提督「掛け軸? ブイン基地の?」 (26)
艦これのSSです。
キャラの崩壊があります。
よろしくお願いします。
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ブイン基地 執務室
提督「え、何? 俺が書くの?」
広報「はい。御願い致します」
提督「えー、いいのー? 俺、筆で字を書くのへったくそなんだけど……」
広報「いえ、そんな……ただ、力強く[最前線ブイン]と書いて頂ければ」
提督「まぁ、いいけど……笑わないでよ」
広報「笑うなんて、とんでもない」
提督「んじゃあ…………はいっと!」
広報「ありがとうございます! では、確認させていただきますね」
[SEX]
広報「あの……えっと……ははっ…………提督?」
提督「ごめんごめん、冗談! 冗談だよぉ! ちょっと試し書きしただけだよぉ!」
広報「あ、ああ! あーはっはっは! 提督さん! もーびっくりしましたよー!」
提督「申し訳ないね。じゃあ…………これで、完成っと!」
[#仝*⊿イソ]
広報「え、あ、え?」
提督「んー……一生懸命書いたんだけど、やっぱり駄目みたいだねぇ」
広報「あ、あの……すみません」
提督「いや、こちらの方こそ申し訳ないね。筆はどうも、苦手で」
広報「そう……ですか。あの、よろしければ、だれか代理の方とか……」
提督「ペンじゃ駄目?」
広報「できれば、筆で力強く」
提督「そっかー、じゃあ今日の秘書艦でもいいかな?」
広報「ええ、お願いいたします」
提督「じゃあ、もっちー。お願い」
望月「え、いいの? あたしが書いても?」
提督「いいよいいよ。力強く、書いちゃって!」
望月「それじゃあ…………そぉぉぉっいッ! できた!」
広報「ありがとうございます! では……」
[SEX]
広報「これは……」
望月「ごめんごめん、試し書きだよ。次は本気出すから」
広報「お、おねがいします……」
望月「そいそーい! はい、できた」
[セックス]
広報「またセックス! カタカナにしただけ!!」
望月「ごめん、司令官。あたし、こうゆう真面目なのダメなんだよねー」
提督「そっかー」
広報「あの、他に誰か――」
大淀「もう、二人とも! 広報さんを困らせないでください!」
提督「わざとやってるわけじゃないよ」
望月「そうだよ」
大淀「もう……筆を貸してください。私が、書きますから」
広報「お願いします」
大淀「ん……しょっと。できましたよ」
[性行為]
広報「セックスが漢字になっただけじゃないですか! これまでで一番生々しいよ!!」
大淀「力強さは、漢字が一番かと」
広報「力強さがどうとかの問題じゃないんですよ!」
大淀「じゃあ……これで、どうです!?」
[前立腺ブイン]
広報「あ、これなら……って! 前立腺! なんで!?」
大淀「あら、やだ。うっかり」
広報「なんなんだよ! 欲求不満なの!?」
大淀「な、何ですか! 女性に向かって! セクハラでぶっ飛ばしますよ!!」
広報「いや、言い出したのあんたらだろう!」
日向「どうした。何を騒いでいるんだ?」
提督「お、日向。いいところに来たな。ちょっと掛け軸書いてくんない?」
日向「掛け軸? なんだ、瑞雲でも描けばいいのか?」
広報「いえ、[最前線ブイン]と書いていただきたいのですが」
日向「そうか、わかった。…………よし、完成だ」
[SEX]
広報「やっぱりな! そう来ると思ってたよ!」
