年上後輩と年下先輩【工業系】 (103)
あまりこういう感じのssが無いから書いてみます。
年上後輩と年下先輩の仕事の日々を短編形式で書いていきます。
書き溜めはないです。
需要ある無しに関わらず完結させます。
話の流れで専門用語や機械の名前が出てきます。
ご質問いただければ投下後説明させていただきます。
よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439913339
【年上後輩の面接】
社長「今までの職歴を見ると経験は大丈夫そうだね。資格もある程度持ってるし採用決まったら足りない資格は取りに行ってもらうから。」
年上後輩「はい!よろしくお願いします!」
社長「今まで新人の指導なんかした事ある?」
年上後輩「はい。新人教育に携わった経験はあります。」
社長「どういう指導方法をしてた?」
年上後輩「覚えて欲しい仕事をまず自分が何回かやってみせてその後実際にやらせてみます。」
社長「それから?」
年上後輩「質問があればその都度答えますが、基本的には黙って見てますね。手が止まるようなら声かけはしてました。」
社長「わかりました。では合否の結果は3日以内に連絡します。」
年上後輩「はい!今日はありがとうございました!」
【条件付合格】
年上後輩「そろそろ連絡くるかなぁ…これ落ちたらマジ洒落にならんのだが…」
ナキガオデスマイルスリキレテシャイン~♪
年上後輩「もしもし後輩です!」
社長「あー後輩さん?⚪︎×会社ですが…今大丈夫?」
年上後輩「はい!大丈夫です!」
社長「今回の採用の件だけど合格って事にしたいんだけどね…」
年上後輩「はい!ありがとうございます!」
社長「うん。で、合格に当たって一つ条件というかお願いがあるんだけどさ。」
年上後輩「はい?」
社長「入社して1年になる若手の社員がいるんだが仕事の覚え方がどうも遅くてね…良かったら後輩君が指導してくれると助かるんだけど…」
年上後輩「はい?指導される方って上司や先輩がいらっしゃるのでは?」
社長「そうなんだけどね。みんな匙投げちゃったのよね。だから後輩君にお願いしてるんだよね。」
年上後輩「私がどこまでできるかはわかりませんがそういうことでしたらよろしくお願いします。」
社長「うん。年下先輩君には私から言っとくからよろしく頼むよ。先輩君に進歩が見られたら後輩君の正社員採用も前向きに考えるからさ。」
年上後輩(めんどくさいが背に腹は代えられんな…)
年上後輩「はい。ではよろしくお願いします。」
【初出社と年下先輩と顔合わせ】
朝礼にて
年上後輩「今日からこちらでお世話になります後輩です!よろしくお願いします!」
ヨロシクーッス
朝礼後
年下先輩「あ、年上後輩さんッスか?ヨロシクーッス!」
年上後輩「あ…はい…よろしくお願いします…」ピクッ
年上後輩(このガキャ…)
年下先輩「じゃあ工具置場とか工場内案内するッス」
年上後輩「はい…よろしくお願いします。」
年上後輩(初日から不安しかない…)
年下先輩「ここにインパクトとかドリルなどのエアツールが置いてるッス…後はこっちが部品庫になっててボルトやナットはここに大体揃ってるッス」
年上後輩「結構揃ってますね。大体わかりました。」
年下先輩「大体で大丈夫ッスか?」
年上後輩「はい。しっかり種類別に置いてありますし大体でいいですよ。」
年下先輩「そっスか。あと仮にも年上なんやからタメ口でイイッスよ。」
年上後輩「いや、初日からはさすがに…」
年下先輩「そっスか。そういや後輩さんが俺に仕事教えてくれるんすよね?」
年上後輩「私に教えられることがあればいいんですがね…」
年下先輩「まぁ…よろしくッス」
年上後輩「こちらこそ…」
本日投下分終了します。
こんな感じで進めていきますのでよろしくお願いします。
投下は基本夜に行います。
きたい
こんな感じの後輩が実際にいるからどういう風に対処していくのかすごい気になる
>>1です。
現在書き溜め中ですので夜には投下できます。
年下先輩と年上後輩の勤め先は建設機械のリース会社で2人とその他は建設機械整備士という設定でお願いします。
自動車整備士という職業は耳慣れた仕事なので敢えて認知度が低い建設機械整備士を選択しました。
ではまた夜に…
>>8-9
レスありがとうございます。
とりあえず仕事の合間に書き溜めた分投下します。
【課長から一言】
課長「後輩君の直属の上司に当たります課長です。今日からよろしくお願いします。」
年上後輩「こちらこそよろしくお願いします。」
課長「建設機械の経験はあるんだよね?主になんの整備してた?」
年上後輩「建設機械はかじった程度の経験ですがバックホーや発電機とコンプレッサーは一通りできます。」
課長「溶接やガスは大丈夫?」
年上後輩「大丈夫です。」
課長「それから年下先輩君の指導もするようになってるみたいだけど…」
年下先輩「そうですねぇ…」
課長「正直扱いにくいとこもあってこっちでも手を焼いてるとこがあるんだよ。とにかく頑張ってね。」
年上後輩「わかりました。」
【初仕事】
課長「じゃあ年上後輩君と年下先輩君にはコンマ45のバックホーの出荷整備をしてもらうかな。」
2人「わかりました。」
課長「年下先輩君はウチの仕事の流れとかを説明して早くウチのやり方を覚えてもらうようにね。」
年下先輩「はい…」
課長「年上後輩君は作業内容がわかれば大丈夫だよね?塗装もあるけどそれはどう?」
年上後輩「はい。大丈夫です。」
課長「出荷日は2週間後だから。じゃあ任せたよ。」
2人「はい。」
【作業開始前に】
年上後輩「どんな流れか説明してもらっていいですか?」
年下先輩「そっスねー。まず貸出期間の確認をしてその期間に応じて整備内容が変わってくるッス。」
年上後輩「はい。」カキカキ
年下先輩「え?何書いてんすか?」
年上後輩「いや、早く仕事の流れ覚えたいんでメモ取ってます。」
年下先輩「やる気満々ッスね。」
年上後輩「メモ取らないと初老だからすぐ忘れちゃうんですよ。」
年下先輩「ボルトの置き場は書かなくて大丈夫ッスか?」
年上後輩「あ、それは大丈夫ですね。」
年下先輩「あーソッすか…で、今回のコンマ45の期間は1年くらいそのまま貸し出すんで全オイル交換全エレメント交換とベルト交換にとなります。後は点検して不良箇所の修理ッスね。」
年上後輩「ふむふむ…」カキカキ
年下先輩「そんなもんス。」
年上後輩「出荷時期による整備内容の変更の基準ってあるんですか?」
年下先輩「あー、微妙な時期になるとぶっちゃけ営業さんの気分ッス…」
年上後輩「あーよくわかります。」
年下先輩「そーなんスよ。」
年上後輩「まぁそういうのは気にしても仕方ないから作業始めちゃいますか?」
年下先輩「そーッスね。」
年上後輩「じゃあ自分エンジンオイル交換するんでファンベルト交換してもらっていいッスか?」
年上後輩「了解しました。」
年上後輩(先に動作点検して不具合箇所出した方がいいと思うけどここは言うこと聞いとこう)
カチャカチャ…
キュッキュッ!
