奴に代わってもらうべきだろう。


提督「どういうことだ?」


不知火「司令…」


陽炎「司令!?」


俺の登場に陽炎が驚く、俺が無駄にデカいこととは関係は無いだろう。
こいつの事だ、不調を隠して出撃するつもりだったのだろう。


不知火「先程言った通りです。陽炎の顔色が優れないので、もしかしたらと」


提督「成程、どれ……」


陽炎「え、ちょっと……!?」


顔色を確認しようと顔を下げると陽炎は慌てて両手で顔を隠した。
どうやら意地でも出撃したいらしい。
少し強引だが両手を掴んで確認させてもらう。


提督「んっ……、確かに疲れているようだな、悪いが今日は休んでもらうぞ」


顔色が良くない、言い合ったり驚いたりしていた割にあまり元気そうではないな。
あの事があってしばらくだが、今まで通りというのは難しいのだろう。
ただ、休ませるだけでなく何かしてやった方がいいだろう。

そんな事を考えていると不知火が陽炎の変化に気づいた。


不知火「陽炎……?」


改めて陽炎の顔を見てみると疲れた顔はそのままに真っ赤になっている。


陽炎「あ、あ、あ……」


真っ赤な顔のまま眼を見開いて俺に握られたままの両手を凝視している。



提督「オイ、どうし「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」」


思いっきり俺の手を振りほどくと同時に悲鳴を上げて逃げて行ってしまった。


提督「………ん?」


いきなりの事に事態が飲み込めない。
これでも指揮官だ、奇襲だの強襲だのには難なく対処できる自信がある。
ただ悲鳴を上げて逃げた少女への対処は、全くできそうにない。

などと要らないことを考えている暇にも事態は迫っていたらしく、


神通「提督……?」


いつの間にか後ろには神通が立っていた。
顔には薄い笑みを張り付けてはいるが、その身体から華の二水戦旗艦の名に恥じない威圧感を放っている。


提督「じ、神通………」


神通「少し、お話しできますか?」


どうやら今日は朝食にはありつけないらしい。

俺が個室に連れていかれる間、不知火は黙って陽炎の逃げて行った方を眺めていた。






話は前日までさかのぼる。



小さな個室のベットの上で私はモゾモゾとしていた。


陽炎「………フーーー」


熱い息が自然と口から漏れる。
暗い部屋の中、熱くなった片手をジットリと湿り気を帯びた下着に重ね、そのままゆっくりと指先に力を加え始める。


陽炎「あ、しれ……、んぅ………」


カワイイ小物やファッション、ゲームの話など、ある程度あの娘たちとしてはいた。
しかし、この前までの私は戦闘第一の暮らしをしてきていた。
その為、娯楽に大して興味を持っていなかった。


陽炎「…ん、………ふぁ」


そんな私だったが前の一件以降、新たな娯楽を見つけていた。


陽炎「………んあっ」



最初こそイケないことの様に感じていた。
しかし、声を我慢すればバレないことが分かってからは気にせずするようになっていた。


陽炎「…………ふぅ」


今まで娯楽らしい娯楽をしてこなかった私にはその刺激は新鮮過ぎた。
それに何だか身体が軽くなるような気がし、最近では毎日するようになっていた。


陽炎「さてと………」


今では濡れた下着を替え身だしなみを整えるまでは完全に習慣になっていた。


陽炎「んじゃ、今日も頑張りますか」

今回はわいせつか?
期待

パンツ吹き飛んだ






その日の任務は西洋海域の敵艦隊の無力化だった。
よくある任務であり適度な練度があれば問題なく完了できるものだ。
私は戦艦や空母の護衛を任された。


前の日に不知火が大破してしまい、大事を取って今日の出撃を休まされていた。
その為、この日一緒に護衛を任されたのは、


若葉「久しぶりだな、よろしく頼むぞ」


彼女、若葉だった。
あまり共闘をしたことはないが彼女のことは知っている。
砲撃戦や周囲の警戒などを得意としていたはずだ。
この任務には適任だろう。
それに、


陽炎「よろしくね、期待してるわよ」


若葉はクールな感じでそれでいてとぼけているようにも見える。
彼女を見ていると少し不愛想な妹を思い出してしまう。


陽炎「よし、じゃあいくわよ!」


飛龍「ちょっと!?旗艦は私だって!!」


フフ、悪い気はしないわね。






蒼龍「左舷、敵艦接近!!」


陽炎「任せて!!」


敵主力艦隊と接触した。

私は砲撃で上がる水柱の間を抜け敵艦に接近する。
その後に続き若葉も射程圏内に入ろうと接近する。


陽炎「っ!!避けて!!」


敵戦艦の砲撃に私は素早く射線から外れる。
だが、若葉はそのまま突き進んでいく。


陽炎「若葉!?」


若葉「痛いぞ!!」


轟音と共に砲撃が若葉を掠める。
どうやら掠めたのは副砲の弾だったらしく、大破はしなかったようだ。
しかし流石に戦艦の一撃、艤装が大きく歪んでしまっている。
あれでは若葉自身にもダメージが大きかっただろう。


若葉「だが―――」


距離は詰められた。
そのまま敵艦隊の懐に入り主砲を構え、


軽巡ホ級「………■■■■■■!!?」


若葉の砲撃は敵軽巡の魚雷管に直撃する。


若葉「悪くない」


爆発した魚雷管に敵軽巡は動きを鈍らせ艦隊から離れていく。
捨て身ではない。
主砲と副砲をとっさに確認し、判断した結果だ。
やるわね。


陽炎「負けてられないじゃない」


自然と笑みが浮かぶ。
さて、敵艦隊にもう一泡吹いてもらわないと。






陽炎「はぁーーー疲れたーーー」


結果から言うと本日の任務は無事完了した。

あれから敵艦の装甲を若葉と二人で削り長門さんや飛龍さんたちがキッチリと沈めてくれた。
夜戦に入ることなく敵艦を直接沈めることはできなかったけど。


陽炎「んーーーーーーーー」


帰投後、一通りを済ませて私は部屋まで帰ってきていた。

それにしてもたまには違う娘と出撃するのもいいものね。
今度、司令にお願いしにいこうかしら。
ま、不知火がすねそうだけど。

そんなことを考えニヤニヤしながらベッドに潜る。
そしてまた、今日の出撃を思い出し、


陽炎(それにしても『痛いぞ!だが、悪くない』って………)


あの時は結構様になっていたので何とも思わなかったけど。
言葉だけで見てみるとソッチの気があるみたいに聞こえるわね。


陽炎(アハハ、無い無い)


可笑しな考えに思わず首を振ってしまう。
大体、あんなヌラヌラテカテカした奴らに責められて悦ぶのはどうなのよ。
そこまで考えてある疑問に至った。



じゃあ誰に責められたら悦ぶのか?