日向「なに、これはただのおふざけさ。本命はこっちだ」
[ 瑞 雲 ]
日向「な?」
広報「本命ってそっちかよ! お前の本命なんかどうでもいいよ!」
日向「なんだと……君は、特別な瑞雲が欲しくはないのか?」
広報「いらないよ!」
日向「ちッ……地獄に堕ちろ、クソ虫が……」
広報「何で罵倒されなきゃならないんだよ!」
瑞穂「あの、失礼します。提督、私に何か御用でしょうか?」
望月「瑞穂ちゃん?」
提督「さっきメールで呼んだのさ。早速なんだけどさ、掛け軸書いてくんね?」
瑞穂「掛け軸? えーっと、なんて書けばよいのでしょうか?」
広報「あの、[最前線ブイン]と、力強く書いていただきたいんですが」
瑞穂「私で、よろしいのですか?」
提督「いいよー。お願い」
瑞穂「では……」
広報(よかった、この娘は大丈夫そうな雰囲気があるぞ)
瑞穂「できました」
[SEX]
広報「ファッ!?」
瑞穂「あの、どうかなされ……あ、あら…やだ……! すみません、書き間違えました!」
広報「で、ですよね……」
瑞穂「…………で、できました」
広報「確認させていただ――」
[SOX]
広報「ちょっと伏字にしただけじゃねーかッ!」
瑞穂「違います。真ん中のは丸じゃなくてO(オー)です!」
広報「だからなんだよ! SOXってなんだよ!」
提督「説明しよう! SOXとは圧政からの解放を目指し、下ネタに市民権を与えるべく、
公序良俗の破壊を目的とする、下ネタテロ組織のことであるッ!」
広報「ちょっ、何を言い出してんのこの人!?」
瑞穂「すみません。どうやら瑞穂では、この役目を果たすことはできません……」
望月「いいよいいよ、気にしないで。元気出しなよ」
瑞穂「はい……失礼します」
広報「あ、ちょっと待ってー! 君なら大丈夫そうな気がするんだー!」
伊勢「うわッびっくりした! 誰これ? まぁいいや。
提督ー! ここに日向来なかったぁ?」
提督「さっきまで、ここにいたよ」
伊勢「もー! 日向ったら、工廠で待っててって言ったのにぃー……何してんの?」
提督「掛け軸をね、書いてるの。伊勢も書く?」
伊勢「いいの? やった、書く書く!」
[SEX]
広報「ちくしょー! なんだよ、ここの連中は全員中学生かなんかなの!?」
伊勢「そんじゃあねー」
広報「あいつ、[SEX]だけ書いて行っちゃったよ!」
隼鷹「うぃーっす提督ぅー! もう、お酒飲んでもいい?」
提督「夕方まで、我慢しろよ」
隼鷹「なんだよー、意地悪だなー。……お、何してんの?」
望月「掛け軸を書いてんだよ。はい、何か好きなの書きなよ」
広報「あの、[最前線ブイン]って書いてほしいんですけど」
隼鷹「あいよ」
[Sex On The Beach]
広報「またっ……!」
隼鷹「お、なんだよなんだよ! いやらしいこと考えてんのか? これ、カクテルの名前だぜぇ」
広報「どっちにしろ、これじゃ駄目なんです!」
隼鷹「あっそ」
広報「あの、もう、提督? 誰か、真面目に書いてくれる人はいないんですか?」
提督「そうだな……あ、そうだ! それなら、私に良い考えがある!」
広報「そ、それは、どんな!?」
提督「基地内の全員に紙と筆渡して、一番いいやつを採用してもらおう」
望月「ああ、それなら一人ぐらいはちゃんとしたのができるかも」
広報「だ、大丈夫でしょうか?」
提督「大丈夫じゃないの。大淀さん、みんなをここに呼んで。紙と筆を渡すから」
大淀「了解しました!」
掛け軸作成任務が発動された!