カチャカチャ…
モシャ…
年下先輩「あっ!」
年上後輩「どうしました?」
年下先輩「いっいや!なんもないッス!」
年上後輩「そうですか…」
【小さなミスとすぐにバレる嘘】
年上後輩「年下さんベルト交換終わりましたよ。」
年下後輩「こっちも天板付けたら後はオイル入れるだけッス…」
年上後輩「じゃあオイル入れちゃいますね。」
年下後輩「あーオナシャス!」
トクトクトク…
キュッキュッ!
カチャカチャ…
年上後輩「とりあえずオイル交換終わりですね。」
年下後輩「じゃあエンジンかけてついでに動作点検しちゃいますかね。」
キュキュキュ…
ブオン!
ブィーン…
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ!
2人「はいぃぃぃ!?」
年上後輩「なんです?なんの音?」
年下先輩「い…いや…わかんないッス!」
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ
年上後輩「ん?」
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ
スッ…
バタバタバタバタピタッ
年下先輩「止まった…」
年上後輩「天板ですね~」
年下先輩「…」
年上後輩「あぁボルトが一本付いてないですね…って折れ込んでますよ。」
年下先輩「いや、そこ最初から折れてたッスよ」
年上後輩「あ、そうなんですか。」
年下先輩「返却された時は音しなかったのにおかしいッスね…」
年上後輩(明らかに折れ口が新しいしそこに折れたボルトの頭転がっとるがな…まぁいいか…)
年上後輩「よしっ!とりあえず折れたボルト外しちゃいましょう!」
年下先輩「へっ?」
とりあえずここまでです。
後は空いた時間に書き溜めてできた分を寝る前に投下できたらと思います。
>>16
年下後輩が混ざってる
>>19
ご指摘ありがとうございます。
年下先輩で脳内補完お願いします。
面白そう
仕事は作者の経験職かな
まだ寝ませんがキリがいいとこまでできたので投下します。
>>21
経験職です。
【折れたボルトの外し方】
年下先輩「後輩さんボルト外せるんですか?」
年上後輩「え?簡単ですよ。なんなら教えますからやってみます?」
年下先輩「いやいや…俺には無理ッスよ…」
年上後輩(アンタも建設機械整備士だろうが…)
年上後輩「じゃあやってみるんで見ててくださいよ。」
年下先輩「ウッス!」
頭が落ちたボルトの外し方
やり方は状況に応じていくつかありますが今回はその1つ
1.天板を外し折れこんだボルトの周りを綺麗に清掃する。
2.折れこんだボルトの中心をポンチを打ち込み印をつける。
3.印にドリルを当てボルトの長さの半分以上真っ直ぐに穴を開ける。
4.開けた穴に専用工具(通称逆タップ)をねじ込む。この専用工具はすぐに折れる為潤滑スプレーなどを適時に吹きかけながらねじ込む。
5.ねじ込んでいくうちに折れたボルトも回り始め問題解決。
年上後輩「はい。取れましたよ。」
年下先輩「おー。さすが経験者ッスねー。」
年上後輩「今回は簡単に外れた方ですよ。ボルトの錆や腐食具合が酷かったらガスで炙る必要もあるんで。」
年下先輩「こういう事態になったらいつも老害さんが来てやってもらってたんスよ。」
年上後輩「じゃあ初めて見た訳じゃ無いんですね?」
年下先輩「そうなんスけど老害さんいっつも俺が折ったみたいな言い方してネチネチ嫌味言いながら作業するから見る気無くすんすよね。」
年上後輩「それはキツいですねぇ…」
オーイ
年下先輩「あ、噂をすりゃ老害さんッスよ…」
老害「なんか今の音は?」
年下先輩「あ、老害さんなんでもないッスよ」
老害「なんでもなくて機械があげな音するか?貴様またボルト折ったんか?」
年上後輩(何この人ちょー怖いんですがこの会社ヤクザ飼ってんの?)
