①:向日葵「櫻子と恋人になりましたわ」
ちなつ「ねぇねぇ、向日葵ちゃん!」
向日葵「はい?」
ちなつ「恋人同士になってどこまで進んだの!?やっぱりキスとかしたの!?」キャー
向日葵「はぁ…吉川さん、あなたは根本的な誤解をしていますわ」
ちなつ「へ?」
向日葵「櫻子が泣いて『大好きです!付き合ってください』というから、仕方なく付き合っただけですわ」
ちなつ「そうなの?」
向日葵「そうなんですの。だから、吉川さんが思っているような事には、絶対になりませんわ!」
櫻子「仕方なくなの?」
向日葵「ええ、そう。これは仕方なく………………って、櫻子!?」
櫻子「へぇ~。向日葵は嫌々だったんだ」
向日葵「い、いや、そ、そ、そんなことは…」
櫻子「ばいばい。向日葵♪」
向日葵「いやーーーーーー!謝るから捨てないで!櫻子ーーーー!!」
ちなつ「すでに尻にしいてるとは…さすがだね櫻子ちゃん」
あかり「さくひま、ひまさく短篇集、はっじまるよ~」
① 終わり
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②:櫻子「えへへ~」あかり(櫻子ちゃん幸せそう…)
櫻子「えへへ~」
あかり「櫻子ちゃん。なにかいい事あったの?」
櫻子「それがねー」
ちなつ「うんうん」
☆昨日の出来事~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ダキッ
向日葵「もうっ、二人っきりの時は『ひまちゃん』って呼んでくれないと嫌ですわ…」
櫻子「はいはい。ひまちゃんは抱き付いてきて甘えん坊さんだなー」
向日葵「あと、その…なでなでも//」
櫻子「え?」
向日葵「な、なでなでもして欲しいかなぁー…い、いや、やっぱり、なんでもありませんわ!」
櫻子「はいはい」
ナデナデ
向日葵「んっ//」
☆ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
向日葵「キャーーーーーー!!!」
櫻子「って事が、まったく向日葵は二人っきりだと甘えん坊さんなんだから」
あかり「二人は仲良しさんだねー」
ちなつ「へぇ~」ニヤニヤ
向日葵「キャーーーーーー///」
② 終わり
③:向日葵「櫻子には負けませんわ!」櫻子「へぇ~」
向日葵「最近、櫻子に主導権を握られています!」
向日葵「これは大問題ですわ!」
櫻子「じゃあ、これやめていい?お腹ペコいんだけど…」
向日葵「クッキーあげますから、もう少し!」
櫻子「えー」
楓(櫻子おねえちゃんが、後ろからおねえちゃんをギュッとしてる…)
櫻子「くんくん。向日葵いい匂いするー」
向日葵「ちょっ、ちょっとなにを//」
櫻子「ええー。いいじゃんー」
向日葵「いやっ、やめて!今日は体育もあったし…」
櫻子「じゃあ、これが本当の向日葵の匂いかー。くんくん」
向日葵「いやーーーーやめてーーーーー///」
楓(二人とも仲良しさんで楓も嬉しいの♪)
③ 終わり
④:向日葵「櫻子に一泡吹かせたいですわ」ちなつ「うーん」
向日葵「櫻子に負けてる気がしますわ!それにこの流れは色々とおかしいですわ!」
ちなつ「うーん…と言っても、基本向日葵ちゃんが自滅してるだけのような…」
向日葵「うっ」
ちなつ「そうだ!櫻子ちゃんが恥ずかしがるような話とかないの?」
向日葵「え?」
ちなつ「いつも向日葵ちゃんが恥ずかしくなるような話だから、逆に櫻子ちゃんが恥ずかしくなるような話」
向日葵「そうですわね…」
ちなつ「二人でイチャイチャしてる時の話とかで」
向日葵「い、イチャイチャなんかしてません!」
ちなつ「…ねぇ、何かないの?」
向日葵「そうですわね…」
向日葵「…」
向日葵「………」
向日葵「………………」
向日葵「!!」
向日葵「そうですわ!昨日、一緒にお風呂入ったときの事なんですが」
ちなつ「え?一緒にお風呂入ってるの?」
向日葵「………………いえ、違うんですの」
ちなつ「へぇ~。ラブラブだね♪」
向日葵「いやーーーーーー違いますのよーーーーー!本当にもうーーーーーー!!」