陽炎「んっ………」


真っ先に司令が浮かんだ。
司令はとても大きい。
私達の中でも特に大きい武蔵さんより頭一個分ほど飛び抜けていたはずだ。
最近では長良さんたちと身体を鍛え直していたはずだ。


陽炎(あの時も………、)


あの時、私は弱い私から逃げ出した。
司令はそんな私を捕まえた。
壁に押さえつけられても逃げようとする私に、大切なことを教えてくれた。
強く抱きしめてくれた。
だから司令になら―――


陽炎(ああ……、もう…………。)


あまりの恥ずかしさに枕に顔を埋め、足をバタバタとさせてしまう。
確かに毎日散々、その、アレにしてきたのは司令だ。
でも、今のは恥ずかしいうえに、不味い。
これではまるで、


陽炎(私、変態みたいじゃない……。)


陽炎「…っ!んーーー!んーーーーー!」


意識してしまい顔に熱がこもってくるのがわかる。
今度はエビ反りになりひたすら身体をねじり恥ずかしさを紛らわせようとする。


陽炎「フーー、フーーーー」


取り敢えず落ち着いた。


陽炎(大丈夫、私は大丈夫だ。)


仰向けになって天井へと手を伸ばし自分に言い聞かせる。




その時、自分の手首が目に入った。




そういえば、捕まえられたとき手首を握られていた。
痛いほどに。
でも、そこからは司令の気持ちも感じられた。
その感覚は今でも鮮明に思い出すことができる。


陽炎「……………」


自分の手首を目の前に持ってくる。
確か替えの下着はちゃんと用意していたはず。


陽炎「ちょっとだけ、ちょっとだけだから」


声に出しているのにも気づかず手首を凝視する。
脳裏に描くのはちょっと強引な――――




その夜はメチャクチャ捗った。


リストカットじゃなくて良かった






陽炎「やってしまった……」


頭が痛い、瞼が随分重くなっている。
捗りすぎた、まさか一晩中やってしまうなんて、こんなのバレたらなんて言われるか。
同僚は皆、戦場に身を置く者たちだ、仲間の不調にも目ざといだろう。


陽炎「な、なるべく会わないように………」


人の少ないだろう早くに食事を済ませようと部屋を出る。
やっぱり疲れていたのだろう。
いつもなら、そんな事で大丈夫でないことは気づいただろうに。

そして食堂に向かう途中、案の定不知火に見つかってしまう。
この娘は昨日はしっかり休んでいた。
だから朝早くから動き出しているであろう事は想像に難くない事に今更気づく。


不知火「おはようございます陽炎、今日はいつもより早いですね」


陽炎「お、おはよう不知火」


不知火「………?」


焦りからどもってしまう。
直ぐに異変に気づいた不知火は顔をきつくする。


不知火「陽炎、貴女もしかして寝不足ですか?」


陽炎「ち、違うわよ!」


不知火「正直に言ってください」


あちゃあ、こんなに早くばれるなんて。
とっさに否定してしまったが早く認めた方がよさそうね。
この娘あの件以来、少し私に過保護なのよね。
せめて、理由は喋らないようにしないと。


提督「どういうことだ?」


司令の登場は完璧に不意打ちだった。


不知火「司令…」


陽炎「司令!?」


どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!?
疲れた頭ではまともな思考はできずグルグルと堂々巡りになってしまう。



不知火「先程言った通りです、陽炎の顔色が優れないのでもしかしたらと」


提督「成程、どれ……」


陽炎「え、ちょっと……!?」


手で顔を隠したのは反射だ。
司令の顔が近づいてくるのが恥ずかしかったのもあるが、疲れた顔を見られたくなかったのが大きい。
ただ、それは完全に作戦ミスだった。




司令が私の両手の手首を掴んで広げてしまった。




あの時と同じ強い手。
一瞬で夜のことを思い出す。
司令が何か言っているが全く頭に入らない。
司令の熱が鮮明に手首から伝わってくる。


陽炎「あ、あ、あ……」


昨晩の妄想の相手が、


今、目の前で、


昨日使った、


手を!!?


提督「オイ、どうし「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」」


もう駄目だった。
私は司令の手を全力で振り切り叫びながら逃げ出した。






陽炎(あああああああどうしよう!?)


とっさに逃げてしまったが何の解決にもなってない!

私は自室に逃げ込んでいた。
そういえば、あの時も逃げ込んだのはここだった。

そんな事はどうでもいい。
まずは、これからどうするか考えなければいけない。

今日の遠征は、まぁ外されているだろう。
不調だと分かっている以上、司令が私を行かせる訳がない、そういう人だ。
代わりの娘には申し訳ないが。

問題はどう言い訳をするか、よ。
逃げ出してしまった手前、ちょっとやそっとの言い訳じゃ許されないと思う。
正直に話すのは論外として何とか上手い言い訳を考えないと。
早くしないと司令に迷惑をかけてしまう。


陽炎(私に残された時間は何分何秒!?)


トントントン


陽炎「うひぃ!?」


しまった、変な声が出た。
これじゃ居留守が使えないじゃない。


提督「陽炎?」


陽炎「ひゃ、ひゃい!?」


しかも司令が直々に!?


提督「先程はすまなかった」


――――司令に謝らせている、悪いのは自分なのに。


思考がまとまる、私が謝らないと。
直ぐに私はドアを開き司令に直接謝る。


陽炎「そ、そんな事ないわ、悪いのは私よ。司令の行動は間違ってなかった」


司令「いや、お前の疲労に気づかなかった俺のミスだ」


そんな訳ない、私が勝手に一晩中バカな事をしていた所為だもの。
どうしよう、このままでは誤解が深まるばかりだ。

このままならいっそ本当の事を話した方がいいかもしれない。
次の日の出撃も忘れ、司令オカズに一晩中自慰していたと。
私はそんな淫らで情けない女だと。




――――それもいいかも。




提督「お前には、纏まった休みを取らせることにする」


陽炎「は、はい」


今私は何を考えていた?