年下先輩「いやいや…元々折れてたボルトがあってそれを後輩さんが取ってくれたんですよ。」
老害「なんや貴様は?」
年上後輩「朝礼でも挨拶させていただきましたが今日からお世話になります年上後輩です。よろしくお願いします。」
老害「俺は朝礼やら出らんけん知らん!が、今日から働くならこれだけ覚えとけ!」
年上後輩「はい!」
老害「この工場の中では俺が法律やけんな!俺の言う事に従え!」
年上後輩「はい?」
老害「俺に逆らうなって言いよるんじゃ!わかったか?」
年上後輩「はい。」
年上後輩(こういう人まだいたんだ…ちょー怖いです…)
老害「で?折れこんだボルトを外したとか?」
年上後輩「はい。潤滑スプレーと逆タップだけで割りと簡単に取れましたよ。」
老害「ほー。他になんか出来るんか?」
年上後輩「整備は一通りと溶接とガスは使えます。」
老害「塗装は?」
年上後輩「大丈夫です。」
老害「じゃあこのバックホーお前が塗れ。俺が見てやる。」
年上後輩「わかりました。」
老害「じゃあ仕事続けれ。暑いから水分だけは取れよ。」
年上後輩「はい!」
年下先輩「ちょっ!後輩さん老害さん平気なんすか?」
年上後輩「怖かったー…」
年下先輩「ですよねー…」
本日の分は以上になります。
話的にヤマがあるのかオチがあるのか微妙なところですが建設機械整備士ってどんな仕事?みたいなのを理解していただけたら幸いです。
それではまた書き溜めたら明日の夜にでも投下します。
こういう仕事したことあるから面白い
>>28
レスありがとうございます。
今日は仕事の合間に書き溜める暇が無かったので短いですが投下します。
【気を取り直して】
年上後輩「じゃあ動作点検やっちゃいましょうか?」
年下先輩「そッスね。じゃあ俺運転するんで音聞いてもらっていいッスか?」
年上後輩「はい。」
ブィーン…
ブィーン…
年上後輩「シリンダー関係はオイル漏れも無さそうだし大丈夫ですね。」
年下先輩「じゃあ走行させるッス。」
キュラキュラキュラキュラ
ガキンッ!
キュラキュラキュラキュラ
年上後輩「あー。キャタピラーが曲がってますね。」
年下先輩「チッ…」
年上後輩(この子舌打ちしちゃったよ…)
【ガス切断】
年上後輩「1枚が曲がってて亀裂入ってるから前後合わせて3枚くらいキャタ交換しないとダメですね。」
年下先輩「インパクトで取付ボルト緩まないッスかねー。」
年上後輩「それは無理かと…」
年下先輩「はあっ…後輩さんガス使えます?」
年上後輩「使えますけど?」
年下先輩「じゃあ後輩さんの手順見せてもらっていいッスか?」パァッ
年上後輩「はあ…わかりました。」
年下先輩「じゃあ俺新しいキャタ取って来ますからガスの準備お願いしまッス!」
年上後輩(すっげー嬉しそうだしガス苦手なんだろーなー)
年下先輩「後輩さん持って来ましたよー!」
年上後輩「じゃあ始めますよ。」
カチッ!
ボッ!
シューーーー
年下先輩「熱くないッスか?」
年上後輩「まだ火を付けたばかりですよ。」
年下先輩「あぁ、そうッスね!」
年上後輩「じゃあボルトの頭飛ばしますね。」
シューーーー
チリチリチリチリ
年下先輩「熱くないッスか?」
年上後輩「いや、別に熱くないッスよ。」
年上後輩(ッスッスって口癖がうつってきた…)
年上後輩「暖まってきたから飛ばしますね。」
シューーーー
クイッ
シャーーーー
ボトッ
年下先輩「おー取れた取れた!後輩さん熱くないッスか?」
年上後輩「ハハハ…先輩さんガス苦手なんですか?」
年下先輩「いやー苦手っつーか熱いし目がチカチカするじゃないッスか!」
年上後輩「じゃあ次先輩さんやってみましょうか。」
年下先輩「えー…後輩さんやってくださいよー。」
年上後輩「大丈夫です。目がチカチカするのはある程度仕方ないですが熱くならないやり方教えますから…」
年下先輩「へーい…」
申し訳ありませんが今日はここまでです。
明日は書き溜める暇がありそうななさそうな…
また明日夜にでも投下します。
あと機械やガスの音の表現が分かりづらいと思いますが私の表現能力が不足しておりますのでご容赦ください。
お疲れ様でした。
おもしろいけどちょいちょいどっちがどっちか混乱する
>>35
レスありがとうございます。
仰る通りです。
私ですら書いてて「あれ?」と思う事もしばしばです。
ですが話を進めていく上で年上と年下はどうしても外せない為ご不便おかけしますがこのままお付き合いお願いします。
では夜投下します。
こんばんは。
投下します。
【初指導】
年上後輩「じゃあいつもやってるように作業してみてください。」
年下先輩「ウッス!」
カチッ!
シューーーー
年下先輩「じゃあ…いくッスよ…」ガタガタ
年上後輩(震えてるし…)
年上後輩「とりあえず深呼吸しましょうか。」
年下先輩 スーーーーハーーーー
年上後輩「じゃあどうぞ。」
年下先輩「ウッス…」ズイッ
年上後輩「えっ?」
年上後輩(この子顔近づけ過ぎ!バカなの?死にたいの?)