④ 終わり
⑤:向日葵「なにか作戦を…」あかり「え?」
向日葵「櫻子ギャフン作戦ですわ!」
あかり「わぁーい。どんどんぱふぱふー♪」
向日葵「まったく、毎日一緒にお風呂に入ってるぐらい、不思議でも何でもありませんわよね?」
あかり「うーん。あかり、彼女さんとかいないから、わからないかなぁー」
あかり「あっ、でも、あかりも彼女さんができたら、一緒に入りたいかも」
向日葵「さすが赤座さん!理解が早くて助かりますわ!」
あかり「そうかなぁー」エヘヘ
あかり(でも、毎日はやりすぎだと思うよぉ)
向日葵「それで、櫻子をギャフンと言わせたいんですの」
あかり「う~ん。でも…」
向日葵「あっ!そうですわ!」
あかり「?」
向日葵「この前の事なんですが…」
☆この前の出来事~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
櫻子「向日葵、起きて」
向日葵「うーん…何ですの?こんな夜中に…」
櫻子「そ、その…トイレに行きたくて…」
向日葵「…はぁ…そういえば、TVで心霊写真特集やってましたわね…」
櫻子「仕方ないじゃん!怖いもんは怖いんだし!」
向日葵「はいはい。ふふっ。まったく櫻子は仕方ありませんわね」
櫻子「う、うるさいし」
向日葵「だから、今日は私に抱き付いて寝てたんですわね」
向日葵「もうっ、寝にくいったらありませんでしたわ」
櫻子「うぅ…」
☆ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
向日葵「ということが、まったく櫻子は意外と怖がりだから…まぁ、そこもいい所なんですが」
あかり「え?『抱き付いて寝てた』?もしかして、一緒に寝てるの?」
向日葵「今のは無しですわ」
あかり「で、でも、たまにお泊り会ぐらいするよね?恋人さんなんだし」
向日葵「…で、ですわよね」
あかり「えへへ…」
向日葵「ごめんなさい!毎日、一緒に寝てるから、たまにのお泊り会じゃないんですの!!」
あかり「ど、土下座!?べ、べつに普通だよぉ………って、向日葵ちゃん!?走ってどこに行くの!?向日葵ちゃん!!?」
⑤ 終わり
⑥:櫻子「向日葵!ラーメンが食べたい!」向日葵「はぁ…」
向日葵「まったく櫻子ったら、あれが食べたい、それが食べたいとか…」
ちなつ「へぇー」
向日葵「栄養も考えないといけないというのに、こっちの身にもなってほしいですわ」
ちなつ「へぇー」
向日葵「ま、まぁ、食べたいものをリクエストしてくれるのは、正直嬉しい所もあるんですが…」
ちなつ「へぇー」
向日葵「でも、楓もいるんだから、やはり栄養面も…」
ちなつ「へぇー」
向日葵「それにラーメンってなんですの!?あんな食べ物!」
ちなつ「向日葵ちゃんはラーメン苦手なの?」
向日葵「違いますわ!ラーメンだと『あーん』ができないじゃないですか!…………………………………………まぁ、しませんけど」
ちなつ「へぇー」ニヤニヤ
向日葵「…」
ちなつ「へぇー」ニヤニヤ
向日葵「いやーーー!もう!死ぬーーーーーーー!!」
⑥ 終わり
⑦:結衣「え?料理?」向日葵「はい」
向日葵「櫻子に毎日作ってあげてるんですが、もっとレパートリーを増やしたくて…」
結衣「え?毎日作ってあげてるの?」
向日葵「そ、そそそそその反応には慣れましたわ」
結衣「でも、その気持ちわかるかな」
向日葵「え?」
結衣「実は私と京子も少し前から付き合いだしたんだ」
向日葵「ええええ!?」
結衣「だから、好きな人のために作ってあげる気持ちわかるかな」
向日葵「船見先輩…」
結衣「よし!じゃあ、古谷さん頑張ろっか」
向日葵「え?」
結衣「やっぱり、好きな人の笑顔が一番いいし。そのために…ね?」
向日葵「は、はい!よろしくお願いします!」
向日葵(そのあと、櫻子や歳納先輩の話をいっぱいしました)
向日葵(船見先輩は櫻子の事をよく見ていてくれて)
向日葵(櫻子の事をいっぱい褒めてくれましたわ------)
向日葵(ねえ櫻子?)