しまった、今のはよくない。
私は司令の目と鼻の先で何を考えるの、夜中の妄想を何時まで引きずるつもりよ。
落ち着きなさい陽炎、これ以上司令の前で醜態を晒す訳にはいかないわ。


提督「お前には俺も世話になっている、それでだ」


陽炎「それで?」


今日でもうお終い、司令には十分迷惑をかけている。
休暇は貰った、充分休める、それで終わったら今まで以上に頑張ろう。

そんな事を自分に言い聞かせないといけないほどに私は焦っていた。
だから、司令の言葉に完全に不意打ちを食らってしまったのかもしれない。




提督「お前に何か褒美を与えたい、俺にできることなら何でも言って欲しい」




陽炎「――――っ!?」


それは、言うなれば空腹の状態で与えられたパンのようなもので。
普段ならどう味付けするか悩むだろう。


陽炎「………そう」


いつもの私なら自分の装備の改修や艦隊旗艦で悩んでいたはずだ。

しかし、この時の私は


陽炎「それじゃあ―――


欲望のままソレに食らいついた。


閲覧有難う御座いました

今日はこの辺りで投稿は終了します

おぉ…いいところで切られた
乙でち

いいものだ、乙



書き込み有難う御座います

遅くなりました

投稿を再開します








提督「本当にこれでいいか」


陽炎「ええ、お願いするわ」


陽炎の部屋、任務で出て行って今は隣人はいない。
その部屋のベットの上で陽炎は答えた。
先程の制服と違い薄いパジャマを着ている。


提督「………分かった」


横になった陽炎に跨る。
そして、俺は陽炎の少し汗ばんだ服に手を触れ、その手に力を込めた。







神通に説教を受けた後、俺は陽炎に何をしてやるか考えた。
俺自身、人に何かしてやるのは好きだ。
機会があるなら積極的にしてやっていきたい。
ただ、それには一つ問題があった。


陽炎を『人として』扱うか『船として』扱うか。


はっきり言ってその辺りの区切りは個々でバラバラだ。
分かりやすいのは性能を褒めるか、容姿を褒めるかの反応だろう。

足柄のように極端な奴なら楽なのだが、アイツなら装備を優遇してやるだけで狂喜乱舞するはずだ。
逆に那珂のような奴は容姿を褒めてやれば手を振ってはしゃぐ。

陽炎に関しては判断が難しい。
戦闘に対して、アイツは艦艇らしい反応をよく見せる。
だが、姉妹での会話や仲間たちとの交流を好んでいる。
装備の優遇か、はたまた仲間たちと休暇を取らせるか。


悩んだ俺は結局、陽炎本人に希望を聞くことにしたのだが。





提督「肩甲骨辺りからいくぞ」


陽炎「………ん」


提督「大丈夫か?痛みは?」


陽炎「くすぐったいわね、もっと力を入れて大丈夫よ」


提督「そうか」


うつ伏せのままくぐもった声を上げる陽炎に俺は更に力を込めた。


こいつが頼んだのはマッサージだった。
艤装ばかりに目を向けてしまっていたため意表を突かれた気分だった。
本人の疲労だというのに、そこに気づかないとは全く情けない。

心得はある、むしろ得意な方のつもりだ。
筋トレの後に長良や大鳳なんかにも頼まれてやっている。
日頃世話になっている明石の奴にはほぼ毎日しているぐらいだ。
自信はある、後は誠心誠意、取り組むだけだ。

俺は陽炎の注文通り少し強めに力を加えた。


陽炎「ん………、もっと強くて構わないわよ」


提督「バカを言うな」


俺はデカい。
艦娘一デカい武蔵の奴より頭一つ分はデカい。
本部の奴らには軍服と巨体から白熊なんて渾名もつけられている。

そんな俺が力を入れて痛みがないはずがない。
初めての時など明石が涙目で悲鳴を上げていたほどだ。


提督(感覚がマヒしている?先に思い切り解した方がいいか)


陽炎「ちょっと、聞いてる?」


提督「分かった、少しやり方を変えよう」


陽炎「え?何、ふぇ!?」


思えばこいつには世話になっている。
徹底的にこいつの疲れをとってやろう。





言ってしまった、もう後戻りはできないかもしれない。



司令の提案に私が答えたのはマッサージだった。
応えた時、私はどんなにだらしない顔をしていただろうか。

司令は力が強い、本気を出せば制服(装甲)の無い私などぺしゃんこだろう。
その力を全身に加えてもらえる。
これほど自身の欲望を叶え、尚且つ悟られないようにできるアイデアは無いように思えた。

提督に出ていってもらい制服から着替える。
一番薄い、布越しでも人の体温がよく分かるパジャマを取り出す。
そして下着とスパッツも取り出す。
どんなに湿ってもバレないよう素材を選びながら。


提督「本当にこれでいいか」


陽炎「ええ、お願いするわ」


提督「………分かった」


司令を部屋に招き入れた、夜中私が散々自慰をしていた所に。
そういえば、替えたグチャグチャの下着がこの部屋に残っているのを忘れていた。
あぁ司令が跨ってくる、こうなっては逃げることはできない。

考えれば考えるほど興奮が高まってくる。
何とか枕に顔を埋め、声にこもる卑しさを抑えながら返事をする。
私はベッドの上でその瞬間を今か今かと待ち受けていた。


提督「肩甲骨辺りからいくぞ」


陽炎「………ん」


提督「大丈夫か?痛みは?」


陽炎「くすぐったいわね、もっと力を入れて大丈夫よ」


提督「そうか」


司令が私の身体に触れた、それだけで私の身体は悦び歓喜する。
手のひらから伝わる司令の熱に下腹部がどんどん熱くなる。
加わる圧力に痛みを感じる、肉に沈み込むような痛みに身体がトロけそうだ。
だが、


陽炎「ん………、もっと強くて構わないわよ」


提督「バカを言うな」


もっとだ、まだ足りない。
思ったより痛みが少ない、なんというか慣れている感じがする。
確かに気持ちいいが私が求めているのはソレではない。
司令ならもっと力を込められる筈だ、私をもっと押し潰して欲しい、だから―――


陽炎「ちょっと、聞いてる?」


―――モットツヨク!!