年上後輩「後輩さん…」
年下先輩「なんスか?」
年上後輩「熱いでしょ?」
年下先輩「熱いッス!」
年上後輩「ですよねー…ちょっとストップ!」
年下先輩「へっ?あっ!はい…」
年上後輩「先輩さん目が悪いんですか?」
年下先輩「いやっ!両目とも1.5ッス!」
年上後輩「顔近づけ過ぎですよ。」
年上後輩「なんでそんなに顔近づけるんですか?」
年下先輩「えっ?だって老害さんが『加熱の具合がわからんなら近くでよく見ろ!』って…」
年上後輩「あー…」
年上後輩(昭和の世代って言葉足りねーんだよなー俺も昭和だけど)
年上後輩「とりあえず今のやり方はいくら保護具付けてても危険です。」
年下先輩「えっ?マジッスか?」オノレロウガイ…
年上後輩「じゃあ今より安全なやり方でやってみましょうか。」
年下先輩「ウィーッス!オナシャッス!」
年上後輩(友達口調だけど素直なんだよなー)
年上後輩「姿勢を教える前にガスの温度って何度か知ってますか?」
年下先輩「確かタバコの火元より熱いッスよね?知ってるッスよー。」
年上後輩「タバコの火元は通常700度くらいですね。吸ってる時はまだ上がりますが…で、ガスの温度は?」
年下先輩「うーん…いや、知ってるッスけどど忘れしちゃいました!」
年上後輩「3000度です。ちなみにアーク溶接は…」
年下先輩「あーそれならわかるッス!6000度ッスよね?」
年上後輩「正解です。その温度を扱う訳だから全く熱くないという事は覚えててくださいね。」
年下先輩「ウッス!」
年上後輩「じゃあ次に姿勢ですが…」
年上後輩「今回飛ばすボルトの高さですがちょうど腰下のチンコくらいの高さですね。」
年下先輩「…」
年上後輩「何か?」
年下先輩「いや…チンコって…」
年上後輩「間違ってます?」
年下先輩「いや…続けてください…」
年上後輩「チンコの高さなんで基本まっすぐ立った状態で肩の力抜いて脇を締めてガスの火口を飛ばす方向に向けてください。」
年下先輩(またチンコ言った!この人初日から砕けすぎでしょ!ギャグか?ギャグなのか?滅茶苦茶スベっとるがな!)
年上後輩「じゃあこの姿勢で火をつけますね。」
カチッ!
ボッ!
シューーーー
年下先輩(火がついてるのは後輩さんのギャグセンスッス!ちょーつまんねーッス!このまま炎上しても…)
年下先輩「って…熱くない…」
年上後輩「その位置で大丈夫ですよ。次に火を当てる位置ですが…」
年下先輩「熱くないッス!この姿勢でいいんスか?」
年上後輩「ボルト見えてますよね?」
年下先輩「見えてるッス!老害さんに騙されましたわー。」
年上後輩「ま、それはいいとして次に火を当てる位置ですがボルトの一番面積が狭い箇所。つまりボルトの角を集中的に温めます。」
年下先輩「へ?角ですか?」
年上後輩「面積が広い所を温めようとするとそれだけ時間がかかります。だから面積が狭い角が充分温まったら酸素を開いて一気に飛ばします。」
年下先輩「へー。」
年上後輩「充分温まったみたいだから酸素を開いてください。」
年下先輩「ウッス!」
シューーーー
クイッ!
シャーーーー
年下先輩「おー!キタキタァ!しかし酸素開くとちょっと熱いッスねー。」
年上後輩「じゃあそのまま火口をズラしながら身体を半身分火口から離れましょうか?」
年下先輩「火口をズラしながら…」ズズズッ
年下先輩「半身分離れる…」スッ
年下先輩「おお!熱くないッス!」
ボトッ…
年上後輩「完了です。どうでした?」
年下先輩「バッチシッス!俺スゲー!いや!後輩さんスゲー!」
年上後輩「じゃあ残りもやってみますか?」
年下先輩「まかせろッス!」
年上後輩(楽しそーだなー)
年下先輩「あー…熱いッス…」
年上後輩「お疲れ様でした。残り全部飛ばせばそりゃ熱いでしょ。」
年下先輩「やり方一つでこんなにも変わるもんなんスね。」
年上後輩「要は慣れです。やってみてやり辛いと感じたらやりやすいように色々試してみればいいんですよ。」
年下先輩「そんなんでいいんスかね?」
年上後輩「結果が同じならやりやすい方がいいでしょ?」
年下先輩「そりゃそッスけど…」
年上後輩「それでいいと思います。」
キーンコーンカーンコーン
年下先輩「あ、昼ッスね。食堂案内しますッス。」
年上後輩「はい。腹減りましたね。」
年下先輩(いい人っぽいな~。でもチンコは無いわ~)
本日分は以上になります。
やっと初日の半分終わりました。
こういう先輩後輩ですいません。
書き溜めてまた明日の夜投下します。
お疲れ様でした。
おた
乙
申し訳ありません。
今晩はお休みさせていただきます。
明日の晩まとめて投下します。
昨晩に引き続き今日までお休みさせていただきます。
書き溜めが全然進んでないのです…
申し訳ありません。
重ね重ね申し訳ありません。
仕事が忙しく2~3日来れそうにありません。
必ず完結はさせますのでよろしくお願いします。
まだか
長々とお待たせして申し訳ありません
書いては消し書いては消しを繰り返していた為なかなか書き溜めてが進んでおりません。
方向性も定まりましたので明日の夜投下します。
待っててくれた方本当に申し訳ありません。
お疲れ様です。
では投下します。
【昼食時】
年下先輩「後輩さんって結婚してんスか?」
年上後輩さ「まあ一応してます。」
年下先輩「いいなぁ~憧れるなぁ~」
