穂乃果「皆、神経質すぎるよ!?」 (31)


穂乃果(私、高坂穂乃果 高校2年)

穂乃果(今、音ノ木坂学院が大ピンチなの!)

穂乃果(廃校になっちゃうんだって!? 大変だよ! でも、今はお昼ご飯の時間だね)

穂乃果「今日もパンがうまい!」

絵里「ちょっと良い?」

穂乃果(あ、生徒会長だ!)

希(あ、中指の爪だけ伸びとる)

絵里「理事長何か言ってなかったかしら?」

穂乃果(ことりちゃんのお母さんはこの学校の理事長なんだよ)

ことり「いえ……何も聞いていません」

絵里「そう、時間をとらせて悪かったわ」

ことり(わざわざ生徒会長が時間を作って、わたしに会いに来たのに、こんな返答するなんて……)

絵里(今、私の言い方が悪かった気がするわ! 南さんを傷つけていないかしら?)

穂乃果(ちなみに穂乃果はさとりです。さとられではないよ?)

希(中指めっちゃ気になる。一秒でも早く爪を切りたい! 爪を切りたいんやー!)

ことり(思い出さないとことり! お母さんは何か言ってなかった? 何か何か!)

絵里(南さんの表情が暗いわ! やっぱり言い方が悪かったんだわ!? 土下座? ここは土下座よね、当然!)

穂乃果(……いや、二人ともどれだけお互いを気遣っているのさ? あと東條先輩、興味なさすぎでしょ?)



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穂乃果「ええと……学校本当になくなっちゃうんですか?」

絵里「させないわ、私が」

絵里(やってしまったわ! また言い方が良くなかった! やっぱり土下座! 土下座が必要よ!)

穂乃果(どんだけ、土下座押しなの?)

穂乃果「そ、そうですか。ありがとうございました」

絵里(高坂さん気を悪くしなかったのかしら? やっぱり土下座?)

穂乃果「生徒会長! お昼休みの時間がもったいないですよ? ご飯食べないと」

絵里「ありがとう」

絵里(そうね、ご飯も大事ね。あとで土下座の練習をしないと)スッ

希(生徒会室に爪切りってあったっけ? 中指めっちゃ気になるん)スッ

ことり(何か何か! 何かないのーぉ!?)

穂乃果(ことりちゃん、まだそれやってたの!?)

海未(ご飯美味しいです)



穂乃果「この学校って何か良いところないかな?」

海未「どうしたんですか? 突然」

穂乃果「やっぱり廃校は避けたいじゃん?」

海未(さすが穂乃果です。逆に私は何も考えていなかった。恥ずかしい! 死んでしまいたい!)

穂乃果(どこまで自分を責めるの!?)

ことり「ええと、伝統があるかな。あっ、歴史もあるよね?」

ことり(何言ってるの? バカことり! 伝統があるも歴史もあるも一緒でしょ!? 豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまいたい……)

穂乃果(穂乃果の幼馴染、どれだけ死にたがりなのさ!?)

穂乃果「歴史がある。うんうん、良いね。そう言う方向から考えてみようよ!」

ことり(私、もしかして許された!? 穂乃果ちゃんに許された!? いえ、そんなはず……)

穂乃果「ほ、穂乃果はさ、歴史を調べるのとか苦手だから、ことりちゃんと海未ちゃんにお願いしても良い?」

海未「分かりましたっ! ことり! 図書室に行きますよ!」ダダッ

ことり「うん! 分かった! 分かったよ!」ダダッ

穂乃果「はぁ……。流石に私でも疲れるよ……」



穂乃果(海未ちゃんとことりちゃんが図書室で調べものをしている間、ぶらーっと校内を歩く穂乃果)

~♪

穂乃果(音楽室だね? !? スゴイ! 素人だけど、凄いことが分かる!)

穂乃果(うん! 最高だったよ!)パチパチパチ

真姫「ヴぇ!?」

穂乃果「凄いね! 私、感動しちゃった!」

真姫「あ、ありがとうございます……?」

真姫(今先輩に対して、凄く感じが悪かったわ!? 最悪よ! 最悪だわ! 洗面器に顔をつけて、窒息しなさい! マッキー!)

穂乃果(えぇぇえぇー!? この子もなの!?)

穂乃果「うん! 本当に凄かったよ! 私、高坂穂乃果。名前、聞いても良いかな?」

真姫(きっと私の態度が悪かったんだわ……。名前を聞かれて仕返しをされるんだわ! でも、私はそれを受け入れるのよ!)

