R18です。
寝取られが主になるので苦手な人はバックして下さい
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焦りが、雪ノ下雪乃の喉を締めつけてくる。
どうして――こんなことになってしまったのか。おかしい。間違っている。過ちを認識しながらも、しかし、雪乃にはどうすることもできない。ただ、すぐ隣に歩く男にあわせて足を進めることしかできない。
適度に薄暗い廊下。部屋から出てきたカップルとすれ違う。隣の男が掌の中にルームキーを弄び、カチャカチャという音をたてる。その音を聞きながら、雪乃は、あらためて、自分のおかれた状況を再認識した。
ラブホテルに来ている――それも、知り合って間もない男と。
考えれば考えるほど、自分の行動がわからなくなっていく。
由比ヶ浜結衣の紹介で、結衣のクラスメイトだというその男が奉仕部にやってきたのが三日前のこと。勉強を教えてくれ、というのが彼からの頼みだった。来週に行われる予定の小テストに合格できなければ、部活動を辞めるよう親に言われているのだという。
依頼の内容上、雪乃が最も適任であり、くわえて、結衣と八幡はそれぞれ私事で忙しく、しばらくのあいだ部活動にはどうしても顔を出せないということで、放課後に雪乃が彼の勉強をみてやることになった。
しかしさすがに部室で男と二人きりで、というわけにはいかないだろう――と言ったのは八幡で、その表情にはいつになく険があった。結局、近くのファミリーレストランで勉強をすることになったが、八幡が自分を心配してくれたのだ、と雪乃は嬉しかった。帰り道や寝る前に、その時のことを思い出して、胸をときめかせるなどしてしまった――不覚にも。
「――っと、ここだね」
男が立ち止まり、それに一瞬遅れて雪乃も足を止める。
ここが目的の部屋らしい。とうとう、来てしまった。ファミリーレストランからこの場所まで、断る機会も、逃げ出す機会も、数えきれないくらいあったのに。抵抗の気持ちは、湧き出す端から雲散してしまい、とうとう行動にはならなかった。
男がキーを鍵穴に差しこみ、捻る。部屋の扉が開かれていくのを、雪乃の知覚はスローモーションとして捉えた。
ああ――自分は、比企谷八幡のことが好きだったのだ。今になって、こんな状況になって、ようやく、雪乃は自分の気持ちに気づいた。自分は確かに彼を異性として意識し、好感を抱いていた。
しかし、もう遅い。何もかもが手遅れだ。自分は、これから、彼ではない、他の男に抱かれようとしている。そして、最も恐るべきは、そのことに対してたまらない喜びを感じている、ということだった。
初日、男に勉強を教えながら、雪乃が彼に感じたのは、間違いなく嫌悪感だった。不真面目な態度と、舐め回すようなこちらへの視線。男から投げられる質問や世間話のほとんどすべてを雪乃は無視した。テストが実施されるまで、という期限つきでなければ、とても耐えられない、と思った。
それが――そのはずなのに、二日目には、雪乃は男との会話に応じていて、三日目となる昨日には、むしろ雪乃のほうから男に話しかけていた。確かにあったはずの嫌悪はどこかへ消え去り、彼の声や仕草がとても好ましいものに感じられた。
そして、四日目となる今日に至っては、参考書やノートなど、鞄から取り出すこともなく、ただ食事とお喋りを楽しんでいた。
「今日はしゃべり疲れたからちょっと場所移して休憩していこっか?」
会計を済ませ、店の外に出ると、男は雪乃の耳にそっと囁いた。その意味するところを考えるまでもなく悟り、雪乃は、彼女らしくなく、赤面して絶句してしまっていた。それでも、その足は、ホテル街へむかいはじめた男に遅れないよう、動きはじめていた。
男が選んだのは、いかにも安っぽい外装のホテルだった。ここなら制服でも文句は言われないんだ、と男は説明した。それはつまり、彼が以前にも誰か他の女とここを利用したことがある、ということだ。雪乃の胸が嫉妬に痛んだが、しかし今は自分だけを見てくれている、と思い直した。
「ほら、雪ノ下さん」
早く入りなよ、と廊下に立ち止まっている雪乃を室内に誘う男。その声を聞くだけで、その顔を見るだけで、ネガティヴな気持ちは消え去り、喜悦と切なさがないまぜになった感情が全身に満ち満ちてくる。
逆らえない――と雪乃は思う。他人から押しつけられる手前勝手な規範や倫理、正義なら、どうあっても抗してみせる。しかし、自らの内側に溢れるこの感情に逆らうすべは見つけられなかった。恋。間違いなく、自分はこの男に恋をしている。してしまっている。好きだ。好きだ。大好きだ。好きで好きで好きでたまらない。これに比べれば、八幡への感情など存在しないも同然の卑小なものでしかない。
これこそが、本物の恋なのだ。
自己に対する新たな認識が、新たな雪乃を規定する。それまで硬い顔をしていた雪乃は、わずかながらも表情をゆるめて、部屋へと足を踏み入れた。男が扉を閉め、チェーンをおろす。
カチン、という無機質な音が無人の廊下の空気を打った。