年上後輩「大変ですよ…」
年下先輩「お子さんとかいるんスか?」
年上後輩「中学生の女の子と小学生の男の子の2人いますね。」
年下先輩「うらやましーなー!もう1人男の子産んだら一姫二太郎じゃないっスか!」
年上後輩「えっ?」
年下先輩「えっ?」
年上後輩「いや、ウチ一姫二太郎ですよ。」
年下先輩「1人足りないじゃないっスか!」
年上後輩「一姫二太郎って1番目が女の子で2番目が男の子って意味ですよ?」
年下先輩「……マジで?」
年上後輩「はい…」
年下先輩「………」
年上後輩「昼からも頑張りましょう…」
年下先輩「ウッス…」
【昼からも頑張りましょう】
年上後輩「残りの仕事は何がありますかね?」
年下先輩「燃料フィルターの交換と作動油のフィルター交換に作動油の交換ッスね」
フロント「先輩君ちょっといいかな?」
年下先輩「なんスか?」
フロント「後輩さんを連れて出張修理に行ってくれる?」
年下先輩「かしこまりッス!」
フロント「部品を途中でメーカーから受け取ってそのまま現場ね。」
年下先輩「ウッス!」
フロント「後輩さんトラックの修理は大丈夫ですよね?」
年上後輩「大丈夫ですけど症状はなんですか?」
フロント「トラックのエアコンが効かないってさ…」
年上後輩「はい?」
フロント「だからエアコンが効かないってお客さんいってるんだよ。」
年上後輩「エアコンの風は出るんですか?」
フロント「さあ?」
年上後輩「風は出るけど冷たくないとかそういうことですか?」
フロント「さあ?とにかく効かないってさ。」
年上後輩「なんの部品頼んだんですか?」
フロント「とりあえずブロアモーターかな?」
年上後輩(マジかよフロント適当過ぎんだろ…)
年上後輩「お客さんに連絡着きますか?」
フロント「あぁ、これ電話番号ね。」
年上後輩「わかりました。」
年下先輩「俺工具準備しとくッス!」
【お客さんに電話します。】
プルルルル…
カチャ
年上後輩「あ、○×会社ですが…」
お客さん「おう!なんや?」
年上後輩「エアコンが効かないということで伺いましたので…「早よ来いや!こっちは暑くてたまらんのじゃ!」
年上後輩「申し訳ありません。今から伺いますので症状を聞かせてもらってよろしいですか?」
お客さん「エアコンが効かないんじゃこのボロトラックが!」
年上後輩「風は出ますか?」
お客さん「風もなんもエアコンが効かないから電話しとるんじゃろがボケ!早よ来いや!」
年上後輩「症状を聞かせてもらって原因を特定しないと…」イライラ
お客さん「だからエアコンが効かんのじゃ!何回同じこと言わすんじゃボケ!死ね!」
【諦めました。】
年上後輩「わかりました。今から伺います。」イライラ
お客さん「おう!待ってるぞ!5分で来い!」
年上後輩「なるべく急ぎますね。」ムカムカ
カチャ
フロント「大丈夫?」
年上後輩「大丈夫です。このお客さん凄いですね。」
フロント「でしょ?とにかくお願いね。」
年上後輩「わかりました。部品の追加注文お願いします。」
フロント「何頼む?」
年上後輩「風量調節のレジスターだけでいいです。」
フロント「わかった。」
年上後輩「あと、コンプレッサーとコンデンサの在庫確認をお願いします。」
フロント「了解。」
年下先輩「後輩さん工具積んだッス!」
年上後輩「ありがとうございます。じゃあクーラーガスとガスを補充するバルブも持って行きましょう。」
年下先輩「かしこまりッス!」
本日分の投下これまでです。
長らく放置したくせにこの短さはなんだよ?
ほんと申し訳ありません。
明日の夜出張編を投下します。
申し訳ありません。
急用ができ投下は明日になります。
書き溜めはありませんがキリのいいところまで書いていきます。
【出張出発です】
年下先輩「んじゃ行くッス!」
年上後輩「お願いします。」
年下先輩「先に部品取りに行くんで場所覚えといてください。」
年上後輩「わかりました。」
年下先輩「後輩さんエアコンの修理とかできるんスか?」
年上後輩「トラックの整備ならだいたいできますよ。」
年下先輩「ずっとトラックの整備士さんだったんですよね?ガスや溶接って関係なく無いスか?」
年上後輩「トラックの架装になったらよく使いますよ。」
年下先輩「かそう?」
年上後輩「まあ荷台の事です。」
年下先輩「へ~。ガスも溶接もできて後輩さん整備無双じゃないっスか!」
年上後輩「なんでもはできませんよ。最近の新車とか訳わかりませんしね…」
年下先輩「またまた~ご謙遜って奴ッスか?」
年上後輩「いや、ほんとですよ。建設機械にしたってバックホーと発電機くらいしかわからないですしね。」
年下先輩「それだけ知ってりゃ充分っしょ?」
年上後輩「バックホーや発電機は使ってるエンジンがトラックのエンジンと同じってだけですから…」
年下先輩「そういやそッスね。」
年下先輩「あ、そろそろメーカーに着くッス。」
年上後輩「了解です。」
部品屋「いらっしゃいませ。」
年下先輩「あ、○×会社ですけど頼んでた部品取りに来ました。」
部品屋「ブロアモーターにレジスターですね。揃えてますよ。」
年上後輩「すいません。クーラーベルトも追加でお願いできますか?」
部品屋「えっと…こちらは新しい方ですか?」
年下先輩「あ、今日から入った年上後輩さんッス。」
年上後輩「よろしくお願いします。」