穂乃果「受け入れないでよ……」

真姫「え?」

穂乃果「ううん、何でもない。名前聞いても良い? ちなみに感動したからだからね! 他の意図はさっぱりないし!」

真姫「西木野、真姫です……」

真姫(やっぱり態度が悪いわ! 私のバカ!)

穂乃果「へ、へぇー。真姫ちゃんって言うんだ? また聞きに来ても良い?」

真姫「大丈夫です!」

穂乃果「お、おう……」

真姫(いけない! 先輩が引いているわ!? やっぱり洗面器で……)

穂乃果「そ、それじゃ、また来るね。バイバイ」



穂乃果「……私の周りって命がけの人多すぎだよ……」

雪穂「あれ? お姉ちゃん、元気ないね?」

穂乃果「う、うん。ちょっと色々あってね……」

雪穂「そうなんだ?」

穂乃果「あれ? 雪穂、そのパンフレットなに?」

雪穂(しまった! お姉ちゃんにUTXを受験しようとしていることがバレてしまう! いくら音ノ木坂学院が廃校になると言ってもそれはない!)

雪穂(土に埋まって骨になりたい! お姉ちゃん、このバカな妹を許して……せめて思い出の1ミクロンくらいにはなると良いな……)

穂乃果「わ、わあ! 雪穂、おやつはないかな? お腹すいたなぁ……」

雪穂「チョコレート食べて! おまんじゅうは私が食べるから!」

穂乃果「う、うん」

穂乃果(家に帰っても気持ちが休まらないよ……)



穂乃果(穂乃果です。UTXに来てみました。こっそり雪穂のパンフレットを見て、スクールアイドルというものを知りました)

不審者(ああ、神々しい。今目の前に映る光景と比べたら、ニコなんてミジンコみたいなものよ! いえ、ミジンコに失礼ね)

穂乃果(……また? またこういう人?)

穂乃果「あ、あの。あの人たちって芸能人ですか?」

にこ「はぁ!? ……A-RISEよ。スクールアイドル、学校で結成したアイドルよ」

にこ(またやってしまったわ!? この子、驚いているじゃない!? 何てことをしてしまったのニコ!? PTSDになっても不思議じゃないのよ!?)

穂乃果(いや、不思議だよ……)

花陽(A-RISEです……。生きていて良かった……。こんな花陽でもA-RISEなら許してくれるの……)

凛(ラーメン食べたい)

穂乃果(ラーメン食べたい人……。あなただけが穂乃果の救いだよ……)

にこ(やっぱりPTSDになったのね! ここはやはりリストカット? そうね、リストカットが良いわ!)

穂乃果(良くないよ!)

穂乃果「これだみつけた」ボウヨミ

穂乃果「質問に答えてもらってありがとうございました!」

穂乃果(穂乃果はさり気なく学校に登校するよ!)



穂乃果「海未ちゃん! ことりちゃん! 私、考えたんだ!」

海未(穂乃果のことです。私では到底考えつかない素晴らしい考えなのでしょう)

ことり(流石は穂乃果ちゃんだよ! わたしなんてただのクズなのに……)

穂乃果(逆にこれはプレッシャーでしょ!?)

穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんは何か浮かんだ?」

海未「はい。一応は」

海未(穂乃果には到底構いませんが……」

ことり「うん、わたしも」

ことり(クズの考えなんて役に立つはずないけどね……)

穂乃果「う、海未ちゃん! 教えてもらっても良い?」

海未「はい……。週刊音ノ木坂学院です。ディアゴスティーニと交渉して、発行してもらうことになりました」

穂乃果(え? 凄くない?)

海未「全52巻。毎刊マックスファクトリー製のfigmaがついて200円。発行号は特別価格99円です」

穂乃果(ガチで凄いやつだ! これ! と言うか赤字だよね? 絶対赤字になるよね?)

海未(この程度の案しか浮かばない私はどれだけ平凡なのでしょう? いえ、平凡という言葉に失礼です)

穂乃果(と言うか既に企画、動いているんだよね? これで良くない?)



ことり「ええと、ことりはね。集英社さんと交渉して、音ノ木坂学院を題材とした漫画を連載してもらうことになったの。ジャンプで」

穂乃果(幼馴染たちすげー!)