雪乃は男の体にしがみつき、その日何度目かになる絶頂を迎えた。肉体的な快楽だけではない。圧倒的な幸福感が押し寄せ、脳のヒューズが飛んでしまいそうだ。痙攣する膣内で男根がいななき、コンドームの中に熱い迸りがぶちまけられると、幸福感は極限以上に高まり、くぅっ、と可愛らしい呻き声をあげ、雪乃は気絶してしまっていた。
気を失っていたのは、しかし、一瞬に過ぎなかったようだ。ふう、と満足気な息を吐きながら男が勃起を引き抜き、コンドームを外す。その口を縛り、ぞんざいに床に投げ捨てる。まだ朦朧とした意識のなか、薄目でとらえるそんな仕草にさえも、いちいちときめきを覚えてしまう。
「いやーやっぱ雪乃のカラダ、まじサイコーだわ」
ベッドに仰向けになって、男が息混じりに言う。雪乃は、顔を赤らめながら、男の腕枕に頭をのせた。
「も、もう……そんなこと言って……」
「俺たち、体の相性まじバッチリだよな。ゴムもまだ残ってるし、少し休んだらまたヤろうぜ。今度はバックで挿れてやるよ。遠慮なくガンガン突きまくってやっから覚悟しとけよ」
「え、ええ……わかったわ」
また抱いてもらえる。また愛を交わし合うことができる。そう思うだけで、期待が膨らみ、雪乃は思わず男に身を寄せていた。その様子に、男が苦笑を漏らす。男の掌に頭を撫でられると、雪乃は心地よさのあまりにうっとりと目を細めた。
場所は雪乃の寝室。時刻は午後八時をわずかに回ったところ。雪乃と男が初めて肌を合わせたあの日からは、一週間が経過していた。
「今日のテスト、うまくいってよかったわ。サンキューな、雪乃」
雪乃の頭を撫でながら、男が言った。
「そんな……私は、ほとんど何もしていないわ……」
「いやいや。お前の作ってくれたカンペがなかったらヤバかったよ。この一週間、勉強なんて全然してなかったし」
ぎゃはは、と笑う男。その楽しげな笑いを聞きながら、雪乃は、自分のした行為は、やはり間違ったことではなかったと深く満足感を覚えた。
男の言葉通り、一週間前から昨日まで、雪乃たちが放課後にしてきたことといえば、デートくらいのものだった。カラオケ、ゲームセンター、映画館、ショッピングモール……今までに行ったことのあるところさえも、彼と一緒にいると、まったく別の場所のように感じられた。
一通り遊んだ後は、必ず、ラブホテルか雪乃の部屋でのセックスだった。女馴れした男の、手練手管を尽くした愛撫によって、雪乃の体はみるみる開発されていった。汗や涙だけではなく、時には涎や鼻水さえも垂れ流しにして、数え切れないほどの回数、雪乃は絶頂をきわめた。
そんな状態で、勉強など教えられるわけもない。気づけばもうテスト前日、という状況になっていた。それでもどうにか彼を合格させてあげたい、と苦慮する雪乃に男が頼んできたのは、カンニングペーパーの作成だった。もちろん、最初はそれを断った雪乃だったが、男に目をじっと見つめられ、「頼む」と言われ、心が揺らいだ。「お前にしかこんなこと頼めねーんだよ」とまで言われては、引き受けるしかなかった。
全く同じSSを他サイトと渋で読んだ
>>7
はい。 そっちに投稿したものをこちらにも投稿させていただくことにしました。
少し改変とか手直しが入りますけど流れは一緒です
雪乃は、徹夜までして、男の受けるテストの要点をまとめたカンニングペーパーを作成した。慣れない作業に、疲労もひとしおだったが、それを受け取った男の笑顔を見た瞬間に、そんなものはどこかへ吹き飛んでしまった。頑張ってね――カンニングペーパーをポケットにしまう彼にむかって、雪乃はごくごく自然に励ましの言葉を送っていた。
そして迎えた放課後、男は満面の笑みを浮かべて雪乃の前に現れた。
「お前のおかげでテストばっちりだったよ」
そう言って、男は雪乃へのお礼として、ファミリーレストランでスイーツを奢ってくれた。依頼を引き受けたにも関わらず、まったく勉強させていないという負い目もあって、二人でいて、金銭を使用する時は、雪乃がそれを負担している。彼に尽くすことも、至上の喜びではあったが、彼らから優しくされるのも、同じくらいに嬉しく、注文したパフェを食べながら、雪乃は感激のあまり涙ぐんでしまった。
その時の気持ちを思い出して切なくなり、雪乃は男に抱きついた。それだけでは我慢できず、男の汗ばんだ胸板にちゅっちゅっとキスを降らせる。ああ、とそうしながら雪乃は思う。これまで自分は恋愛に浮かれた連中の愚行を小馬鹿にしてきた。しかし、実際その熱に取り憑かれてみると、彼らの気持ちがよく分かる。相手が好きで好きでたまらないこの気持ちを表現するためなら、他人にどう思われようと構わない。
「どうした、雪乃。もう我慢できなくなっちまったか?」
「そ、それは……」
雪乃は、反射的に否定しようとしている自分に気づく。骨の髄まで染みこんだ見栄っ張り。結衣や八幡に対しても、本当の自分を見せることはなかった。できなかった。しかし――このひと相手なら、それができる。やはり、このひとは特別なのだ。
ひと呼吸して、気持ちを落ち着けてから、雪乃は言った。
「我慢……できなくなってしまった……かもしれないわ……」
出たがりかよw
オリキャラもんは巣に篭ってやれ
へえ、すげーな
なぜみんなオリキャラを嫌うのか
渋にあった戸塚が黒幕っぽい奴かね
正直キャラが誰だよ状態だったなあ