向日葵(恋人って不思議ですわね)
向日葵(本人がいなくてもこんなに幸せを感じられるなんて-----)
⑦ 終わり
⑧:ちなつ「雨降ってるね」あかり「傘忘れちゃったよぉ…」
櫻子「はい!傘あげる!二人で入って帰れば大丈夫!」
あかり「え?で、でも櫻子ちゃんの分は?」
櫻子「私には向日葵がいるからねー」
ちなつ「そっかー。ありがとう。櫻子ちゃん」
あかり「うん。ありがとう。櫻子ちゃん」
櫻子「じゃあ、私は生徒会の仕事があるから。ばいばいー」
* * *
「まったくなんで、私と櫻子が…」
「顔ニヤけてるぞー」
「あ、あなたなんて、顔真っ赤なくせに!」
「う、うるさいし!新鮮でいいなーって思っただけ!」
「私だって一緒ですわ!」
⑧ 終わり
⑨:京子「二人が恋人関係になるなんて、おめでとう!」向日葵「ありがとうございます」
向日葵「でも、根本的な誤解がありますわ」
京子「え?」
向日葵「他の方には説明したんですが、私たちはあくまでも『ライバル』!」
京子「うん?」
向日葵「だから、一緒にいることがあっても、決してイチャイチャしたりする事なんてありませんわ」
京子「そうなんだ」
向日葵「はい。歳納先輩は理解が早くて助かりますわ」
キライジャナイモーン
キライジャナイモーン
向日葵「すいません。メールが…」
京子「うん。私に気にせず見て大丈夫だよ」
向日葵「すいません。失礼します」
向日葵「櫻子からメール…肉まんとあんまんどっちが食べたい?」
向日葵「櫻子ですわ…っと、送信完了」めるめる
向日葵「すいません。話の途中に」
京子「あれ?携帯のストラップ変えたの?」
向日葵「え、ええ。桜のストラップですわ」
京子「へぇ~。もしかして、それはさくっちゃんをイメージしてですかな?」ニヤニヤ
向日葵「ち、違いますのよ!私だけじゃなくて櫻子はヒマワリのストラップを!」
京子「そっか。そっか。『ライバル』だもんね♪」
向日葵「そ、そうですわ!『ライバル』だからこそ、相手のイメージのストラップを…」
京子「じゃあ、待ち受けは何でさくっちゃんなの?」
向日葵「なっ//」
京子「さっきチラッと見えたんだけどね」
向日葵「そ、それはその…//」
京子「もしかして、『ライバル』だから?『ライバル』だし、倒したい相手の写メを待ち受けに?」
向日葵「そ、そうですわ!『ライバル』だからこそですわ!」
京子「ちなみにその待ち受け…ひまっちゃんとツーショットで」
向日葵「そ、それも『ライバル』だからこそですわ!」
京子「おそろいのパジャマ着てたよね?」
向日葵「そ、それも『ライバル』だからこそですわ!」
京子「あはははは。『ライバル』なら仕方ないかー」
向日葵「あははははは。ですわー」
京子「ひまっちゃん!」
向日葵「えっ?」
向日葵(急に歳納先輩が真面目な顔をして)
京子「ちゃんと認めないと、さくっちゃんが可愛そうだよ」
向日葵「え?」
京子「最初はそれも可愛いかもしれないけど、あとで愛想つかれるかも…」
向日葵「そ、そんなこと…」
京子「すぐに答えでないかもだけど、一度真剣に考えてみて」
向日葵「…はい」
結衣「京子ー。ってここにいたのか」
向日葵「お邪魔してます。船見先輩」
結衣「うん。こんにちは。古谷さん」
京子「どうかしたの?」
結衣「今日は付き合って二週間記念だから、なにかお揃いの物でも買いに行かないか?」
向日葵(そういえば、船見先輩と歳納先輩もお付き合いして…)
京子「ちょっとまって結衣!はっきり言っておくよ!」
結衣「ん?」
京子「私たちは恋人と言っても、結衣が一人暮らしで寂しそうだったから、付き合っただけで」
京子「だから一緒にお揃いの物を買いに行くのは、面倒というか」
結衣「はいはい。私が選んだものなら何でもいいって事?」
京子「ち、ちがっ」
向日葵「え?え?」
結衣「ああ、気にしないで古谷さん。こいつ恥ずかしがりやで、みんなの前じゃこうなんだ」
結衣「二人っきりだと甘えん坊なのにな」
京子「なっなっな!」
向日葵(なるほど…)
京子「------!」
結衣「はいはい。しょうがないなー京子は」
向日葵(確かにこれは面倒ですわね…)
⑨ 終わり
今回はここまで
本日中に続きを投下します
待ってる!