部品屋「こちらこそよろしくお願いします。クーラーベルトですね。今取ってきます。」
年下先輩「お願いします。」
年下先輩「……」
年上後輩「どうしました?」
年下先輩「後輩さんってなんつーか…堂々としてますよね?新人らしくないッス。」
年上後輩「あぁ、性格なんですよ。」
年下先輩「性格ッスか…」
年上後輩「人に気を使うのが苦手なんですよ。特に会社の同僚とかね。」
年下先輩「へー。じゃあ俺にもタメ口で話してくださいよ。」
年上後輩「初日からはさすがにね…」
部品屋「お待たせしました。」ホイ
年下先輩「ありがとうございますッス。じゃあ行きましょうか?」
年上後輩「了解です。」
年上後輩「現場までどれくらいですか?」
年下先輩「高速飛ばして1時間くらいッス。」
年上後輩「急ぎましょう。」
年下先輩「そッスね。」
年下先輩「後輩さんって酒とか飲める人ッスか?」
年上後輩「晩酌とかはしませんけど飲み会とかあれば飲みますよ。」
年下先輩「じゃあ今晩歓迎会しましょう!」
年上後輩「はい?」
年下先輩「後輩さんの歓迎会ッス!パーッといきましょう!」
年上後輩「ハハハ…ありがとうございます。とりあえず仕事終わらせましょうか。」
年下先輩「じゃあアゲアゲで行くッスよー!サクッと終わらせちゃいましょう!」
年上後輩(この喋り方に慣れる日がいつか来るんだろうか…)
短いですが今日はここまで。
次は現場到着エアコン修理編です。
お疲れ様でした。
どれだけ噛み砕いて記述するか、正確に書くかが難しいけど
簡単な説明があると読みやすいと思う
・バックホー
油圧ショベルのうち所謂ショベルカーと呼ばれているタイプを差す
土木建設業界では「ユンボ」、行政用語ではバックホー、油圧ショベル、ユンボを纏めて「バックホウ」
・発電機
ここでは主に工事現場等で使用される発電機を差す
工事現場で黒煙をあげ五月蝿いエンジン音で近所を悩ませる小型車ほどの大きさの四角い箱が発電機です
屋内現場にはタイヤの付いた可搬型の60cm程のものを持ち込む
よく盗まれるので朝夕職人さんが現場から搬入出する姿を見られる
・コンプレッサー
簡単に言うと空気を圧縮し高圧で使う装置
風圧でゴミを飛ばしたり、パイプの詰まりを解消したり、釘打ちに使う
そこいらのビルの白い天井などは巨大ホチキス状の物で留めてある
こんばんは。
>>1です。
>>70さん
ご丁寧にありがとうございます。
わからない言葉は質問を受け付ける方向でいってましたが出てきたパーツや機械名は投下の最後に書いていった方が良さそうですね。
今後はそのスタイルで進めていきます。
エアコン修理編は明日の晩投下します。
しかしこの話をどこで終わらせていいやら全く見えない状態です。
期間が空いたりキャラがぶれてたりとあるかも知れませんが初めてssを書いてますので暖かい目で見守って頂ければ幸いです。
今後もよろしくお願いします。
過労死するか路頭に迷うまででいいんやで
申し訳ありません>>1です。
過労死までは言いませんがまだ仕事が終わらない為今日の投下は難しいです。
ほんと申し訳ないです。
引き続き>>1です。
昨日は結局徹夜作業になりまして今日は眠たいです。
申し訳ありません。
続き楽しみ
長いこと空いてしまい申し訳ないです。
実生活も仕事もひと段落ついたので今日から再開します。
書き溜めが一つしかないのでキリが良いところまでのんびりいきます。
年上後輩「無双ってそんなことないですよ。」
年下先輩「いや、でもすげーっすよ!エアコン修理とか老害さんしかできないッスよ。」
年上後輩「故障診断と修理自体は専門工具がいるけど難しいもんじゃないですよ。」
年下先輩「まじッスか?俺でもできますかね?」
年上後輩「できますよ。」
年下先輩「じゃあ教えてくださいね!」
年上後輩「了解です。」
年上後輩(新しい仕事を覚えようとする意欲はあるな…)
【現場到着】
年下先輩「そろそろ現場着くッス」
年上後輩「だいぶ遅くなりましたね。」
年下先輩「そッスね……」
年上後輩「ちょっと気合い入れていきましょうか…」
-到着-
年下先輩「遅くなりました!」
年上後輩「すぐ修理に入ります!」
お客さん「おせーんじゃコラァ!」
2人「申し訳ありません!」
お客さん「いくら涼しい季節でも現場は暑いんじゃ!ボロトラックよこしやがって!さっさとせえや!」
2人「はい!」
年上後輩「それじゃ作業入ります!」
お客さん「トラックはあっちじゃ!エアコン効かせるまで帰るなよ!」
年下先輩「失礼します!」
【エアコン修理】
年上後輩「とりあえず作業しましょうか。」
年下先輩「何したらいいッスか?」
年上後輩「とりあえずエンジンかけてエアコンつけてみてください。」
年下先輩「ウッス!」
キュキュキュブルォン
スイッチポチッ
シーン……
年下先輩「後輩さん!スイッチ入れたけど風出ないッス!」
年上後輩「じゃあまずエアコンのヒューズ切れてないか確認しますね。」
パカッ
年上後輩「ヒューズ切れてますね…とりあえず交換するんでエンジン一回切ってください。」
年下先輩「ウッス!」
カチッ
ドッドッストン
スッ
グイッ
年上後輩「交換したんでもう一度エンジンかけてエアコンつけてください。」
年下先輩「ウッス!」
キュキュキュブルォン
カチッ
ブーン
年下先輩「あ!エアコンついた!」
ブチッ!
