八幡「時が経つのは早いもんだな」 (41)

とある酒場


結衣「ヒッキー」

八幡「なんだ?」

結衣「ほら、乾杯乾杯っ」

八幡「へいへい、乾杯」


結衣「かんぱ~~いっ!」チン


結衣「あ~あ、こうやって過ごすのももうすぐで終わりなんだね」

八幡「俺たちも大学4年だしな」

結衣「名残り惜しいよ~」

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八幡「なら、留年して一色と一緒に卒業するか?」

結衣「ヒッキーていじわるだよね…」

八幡「冗談だけどな」


結衣「留年なんてしたら、また就活やり直しじゃん」

八幡「それはごめんだな…またネットで登録して、説明会参加して…面接して面接して面接して…」

結衣「やめてよ、頭痛くなってくる…」

八幡「由比ヶ浜は何社くらいまわったんだ?」


結衣「どのくらいだろ…?30社くらいかな…ヒッキーは?」

八幡「俺もそのくらいかな。半分くらいが面接まで行けたかな」

結衣「でもお互い決まってよかったね、圧迫面接とか大変だったけど…」

八幡「確かにな…俺たちの大学の模擬面接も大変だったけど」

結衣「うん、だよね」


結衣「ヒッキー、何飲む?」

八幡「日本酒にするかな」

結衣「じゃあ、あたしはどうしよっかな~カシスオレンジとかにしよっと」


結衣「ヒッキーは銀行員だもんね、なんか成功者って感じ?意外だけど」

八幡「意外は余計だっての…しかも銀行で成功って…地方銀行だぞ」


結衣「え~いいじゃん、十分だよ。あたしなんてアパレル関連だしさ」

八幡「いやそれこそ良いじゃねぇか」

結衣「でも大学せっかく卒業したのに…」

八幡「なんか、由比ヶ浜に似合ってるよな」

結衣「そ、そうかな…?」

八幡「驚きなのは一色だけどな」

結衣「だよね?まだ3年生だからあれだけど…」

八幡「あいつ、アナウンサー志望とかな…」


結衣「凄すぎだよ~!大学在学中に色々がんばって…」

八幡「そうだな」

結衣「なんか、すっごい綺麗になったもんね?ミスなんちゃらってコンテストでも優勝したしっ」

八幡「そうだったな」

結衣「なれるといいよね」

八幡「まあな」

結衣「でも、もっと驚いたのは…」

八幡「え?その話蒸し返すの…?」

結衣「そんな、いろはちゃんをヒッキーが振ったところかな」


八幡「…あれは…」

結衣「あんなに可愛い子を振っちゃうとか…信じられなかったよ」

八幡「一色には悪いと思ったけどな…」

結衣「まあ、でもあれが原因で吹っ切れて、今の自分があるって言ってたけどね」

八幡「アナウンサー目指せたのも、俺のおかげとか言ってたな」


結衣「……なんで振っちゃったの?あの時…ヒッキー、いろはちゃんのこと嫌いじゃなかったでしょ?」

八幡「そりゃ…そうだけど」

結衣「いろはちゃん、ヒッキー同じ大学がいいって言って、同じ大学に来たのに」

八幡「色々気持ちの整理とかな…」

結衣「そうなんだ」


結衣「でもヒッキーって付き合ってた人とかいたっけ?」

八幡「いや…」

結衣「……」

八幡「お前は?」

結衣「……いないよ」

八幡「そっか」

結衣「……あ、なに飲む?」

八幡「ウイスキーで」

結衣「じゃあ、あたしもそれにしよっと」

八幡「大丈夫か?」

結衣「平気平気、あぶなくなったらヒッキーに介抱してもらうし」

八幡「人任せだな…」


結衣「ところで、ホントに時間の経つのって早いよね、ちょっと前まで高校生だったのに」


八幡「まあな、もう大学卒業間近なんて考えられん」

結衣「あの時の友達とも疎遠になったし…」

八幡「そうだな…ま、一部まだ近しいけどな」

結衣「ヒッキー、なぜか隼人くんと仲良くなったよね」

八幡「全くだ…なんでこんなことに…」

いろは は 葉山 に 負けたのだ