URLください
荒らしは通報しとくから負けずに頑張れ
これは俺がトラウマになったssじゃないか…
別作者なのか、本人かしらんが、荒らしを応援したくなるssは初めてだ
それともあの作品の救済ものなのか
>>1はよ死ね
言ってしまってから、自分の言葉にひどく赤面してしまう。顔だけではなく、息を吐く喉までも灼けつくように熱かった。そんな顔を見られたくない、と雪乃は自分の体をますます男に密着させた。
「ははっ。そっか。そろそろまたおっ始めるか。――それじゃ、さっさと四つん這いになって、ケツこっちにむけろ」
乱暴な言葉づかいで、男が命じる。その乱暴ささえも、自分が強く求められている証のような気がして、悪くは思えない。雪乃は、大人しく男から離れ、男の言葉に従って、ベッドの上に四つん這いになり、尻を男のほうに掲げた。
陰唇どころか、菊門までも見られてしまっている。自分のすべてを、見てもらえている。腹の底から湧きあがった喜びが、吐息となって雪乃の喉から漏れ出た。
新たなコンドームを装着した男が、勃起を雪乃にあてがい、そのまま奥まで突き入れる。すでに充分濡れそぼっていたそこは、まったく抵抗なく、牡の硬さを受け入れた。のみならず、雪乃の膣壁は早くもきゅんきゅんと蠕動し、男の肉棒への極上の接待をはじめてしまう。
私の体が、こんなに浅ましかったなんて――。そんな本性でありながら、孤高を気取り、信念を信じて行動していた頃の自分と、今の赤裸々な自分とを比較して、雪乃は恥ずかしく思う。わずか一週間程度の隔たりにも関わらず、そこには、永劫越えることのできない壁が存在していた。
自分は間違っていた、と思う。今の自分こそが――目の前の男を愛し、愛されることを絶対の価値観とする自分こそが正しいのだ、と思う。恋愛脳と蔑まれようと、構いはしない。こんな時間がいつまでも続けばいい。
「うっし。入ったな。そんじゃ動くぞ」
言い終わるが早いか、男は雪乃の折れそうに細い腰を抱え、抜き差しをはじめた。
「あっぁ…………んんっ! ぁあっんんっ! はぁああぁんっ!」
これが本当にあの雪ノ下雪乃のものなのかと思うほど蕩けた声が、雪乃の喉から垂れ溢れる。男の腰が尻房に打ちつけられるたび、糖蜜のように甘い声が雪乃の体内から搾り取られていく。
「ぎゃはは。気持ちよさそうだな。すんげーエロ声出てんぞ、雪乃」
「はぁん……んはああっ……え、エロ声だなんて……。でも……だって……こんなに、はぅんっ、き、気持よくされたらぁ……」
「最初は声出すのも恥ずかしがってたのに、一週間でこんなになっちまうなんてなあ。元々ドスケベ女の素質あったんじゃねーのお前」
「ひぁっ……そ、そんなこと、言われてもぉ……」
「いいじゃん、ドスケベでも。俺はそんな雪乃でも好きだぜ」
好き。男の口から発された単語が、雪乃の心の髄を痺れさせる。濁流のように分泌される脳内麻薬。多幸感で、顔が緩んでいくのを止められない。幸せを踏み台にして、快感が倍増していく。その激感に耐えかねたように、雪乃は両腕を突っぱり、背骨も折れんばかりに背筋を反らす。
(駄目……駄目っ! こんなの……幸せで……気持ちよすぎるっ……! 私、駄目になってしまう……っ!)
まるで桃源郷に遊ぶような心地で、恥も外聞もなく喘ぎ声を吐き散らかす雪乃。雁首に掻き出された愛液は、太腿をべっとりと濡らし、膝を伝ってシーツに淫猥な染みを作っている。サイズは控えめなものの、そのぶん美しい形をした乳房の先端では、乳頭がしこりきっている。
雪乃と男の体表に滲む汗が、二人の密着感を高めてくれる。尻に腰が打ちつけられるパンパンという音が大きく、早くなっていく。
「あー、やべ。もう出そう」
そう言って、何がおかしいのか、ひゃはは、と笑う男。そんなふざけた態度をとられても、男に惚れぬいている雪乃は、自分が男を愉しませることができている、と嬉しくなってしまう。それどころか、教えられていない迎え腰さえも本能的に使って男の快感に奉仕してしまう。
「ぁんんっ! ……あっぁあっあ……ぁあはあっ……! ふわっああぁあっ……んあっ!」
雪乃の声にも切迫の色が見えはじめる。また、イってしまう。あれだけ絶頂に達したのに、また、こんなにもあっけなく恥を晒してしまう。やはり、自分は、男の言うとおり、淫乱な女だったのだ、と思う。ドスケベ女。忌むべき下品な響きが、じわじわと雪乃の精神を侵していく。
「おらっ。イクぞ! おら、おら、おらっ!」
雪乃の体を破壊せんばかりの激しさで、腰を打ちつける男。極太の男根に抉られる膣壁から脳髄へ、快感のパルスがなだれこみ、雪乃から一切の理性と知性の働きを簒奪していく。ただ、性感を貪るだけの獣と化した雪乃は、半開きのままになった口から息遣いと喘ぎとを吐き散らかしながら、絶頂の坂を一気に駆け上っていく。
やがて――ひときわ強く男の腰が雪乃の尻に打ちつけられる。奥の奥まで届いた剛直が雄々しいいななきをみせるのと、雪乃が軽く白目を剥きさえして体を甘く痙攣させはじめたのとは、まったく同時のことだった。
永遠に続くのではないか、というほど長い絶頂をおえ、脱力した雪乃はベッドに倒れこんだ。性交は長時間ではなかったが、その全身はすでに水でもかぶったかのように汗に塗れ、雪乃の肌のきめ細やかさが強調されていた。