年下先輩「あ、止まった……」
年上後輩「ヒューズ切れましたね。」
年下先輩「これ何が悪いんですか?」
年上後輩「エアコンの電気系統ですね。なんらかの原因で過負荷がかかって過電流が流れてヒューズが切れる感じです。」
年下先輩「よくわかんねッス…」
年上後輩「まぁ原因突き止めてから説明が早いですね。」
年下先輩「ウッス!」
年上後輩「じゃあブロアモーターを外しましょうか」
年下先輩「どこあるんすか?」
年上後輩「このトラックは助手席のコンソールボックスの下ですね。」
年下先輩「じゃあコンソールボックス外しますね。」
年上後輩「大丈夫ですか?」
年下先輩「任せてッス!」
年上後輩(やる気はあるんだよねー。何が問題なんだろう……)
年下先輩「外したッス!」
年上後輩「じゃあ左端の丸いパーツわかります?」
年下先輩「わかるッス!」
年上後輩「それがブロアモーターです。6ミリのボルトで4カ所止まってるだけだから外しちゃってください。」
年下先輩「ウッス!」
キュキュキュ
キュキュキュ
キュキュキュ
キュキュキュ
パカッ
年下先輩「後輩さん!外したけど砂と埃だらけッス!」
年上後輩「真ん中のファン回りますか?」
年下先輩「回んないッス!」
年上後輩「じゃあそれも交換しましょう。」
年下先輩「ウッス!」
年上後輩「取り付ける前にエバポレーターの詰まり無いか見てくださいね。」
年下先輩「えっ?エバポレーター?なんスかそれ?」
年上後輩「ブロアモーター外したケースの中から奥を覗いたらちっさいラジエーターみたいなのがあるでしょ?」
年下先輩「おー!確かにあるッス!」
年上後輩「そこがキンキンに冷えて冷たい風が出てくるようになってますけどそこに埃が詰まるとエアコンが効かなくなります。」
年下先輩「へー。」
年上後輩「汚いですか?」
年下先輩「埃はあまり詰まった感じはしないけど砂とかで汚れてますッス!」
年上後輩「じゃあついでに簡単にしかできないけど掃除しときましょう。」
年下先輩「ウッス!でもどうやって?」
ちょっと離席します。
11時頃また来ます
待ってるぞ
年上後輩「このボトルに水入れて来てもらえますか?」
年下先輩「ボトルってこれ100均の霧吹きじゃないッスか」
年上後輩「そうとも言いますね。お願いします。」
年下先輩「ウッス。」
ジャー
コポコポ
キュッ
年下先輩「入れてきたッス!」
年上後輩「じゃあその霧吹きでエバポレーターの全面に吹き付けてください。」
年下先輩「ウッス!」
シュッ
シュッ
シュッ
年下先輩「これ中に水かけていいんですか?」
年上後輩「下に水抜きの穴があるから大丈夫ですよ。」
年下先輩「へー。でもこれって霧吹き使うよりパーツクリーナーとかのスプレーの方がよくないッスか?」
年上後輩「パーツクリーナーだと勢いが良すぎてゴミが中に入って詰まってしまうんですよ。」
年下先輩「へー。」
年上後輩「エバポレーターの奥にはヒーターコアといって暖房をつけた時に暖かい風を出す為の物があるんですよ。」
年下先輩「なんでも知ってますね!」
年上後輩「なんでも経験ですよ。で、霧吹きを使うと砂は下に流れて埃は固まるでしょ?」
年下先輩「おー。そッスねー。固まってますよ。」
年上後輩「それを手で集めて取り除いてやればオッケーです。」
年下先輩「ウッス!」
ちょっと遅くなりました。
続きは明日投下します。
おやすみなさいです。
どうも。
仕事がまだ終わらないので今晩も投下は難しいです。
これ下手に日にちを決めると変なフラグが立つので今後は控えます。
が、必ず完結はさせますのでよろしくお願いします。
なるほどねー
同じ作業をやる訳じゃないけど、詰まらない様に霧吹きを使うとか
そういう注意点が為になるわ
>>88
レスありがとうございます。
パーツクリーナーなどエア圧が高いのを使うと埃や砂がフィンの奥に入り込んで結局詰まりの原因になってしまうんです。
表面の汚れを落とすだけなら100均の霧吹きで充分です。
出張修理なので霧吹きを使用しましたが工場など設備が整った環境ならエアホースに繋げる圧力の調整ができる噴霧器でも可です。
エアコン修理編を終わらせます。
年下先輩「エバポレーター綺麗になったッスよ!」
年上後輩「じゃあケース内の濡れた所を吹き上げてブロアモーター付けましょうか。」
年下先輩「ウッス!」
フキフキ
カポッ
キュッキュッ
キュッキュッ
年下先輩「付けたッス!」
年上後輩「じゃあヒューズを付けて一回エンジンを回してみますね。」
年下先輩「ウッス!」
パチッ
キュキュキュブルォン
スイッチポチッ
ブーーン
年下先輩「おお!回った!」
カチカチカチカチ
年下先輩「後輩さん何してんスか?」
年上後輩「エアコンの風量がきちんと切り替わるかの確認です。」
カチカチカチカチ
年下先輩「変わんないッスね…」
年上後輩「じゃあレジスターを替えましょう。」
年下先輩「さっき部品屋で追加した奴ッスね。」
年上後輩「そうですね。付いてる場所はブロアモーターの右横に配線が刺してあるカプラがあるでしょう?」
年下先輩「あーこれッスね。」
年上後輩「そのカプラを外してもらって2カ所ビス止めしてるのを外したらレジスターが抜けます。」
年下先輩「了解ッス!」
カチッスポンッ
キュキュ
キュキュ
パカッ
年上後輩「外れたら交換しちゃいましょう。」
年下先輩「ウッス!」
カポッ
キュキュ
キュキュ
カチッ
年上後輩「じゃあエンジンかけますね。」
年下先輩「ウッス!」
カチッ
キュキュキュブルォン
スイッチポチッ
ブーーン
年上後輩「じゃあ切り替えますね。」
カチ
ブーーン
カチッ
ブーーーン
カチッ
ブーーーン
年下先輩「おー切り替わってるッスねー。でも音の割には風が少し弱いような…」
年上後輩「あ、忘れてた。」
年下先輩「なんスか?」
年上後輩「エアコンフィルター点検してませんでした。」
年下先輩「そんなのあるんスか?」
年上後輩「ブロアモーターが回って外気の空気を吸い込み風をつくってるんですがその時に埃や砂を一緒に吸い込むんですよ。」
年下先輩「まぁ理屈はそうッスね。」
年上後輩「だから吸い込み口の所にフィルターがあるんです。さっき交換したレジスターの下辺りにフィルターが付いてます。」
年下先輩「へー。このツマミが付いてる奴ッスか?」
年上後輩「それです。それを引き出してもらっていいですか?」
年上後輩「先にエンジン止めますね。」
年下先輩「ウッス!」
カチッ
ドッドッストンッ
スコンッ
ビッチリ……
年下先輩「なんか……ゴミが酷いッス……」
年上後輩「そうですねー。それはパーツクリーナーでいいからサッと掃除しちゃいましょう。」
シャー
ドロドロ
シャー
ドロドロ
スッキリ
年下先輩「綺麗になったッスね。付けますよ。」
年上後輩「お願いします。」
サクッ
年上後輩「エンジンかけまーす。」
年下先輩「ウッス!」
キュキュブルォン
スイッチポチッ
ブーーーン
年下先輩「おお!風がダンチッスね!」
年上後輩「そうですねー。」(強さが段違いでいいのかな?)