結衣「びっくりしたよ、地元の国立に行くなんて」

八幡「俺としても、絶対東京に出ると思ってたからな」

結衣「きっと、ゆきのんがそこに行ったからだよね」


八幡「そうだな、そう言ってた」

結衣「でも、ヒッキーも地元の私立に入って、学力よりも下のところだよね?」

八幡「ま、まあな…」

結衣「?」


八幡「つ、次はなに飲むんだ?」

結衣「そうだな~ウーロン茶で」

八幡「俺もそれにしとくか」

八幡「疎遠になった連中とは連絡とってないのか?」

結衣「一応とってるよ」

八幡「どんな感じか聞いてるのか?」

結衣「あ、気になるんだ?」


八幡「まあ、少しな」

結衣「ヒッキーも素直になったよね、いいと思うよ」

八幡「うるせーよ…」


結衣「えっと、サキサキだけど」

八幡「誰だっけ?」

結衣「本気で言ってないよね?」

結衣「冗談だよ…そんな睨むなよ…川崎だろ」

結衣「覚えてんじゃん」

結衣の一人芝居

八幡「そりゃあ、小町がな…」


結衣「あ、そういえば、サキサキが言ってたけど…弟と付き合ってるとか」

八幡「くそ…絶対認めんからな…俺はっ」

結衣「ヒッキー…お父さんみたいだよ…」

八幡「小町に彼氏なんて…しかも川崎弟…」

結衣「名前で呼んであげようよ…」

八幡「なんだっけ名前?胎児だっけ?」

結衣「ヒッキー……」


八幡「ま、いいや。で、川崎はどうしてるって?」

結衣「うん、来年からは幼稚園の先生になるってさ」

八幡「幼稚園の先生って簡単になれるもんなのか?」

結衣「わかんないけど、似合ってるよね、サキサキに」

八幡「意外と面倒見よさそうだしな」


結衣「うん、あとヒッキーのこと気にしてたよ」

八幡「へ?どういうことだ?」

結衣「知らないっ」プイ


八幡「なんでそっぽ向くんだよ……」

結衣「仕事決まったのかとか、今付き合ってる人いるのかとか…」

八幡「…」

結衣「もう~~」

八幡「と、ところで面倒見いいって言えば…」

結衣「あ、話題逸らしたし」

八幡「三浦の奴は?」

結衣「うん…優美子は医療の仕事にいくってさ」

八幡「医療かよ…」

結衣「事務のほうらしいけどね、薬剤師の免許とかもとるんじゃないのかな~」


八幡「なんかすごいな…」

結衣「優美子も吹っ切れたんだよ、ほら…」

八幡「ああ…葉山に振られたからか…」

結衣「うん」

結衣「優美子はその後、彼氏つくったらしいけど、うまくいかなくてさ…」

八幡「へえ」

結衣「しばらく彼氏つくらないで、仕事に生きるって言ってたよ」

八幡「あーしさん半端ないな、まあまだ俺たちも若いしな」

結衣「うん、そうだよね」


八幡「戸部は運送業だろ?」

結衣「あ、知ってるんだ」

八幡「葉山伝いだけどな」


結衣「みんながんばってるよね」

八幡「そうだな」

結衣「なに飲む?」

八幡「マッコリで」

結衣「渋い…じゃあ、あたしはカシスソーダにしよっと」


八幡「渋いか?」


結衣「ゆきのん、がんばってるかな」

八幡「結局、家族の会社には行かずに、教師になるしな」

結衣「うん、間に合わないみたいだから、来年受験するらしいけどね」

八幡「葉山の奴は来年、警視庁だしな」

結衣「うわ~すごいカップルだね…」

どうも>>1です
「潜在的需要は高いだろうに数の少ないガハマSSでエロやれば天下取れるぜ!薄い本はガハマ本が一番多いしなガハハハ!」
などとバカの欲望丸出しで書き始めたわけですが、それでも想像以上に反応が良くて寧ろ罪悪感に押しつぶされそうだぜヘヘ……
かと思えば別作者さんのガハマSSが同じタイミングで始まりあちらはこっちと比べものにならないクオリティで吃驚
『結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」』は超面白いから皆読もう!