提督「分かった、少しやり方を変えよう」



陽炎「え?何、ふぇ!?」



突然、快楽の質が変わった。
情けない声が口から漏れる、ついでに涎も漏れたが気にしている余裕はない。

最初のツボを押していく感じじゃない、全身の筋肉をほぐしていくような感じだ。
ただ、問題はそこではない。


陽炎(キ、キモチイィ………)


先程と違い痛気持ちいいではない。
もっと直接、性的な気持ちが良さだ。
触られているのは別の所なのにどんどん下半身に快楽が溜まっていく。


陽炎(な、なんで、こんな………)


提督「―――フッ!」


陽炎「イッ―――」


全身が痙攣する。


元より昂ってはいたけどこんなに……。

枕を噛んで声を噛み殺す。
マッサージ中だから声が漏れても可笑しくはないかもしれない。
けど、今の私の声は性的過ぎる。

そうして耐えている間にも快楽が襲ってくる。
鎖骨付け根から腰周り、肩甲骨、肩、首、途中から何処を触られているか分からなくなった。
我慢する、先程目の前の快楽に眼が眩んでいた時の事は完全に忘れていた。


提督「次、行くぞ」


司令の声に反応する。
どうやら手は身体から離れているらしい。



休憩させてほしい、そう司令に伝えようとした。
だが、その声は出なかった。
代わりに出たのは気の抜けた返事だった。


陽炎「んぁ………」


提督「じゃあ行くぞ」


再び司令の強い手が私に触れる、またクる。

だが、今度も快楽を押し殺す。

汗はしょうがないだろうがこれ以上の痙攣はマズい。
何とか、何とかして抑えないと。
考える間にも司令の手は動き続けている。

今は上半身だけだけど、もし、下半身まで触られたりしたら。
そんな事になったら私は。


私は。


陽炎(どうなっちゃうの?)


背筋がゾクリとした。

何とか考えないと。
未知の恐怖を感じ、必死で突破法を考える。
快楽でどうにかなってしまいそうだった。


どうしよう。


何とか。



なにか。




なに。





か。









―――ろう


ん、なに………?


―――ろう、陽炎」


司令?


提督「陽炎、おい陽炎」


司令!?


陽炎「ハイ!?」ゴッ


提督「ガッ!?」


陽炎「いっ痛っー!」


何々!?何が起こってるの!?


提督「やっと起きたか、終わったぞ陽炎」


陽炎「へっ………?」


終わった?
どうやら私は意識を飛ばしてしまっていたらしい。
情けない。
戦艦の主砲の直撃を受けたって戦い続けたってのに。
神通さんにでも知られたら物凄く悲しそうな顔をされるだろう。


提督「大分汗を掻いたみたいだからな、そのまま寝て風邪でも引かれたら本末転倒だ」


陽炎「あ、ありがと」


確かに身体の奥こそまだ熱いが、表面が冷えてきてるわね。
その上、全身ベトベト、気持ち悪いし早く着替えたい。


陽炎「えっと………」


提督「どうした?」


陽炎「………先に着替えたいんだけど」


提督「………分かった、なら俺は戻らせてもらう。間違ってもそのまま寝ないようにな」


陽炎「大丈夫よ、流石にこんなベタベタで寝れないって」


提督「そう言って今さっきまでぐっすりしていただろうが」


陽炎「んぐっ、た、確かにそうだけど」


提督「そういうことだ、気を付けろよ」





そう言って司令は出て行った。
寂しいが、今は先にやる事がある。
無意識に伸ばしていた手をゆっくりと下ろす。


司令が遠ざかるのを待って鍵を閉める。
そして少しでも早く自分の状態を確認する為に薄いパジャマを引き下ろす。


陽炎(うわっ、やっぱり)


下が大変な事になっていた。
折角の素材が水に浸したようにグチャグチャで全く役に立っていない。

取り敢えず、脱ぐことにする。
火照った下半身が空気に触れ、湿った肌が少し冷える。

そういえば今何時だろう?
ふと湧いた疑問、そういえば寝てたから時間の感覚が分からない。
そう思い備え付けの時計を確認する。


陽炎(よかった、そんなに経っていないみたい)


昼にはなっていない。
これなら朝の遠征組と鉢合わせすることもないだろう。
急いで風呂に行かないと。



陽炎(ん?そんなに?)



休暇を貰った私と違い司令は仕事があるはず。
何せ一つの鎮守府を預かる司令官だ。
休暇を取るには何か月も前から頼んでおく必要がある。
朝仕事をしなければ、その分を昼にやらなければならないはず、下手をすれば夜に。


陽炎(うわ~~~~、またやっちゃった………)


思わず頭を抱えて悶える。
私は今日一日でどれだけの失敗を重ねるのよ。
折角待ってくれてたのに適当に帰ってもらうとか。
それに頭をぶつけた事を謝ってもない。


陽炎(う~~~、あ~~~~~~~~)


ヌチャ


………まだ穿いてる途中だったわね。


………シャワー。









さっぱりした。

シャワーを浴びた後、空いている内に食事を摂って部屋まで帰ってきた。
これからどうするかというと。


陽炎(やっぱり寝ようかしら)


多少ブラブラしてもいいかもしれない。
でも、演習とかやってたら混ざりたくなるだろうし、艤装の整備に夢中になっても不味い。
休む為の休暇だ、大人しく寝ているのが一番だろう。

そう思いベッドに潜り込んだのだが。


陽炎(………臭うわね)


流石に汗を掻き過ぎたらしく、汗の匂いがキツイ。
寝るのには問題ないけど早めに洗った方がよさそうね。


陽炎(あれ?)


嗅ぎなれた匂いの中に何かが紛れ込んでいる。
それを意識した瞬間、頭が理解する前に全身に熱が籠る。

よく考えればなんてことはない。
力を入れてずっと上で動いていたのはあちら側だ。


陽炎「司令の匂い………」


思わず声に出る。
それに気づき思わず周りを確認してしまう。
勿論ここは私の部屋で他には誰もいない。
そもそも今の時間は他の娘たちは帰ってきてても使い終わった艤装の点検中のはずだ。

つまり誰もいない。
だから、今度こそ。


陽炎(思いっ切り………)


イケる。
口の端が緩む。
溢れ出た涎がこぼれるのが分かる。

司令の汗の香り。
司令の手の感覚。
司令の身体の熱。

充分全部思い出せる。
しいて言うなら写真が欲しいな、青葉さんにまた頼も。

どんな表情がいいかな。
艦隊指揮をしてる時の真面目な顔。
成果を報告する駆逐艦の娘たちに向ける優しい顔。
打ち上げの宴会での楽しそうな笑みも嫌いではない。
護身用の拳銃を撃つときの射殺すような視線が一番かも。