相変わらず素晴らしい
⑩:向日葵「誕生日おめでとう。櫻子」
櫻子「向日葵~~、今日なんの日かわかる~?ねーねーわかるぅ~??」
向日葵「はいはい。誕生日おめでとう。櫻子」
櫻子「ふふーん♪」
向日葵「調子いいんだから…」
櫻子「…で?」
向日葵「え?」
櫻子「プレゼント!向日葵からプレゼントが欲しい!」
向日葵「はいはい。ケーキと200g1000円の和牛ステーキ用意しましたわよ」
向日葵「学校終わってからね」
櫻子「おっほーーーー!」
* * *
■向日葵家
\パーンパーン/
\パーンパーン/
「ハッピバースデー トゥーユー」
「ハッピバースデー ディア さくらこー」
「ハッピバースデー トゥーユー」
みんな「櫻子(ちゃん)誕生日おめでとーーー♪」
櫻子「みんなーありがとうーーーー♪」
ワイワイ ガヤガヤ
向日葵「…」
向日葵「…み」
ちなつ「ん?」
向日葵「みなさん!お話があります!」
あかり「え?」
京子「ん?」
綾乃「古谷さん?どうかしたの?」
向日葵「そ、その…私…古谷向日葵は…」
向日葵「大室櫻子が大好きなんです!」
向日葵「その…みなさんには櫻子と付き合った理由は『仕方なく』とか『ライバル』だからとか『しょうがなく』とか色々言ってましたが」
向日葵「それは…その…嘘で…本当は」
向日葵「ど、どうしようもないくらい、櫻子の事が…」
向日葵「櫻子の事が好きなんです!」
千歳「…」
松本「…」
京子「…」
ちなつ「え?知ってたよ?」
向日葵「へ?」
* * *
向日葵「死にたい…」
櫻子「なにやってんだよ…」
向日葵「うぅ…消えたい…」
櫻子「私もすごく恥ずかしかったんだからな!」
向日葵「\アッカリ~ン/」
あかり「向日葵ちゃん!?別にそれ消えるわけじゃないからね!」
向日葵「うわぁぁぁぁん。殺してーーーー!」
ちなつ「これは深刻だね…」
櫻子「もぐしっ!ステーキうめぇ!」
向日葵「はぁ…死にたい…」
櫻子「向日葵、食べないの?」
向日葵「高いんですから…それ一枚だけよ」
櫻子「え!?これ私だけ!?」
向日葵「だって、それは誕生日プレゼント。当たり前ですわ」
櫻子「えい!」
パクッ
向日葵「んっ」
向日葵(櫻子が私の口の中に、無理やりステーキを押し込んできて…)
向日葵「ちょ、ちょっとやり方ってものが!」
櫻子「ね?おいしい?」
向日葵「………まぁ、美味しいですわ」
向日葵(櫻子が食べ物を分けてくれるなんて…)
櫻子「誕生日プレゼントありがとう。向日葵♪」
向日葵(心配してくれてたのね。ありがとう櫻子)
櫻子「来年の向日葵の誕生日に、これより高いステーキプレゼントするから、絶対死ぬなよ?」
向日葵「はぁ…まったく…。それは死ねませんわね」
櫻子「うん♪」
向日葵「私の彼女はわがままで困りますわね」
櫻子「うん♪」
向日葵「でも、わがままでは私も負けませんから!」
櫻子「え?」
向日葵「『櫻子が好き』と周りに告白した以上、学校でも生徒会室でも、イチャイチャしてやりますわ!」
櫻子「ぷっあははははははは!」
向日葵「なによ!」
櫻子「無理!向日葵は顔真っ赤になって死んじゃうって…あはははは」
向日葵「残念でしたわね。どこかの彼女のせいで、死ねない体になりましたもの」
櫻子「あっ」
向日葵「~♪」
櫻子「じゃ、じゃあ、私だって負けないぞ!向日葵!」
櫻子「向日葵が恥ずかしくて裸足で逃げたくなるくらい、イチャイチャしてやるんだからな!」
向日葵「裸足で逃げ出すのは櫻子の方ですわ!覚悟しなさい!」
櫻子「なんだと!」
向日葵「なによ!」
櫻子「ぐぬぬぬぬぬ!」バチバチ
向日葵「んぎぎぎぎ!」バチバチ
櫻子(やっぱり、私たちは超最強のライバル!)
向日葵(いいえ、それだけではなく、私たちは超最高のともだちでもあります)
(そして-----)
ちなつ「あっ、落ち着いた?」
向日葵「え?」
ちなつ「死にたい死にたい言ってたから、みんな心配してたよ」
向日葵「はい。どこかの彼女さんのせいで死ねない体になってしまいましたわ」
櫻子「えへへ~♪」
ちなつ「ふーん?」
ちなつ「でも、向日葵ちゃんをすぐに立ち直らせるなんて、さすが櫻子ちゃん。彼女さんだね♪」
櫻子「だってねー、向日葵?」チラッ
向日葵「そうですわね」クスッ
「だって、私たち」
「超最強のカップルですから♪」
終わり
これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
櫻子ちゃんお誕生日おめでとうでした!
乙
乙面白かった
>>1のさくひまひまさく愛は尊敬する
乙です
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