とまぁそれはさておき、上述の通り好感触がどうにも嬉しくて「一週間なんて待たせない、とっとと書いちゃうわ!」と
出来る限りの力を以て執筆してみるも流石に一日じゃ無理だなって……一日一沙希の人って凄いね本当
とりあえず八幡が一人でキモい独白やら回想やらする導入部だけ完成したんですが、こういうのって出来た端から投下してった方がいいんでしょうか
プロローグは全部完成してから投下しようと心に決めてたわけですが、こういうのってレスポンスが大事だと見る側としては感じるんですよねぇ

何かご意見ご要望あれば書き込んで下さいな、もしかしたら参考にするかも?
ともあれ宜しくお願いします

結衣「ゆきのん、まだヒッキーと連絡とってるの?」

八幡「そんなことないけどな」

結衣「ゆきのん、ヒッキーのことまだ好きかも…」

八幡「おいおい、葉山に失礼だぞ」


結衣「そうだけど…元々、千葉の国立にしたのもヒッキーと離れない為だったんだし…」

八幡「…」

結衣「ヒッキーはいいの?それで…」


八幡「…」

>>17
つまんねーからやめろ

八幡「あのさ、由比ヶ浜」

結衣「なに?」


八幡「俺たち、高校のとき奉仕部で色々あって…」

結衣「うん」

八幡「あのときは、今の関係保つ為にこれ以上深い関係にはならないでおこうって暗黙のルールがあったよな?」

結衣「……うん、あったね」

八幡「よかった、俺の勘違いじゃなかったか」

結衣「う、うん…それで?」

八幡「俺は卒業して、いいタイミングになったら…進めてもいいんじゃないかって思ってた」

結衣「ヒッキー…」

結局見て見ぬふりでそのままいったんか
この八幡はカスだな

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八幡「卒業前には…俺の中では既に決まっててさ」

結衣「……」

八幡「で、その人と同じ大学めざしたし…」

結衣「え…?」

八幡「正直、一色には悪いことしてしまったけどな…」


結衣「……」

八幡「雪ノ下にも悪いことしてしまったけど…」


八幡「もう奉仕部とか関係ないし、正直言うのは遅いとは思うけどな…」

>>17
エロシーンの予定はある?