眼を瞑れば思い浮かぶ、どうやら自分の思っていた以上に私はあの人を見ていたみたい。
今はこれで十分、時間もたっぷりある。

もう我慢は出来なかった。
私は手を潜り込ませた。




閲覧有難う御座いました。

今日の投稿はこの辺りで終了します

乙です
待ってる

乙乙
ほんといい感じにこじらせてるな


wktk

乙 実にいい



大変遅くなりました

多数の書き込み感謝です

投稿を再開します








私が目を覚ましたのは日が落ちてからだった。


どうやら私は今度は疲れ果てて寝ていたみたいだ。
溜まったモノがイロイロ発散できたからか、ぐっすりと眠れて完全に疲れは取れたみたい。

軽く体を伸ばして身体の調子を確かめる。
心なしか身体は随分調子がいい。

スッキリしたらお腹が空いてきた。
取り敢えず、ご飯を食べに行こう。
じゃあ、早速着替えて―――


陽炎(無い…わね……)


下着が。
幸い今穿く分はあった、しかしこれでなくなってしまった。
何だろう、いつもなら呆れる所だけど今はホッコリしてしまう。


陽炎(食後に明石さんの所に買いに行こう)


じゃあ行きましょうか。







うっ、食べ過ぎた。
私は明石さんのお店にお腹を擦りながら向かっていた。

私が休んだのは噂になっていたらしい。
皆にご飯をおすそ分けしてもらった上、間宮さんや伊良子さんにサービスまでしてもらってしまった。
確かに今までこんな事なかったし、こんな時間になってやっと姿を見せた訳だけど、皆心配し過ぎよ。

でも、やっぱり温かい。
私があの娘達を大切に想っているのと同じくらい、大切に想われている。
自信が無かった頃なら嬉しさよりも申し訳なさが強かったと思う。

司令の、あの人のお蔭だ。


陽炎「フフッ………」


思わず笑みがこぼれる。
それを自覚しまた嬉しくなる。
私はこんなに司令の事が好きなのだと理解できるもの。


陽炎「フフフ」


不知火「陽炎?」


陽炎「ひゃあ!?」


油断してた、完全に自分の世界に入ってたわね。
ま、まあしょうがないわね、乙女だもの。


不知火「どうしました?可笑しいですよ?」


陽炎「グフゥ」


痛い所を的確に突いてくるわねこの娘。
ま、まあそれはいいか、冷静に冷静に。


陽炎「で、ど、どうしたのよ不知火。私は明石さんの所に行くつもりなんだけど」


不知火「成程、それは好都合です」


好都合?付いて来るのかしら?
姉妹とはいえ流石に下着選びを見られるのは恥ずかしいのよね。
それにこの娘、人の下着とかマジマジと見てくるし。
動きやすいかを参考にしてるだけ、らしいけど。


不知火「雑誌コーナーの奥にあるトイレが分かりますか?」


陽炎「あー、そんなのあったわね」


あの通り辛い所にある汚そうなトイレ。
近くに他のトイレもあって行ったこと無かったから忘れかけてたけど。


陽炎「それがどうしたのよ」


不知火「実はあそこ、本棚の陰に通り道があるんです。
    先には売り場があるのでよければ行ってみてください」


陽炎「へぇ、そんなのが……」


そんなのがあったのね。
何でそんな分かりにくい所に、ちょっと気になるわね。


陽炎「りょ~かい」


不知火「それでは不知火は失礼します」


陽炎「それじゃ」


相変わらず少し堅苦しいわね。
そんな所が好きなんだけど、甘えて欲しくもある。
甘えん坊の不知火なんてのも悪くない。

歩くのを再開しながらそんな事を考える。
それにしても付いてくるでもなく、ただあんな事を伝える為に話しかけてくるなんて一体どうしたのかしら。


陽炎(っと、到着到着)


明石さんの売店に到着した。
ホントは町のヤツの方が安いんだけど出るには申請書類出さないといけないからなぁ。
だから緊急で必要だったりする時は便利なのよねここ。


陽炎(件の道は………これね)


先の方の随分見えにくい所にあるわね、これ本当に売る気があるのかしら。

薄暗くて狭い廊下だ、床に矢印がなければ職員用通路にしか見えないだろう。
奥の売り場の前に暖簾がかかっているため、ここからでは売り場が見えない。
早速暖簾を潜り中に入る。


陽炎(さて、中身は―――





ピンク色だった。




陽炎(――――――!!??)


なんというか、こう、えっと………。
店員はいないみたいで普通のお店の様に商品が並べられている。
ただそれが所謂、卑猥な雑誌や大人のオモチャと言われるものなのだ。
電気マッサージ機なんかもあるが使用方法はアレしか無いだろう、普通の物に見えるのは擬装の為でしょうね。

こういうモノがある事は知っていたし何人かの娘が持っているのは知っていた。
外出は禁止されていないが、個人が持ち帰るものはしっかりと検閲される。
そういうのが恥ずかしそうな娘も持ってたから疑問には思っていたが発信源はここだったのね。


陽炎(わ、うわぁ………)


目に入った棚に置いてある、太くて長いアレを手に取る。
こ、こんなに大きいのかしら男の人のって。
顔に血が上るのが分かるがそれから目を離せられない。


???「陽炎?アンタ珍しいわね」


陽炎「ファッ!?」


背後から声をかけられビクッとなってしまう。


叢雲「ん?どうしたの?」


陽炎「む、叢雲?」


背後に立っていたのは叢雲だった。
こんな場所だというのに非常に堂々としている、むしろいて当たり前といった雰囲気だ。


陽炎「えっと、私ここは知らなくてね。し、不知火が―――」


叢雲「ああ、成程」


皆まで言わずとも大体察してくれたらしい。

しかしこういう場所なのにいつも通り話しかけてくるのはどうなのよ!?
普通、会っても他人のフリとかしないかしら!?


叢雲「ちょっとアンタそれ!」


陽炎「な、なに!?」


私の手にあるアレを見た叢雲がいきなり大きな声を出した。


陽炎(えっ!?何!?何なの!?)





叢雲「駄目じゃない、最初からそんな大きいの使おうとしちゃ」


ファ?


叢雲「最初は小さいのから試さないと。
   初めてなら一緒にローションも買いなさい。
   成るべくゆっくり長い時間をかけてするのよ。
   慣らしていかないとキツイんだから。
   慣れてきたら修復材有で無理矢理ってのもいいんだけどね。
   オススメはこっちね、これなら―――


えっと?