「あー、めちゃくちゃ気持ちよかったわ」
雪乃に覆いかぶさるようにして、雪乃の耳朶を唇でついばみながら、男が言う。
「私も……はあっ……すごく……気持ちよかったわ」
雪乃は、仰向けになるよう、体を動かし、男の首に腕を回し、そして彼に口づけをした。唇と唇だけではない、舌と舌、唾液と唾液とが絡まり合う、特別に濃厚な口吻だ。べちゃべちゃという卑猥な音を間近に聞きながら、それでも口腔での性交をやめようという気にはなれない。
「ひひっ。雪乃がこんなエロ女だって知ったら、学校の連中、腰抜かすだろうな。そう考えっと、俺ってすげー幸せものだな」
「私も……んんっ、はむっ、んっ、ちゅっ……私も、あなたの彼女になれて幸せよ……」
そう言った雪乃は、うっとりと瞼をおろし、男の存在をぞんぶんに感じながら、再びのディープキスにふけるのだった。
あぐらをかいた男の前に四つん這いになった雪乃は、剥きだしになった勃起にそっと触れた。熱い。火傷をしてしまいそうだ。上目遣いにうかがうと、にやけ面を浮かべた男が座ったままでくいっと腰を動かした。
「もう我慢できねーわ。早くしゃぶってくれよ」
「ええ、わかったわ……」
雪乃は髪を耳にかけ、そろそろと男の勃起に唇を近づけていった。
はむぅ、と艶かしい鼻息を漏らしながら、灼熱の男根をくわえこむ。男の味が口腔粘膜に広がると、雪乃の股間も熱を帯び始めた。反射的に、もじもじと内腿を擦り合わせてしまう。
ほら、早くしゃぶれって、と男が雪乃の頭に掌をのせ、軽く上下させる。促され、雪乃はゆっくりとフェラチオをはじめた。まだぎこちなさは残るものの、男に尽くそう、男に快感を与えよう、という気持ちが、熱心で細やかな動きとして現れていた。
「んふっ……んじゅっ……んっ」
亀頭の割れ目から、カウパー液が分泌されてくる。感じてくれているんだ、と喜びの気持ちが湧き上がり、雪乃の奉仕にさらに熱がこもる。
男の家に、雪乃は初めてやってきていた。住宅街に建つ、ごく普通の一軒家だ。両親は共働きで、夜遅くにならないと帰ってこないらしい――というわけで、今、家にいるのは、雪乃と男のふたりだけだった。
男の部屋は散らかり放題で、足の踏み場にも困るような有り様だった。壁にはべたべたと、ロックバンドやグラビアアイドルのポスターが貼ってある。いかにも年頃の少年の部屋という感じで、雪乃はただ入っただけでもどきどきしてしまった。
「なあ、雪乃」
勃起をひくひくといななかせながら、男が言った。
「これでも充分気持ちいいんだけどよ、もっと思いっきり吸いついてみろよ」
吸いつく。思いっきり。――男の要求に、雪乃は小さく頷きを返した。
えづく限界までペニスを咥えこみ、舌と唇を勃起に密着させながら顔をひいていく。雁首を過ぎたあたりで密着をゆるませ、ふたたび深く咥えこむ。最初は確かめるように慎重な動きだったが、要領を掴んだあとは、流れるようななめらかさでもって雪乃は男に奉仕した。
「んじゅっ……じゅぽっ……んふっ……んむむっ……れろぉ……」
後ろに手をつき、体を反らして、フェラチオをする雪乃の姿を楽しんでいた男は、雪乃の馴れを見計らったように、放り投げてあったスマホを引き寄せ、カメラのレンズを雪乃のほうへとむけた。一瞬、動きをとめかけた雪乃に、そのまま続けろよ、と命じて、立て続けに写真を撮影する。
「ほら、見てみろ。お前、すんげー顔してんぞ」
ぎゃはは、と笑いながら、男が雪乃にスマホの画面を見せる。そこに写しだされていたのは、鼻の下を伸ばし、頬をすぼめた、まるでひょっとこのような顔で勃起に吸いつく己の顔だった。にわかには信じがたいほどに整った美貌の持ち主が晒す無残だからこそ、その醜態はいよいよ際立っていた。
(これ……私……今、こんな顔をして……)
下品すぎる、と雪乃は思う。しかし、その下品さが男の性欲にどう作用しているかは、勃起の硬度と熱とが証明している。
(この人は……こんなのが好きなのね……)
自分のみっともない顔が、男を興奮させている。そのことに、雪乃は満足感さえ覚えてしまう。もっと男に尽くしたい。もっと男に興奮して欲しい。もっと男に自分を欲してほしい。満足感を呼び水にして喚起された数々の欲望が、雪乃の首の動きを早め、吸いつきをさらに強烈なものにする。
寄り目になってペニスを凝視し、じゅぼじゅぼと詰まった排水口のような音をたててバキュームフェラに没頭する――雪乃が今晒しているのは、とても優等生とは思えない、ひどく惨めで、それだけに扇情的な姿だった。
「んふっ……んぼぉ……じゅぶっ……んおおっ……」
こんなことができてしまうくらい、自分はこの人のことが好きなのだ、と実感する。雪乃の内側に広がっていく温かさ。それが全身の隅々まで染み渡った瞬間、雪乃の口腔に牡の味が弾けた。喉奥を直撃した精液を、躊躇いなく、んぐんぐと喉を蠢かせて飲みこむ。食道を下っていく粘液の感触に、背筋が甘く痺れた。こうやって飲みこんだ男の精液が、やがては吸収されて自分の体の一部になる――そう考えただけで、雪乃の下腹は軽く痙攣してしまった。
(ああッ! 幸せっ……こんなの、幸せすぎるっ!)