ことり「原作はうろぶちなんとかさんで、作画はヒカルの碁後期時代の小畑さんだよ」

穂乃果(あ、なんかヤバイ。凄いんだけど、展開が怖いよ……)

ことり「スピンオフの4コマは芳文社さんで、うめさんにお願いしたよ」

穂乃果(……原作者繋がりだね。できればフォワード以外で連載して欲しいよ! と言うか、やっぱり凄い!)

ことり(この程度のことしか浮かばないことりはやっぱり一度、即身仏になるべきだよね……)

穂乃果(いや……穂乃果の案がとても稚拙に思えてきたよ……穂乃果がミイラで良いよ)

海未「ほ、穂乃果! 穂乃果の意見を教えてもらっても良いですか?」

海未(この下賤なる身の私にですが……)

ことり「うん、できれば教えて欲しいな……」

ことり(明日、即身仏になるから……)

穂乃果「……ええと、ね。スクールアイドルってい──」

海未「流石は穂乃果です!」

ことり「流石穂乃果ちゃん、凄い!」

穂乃果(……さすほの?)



穂乃果(……スクールアイドルをやることになりました。そして、企画が動いている雑誌と漫画もやってもらうよ)

穂乃果(これさ、スクールアイドル要らないよね?)

穂乃果「……まぁ、なるようになるよね?」

穂乃果(これ以上考えると穂乃果落ち込むから考えない)

~♪

穂乃果(フラグ作っとこう)パチパチパチ

真姫「な、何ですか?」

真姫(私の態度最悪ね……。せっかく高貴な身の先輩が褒めてくださったのに……)

穂乃果「ま、真姫ちゃんさぁ、アイドルやってみない?」

真姫「やります!」

穂乃果(あれ? 加入が早過ぎない!?)

穂乃果「あ、ありがとう。詳しいことが決まったら、教えにくるね」

真姫(高坂先輩に誘われて断れるはずがない! でも、待って!? 私のような矮小な者が居ても良いの!?)

穂乃果「じゃ、じゃあね。真姫ちゃん」



穂乃果「失礼します」

穂乃果(海未ちゃんとことりちゃんは雑誌の企画を進めるために別行動だよ)

絵里「あら? 確か高坂さんだったかしら?」

絵里(生徒会長として最悪だわ! 生徒一人一人の名前はフルネームで覚えるのがデフォなのよ!? 首つりしたいわ……)

希(中指めっちゃ気になる。早く家に帰って爪を切りたい! ハサミでもええんかな?)

穂乃果「は、はい。2年の高坂穂乃果です! 今日は部活の申請で来ました」

絵里「許可するわ!」

穂乃果(早っ!?)

希(あれれーおかしいなー。小指も爪伸びとるやん!? 切りたい、早く切りたい!)

穂乃果(爪切りを貸してあげたいけど、流石にここでは不自然だよね)ジーッ

絵里「あぁ! 希はね、さとられだから、基本的にボーッとしているのよ」

穂乃果(え!? さとられ!?)

絵里「ほら、今も言ってるでしょ? 『ウチ、暑いの苦手なん』って」

希(でも、一番気になるんは、中指や! 鉛筆削りに中指突っ込んで、爪切ろうかな?)

穂乃果(全然違うこと考えていますよ!? 幻聴が聞こえる方はメンタルへ!)

穂乃果「ええと、スクールアイドルの部活、同好会?なんですけど本当に良いのでしょうか?」

絵里「むしろメンバーとして参加します!」

希(中指……)キョシュ

穂乃果(えぇぇえぇー!?)

穂乃果(メンバーが順調に集まりすぎて、逆に怖いよ……)



穂乃果(そう言えば、アイドル研究会っていう同好会がこの学校にはあるんだって)

穂乃果(やって来ました、アイドル研究会部室)

穂乃果(あれ、鍵が開いてるよ)

穂乃果「失礼します」

にこ「アイドル研究会への入部は認められないわ!」

花陽「そ、そんな……」

凛(ラーメン食べたい)

穂乃果(再会しちゃったよ! あの3人組に!)

にこ(きっとまたこの子が辛い思いをするのよ……。だから、ニコは許すわけにはいかないの……。ごめんねごめんねごめんねごめんねごめ)

穂乃果(怖いよっ!?)

花陽(きっと私が悪いんです……。こんなに不細工で、アイドルの追っかけくらいしか趣味がなくて……。あ、そうだ! 屋上に行こう!)