叢雲「―――後、声が大きいなら抑えなきゃだめよ。
   周りの娘の迷惑になるからね。
   口に何か入れるのもありね、きれいな布なんかがいいわ。
   ボールギャグなんかもいいけど、先に布でしといた方がいいのよ。
   あ、でもパンツもいいかも。
   今度試そうかしら―――


………。


叢雲「―――それと後片付けはきちんとしなさい、基本よ?
   切り替えが大事なんだから。
   まぁ、ざっと気を付けることはこれくらいね。
   いいかしら?」


陽炎「アッハイ」


叢雲「そう、ならよかった」


そういうと叢雲はカウンターに向かって行った。
もう何も言うまい。


叢雲「明石さんいる?」


明石「ハイ、いますよ。ご注文のものですね」


叢雲が呼ぶと奥から明石さんが出てきた。
出てきたのだが………、


叢雲「明石さん、まだ勤務時間でしょう?」


明石「いやー、もう作業してたらムラムラ来ちゃいまして」


叢雲「全く、ちゃんと出来てるんですよね?」


二人とも当たり前のように会話している。
実際、見た目には何の問題もない。


ただ、明石さんから


ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ


という音が聞こえていること以外。


明石さんの顔がいつもより赤く見えるのも、
スカートのような袴から光るものが落ちた様に見えたのも気のせいじゃないわね。





陽炎(駄目だわ、いい加減に頭痛くなってきた)


暖簾一つ隔てただけの場所なのにまるで異界に迷い込んでしまったかのような錯覚を覚える。
もしかしたらここは変態の世界なのかもしれない。
早く買うものを買って帰って寝よう。


そう思って帰ろうとした時だった。


明石「どうぞ、これです」




明石さんが取り出したモノが私の視線を鷲掴みにした。




明石さんが取り出してきたのは手だった。
肘から指先まで精巧に作られたもので断面に機械がついている。
ここのものだから用途は大体お察しだが問題はそこではない。

逞しく筋肉のついた腕。
私のものなんか比べるべくもない大きな手のひら。
書類整理が主な仕事などとは思えないほどゴツゴツとした指。

間違いない。


陽炎「司令の手?」


明石「お、分かりますか!」


司令の、手。


明石「あの?陽炎さん?」


叢雲「おーい、陽炎」


本当に私なんかとは比べ物にならないほど大きい。
だが、その指の爪は大きさに反してとても短い。
疑問に思って霞に無理やり理由を聞いた。
実は前まで、艦隊の被害を聞く度、拳を強く握りすぎ食い込んだ爪でいつも出血していたらしい。
見かねた霞や大淀さんが深爪ギリギリまで爪を切るようになったそうだ。


明石「えっと…、どうしましょう?」


叢雲「もう少し見てみない?なんだか面白いし」


他の何を恨むでもなくただ自分を責める。
私達を頼ってくれるが、それさえ自分が至らないせいだと嘆く。
本当に駄目な人だ。

だからちゃんと私達で支えないと。
頼んでくれたら何だってしてあげるのに。
いや、そんなの必要ない。
確認を取ることなく、ただ一方的に嬲ってもらって構わない。


明石「右~~~、左~~~」


叢雲「……ップ、メチャクチャ見てるわね………ククク」


嬲ってぶつけて欲しい。
想いを、不満を、猛りを。
グチャグチャになって動けなくなるまで怒鳴りつけ、痛めつけ、犯して―――




叢雲「そろそろいいんじゃない、なんか涎垂れてきてるし」


明石「そうですね、ホイっと」


―――ハッ!?


陽炎「わ、私は何を!?」


明石「少し隠しただけなんですけど」


叢雲「ホント面白いわねアンタ」


えっとえっと私は………。
そう司令の手!


陽炎「明石さん!どうしたんですかそれ!?」


明石「おお、いい食いつきっぷりですねぇ」


心なしか明石さんがニヤニヤとしているが気にするほどのことじゃない。
今は視界にない手が恋しくて仕方ない。


明石「これはお察しの通り提督の腕を模したものです。
   叢雲さんに先日注文されまして完成させたものです」


叢雲「確かに頼んだけど、私も頼んだ次の日に完成の知らせを聞くとは思わなかったわよ」


陽炎「よくやったわ叢雲」


素晴らしい発想ね。


叢雲「それにしてもよくそんな精巧に作れたわね」


明石「そりゃあもうじっくり観察させて貰いましたから」


叢雲「何よそれ」


明石「ほら、提督の護身用の拳銃あるじゃないですか。
   アレの整備と調整に必要だからって難癖着けて一通り」


陽炎「やるわね工作艦」


明石「ついでに指先をしゃぶらせてもらいました」


陽炎「ずるいわ工作艦」


叢雲「何やってんのよ」


明石「いやー、大淀がやってるのを見た事があって羨ましくてですね。
   その時は紙で指を切ってたんですけど、なかなかそんなヘマしませんですから」





陽炎「で、味は?」


明石「脳が溶けて鼻から出て来ないか心配になりましたね」


叢雲「そんなに?私はどうせなら足の指がいいわね、出来れば仕事終わりのヤツ」


陽炎「私はして欲しいわね、歯を立てて貰えるなら最高ね、って………」


ちょっと待って、私は何を言っているのよ。
そうじゃなくて―――





陽炎「それ、その一つだけなんですか!?」


そこが重要よ!


明石「勿論、複数製造しましたよ」


叢雲「当たり前ね」


明石「需要が高いのは予想済みでしたから。
   何より私も保存用、使用用、改造用、鑑賞用は欲しいですし」


陽炎「明石さん!!」


明石「ああ、皆まで言わないでください。
   本当は叢雲さん以外への販売は明日からの予定でしたが、見られたからには仕方ないですね」


陽炎「ありがとうございます!!」


明石「なんなら他の商品も見ていきますか?
   ここは初めてでしょう?
   実はこれまでもイロイロ作ってまして」


叢雲「なんなら私も付き合うわよ。
   一通り使ったしオススメもあるわよ」


陽炎「お願いするわ!」


この後私は明石さんと叢雲と倉庫を回った。
実に有意義な会話を楽しむことが出来たうえ、素晴らしい物も手に入った。
何か大切な事を忘れてしまった気がしたが何の問題も無いだろう。





閲覧有難う御座いました

今日はこの辺りで投稿は終了します

書き溜めの残りはあと少しですが何か思いついたら書き足しでまた遅くなるかもしれません


相変わらず素晴らしい出来だ


こいつらwwww

なんてことだ、鎮守府はハードオナニスト育成機関だったのか


不知火も知っているということは……

パンツェ…



随分遅くなりました、ゆっくりし過ぎました(汗)

書き込みいつも感謝です

投稿を開始します









陽炎「ん?アレ」


中身の見えない買い物袋に溢れない程度に大量の品物を入れて帰っていた時だった。


不知火「陽炎………」


帰り道の途中、来た時と同じ場所で不知火と出会った。


陽炎「駄目じゃない、こんな遅くまで起きてちゃ」


オ○ニーの時以外はずっと寝ていた私と違って、不知火は今日もしっかり遠征があった。
私の言えた義理ではないけど、夜戦演習でもないのに睡眠をとらないでいるのは不味いだろう。


不知火「随分、遅くなりましたね」


陽炎「えっと、もしかして待ってた」


不知火「ええ、まぁ」


それは悪いことをしたかも。

しかし、不知火だがどうにも落ち着きが無い。
一体どうしたのだろう?