提督は、掛け軸のことを基地内にいる艦娘と妖精さんに丸投げしたのである。
そして、何もすることの無くなった提督と広報さんは、とりあえず食堂で暇をつぶすことにしたのであった。
それから2時間後
ブイン基地 執務室
提督「さて、お昼の海外ドラマも終わったわけだし、掛け軸チェック始めるか」
望月「うわぁ、結構集まってるよ」
大淀「この中に、いい掛け軸があるといいですね」
広報「はい、そうですね……」
広報(あんまり、期待できないなぁ)
提督「そうだな……じゃあ、まずは川内たちの掛け軸を見てみるかな」
[ 夜 戦 ] 川内
[ 訓 練 ] 神通
[ ラ イ ブ ] 那珂ちゃん
提督「まあ、なんだかんだで予想通りだったな」
広報「普通に、自分の好きなこと書かれてる……」
望月「じゃあ、これは? 北上さんと大井さん」
[阿武隅] 北上
[北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん北上さん私と北上さん北上さん] 大井
広報「なんなですこれ……大井さんの怖いんですけど」
提督「北上のやつ、阿武隈の隈の字間違えてるな。わざとか?」
大淀「あ、これなんてどうです? 如月ちゃんのこれ」
[アニメでの私の扱い、雑じゃありませんか?] 如月
広報「……」
提督「おい、なんか言ってやれよ」
望月「そうだぞー。何であんな沈め方した。何でだー?」
広報「そ、そんなこと聞かれましても……」
大淀「あら、これ、祥鳳さんの掛け軸ですね」
[アニメでの私の扱い、雑じゃありませんか?] 祥鳳
広報「……」
提督「おい、なんか言えよ」
望月「何で、あんな謎ポーズで燃やした。何でだー?」
広報「本当に、何も言えることがないんですよ……」
大淀「あら、この娘も書いてくれたのね」
[アニメに出れると思ってました] 天龍
[アニメに出れると思ってました] 木曾
提督「ほら、なんか言えってんだよ」
望月「眼帯シスターズが嘆いてるぞ」
広報「何も、言えませんよ……」
大淀「こんなのも、ありますね」
[司令官 私を夢で見ないでください お願いします] 吹雪
提督「ほらー! 今年の4月ぐらいから、あんまり目を合わせてくれないと思ったら!」
望月「アニメのせいだぞ。アニメのー!」
広報「もうやめて」
大淀「これは……誰のでしょう?」
[いやぁ 6話は神回でしたね] ビックセブン
広報「も、もう! アニメから離れてください!」
提督「はいはい。じゃあ次は……これとかは?」
[ちくまー! ちくまー!] 利根
[どうしたの 姉さん?] 筑摩
[背中が痒くてたまらんのじゃ~ 掻いてくれんかの~] 利根
[もう 姉さんったら えい!] 筑摩
[ぢぐまー! せ、背中の皮膚がー!] 利根
広報「何してんだよこれ!」
提督「微笑ましくね?」
望月「姉妹の仲の良さが出てるよなー」
広報「いや、最後これ! 背中の皮膚、ばっさりいかれてるよ!」
大淀「空母のみなさんのもありますね」
[ 多 聞 丸 ] 飛龍
[ 九 九 式 艦 爆 ] 蒼龍
提督「あ、なんかこれよくね?」
望月「掛け軸感があるよなー」
広報「いや、まあそうなんですけど、今回はブイン基地の掛け軸を……」
大淀「もう、文句ばっかりですね。ぶっ飛ばしますよ」
広報「え!?」
提督「じゃあ、これは?」
[ 瑞 雲 ] 日向
[第一航空戦隊] 加賀
[第五航空戦隊] 瑞鶴
提督「どう?」
広報「どうって言われましても。それに、また瑞雲」
望月「ん? まだあるみたい」
[五航戦が 掛け軸なんて 生意気ね] 加賀
[は? それ どういう意味!?] 瑞鶴
[言った通りの意味よ あなたに掛け軸なんてまだ早いわ チラシの裏にでも書いてなさい] 加賀
[何ですってぇ!] 瑞鶴
[私の瑞雲を知らないか?] 日向
[お腹が すきましたねぇ] 赤城
[まぁまぁ 二人とも落ち着いて] 翔鶴
[そうね 今は 掛け軸に集中するべきね] 加賀
[掛け軸なんか 今はどうでもいいずい]
[もぉ 瑞鶴 そんなに怒らないの それと ずいって何? どうかしたの?] 翔鶴
[ずいって 馬鹿なの そうなのね 馬鹿なのね 馬鹿] 加賀
[ちょっ、まっ! 今のは私じゃない!] 瑞鶴
