そうですよ

男「ははっ・・笑っちまうよな。何が違うんだよ」

男「おっと、こんな時間か。すまねぇな暗い話しちまって」

マスター「いえいえ」

男「ごちそうさま」

ガラガラ

マスター「・・・」



ガラガラ

マスター「いらっしゃいませ」

女「・・・マスターさんいつものお願い」

マスター「はいただいま」

コトッ

コクコク

女「・・・私さ、彼氏と別れちゃったんだよね」

マスター「というと？」

女「ばかだよね、私すっごく思われててさ、すっごく守られてたのに浮気しちゃったの」

マスター「・・・」

女「なんでだろうってずっと考えてる」

女「ほんっと・・・ほんっと私ってバカ」

女「あんなにいい人ほかにいないのに」

女「なんで浮気しちゃったんだろ」

マスター「自分でもわからないんですか？」

女「・・・わかる。わかるからもっと自分がむかつく」

女「彼氏最近ずっと仕事が忙しかったの」

女「それでさびしくって人肌に触れたくてさ」

女「こんなことやっておいてバカだとは思うけど・・・けど・・・」

女「また彼氏とやり直したいって思ってるの」

マスター「・・・」

女「あっ、ごめんね。こんな話されても困るよね！」

マスター「いえいえ」

女「じゃあごちそうさまでした」

ガラガラ

マスター「・・・人生には出会いと別れがありますからねぇ」

マスター「今日は閉店ですね」

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ガラガラ

男「マスターっ！聞いてくれよっ！！」

マスター「いらっしゃいませ・・・どうされたんですか？」

男「いやいやそれがよぉ、新しい彼女できちまってさぁ」

マスター「まぁまぁ落ち着いてください・・・いつものでよろしいでしょうか？」

男「あぁ！それでよ、新しい彼女はさ、前の浮気女より断然頭もよくて気も使ってくれるいい女なんだよねぇ」

マスター「さようですか」

男「職場でさ、俺前のことがあって落ち込んでたんだよ。そしたら「私なら彼女になれます」って言ってきてさ」

男「もう即オッケーだったよ」

マスター「・・・」

男「しかも顔もかわいいし胸も大きい！こんな最高なことはねぇよな」

男「な！マスター」

マスター「・・・そうですね」

男「やっぱ選ぶのは顔と胸だよなぁ！前の彼女は案外正確で選んだからなぁ」

マスター「性格より容姿ですか？」

男「もちろんだよっ！あぁーごめんもう帰らなきゃ。彼女が待ってる」

男「じゃーなー」

ガラガラ

ガラガラ

マスター「いらっしゃいませ・・・大丈夫ですか？」

女「ふふっ。もう見た目でもわかるほど荒れてるのかな・・・私」

マスター「どうしたんですか？」

女「・・・あれからずっと彼氏のことが忘れられなくってさ」

女「やっぱりあんなにいい人他にはいなくって・・・」

女「私実はさ、胸に自信なかったの」

女「でも彼氏はさ「胸なんかじゃない。性格だよ」って言ってくれて」

女「その時私はこの人と結婚するって思ったのに」

女「なんで浮気しちゃったのかなぁ・・・」

マスター「あまり気に留めないほうがよろしいのでは？」

女「私もそうしてるんだけどさ・・・でもやっぱり彼氏のこと思い出しちゃうんだ」

女「やっぱりより戻したいって思ってる」

マスター「・・・」

女「・・ふぅ。やっぱり話したらすっきりするね。ありがとう」

女「ごちそうさま」

ガラガラ

マスター「・・・あなたが想ってる男性はそこまでいい人ではないかもしれませんよ」

マスター「今日は閉店ですね」

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ガラガラ

マスター「いらっしゃいませ」

男「あぁ、いつもの」

コトッ

ゴクゴク

男「ぷはっ！・・・あーむかつく」

マスター「どうされたんですか？」

男「いや、あのくそ女ですよ」

マスター「・・・というのは前の彼女さんのことですか？」

男「あ、あぁ。そいつもくそ女だけどそいつじゃない」

マスター「・・もしかして」

男「そっ。今の彼女。イマカノだよイマカノ」

マスター「先日はうれしがってたではありませんか」

男「そん時の俺がバカだったんだよ」

男「あいつさ・・・俺の言うこと聞かないんだよね」

マスター「というと？」

男「俺の彼女なんだから黙ってやらせろって言ってもだめっていうしよ」

男「金もっとくれって言ってもだめっていうしよ」

男「いい加減殴っちまったよ。ははっ」

マスター「・・・」

男「前の彼女のほうが頼めばやらせてくれたしなぁ・・・」

男「あいつとまた付き合いたいな」

ゴクゴク

男「まぁ現状イマカノはクソってことがわかったってわけだよ」

男「なぁマスターだったらどうする？」

男「自分の言うこと聞かない女がいたら」

男「もちろん殴るよな？」

男「な？」

マスター「あなた・・・変わりましたね」

男「あ？」

マスター「前のあなたは彼女のために働いて、尽くしていたじゃないですか」

マスター「しいて言えば彼女に命令なんてする人じゃなかったですよ」

男「だーかーらーその彼女に裏切られたんだよ？」

男「だったらこっちが命令するしかねぇだろって話だよ」

マスター「・・・そうですかね」

男「・・・あー胸糞悪りぃ。今日はもう帰るわ」

ガラガラ





ガラガラ

マスター「いらっしゃいませ」

女「マスターさん！聞いてよ！」

マスター「どうしました？」

女「男の場所がわかったの！」

マスター「というと？」

女「今までずっと音信不通でどこにいるかわからなかったんだけど、昨日ようやくわかったの！」

マスター「それで？」

女「それでね、明日「またやり直したい」っていうつもりなの！」

マスター「・・・」

女「あっごめん。えっと・・・ウイスキーソーダ割りとナッツ！」

マスター「はいただいま」

コトッ

ゴクゴク　カリッ

女「今日のお酒はいつもよりおいし～！」

ゴクッ　カリッ

女「男だったら私の気持ち気づいてくれると思うの」

マスター「・・・そうですか」

女「今日は早めに帰って明日なんて言うか練習するつもりだから、今日はもう帰るね！」

ガラガラ

マスター「・・・一歩手遅れ・・・がいま彼女にかける言葉なんですかねぇ」

マスター「今日は閉店ですね」

見てる人いる？

いるよ

見てるぞー

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ガラガラ

マスター「いらっしゃいませ・・・あっ」

男「よぉ！マスター。いつもの」

マスター「かしこましました」

コトッ

男「いっやぁ～！！まさか前の彼女がまだ俺に気が合ったとは」

マスター「というと？」

男「告られたんだよ。前のあのくそ女に」

マスター「・・・」

男「またやり直したいだってさ～」

男「だから俺はこう言ってやったんだ」

男『やらせてくれるんなら付き合ってもいい』

男「ってさ！」

男「そしたらあいつ「それでもいい！だからまた付き合って」だってよぉ！！」

男「あの女本物のビッチだぜｗｗこりゃ傑作だｗｗ」

マスター「今付き合ってる彼女さんはどうするんですか？」

男「あ？・・・あぁ。あいつか。あいつクソだけど性器だけは神レベルだかんよぉ」

男「毎日前の彼女を犯して、たまぁに今の彼女を犯せばいいんだよ」

男「そうしときゃ今の彼女も俺が浮気してるってことは気づかねぇからさ」

男「あー！まじで人生さいこっー！！」

男「じゃ！俺帰るわ！」

ガラガラ