陽炎「それで、どうしたの?」


不知火「どっ………!?」


何気なく聞いたつもりだったが何故か狼狽える不知火。
言葉に詰まり、少し固まっていたが表情を改めると口を開いた。


不知火「買い物は大丈夫でしたか?」


陽炎「ええ、勿論」


最初から行くつもりだったから忘れ物もなかった。
今まであまり散財してこなかったので、資金も潤沢だし。


不知火「それで私の言った「そうそこよ!」ヌイッ!?」





不知火の言葉に今までの事を思い出し気分が跳ね上がる。
カワイイ悲鳴が上がった気がしたが私はそんなこと気にせずに捲し立てる。


陽炎「いやー、あそこはホント素晴らしい所ね不知火!」


不知火「す、すばら………」


陽炎「私も初めてだったけど明石さんや叢雲が親切に教えてくれてね」


不知火「……………」


陽炎「一通り見繕ってもらちゃったりホントお世話になったわ」


不知火「ひ、ひととおり………」


陽炎「勿論、教えてくれた不知火にも感謝してるわよ」


不知火「は、はい………」


ハイテンションで近寄る私に終始困惑した態度の不知火。
当の私は興奮で不知火の様子何て見てはいないが。


陽炎「あっと」ガチャン


不知火「てじょ………!?」


勢いが良すぎて買い物袋から手錠が落ちてしまった。


不知火「陽炎、それは………?」


武骨な作りで明らかに頑強そうなそれに、随分硬い表情の不知火。
ああ、これは説明しないといけないわね。


陽炎「大丈夫大丈夫、心配しないで不知火」


不知火「陽炎………」





私の答えに表情を和らげる不知火だが―――


陽炎「タイマー式だから一人でも問題ないし、緊急時にはリモコンで解除できるわ」


私の言葉に再び表情が固まる。

やっぱり、有事の際にもきちんと動けないと駄目だもの。
跡も手袋で隠れるから気にしなくてもいいし。


陽炎「それで話はそれだけ?」


不知火「………ハイ」


何か含んだような答えだったが、それに私は気づかなかった。


陽炎「それじゃあ、おやすみー」


不知火「………おやすみなさい」


帰った何から使おうかワクワクしていた私は結局、不知火の変化には気づかなかった。


不知火「………縄は、あったでしょうか」


気づかなかった。











時間は少しだけ遡る。


陽炎「それじゃあお休み」


叢雲「お休み陽炎、私はあと少し用があるから」


明石「ありがとうございました」


会計を済ませ、ホクホク顔で帰っていく陽炎の背を明石さんと共に見送る。
その背中が見えなくなりもう会話が聞こえない距離まで離れただろう所で明石さんが話を切り出した。


明石「いやー、何もなくてよかったです」


叢雲「ええ、そうね」


先程まで笑みを浮かべていた明石さんは一転して真剣な表情をしていた。
その瞳は陽炎が去った通路を見つめている。


叢雲「お疲れ様明石さん」


明石「いえいえ、こちらこそ。協力ありがとうございました」


本当に何も無くてよかった。

何せこの事はアイツ(司令官)に報告する訳にはいかないのだから。


明石「あの口ぶりからもしやと思いましたが、これで一安心です」


叢雲「被虐的なんてのは少し不味いからね」


人に大なり小なり特殊な性癖があるのは仕方のないことだ。
それ自体には何の問題も無い。




                
ただ、それは一般的な場合であって私達(艦娘)の場合それは違ってくる。



私達は常に戦場に身を置いている。
その上過去の大戦の心の傷を引きずっている者も多い。
故に、正常な思考から外れてしまうことはある意味自然なものなのだ。

自身の気づかない内にそうなってしまうことも多い。
だから他の人が気づいてあげなくちゃいけないのだ。

そしてそれに尽力しているのがアイツだ。
成るべく多くの艦娘を気にかけ、近くから遠くから観察し、変化がないか常に気を付けてくれている。

だが、こと性癖に関してはアイツに頼る訳にはいかない。
当たり前だ、アイツは異性だ。
意識してアイツに隠そうとしているものを見つけるのは難しい。
それに知られるのもショックだろう、最悪悪化しかねない。
そうなれば私達だけではない、本来安全なアイツにまで危険が及ぶかもしれないのだ。

その点、陽炎はよかった。


叢雲「ホント唯の変態だったわね」


明石「そうですねー」


グッズを紹介しながらあの娘の趣向を聞いた限り大丈夫だそうだ。
過去の記憶や戦闘のそれと関係がない。
多少暴走気味ではあるが艦隊行動に危険な事はないだろう。


叢雲「それじゃお疲れ様、明石さん」


明石「ええ、叢雲さんもありがとうございました」


本来この事は明石さんの管轄で私は知らない立場だった。
私の場合、最初に問題がある状態だった。
それで明石さんに事情を一通り話されカウンセリングを受けたりもした。
問題の無い状態になってからは仕事の多い明石さんのサポートをしているのだ。


叢雲「お休みなさい」


明石「ええ、良い夜を」


私に出来る事なら何だってする。
それで仲間とアイツを守れるのなら。












叢雲さんが去った後お店を閉めた私は自室へと向かっていた。


明石「フフフ―フフーン♪」


今日も一日の仕事が終わった。
工作艦である私は戦闘能力が低く輸送任務にも向いていない為、鎮守府内での仕事が多い。
装備の開発や改修、修理、廃棄、管理だけではない。
艦娘達の体調や精神状態の管理や装備以外の道具や商品の売買と管理を任されている。

他の皆には仕事の多さに疲労なんかを心配される事も多々あるがそんな事は無い。
私は工作艦なのだ、楽しさがあってもこの手の事が苦になるなんて有り得ない。
艦娘故に疲労自体そんなに溜まるほどでもない。
実際に戦闘を行っている皆の方が大変だろう。