[すまない 今のずいは 私だ 本当にすまない 瑞鳳] 日向
[あの! 謝るなら 私!] 瑞鶴
[みなさん落ち着いてください ほら 卵焼きありますよ] 瑞鳳
[いただきます] 赤城
[あの 一人で全部 食べないでくれます] 瑞鳳
[おかしい 私の瑞雲が 見当たらない] 日向
広報「もう! 普通に会話をしろよぉぉぉ!! 何で、掛け軸で会話してんだよぉぉぉ!!!」
提督「日向の瑞雲はどこに行ってしまったんだろうな」
広報「いや、今はそんなことどうでもいいから! 重要なことじゃない!」
望月「そういうこと言うと、嫌われるぞー」
長門「遅れてすまない。まだ、掛け軸は受け付けているか?」
提督「お、長門。まだ、受け付けてるよ」
長門「よかった、ならこれを」
大淀「あら、これ。書いてありますよ。[最前線ブイン]って」
広報「本当ですか!?」
提督「あ、本当だ。よかったね、広報さん」
広報「はい! あの、見せてください!」
提督「はいよ」
[最前線ブインGX]
広報「なんか余計なのがついてる!」
長門「ブインだけでは、物足りない気がしてな……かっこいいだろ?」
広報「いや、まぁかっこいいかもしれませんけど……」
長門「じゃあ、これは?」
[ここは 最前線ブイン基地 なのん] 長門
広報「なのんってなんなのん!?」
長門「これじゃ、駄目なのん?」
広報「駄目に決まってるでしょうが!」
長門「そうなのか……残念だ。では、これはどうだ?」
[最前線ブイン の窓 割れてね?] 長門
広報「割れてない! 掛け軸で、遊んでるんじゃありません!」
長門「なん……だと……!?」
提督「残念だったな、まぁあんまり落ち込むなよ」
長門「うむ……とりあえず、部屋に戻る……あ、そういえば、これを預かっていたんだ」
提督「ん? 掛け軸?」
広報「誰のですか?」
[私の 瑞雲を見ませんでしたか? 特徴:瑞雲] 日向
広報「また瑞雲! また!! もう!!!」
日向「瑞雲って聞こえたんだが?」
広報「ひぃっ! 罵倒される!!」
提督(忙しい人だなぁ)
日向「ここにも、無いのか?」
とか何とか言っていると、窓から一機の瑞雲が、執務室にふらふらっと入ってきた。
日向「ず、瑞雲! どこに行っていたんだ!? 心配したんだぞ!」
広報「なんで、水上爆撃機が自由に飛び回っているんだ……!?」
日向「ん? これは、掛け軸……?」
提督「ごめんな、日向。実は、航空機の妖精さんみんなに頼み事をしてたんだよ」
日向「頼み事?」
提督「広報さん。ここ、ブイン基地はね。元は、航空隊の重要拠点だったんですよ。
深海棲艦との戦いが始まって、今では艦娘の運用に重点を置いてるんですけどね」
広報「は、はぁ……」
提督「だから、この基地の掛け軸は、ここで戦ってきた人たちの魂を受け継いだ航空戦隊の妖精さんが、
書いたほうがいいんじゃないかなぁーって思ったんですよ」
広報「て、提督さん……!」
提督「どう、今の俺、かっこよくない?」
望月「中の下だな」
大淀「笑わせないでください」
提督「あれれ、ひどい言われようだよ……まぁ、いいや。はい、これ」
提督は、瑞雲に付けられた掛け軸を広報さんに手渡した。
[最前線ブイン]
提督「どう?」
広報「ありがとう……ございます!」
日向「ふふ、やったな瑞雲」
瑞雲の妖精さんは、右手をぐっと上に突き上げた。
1週間後
ブイン基地 執務室
提督「ほぉー。あらためてみると、結構良い掛け軸じゃないの」
望月「妖精さんとは思えない力強さだよねー」
提督「俺も、これぐらい上手く書けたらなぁ」
提督は、ぐっと顔を近づけて掛け軸を見た。
提督「ん? お、おお……あらら」
望月「どうしたの?」
提督「ブインのブの字のはねてあるところ、よぉーく見てみ」
望月「んー……あっ! SEXって小さく書いてある」
提督「やれやれ、君の仕業かな?」
提督の頭の上で、ぐるぐる飛び回る瑞雲の妖精さんが、右手をぐっと上に突き上げた。
おわり
終わりました。
読んでいただいた方、ありがとうございます。
乙EX
乙
すっげー下らなかった
節々にある言葉の暴力好き
くだらなさが気持ちよかった
乙
ニヤニヤしながら読めた
いちいちSEXで笑うわ
このSSまとめへのコメント
それなりに勢いあって割と好き