んぷっ――と音をたててペニスから口を離す雪乃。男は、大きく口を開いて舌を突き出すよう雪乃に命じる。無造作な動きで舌先をつまんでザーメンの残滓がないことを確認した男は、よしよし、と大袈裟に雪乃の頭を撫ぜた。
「ちゃんと一滴残らず飲んだな。偉いぞ、雪乃」
「だ、だってそれは……あなたの、だから」
「ははっ。よく言うぜ。最初は、"こんなの飲めない"ってベソかいてたくせによ」
そうだった。そもそも、最初はフェラチオにさえも抵抗感があったのだ。しかし、今では精液を飲みこむことにさえも、喜びを感じることができるようになった。
「そうだ。明日、学校でしゃぶってくれよ。昼休みにさ」
「が、学校で……!?」
驚きのあまり、柄にもなく、素っ頓狂な声が出てしまう。
「ああ。特別棟のトイレなら、人も来ねえだろうし、ぴったりだろ。それとも、人が来たほうが興奮するか?」
「そ、そんなことっ――」
「まあいいや。とりあえず、口ゆすいでこい。それじゃキスもできねえからな。洗面所、階段降りてすぐ左にあっから」
まともな反論の機会も与えられないまま、雪乃は、学校でのフェラチオを受け入れたことになってしまった。まったくもう、と洗面所へ移動し、入念なうがいをおえた雪乃は溜息をつく。学校でもさせたがるだなんて……。自分が彼を好きなように、彼も自分を好きな証拠だ、としか思えなくて、雪乃の頬はだらしなく緩んでしまう。
何とかにやけ顔をおさめて部屋に戻ると、彼は、あぐらのままで、雑誌をひろげていた。おかえりー、と紙面から目を離さずに言う彼の隣に、雪乃は腰をおろす。
彼が読むともなしに眺めているのは、低俗でどうしようもない――と以前の雪乃ならば評価しそうな、グラビア雑誌だった。水着をきたグラビアアイドルが、プールサイドで四つん這いになって、こちらにわざとらしい笑みを投げている。
スイカのように巨大な乳房、明るめの茶色に染められた髪、むちむちと熟れた、肉感たっぷりの肢体――何もかもが、自分とは正反対だ、と思う。
「ねえ……」
「ん~? どうした?」
そ、その、と雪乃は言った。
「あなたって、そういう――こういう女性が好みなのかしら?」
言ってしまってから、急激な羞恥に襲われ、雪乃は耳まで赤くなった。彼が自分を愛してくれているのはわかっている。それなのに、些細なことに不安になって、確認をとってしまう。自分に対する愛の言葉を彼に口にしてほしい、と思ってしまう。そんな自分が、誇らしくも恥ずかしくなったのだった。
「あ? もしかして嫉妬してんのか?」
「そ、それはっ」
「安心しろよ。こういう女も好きだけど、今は雪乃一筋だからよ」
にやりと笑った男は、雑誌を閉じると、雪乃を抱き寄せ、その額にキスをした。
「でも、髪くらいは染めてみてもいいかもな」
「髪を、染める……」
艶やかな黒髪は、雪乃の密かな自慢のひとつだった。それを、染める。別のものに変えてしまう。そんなことは考えたこともない行為だった。
「く、黒髪は、好みではないのかしら……?」
彼の答えをおそれながら、雪乃は尋ねた。それは、本当にあの雪ノ下雪乃のものなのかと疑わずにはいられないような、ひどく弱々しく、自信なげな口調だった。
「嫌いってわけじゃねーけどよ、ちょっとカタい感じはするかもな。お前、髪染めたことねえんだろ? じゃあ、この際だから思い切って染めちまえよ、俺とつきあいはじめた記念にさ」
「で、でも……」
いくら彼の頼みといえども、さすがにそれはすぐには決められなかった。髪を染める、ということは、大袈裟に言ってしまえば、自分自身をも変えてしまうことのように思えた。そのことを言うと、彼は「それはいくらなんでも考え過ぎだって」と笑った。その笑い方は、いつもの彼らしくなく、馬鹿にしたような、冷たい笑い方のように、雪乃には感じられた。彼に嫌われてしまったかも、と不安になる。
「す、少しだけ、考えさせてもらえないかしら」
「だーめ。こういう時はアタマよりもノリが大事なんだよ、ノリが。それにさ、別にド茶髪にしなくてもいいじゃん。ほんのちょっと色入れるだけでも、だいぶ雰囲気変わると思うぜ」
見てみたいなー、茶髪の雪乃、と男は言った。
雪乃の内側で、彼が望むのなら、という気持ちと、でも、という考えが葛藤する。正直に言えば、今のまま、黒髪のままでいたい。しかし、そちらのほうがより、彼の愛情を多く受け取れるのならば……。
「わ、わかったわ」と雪乃は言った。
「ん? それ、髪染めるってことか?」
「ええ。その、本当に少し色を入れる程度なら……」
雪乃の言葉を聞き、男は満面の笑みを浮かべた。今度は、雪乃のよく知った、温かな笑顔のように感じられる笑い方だった。その表情で、彼は、雪乃の頭をよしよしと撫ぜてくれる。そうなると、もう、雪乃は幸せのあまりに何も考えられなくなってしまう。
「じゃあ早速明日の放課後、髪染めてこいよ」
「あ、明日……それは、ずいぶんと急な話ね」
「気が変わって、やっぱり染めるのやめる、なんて話になったらがっかりだからな」
早速予約の電話を入れるよう、男が言う。雪乃は携帯電話を操作し、いきつけの美容院に問い合わせをした。しかし、明日はすでに予約で埋まっている、と断られてしまった。
電話を切る雪乃。雪乃の受け答えから、会話の内容を察した男は、それならさ、と別の提案をしてきた。
「この前ダベってた時に、おすすめの美容院を見つけたって由比ヶ浜が言ってたから、あいつに訊いて、そこに電話してみろよ」
