居酒屋

超人閻魔「なんだここは」

悪魔将軍「このような盛り場は始めてか」

超人閻魔「人間とは超人以上に下等だったと言うわけか」

悪魔将軍「確かにここには趣もへったくれもないが」

悪魔将軍「たまにはこういうのも悪くはない」

超人閻魔「ふん……」

超人閻魔「シルバーマン及びバッファローマン、アシュラマンはどうした」

悪魔将軍「連絡はしたが遅れてくるとのことだ」

悪魔将軍「どうだ、お前も完璧超人を呼ぶというのは」

超人閻魔「致し方ない」

バッファローマン「遅くなり申し訳ありません、将軍様……」

バッファローマン「なっ……超人閻魔！？」

悪魔将軍「安心しろ、酒の席だ」

超人閻魔「今は争う気はない」

悪魔将軍「いつまで立っている」

悪魔将軍「早く座れ」

バッファローマン「は、はい」

超人閻魔「この度は無礼講だ」

超人閻魔「バッファローマンよ、ゴールドマンへの不満を漏らすがよい」

バッファローマン「い、いえ！ 不満などありません！」

悪魔将軍「気にせぬ、言ってみろ」

バッファローマン「え、えーと……」

バッファローマン「将軍様が稽古をしてくださるのはありがたいのですが……」

超人閻魔「ほう」

バッファローマン「稽古のたびにリングを破壊してしまうので」

バッファローマン「毎度新調せねばならないことが唯一の不満かと……」

超人閻魔「つまらんな」

悪魔将軍「気を使うにしても本心にしても中途半端過ぎる」

悪魔将軍「それだからお前はいつまでたっても平悪魔なのだ」

バッファローマン「申し訳ありません！」

酒の席の上司の言う無礼講ほど信用出来ない言葉はない……