穂乃果(飛び降りする気でしょ!? 気軽にコンビニ行こうって感じで言わないで!)

凛(うーん、なかなか難しい話だよね。多分この先輩にはこの先輩の考え方があって、かよちんはそれを悪い意味で捉えている)

穂乃果(おっ! まともな人だぁ!)

凛(察しているけど、それを口にできない凛は富士の樹海にでも行った方が良いよね?)

穂乃果(駄目だった!)



にこ「なによ、あんた?」

穂乃果「2年の高坂穂乃果です」

にこ「ああ、朝に会った奴ね」

にこ(奴って何よ!? 失礼すぎるでしょうに! 今朝の失敗を今取り戻すチャンスなのよ! そこんとこ分かってる!?)

穂乃果「ええと……今度スクールアイドルをや」

にこ「参加するわ!」

花陽「私もです!」

凛「凛も」

穂乃果「をやるんだけど、入部しませんか……って、言い切る前に答えられたよ!」

にこ「大丈夫よ! このアイドル研究会の部室を使っても良いわ!」

花陽「ご飯は私が用意します!」

凛「ラーメン食べたいです!」

穂乃果(なに、このやる気? さっきまでの入部させないわ的な空気はどこに行ったの?)



穂乃果「えー、そんなわけでメンバーが揃いました」

海未「流石穂乃果です!」

ことり「流石だよ! 穂乃果ちゃん!」

真姫「流石高坂先輩ね!」

絵里「流石、高坂さん!」

希「ウチ、希。よろしゅう」

希(ウチ、中指。切りたい。ってそれじゃあ、あかん! ウチ、中指の爪。切りたい)

にこ「絵里に希じゃない!? ニコもスクールアイドルやるわ!」

花陽「よ、よろしくお願いします!」

凛「ラーメンのことなら任せてね?」

穂乃果(そんなこんなで皆顔合わせをしました。……正直、今後を考えると辛いです……)



穂乃果「まずスクールアイドルの名前を決めませんか?」

海未(アルティメットホノカ。我ながら素晴らしい名前です!)

穂乃果(なんでこういう時だけ前向きなのさ!?)

ことり(エンジェリックホノカチャン。素敵!)

穂乃果(……)

真姫(トマトトコウサカセンパイ。良いわ!)

絵里(ゴッドコウサカサン。良いじゃない)

にこ(宇宙ナンバーワンアイドルホノン! 素晴らしいわね!)

花陽(ゴハンDEコウサカセンパイ。良いと思います)

凛(ラーメン高坂先輩。うっとりする響きだよ)

希(……ミューズ)

穂乃果(!? キター! これでOK。むしろ他は全部駄目!)

穂乃果「と、東條先輩、良いアイデアないですか?」

希「ん? 中指?」

希(薬用せっけんミューズ。女神さんの名前なん)

穂乃果(逆だよ! 逆!)

穂乃果「女神とかそういう綺麗なイメージのアイデアだと嬉しいんですが」

希「せやね。なら、ミューズとかええかも」

穂乃果「良いですね! 女神素晴らしい! それにしましょう! はい、決定です!!」

海未(穂乃果がそう言うんだったら……)

ことり(穂乃果ちゃんがそう言うんだったら……)

真姫(トマト……)

絵里(ゴッドコウサカサン……)

にこ(ホノン……)

花陽(ご飯、食べたくなってきたよ)

凛(ラーメン食べたいにゃ)

希(中指の爪が気になりすぎて、ここまでの記憶が一切ないわ)

穂乃果(えぇぇえぇー!?)



穂乃果「よーし、ミューズでラブライブに登録だね!」

花陽「私、やっても良いですか?」

穂乃果「うん、お願い」

花陽(絶対失敗はできない! もし失敗したら、首を吊ろう!)ポチポチ

花陽「で、できました!」ホッ

穂乃果(良かった、本当に良かったよ……)

花陽「あれ? 登録したばかりなのに、ドンドン上がって!? 12位!?」

穂乃果(流石はジャンプとディアゴスティーニだね)

にこ「夢みたい……」

にこ(死んでも良い……)

花陽「夢見ているのかな、私?」

花陽(首を吊った後の光景かな?)

穂乃果(こうして幾多の不安を抱えながらも、私たちはスクールアイドルを始めた)

穂乃果(ちなみにジャンプとディアゴスティーニのおかげで、来年の募集人員は前年比1670%となった)

穂乃果(音ノ木坂学院の生徒はディアゴスティーニがただでもらえるのと、ある意味で毎回気になる漫画の内容が中学生たちを惹きつけたのだろう)

穂乃果(ぶっちゃけ、もう目標は達成しているんだよね?)