「由比ヶ浜さん……」
慣れ親しんだ名前のはずなのに、ずいぶんと懐かしいものに感じられた。彼と知り合ってからというもの、雪乃に思考の大半は彼に占められ、結衣や八幡のことなど、ほとんど思い浮かびもしなかった、というのが正直なところだった。
そういえば、と雪乃はふと思いつく。彼と知り合うきっかけを作ってくれたのは、他なら結衣だが、彼とつきあいはじめたことを雪乃はまだ結衣に伝えていなかった。――それを男に言うと、いい機会だから教えてやれよ、と言った。
「そうそう、由比ヶ浜も男とつきあいはじめたらしいぜ」
「それは――」
もしかして、相手は八幡だろうか。その可能性を考えると、どうしてだろうか、ひどく胸が苦しくなった。今、自分にはこんなに素敵な恋人がいるというのに。なぜ、あんな根暗でいじけた男のことで胸を痛めなければならないのか。
「どんなひとなのかしら、由比ヶ浜さんとつきあっている男、というのは」
返答の内容を恐れながらも、雪乃は尋ねずにはいられなかった。もしも、八幡だったらどうしよう、というわけのわからない不安が脳内で渦を巻き、雪乃の思考をかき乱し、心拍数を上げる。
しかし、返ってきたのは、雪乃にとっては思いもよらない言葉だった。
「戸塚彩加って知ってる? テニス部の女みたいに可愛いやつ。何か、あいつとつきあってるらしいよ」
「戸塚くんと……」
意外な組み合わせ、と言えた。確かにあの二人は仲がいいようには見えたけれど、いかにも友達同士という感じで、戸塚がどうかはわからないが、結衣のほうは戸塚を異性として見てはいなかったはずだ。ありえない二人がつきあいはじめる――まるで自分と彼のようだ、と雪乃は思う。ありえないことを起こしてしまう。それが恋愛というものの不思議なところなのだろう。
「そう。あの二人が……」
「ああ。つーか、俺たちが知り合うちょっと前にはもうつきあいはじめてたっぽいよ」
それにはさすがに驚いた。しかし考えてみれば、あの頃、結衣は、用事があるとかで、放課後になってもあまり奉仕部に顔を出さなかった。雪乃は別に何とも考えてはいなかったが、おそらくは、戸塚と会っていたのだろう。
「すげー可哀想だよな、あの比企谷八幡とかいうやつ」
「どういうことかしら?」
「だってそうじゃん。お前とか結衣みたいな超可愛い子と一緒に楽しく部活してたのに、二人とも部外者の男にとられるとか、俺なら情けなくて泣きたくなるわ。奉仕部っていうんだっけ? 結衣もお前もこれからどんどん顔出せなくなるんだし、もうやめちまったほうがいいんじゃねえの」
奉仕部をやめる。廃部にする。思ってもみないことだった。それは自分の人生の目標を打ち捨てることと同義だ。しかし、恋人ができてしまった今、以前のように活動に熱心にはなれそうもないことも、紛れもない事実だった。部活動よりも、好きな人のことを優先したい。そう考えてしまう。
ここで廃部にすることは、自分の抱いていた信念への裏切りではないはずだ、と雪乃は思う。むしろ、このまま、公私を葛藤させたままで活動を続けることのほうが、間違っていることに違いない。ならば――彼の言うとおり、いっそのこと奉仕部をやめてしまったほうが、自分の信念に忠実だった、と言えるのではないだろうか。
「まあいいや。部活はおいといて、とりあえず由比ヶ浜に電話しろよ」
思考の縁に沈みかけた雪乃を、男の言葉が制止する。
「ええ。そうね」
結衣は携帯電話を操作し、結衣に電話をかけた。無機質なコール音が鳴っている間、雪乃は、部活動を廃部にする手続きについて、思い出そうとしていた。
雪乃を駅まで送った男は、家に帰ると、スマホを尻のポケットから引っ張り出した。
「もしもし? ……ああ、すげーうまくいってるよ。俺にべた惚れって感じで、何言ってもハイハイいうこと聞いてくれっしマジ最高だわ、あの女……つーか、お前のくれたあの薬すげーな。惚れ薬とかどんな冗談だよって思ってたけど、ガチの本物じゃん……ああ、もちろん感謝してるよ……」
スマホをあてる耳を左から右に切り替える。
「……もったいねえけど仕方ねえな。そういう約束だったし、ぶっちゃけそろそろヤりあきたしな……俺は何もしなくていいんだろ? ただ気づかないフリさえしてれば……わかってるって……おう、じゃあな」
通話を終了させた男は、スマホを放り出し、ベッドに寝転がった。つい先程まで雪乃と濃厚に絡み合っていたそこには、まだ彼女の匂いが残っている。電話の相手――あいつが何を思っているのかはわからない。しかし、雪ノ下雪乃を徹底的に破壊しようとしていることは、想像できた。自分はその駒に過ぎない、ということも。
まあ、自分は最後まで自分の思い通りに愉しませてもらうだけだ、と男は唇を歪める。おそらくは、あいつもそれを望んでいることだろう。
電話の相手の名前は、戸塚彩加。
今や、雪ノ下雪乃の肉体や思考は、すべて、本人のあずかり知らぬうちで、完全にあの美貌の少年の掌の上で転がされていた。
今日はここまで
荒らしってなんなんでしょうね。 嫌なら見なければ良いのに
※15
http://ringokidjp.blog.fc2.com/blog-category-7.html
これでみれるよ
まあこんな物を読んで後悔しても知らんとしか言えないが
俺は基本荒らしはしないし、滅多に批判しないな、この作品だけは本気で許さん
これは気持ち悪い つーか何故に再投稿するんだ
これ林檎本人?