だが、そう思いながらもそのことについてハッキリ否定したことはない。
何故なら―――


提督「今日も遅いな明石、いつも苦労を掛ける」



提督が構ってくれるから。



私の部屋の前にはいつものように提督が立っていた。


明石「今日は少し話し込んでしまいましてですね」


提督「またそれか、あまり無理はするなよ」


明石「了解です、着替えますんで少し待っていてくださいね」


そう言って提督に部屋の前で待ってもらい私は部屋に入り着替えを行う。
制服(装甲)を脱ぎ、薄めの服を取り出す。
こんな事をするようになったのは何時からだろう。


明石「それじゃあどうぞ」


提督「失礼する」


提督に部屋な中に入ってもらう。
夜も深まってきた頃、男女が部屋に待ち合わせをする。
シチュエーションだけでもなかなかキますね。





明石「横になりますね」


提督「早速始めようか」


ベッドにうつ伏せになった私の上に提督が跨る。
このまま仰向けになれば提督の巨体を最高のアングルから眺める事ができるだろう。
まあ、そこは今はいい。


提督「こうでいいか」


明石「あぁ、もっと柔らかく背骨に沿って」


提督にマッサージをしてもらうようになった切っ掛けは大したことは無い。
皆に負けない位頑張りたい、そう思って提督に多くの仕事を任してもらった。
鎮守府立ち上げ当初からずっとだ。
最初は装備も少なかったし、充実してからは手伝ってくれる娘も増えた。
自分の艤装は自分で整備する娘が多いし、中には暇があれば手入れをしている娘もいる。

そんな状態ではあったが提督は任せきりにしていた事を気に病んでいたみたいで。
ある日、作業終わりの私にふとマッサージを提案してきた。
あの時はとっても嬉しかったのを覚えている。

しかし、当初の提督は酷いものだった。
力加減というものが下手すぎる。
私の静止があと少し遅ければ私の背中は見事に陥没していただろう。

マッサージを感覚でやろうとしていたらしく大変申し訳なさそうにしていた。
そこで私が教えることにしたのだ。
艦娘の体調管理なんかもしている、マッサージのやり方なら教えるぐらい問題ないと思っていた。


だが私は大変な事に気づいてしまった。


明石「あっ、く、首の根本は少し触れるぐらいで」


提督「分かった」


提督の返事は簡潔だ。
私の指示通りに動くことにマッサージに集中しているからだ。
最初失敗してしまったのをまだ気にしているのだろう。

だから私の反応に気づかない。
もういつもの事だから当たり前の様に思っているのかも。


明石「ふぁぁぁぁ………」


私の全身を快楽が駆け巡る。
下半身に熱が溜まっているのが分かる。
それは普通のマッサージによる快感ではない。
官能ともいうべき性的な快楽だ。
ある時から提督にはそういうマッサージを教えていた。





これに気づいたのは偶々だ。
ある日提督に触られたとき、何故か変な声を上げてしまった。
私は恥ずかしくて顔を真っ赤にして、変に思われてないか心配になって提督の方に振り向いた。
だけど、提督は顔をしかめてどうしたのか聞いてくるだけだった。
演技ではない、私が大丈夫かを心から心配しているようだった。
その時は、ただ安心するだけだった。


明石「イ、イイ、キモチイイ、です」


提督「そうか」


あれは大淀が提督の指を咥えているのを見てからだろう。
私が見たのは偶然だった。

執務室に私が入ったのに気付いた二人は顔を赤くし照れていた。

その時の提督の顔が忘れられなくて。



―――そんな顔をさせた大淀が羨ましくて。



明石「ん、ぅんん―――」


最初は罪悪感があった。
でも、そんなモノ簡単に快楽に流された。
今では快楽を貪るためのスパイスになってしまった。

問題は提督が他の娘にマッサージをしてしまうことだ。
ちゃんと言っておかないと。
でも、なんて言おう。


提督「こうか?」


明石「アッ―――」


身体が痙攣する。
下半身の熱さが解放される。


明石「ハァ、ハァ………」


提督「明石」


明石「お疲れ、様です、今日も、ありがとう、ございました」





提督、また上手くなったなぁ。
もうあんまり説明することがない。
黙っていても簡単に達せられるようになった。

もう私は快楽を身に受けているだけでもよくなってきた。
そう考えるとまた身体が昂ってくる。

が、もう寝てもらわないと。


提督「それでは俺は帰るぞ、汗は流せよ」


明石「ハイ、お疲れ様でした」


提督「お前もだ、明日もよろしく頼むぞ」


提督が部屋から出ていく。
呼び止めたい気持ちを抑えシャワー室に向かう。

これ以上は駄目だ。
私と夜、部屋で会うようになって提督が夜遅くまで作業することが減った。
だからこそコレを続けることができるのだ。

それに―――


明石「さーて、どうしようかな」


シャワー室に入りながら荷物の中からアレを取り出す。


明石「うへへぇ」


鏡に口の端が緩んだだらしのない女が映るが全く気にならない。
もう下は完全に出来上がっている。

何か大切な事を忘れてしまった気がしたが何の問題も無いだろう。





一先ずこれで終了です

閲覧有難う御座いました

書き溜めはもうありません

何か思いついたら書き足すか、依頼出してまた立てるかします





【登場人物紹介】


提督:生真面目。デカい。マッサージ被害者は多い。

陽炎:今作ヒロイン、恋する乙女(変)

不知火:ピンクは淫乱。

神通さん:最近は心配性で、教え子たちのために演習の質が三倍になっている。

若葉:マゾではない。ワーカーホリック気味で提督から何度も注意を受けている。マゾではない。

二航戦:はみ出てない。

長門:最近は任務に大忙し。

長良:被害者その1、最近司令官を見る目がヤバいと姉妹で話題に。

大鳳:被害者その2、着任早々に目覚める事となった。

叢雲:昔まとめで見かけたオ○ニーマスターMURAKUMO。

淫ピ:明石。


乙乙
もうちょい続いてくれると嬉しい

面白かった乙
つまり不知火:淫ピ:明石で長良と大鳳は不知火の被害者だった・・・?


拗らせた陽炎もっと見たいな

続きはよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月07日 (水) 10:54:47   ID: Se1L3mQ8

陽炎提督としては狂喜乱舞な状況ですなぁww

2 :  SS好きの774さん   2015年10月07日 (水) 23:34:43   ID: nt7lROOH

もっとこじらせるべきです
今後に激しく期待です、待ってます!

3 :  SS好きの774さん   2015年10月11日 (日) 00:53:24   ID: 0NyH7GCv

なんだこれ...最高だなw

4 :  SS好きの774さん   2015年10月17日 (土) 01:06:56   ID: TGqbKmxY

全く、駆逐艦は最高だな!

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