恋愛で進学先上にするならまだしも下にするとか何考えてんだこいつら……

結衣「……」

八幡「二人とも、就職先も決まってるし…その落ち着いた状況だと思うし…」

結衣「う、うん…」


八幡「もしも、まだ俺にその…そういう気持ちあるなら…」

八幡「俺と付き合ってくれないか、由比ヶ浜」


結衣「ヒッキー……!!」


八幡「……」

結衣「こちらこそ…」

結衣「こちらこそ、よろしくお願いしますっ!」

八幡「由比ヶ浜…よ、よかった……」

結衣「えへへ、こんな場所でするっていうのが味気ないけどさ…」

八幡「しかし、緊張するもんだな告白って…」


結衣「あたしだって告白なんて緊張するよ…」


八幡「大学でも、何回かされてるだろ?」

結衣「ヒッキーでしょ、あたしは断ってるもん」

八幡「…て、ことは…」

結衣「え?」

八幡「お前、まだその……初めて?」

結衣「え…う、そうだけど……?」

八幡「そっか…なんか安心した」

結衣「どうしてそこで安心するかな…ヒッキーもでしょ?」

八幡「なにが?」


結衣「は、初めてなんでしょ?そういうの…」

八幡「そ、そりゃ……まあ」

結衣「そっかそっか」

八幡「前に「素人」がつくけどな…」

結衣「へ?どういうこと…?」

八幡「葉山と一緒に何回か行っただけだからな」

結衣「ん???」

八幡「まあ、この話はこれでおしまい、その…これからよろしくな由比ヶ浜っ」


結衣「え、えっと…うん、よろしくねっ!」

結衣「でも、あたしの為に同じ大学にしてくれたんだ~えへへっ」

八幡「く…!」

結衣「だから、いろはちゃんの告白も断ったのか~」

八幡「うぐ……そ、そうだよ…」

結衣「ゆきのんも…」

八幡「………」

つまり、ごまかしにごまかしを重ねた挙げ句、最後には雪乃を見殺した未来か

結衣共々屑同士お似合いなのか…

八幡「葉山が雪ノ下と付き合えたのは、あいつの努力の結果だろ」

結衣「うん、そうだよね」

八幡「よくあんなに泥沼から這い上がったと思うけどな…やっぱり葉山は凄い」

結衣「うん」

結衣「でも、あたしの彼氏も負けてないよっ」

八幡「恥ずかしいっての…」

結衣「えへへ、そうだ、何飲む~?」



八幡「そうだな…」

結衣「うん…」

八幡「じゃあ、由比ヶ浜にスクリュードライバかな」

結衣「へ?」


八幡「まあ、今更だけどな…」

結衣「…も、もう…バカ…!」


八幡「俺がこんな恥ずかしい言葉とかな…ホント時間って怖いな…」


おしまい

短いですが、終わりです。見てくれてありがとうございました

おつー

おいおい、これからだろう

乙です

今更ながら感想を言いたくなった

最後まで描写が丁寧で嫉妬するクオリティだった
原作に真摯に向き合う姿勢が節々から伝わってくる
ゆいゆいが自虐ネタを言いはじめるぐらい感情を消化するまでを描き切ったっていうのが素晴らしい終わり方だったと思う
でもちょっと長くて退屈したかなかな、めぐりんのほんわか描写も多用しすぎてげんなりした
欲を言えばめぐりんのかわいさ描写ももう少し捻ってみて欲しい
ナンパ師から助けるっていう展開もドラマと転換点を作るにはいいけど場面だけど、ちょっと浮いてる感じ?
一度は何もできなかった八幡が勇気を振り絞るっていう二段階右折は確かに八幡っぽいけど、少しヒロイックすぎて胡散臭さがあった

だけど俺ガイルに対する理解度と技量はトップクラスだと思う
次回作にも期待!!

おもしろかったで乙

ゆきのんに葉山が風俗行ったことチクってやれ

葉雪なら冒頭に書いとけやボケ!しねや!

つーかさ、嘘に嘘を重ねてこれなんだから、結衣に対しての気持ち自体も嘘なんじゃねーの?

今まで嘘に嘘を重ねてた八幡の台詞を都合良く信用する結衣ってのもなんだかな

だって本物の馬鹿だし。誉め言葉ではなく

あーつまんね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月07日 (月) 00:17:24   ID: 0hIiefbJ

てか色んなssで見かけるけど大志と小町が付き合う設定はほとんどの人が良く思わないからやめた方がいいよ

2 :  SS好きの774さん   2015年09月07日 (月) 10:50:08   ID: WzCupSZ1

それ以上にゆきのんと葉山のカップリングのほうがよく思われてない

3 :  SS好きの774さん   2015年09月07日 (月) 13:24:43   ID: BAdrlTWB

むしろガハマさんと付き合うのがイマイチ想像出来ない。

4 :  SS好きの774さん   2015年09月11日 (金) 02:36:47   ID: xUa3HaT3

葉山と雪乃のカップリングはないかな

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