ふーむ、何故こんなにも荒れているんだ?
どんな内容であれ所詮二次創作だし、パッと見の文章力も下手なラノベ作家よりはあると思うが……
運営に通報しといた
続き楽しみにしてるよ
>>129
個人サイトに載ってるものの
コピペだからじゃない?
荒らし奴頑張れ!
面白い
やるなら完結まで頼むで
続きも何もただの盗作だぞ、これ
盗作してどうするつもりだったんだ?
某ハルヒのカスみたいに作者主張でもする
つもりだったのか?
お前らホントに八幡好きなのな
そんなに気持ちよく自己投影できるのかい?
別人?
盗作した屑ゴミ>>1はよ 死 ね
ラストまで書き終えてから一気に秒間隔で投下した方がいいかも
>>251
いやこれ個人のHPで公開されてるやつでもう完結してるで
ここに投下してるのが本人かどうかは知らんけど
まーた糞林檎がやらかしたのか
次の渋のSSも荒らしてやらないとアカンみたいやな
本人ならもっと早い段階で投下すると思うし、ただの作者騙りのゴミ屑やろなぁ
面白い
なんでよりにもよって
あの問題作を盗作しようと思ったのか
これの作者が>>1かどうかは別としても
この荒らし君は暇だねぇ
疲れた
パクリ屑ゴミ>>1来たら荒らし頼むぜ
頑張る
正義の為なら人はどこまでも残酷になれる
まず林檎本人なら題名変える理由が無い
それと本人の転載なら>>1に明記するはず
よって盗作
荒らし頑張れ
皿仕上
NTRビッチ化の時点でキャラ下げだし地の分も長ったらしいし-114514点
なにが問題作なんか聞いてええか?
内容なんて個人サイトなら無茶苦茶なやつばっかと思うが。
これ最初は渋にあげてたのよ
あの温室だとどういう扱いになるか
わかるだろ
放課後を迎えて、行く場所は決まっている。ひとつしかない。
教室をあとにし、学校の敷地を出た八幡が向かう先は、陽乃の住むアパートだ。扉にご丁寧に貼り付けられたプレートには「奉仕部」の文字が記されている。それは、戸塚が八幡に送ってくれたものだった。"お祝いだよ"と、それを手渡しながら、戸塚は言っていた。"雪ノ下さんが戻ってきたお祝い。よかったね、八幡。おめでとう"
扉を開いたそこには、かつての奉仕部を模した空間が広がっている。もちろん、あれほどの広さはないが、今はむしろその狭さが心地よかった。
椅子に腰かけ、本を読む陽乃――その姿は、完全にかつての雪乃と瓜二つだ。白くきめ細かな肌は陽乃のものだが、その他の部分には、すべて八幡の命令によって手がいれられている。
黒く艶やかな髪は、ウィッグによるものだが、陽乃自身のものを伸ばさせているから、もうじきにそんなものをつけなくてもよくなるだろう。たおやかな美を演出していた陽乃の乳房は、影も形もなくなり、そこにはもういっさいの隆起を見出すことはできない。それは、まず真っ先に受けさせた減胸手術のたまものだった。他にも、顔の細部についても細々とした整形手術が行われ、陽乃の顔はもう完全に雪乃のそれといっていい。造作の同似はもちろん、表情などから滲み出る雰囲気が周囲をそう認識させるのだった。
「あら、比企谷君。どうしたの、そんなところで、ぼーっとして。熱中症にはもう遅い時期よ?」
陽乃が言う。その口調も、完全に雪乃のものだ。喋り方が同じだと、声まで同じに聞こえてくるから不思議だった。それはつまり、人間は内実を外見から判断している、ということの現れなのだろう。髪を浅薄な茶色に染めた時点で、八幡にとって雪乃は雪乃でなくなってしまっていた、ということだった。
しかし、今はもうあんな女などどうでもいい。関係ない。こうして、総武高校の制服を着た陽乃は、八幡の望むがまま、もう完全に雪乃なのだから。それでも、最初の頃には、少しだけ苦労をさせられた。惚れ薬を飲ませ、陽乃を自分に心酔させるところまでは簡単だった。しかし、いくら強い恋心があっても、その男に別人として愛される。しかも、実の妹として愛されなければならない、というのは心理的な抵抗があったらしい。"雪乃ちゃんのことは忘れて、私を好きになって"陽乃は、己の罪など忘れた様子でそう抜かしていた。まったく、ふざけた態度だった。結局、八幡は、陽乃を無理矢理に押さえつけ、瓶に残っていた惚れ薬をその喉に流しこんで問題を処理した。規定量を大幅に超える服用をさせられた陽乃は、文句など言わず、むしろ嬉々として自分を雪乃に変えていった。