年下先輩「風が冷たくて気持ちいーッスねー。」
年上後輩「コンプレッサーやコンデンサーには今の所問題無いみたいですね。」
年上後輩「じゃあ外したコンソールを付けて中の作業は終わりです。」
年下先輩「え?これで終わりじゃないんスか?」
年上後輩「正常に作動してるようなのでエンジン周りの目視点検をしたら完了ですね。」
年下先輩「じゃあサクッと付けますね。」
年上後輩「お願いします。」
キュキュキュキュ
カポッ
キュキュキュキュ
カポッ
年下先輩「できたッス!」
年上後輩「じゃあエンジン止めてキャブ上げますね。」
年下先輩「キャブ?」
年上後輩「え?キャビンのことキャブって言いません?」
年下先輩「初耳ッス」
年上後輩「キャビンはわかりますよね?」
年下先輩「人が乗り込む場所ッスよね。」
年上後輩「通じて良かったです。じゃあエンジン止めますね。」
年下先輩「ウッス!」
夕方また来ます。
パソコンの回線が調子悪く携帯からの書き込みになってます。
ご了承ください。
日ィ暮れとるがな……
再開します。
カチッ
ドッドッストンッ
年上後輩「じゃあキャビン上げてください。」
年下先輩「上げるッスよー」
ガチャッ
年下先輩「せーの」
2人「フンッ!」
ギィー……
カチャッ
年上後輩「エンジンにコンプレッサーと……ベルトも大丈夫ですね。コンデンサーに配管もガス漏れはしてないようですね。」
年下先輩「どー見ればガス漏れとかわかるんスか?」
年上後輩「今回は目視で確認するだけなんで簡単に済ませますがガスが漏れるとその付近に砂や埃がくっついて黒く汚れてしまうんですよ。」
年下先輩「へー。」
年上後輩「本当なら持ってきたバルブでガスの量を見たりするんですが今回は出張修理に来てるのでお客さんを待たせる訳にはいきません。」
年下先輩「ほぇー…」
年上後輩「とりあえずこの状態で一度エンジンをかけます。」
年下先輩「ウッス!」
カチッ
キュキュキュキュブルォン
ブーーーン
年上後輩「問題無さそうですね。」
年下先輩「ですねー。」
年上後輩「じゃあエンジン止めますからキャビン下ろしましょう。」
年下先輩「ウッス!」
カチッ
ドッドッストンッ
カチャッ
ギィーー
ガチャン!
年上後輩「後は片付けをしてお客さんに報告です。」
年下先輩「じゃあ俺片付けるから後輩さんお客さんに報告してもらっていいッスか?」
年上後輩「修理したの先輩さんだから先輩さん報告してもらってもいいですよ」ニヤニヤ
お客さん「終わったんかー!?」 スタスタ
年下先輩「ムリッス!後輩さんお願いッス!」
年上後輩「わかりました。」ヤレヤレ
お客さん「終わったんか?聞いとるやろがぁっ!」
年上後輩「すいません。最終確認してました。」
お客さん「おう!それで?」
年上後輩「終わりました。」
お客さん「何が悪かったんね?」
年上後輩「ブロアモーターという風を起こすファンに砂埃が詰まって正常に作動しなかったのが原因です。」
お客さん「はあ?そのブロアなんちゃらを替えたら直ったんか?」
年上後輩「はい。とりあえずエンジンかけてエアコン付けてみますね。」
カチッ
キュキュキュキュブルォン
スイッチポチッ
ブーーーン
お客さん「おー!ちゃんと涼しい風出るやんか!」
年上後輩「修理完了です。」
お客さん「おう!ご苦労さん!」ホレッ
年上後輩「あ、缶コーヒー2本…ありがとうございます。」ペコッ
お客さん「暑い中ありがとな!早速これ乗って作業かかるから。」
年上後輩「はい。御安全に!」
お客さん「気ぃ付けて帰ってな。またなんかあったら呼ぶから。」
年上後輩「何もない事を祈ってますよ。」
お客さん「違いねえ。んじゃごくろーさん。」
年上後輩「はい!失礼します!」
ブォーン……
年下先輩「怒られませんでした?」
年上後輩「いーえ。いい人でしたよ。」ホレッ
年下先輩「おっと…コーヒーッスか」ツメテー
年上後輩「片付け終わりました?」
年下先輩「終わったッス!」
年上後輩「じゃあ帰りましょうか。帰り運転しますよ。」
年下先輩「いいんスか?」
年上後輩「私現場に来て口しか動かしてませんしね。」
年下先輩「じゃあ帰りに現場事務所に寄って挨拶して帰りましょう!」
しゅっぱーつ
エアコン修理編終了です。
100越えたのにまだ初日が終わってないという……
次は後輩の歓迎会編ですが短めに終わらせる予定です。
エアコン修理編で出てきた部品の解説ですが解説が足りないのはクーラーベルトくらいですかね。
クーラーベルトはエンジンとコンプレッサーを繋いでエンジンの回転でコンプレッサーを回してるベルトです。
これが切れたりすると当然エアコンは効きません。
ブロアモーターにレジスターとエバポレーターは文中の説明を参考願います。
他説明が足りない所があればご指摘ください。
それでは今晩はこれにて
車のは電気じゃなくてエンジンから直接動力貰ってるのね
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