春香「私、見たの」 (33)




千早「何を見たの?」


春香「幽霊を……見ちゃった」





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貴音「」ブクブク



響「春香ァ! 貴音がラーメン食べながら目を剥いてるぞ!」



雪歩「ゆ、幽霊……!? こ、怖いですぅ……」ガタガタ



真「ゆ、雪歩大丈夫?」



真美「なんだってー! これは大スクープだ! 亜美!」



亜美「ジーザス! さっそく、月刊ムーに投稿だァ――ッ!」




あずさ「幽霊……春香ちゃん、どこで見たの?」


律子「見間違いじゃないの?」


貴音「み、みま、みま」ガタガタ


響「春香ァ! 貴音が息を吹き返したぞ!」


春香「いえ、あれは本物でした!」




貴音「みまぶ……」ガクッ




響「た、貴音ェェェェェ――ッ!」





やよい「でも、そんな……怖いです」


伊織「ちょっと春香! やよいが怖がってるじゃない! ちゃんと説明しなさいよ!」


春香「実は……」




(回想)



春香「明日の朝に作るお菓子の下準備も済んだし……」



現在時刻 23:40



春香「今日はもう寝ようかな」スヤァ




《時計の音が響く》



春香(ね、寝れない)



春香(そういえば、今日は朝に寝すぎちゃったから……そのせいかな)


ほう



《静寂》



春香(夜ってこんなに静かだったんだ)



春香(……ちょっと不安になる。足、布団の中に入れよ)ゴソゴソ



春香(よし……寝よう)




《しばらく経って》



春香「だ、だめ! 全然寝れない!」ガバァ



春香「……そう言えば、まだ歯磨いてなかったかも」




《洗面台へ向かう》



春香「こういうことが、寝れない原因に繋がってたのかもね」



春香「歯磨き粉をつけて……っと」



春香「……」シャコシャコ




春香「……」シャコシャコ





春香「……」シャコシャコ





春香「……」シャコシャコ





(回想終わり)




春香「あれ? どこで見たんだっけ?」



千早「は、春香あなた……」ワナワナ





やよい「怖い、話?」


伊織「やよい……もう気にしなくてもいいのよ」


貴音「さあ、今宵は楽しい談笑にふけりましょう」


響「た、貴音が元に戻ったぞ!」




亜美「はるるんに期待した亜美がバカだったよ!」


真美「これじゃあ、ただの、山なし、谷なし、オチなしじゃん!」


小鳥「う、薄い臭いがしたピヨ!」ガチャッ


律子「小鳥さんは、まだ仕事残ってましたよね?」ジロリ


小鳥「ピ、ピヨォ」


律子「ね?」



P「おお、律子どうした。そんなに怖い顔して」


律子「あ、プロデューサー殿。お疲れ様です。美希の仕事、どうでした?」


美希「ハニーと一緒だったからばっちりだったの!」


P「あはは、こんな感じかな。……ん? みんな何か話してたのか?」



真美「はるるんのお決まりのボケをかまされた真美たちなのであった」


亜美「うおー! これじゃあムーに投稿できないよー!」


千早「あまり、気になさらないでください」


P「そ、そうか。……あ、そうだ! みんなにお土産買ってきたら一緒に食べよう!」



「わー! さすがプロデューサー!」
「うおー! ぽ、ポンデリングだァ!」
「やりぃ! プロデューサー分かってるぅ!」




春香「……どこで見たんだっけ?」


千早「春香、まだ思い出そうとしてるの?」


春香「うん、なんで思い出せないんだろ」


春香「千早ちゃんもそういう経験ってない?」


千早「どういうこと?」




春香「なんだか、思い出せそうだけど思い出せないみたいな……」


千早「うーん、どうかしら。あんまりそういう経験はないけれど……」


春香「だよねえ……」


千早「……だけど、時々同じようなことをしている感覚が芽生えるときがあるの」


春香「それって……デジャヴ、だっけ?」



千早「そう、そんな感覚よ」


春香「デジャヴかあ」


千早「……幽霊、本当に見たの?」


春香「そう言われると……なんだか自信なくなってきちゃった」



千早「そう、あんまり気にしないことね。ほら、ドーナツなくなっちゃうわよ」


春香「うん、そうだね」



千早が去ったあと、春香はそこで思い出したのだ。



春香「…………あ」




(回想)


春香「……」シャコシャコ


春香(あれ、後ろに誰かいる?)


春香「……」キョロキョロ



春香「気のせいか……」







春香「……あ」








春香は『こちら』を見た。





おわり。

短いのを書きたかっただけだった。


これは解る、超怖い

いわゆる第4の壁?

春香と目があった

春香の千早話

どういう意味だっけ

壁に化けていた千早さんと目があった?

ちらほらそう思ってるっぽいレスもあるが、
「読んでいる俺達に見られている」というメタフィクションネタじゃないか?
押井守の、映画をネタにしたメタフィクション映画「トーキングヘッド」では、
幽霊にしか見えない青白い顔で誰にも気づかれない無言の少女の役名が「お客さん」だった

カメラマン(視聴者)が犯人というのは禁じ手じゃないのか

第三者があれこれ推理したところで作者が違うって言ったらそれまで
>>1、いたら解説してくれ

いいssだった、かけ値なしに

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月12日 (土) 23:33:16   ID: ZIORWp8H

いいね♪
スレタイもこっちが、ん?と気になるし話の進め方も自然で先が気になる。ラストは新耳袋的な感じかな?ホラーの基本はおさえてる。
残念なのは短編なところ。このスレタイと話の流れなら中編か、長編にして欲しかった。

2 :  SS好きの774さん   2015年09月12日 (土) 23:46:38   ID: ZIORWp8H

例えば続けるなら、次の日から春香の様子がおかしくなる、何かに怯える、数日後かその日の内に死ぬ、発狂して引きこもる、視点を他の人にする、等々序盤の進め方の選択肢も多い。
結末も解決end、badend、謎が残る、ラス前だけ選択安価してマルチend等々幅広い。

3 :  SS好きの774さん   2015年09月12日 (土) 23:59:16   ID: ZIORWp8H

個人的にアイマスは面白い作品を書きたいと思ったらキャラの特性上サスペンス、ホラー、シリアス等々の方がラブコメとかより進め方やラストが固定されないからやり易いと思う。
これらのジャンルの方がキャラが一人一人勝手動き、話してくれてプロットがしっかりしていて話の本質を外さなければ自然と面白くなると思っているんだよね。

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