雪乃が持っていた小物を揃える。シャンプーやボディーソープの銘柄を同じにする。雪乃の日記を読みあさり、その思考をトレースし、筆跡も真似をする。果ては暇を見つけては鏡にむかい、自分は雪ノ下雪乃なのだと繰り返し繰り返し言い聞かせ続ける――その努力は、八幡も思わず笑ってしまうほどだった。いまでももう、「雪ノ下」と呼びかけられなければ反応しない。時折「陽乃さん」と呼んでみることはあるが、反射的に返事を返してしまう、などということはなく、一拍遅れて反応したあとで「姉さんがどうかしたのかしら?」と小首を傾げられてしまう。本当に、心底が疑問を持っているようなその表情からも、もう、陽乃の体に陽乃としての意識がどれほども残されていないのは確かだった。
己の罪を責め続けていた陽乃を、八幡が救ってやったのだ。そして、また、それをなした八幡もまた、救われている。ふたたび奉仕部として活動できる時間がやってきた。それは、とても信じられないことだった。確かに、部室は同じではない。由比ヶ浜結衣がやってくることもない。
しかし、雪ノ下雪乃がいる。
そして、自分がいる。
ならば、どこであろうとそこはもう奉仕部の部室なのだ。
一度は奪われ、失われた幸福。戸塚の力を借りて、ふたたびその腕に、今度こそは正しく抱いたそれを味わいながら、八幡は後ろ手に"部室"のドアを閉め、自分と雪乃とを喧騒に充ちる外界から締め出した。
そして比企谷八幡は、自分の望むがままの雪乃を相手に――彼女だけを相手に、決して間違えることのない選択を続ける。
(了)
序盤流し読み+最後読んできたけど最高に胸糞悪い……のは確かなんだが正直ここで言われる程荒れるものか?
ヘイト集めに特化してるけどこの程度のキャラ改変は他のSSにだってあると思うんだが
ネットなんだから「嫌なら見るな」なのに、それが出来ない奴が騒いでるようにしか見えん
ゴキブリ見たら理由もなく始末するだろ。それと同じ。屑ゴミ>>1=ゴキブリ以下、荒らしは正しい
>>354
お前がゴキブリなんやで
どうせなら潰せばよかった
結局、二次創作に対して態々粘着してageまくり、「俺の気にいらねぇ話書くんじゃねぇぇぇぇぇ!世界で一番なのは俺様だぁぁぁぁぁぁ!」って叫んでるって事?問題作だと分かっていながら無視もせずに?
……うわ、キ・・ガイやん
無断転載やったみたいやな
掲載サイトがそれで鍵つきにしてた
無断転載・盗作な時点で>>1はゴミ以下なのだよ荒らしがんばれ
>>357
お前問題が分かってねぇな馬鹿か?
盗作したカスがいるから叩かれてんだよ
本人だったらいいじゃん別に
>>361
本人じゃないんやで
荒らされた理由はちがうと思うけど
林檎の場合は俺ガイルに限らず艦これその他でもアンチ・ヘイトしか書かない挙げ句ファンへの配慮なしという自業自得だけどな
あれはやられて当然
たかがSSでファンに配慮とかしなきゃいけないのか
大変だなww
所詮はファンフィクションだから、ファンに不快な代物を出したら叩かれるのは当たり前、むしろアンチ・ヘイトを書くなら覚悟するのが当然
渋の過激派ガハマ厨ささたろーもだけど、内容があれでは叩かれない方がおかしい
叩かれる覚悟しろっていうなら配慮求めてどうすんの?
自分で言ってること矛盾してることに気付いてないのかしら
SSって作者が書きたいことだけ書く自己満足のオナニーかと思ってました
キャラ厨のレッテル貼ってる時点でお察しなんだよなあ
叩くのも叩かれるのも、SSやさかいに自由なんやで
荒らすのは、他のヤツにメーワクかかるんで論値やが
自分が正義だと思ってぎゃーすか騒ぐ奴が一番邪魔なんだよな
叩きや荒らしなんか賑やかしみたいなもんだし
盗作はともかくとして何が問題作なのか全然わかんねー
SSに求めることが精神的自慰か性欲的自慰の違いってだけで普通のSSだよね
原理主義的観点からすればSSなんざ全て汚物に過ぎないというのに、一方の作品にのみ強い拒絶反応を示すのはお前らの崇める自己投影八幡(笑)が一番嫌いそうなことなのにな
>>371
病院へ逝くのをおすすめするぞ。そして、しね
>>372
てめぇが死ねやキモい
所詮はファンフィクションだから、ファンに不快な代物を出したら叩かれるのは当たり前、
むしろアンチ・ヘイトを書くなら覚悟するのが当然(真顔)
AUキチガイを思い出す
>>365
雪乃厨くっさ
二次だからと何でもありなんて事は無いんだけどな
何でもありとか言ってる奴のがおかしい
アンチヘイトは基本荒らしと変わらんしな
盗作は論外
お前がおかしいんやで
マジキチやでこいつ
怖いわ
張り付いて問題作云々に文句つけてる
臭い長文君は何したいんだ?
正直キモいよお前
はち~ん(笑)ま~ん(笑)
自己満足[田島「チ○コ破裂するっ!」]を外でしてるんだから、そりゃ周りから色々言われる可能性はあるわさ
りんごくん嫌いだったから、
潰れてほしいわー
俺の気に入らん内容のSS書く奴なんて
要らんねん
ホンマゃで
俺ゎ八萬と似てるヵら八萬のこと馬鹿にされるとむヵっくは
このSSまとめへのコメント
あらおわり?
これ書いたやつ氏ね。