穂乃果(待望の第1回ライブが開かれた。……東京ドームで)

穂乃果(ジャンプとディアゴスが悪いんです!)

穂乃果(でも、何だかんだで皆優秀だから、素晴らしいライブになったんだよ)

海未(こんな私を見て、お客様は目を腐らせないか心配です……)

ことり(わたしの作った服、みっともないよね? 焼身自殺しなきゃ)

真姫(私の曲、聞いたら耳が腐るんじゃないのかしら? リストカットしなくちゃ)

絵里(バレエの経験がある程度で人前で踊るなんて傲慢だわ。練習した土下座を今)

希(ここ枝毛やん? 滅多切りたい! 包丁じゃ駄目やね。ハサミが欲しい。ハサミ)

にこ(長い走馬灯ね。でも、ニコの夢が死のふちでも見れるのは幸せね)

花陽(私の踊りを見たら、PTSDになっちゃうよ! ナイフ持っていたかな?)

凛(恥ずかしい……。凛は男の子っぽいから……。性転換しようかな……)

穂乃果(心の声はこの通り散々です……。だから、一言だけ言わせて)


穂乃果「皆、神経質すぎるよ!?」

         お・わ・り






おまけ:海未「その日、世界は止まりました」




海未(結局、ことりは海外へ留学しました)

海未(穂乃果は間に合わなかったのです)

海未(そんな気まずさ溢れる毎日の中、異変はやってきました)


理事長「ただいま~。皆♪」コトリン

海未「」

海未(……友人のお母様が自分と同じ制服を着ている光景を思い浮かべましょう。きっと、私の気持ちが理解できるはずです)

絵里「ことり! もう帰ってきたの!?」

希「えりち、違う! ことりちゃんやない!」

海未(絵里はバカなのだと思います)

真姫「ことりちゃん。穂乃果ちゃんが落ち込んでいたわよ? すぐに会いに行った方が良いわ」

理事長「うん♪」

海未(……もう一人バカがいました。そして、理事長が居なくなった今、私たちは緊急会議を開くことにしました)

海未「ぶっちゃけ、どうします?」

にこ「のらないと退学にさせられそうで怖いわね」

花陽「それは流石にないんじゃないかな……」

凛「気持ちをくんであげるのも優しさだよ」

希「凛ちゃん、良いこと言うやん?」

絵里「なんの話? ことりの話かしら?」

希「親鳥の話や。理解できない人は黙ってような?」

真姫「親鳥……やきとり!?」

海未(何故でしょう? μ's内でも賢さベスト1、ベスト2の二人がおかしくなっています)



にこ「とりあえず、付き合ってあげたら満足するんじゃない?」

海未「君子危うきに近寄らず、と言う言葉もありますが、そうかもしれません」

花陽「私もそれで良いと思います」

凛「凛も賛成だよ」

デンワダヨーピヨピヨ

絵里「あら? ことり? 嫌ね、さっき会ったばかりじゃないの。もう」

真姫「ことりちゃんから電話? 代わって。私もお話ししたいわ」

海未・にこ・花陽・凛・希「……」

絵里「もう、冗談ばっかり。真姫に代わるわね?」

真姫「真姫よ。え? 絵里ちゃんが変なことを言う? さっき、ことりちゃんとは会ったばかりじゃない?」

海未「失礼。真姫、電話を借ります。海未です」

真姫「盗られた……」ショボン

ことり『あ、海未ちゃん、久しぶりだね』

海未「はい。元気そうで安心しました。しかし、こちらでは大事件が発生しています」

ことり『え? 大丈夫なの!?』

海未「大丈夫ではありません。主にことりが」

ことり『わたしが?』

海未「理事長がことりのコスプレをして、μ'sに入ろうとしています」

ことり『いやぁー!!』

海未「正直、困っています。できる限り傷が浅いうちにことりから説得を願います」

ことり『うん! 今の段階で致命傷だけど、頑張って説得するから』

海未「助かります。あと、バカ2人はあてになりません」

ことり『……なんとなく理解できたよ』

海未「それは何よりです。それでは頼みますね」

ことり『うん、頑張る』

ピッ

海未「そんなわけで、ことりからも止めてもらうよう伝えました」

にこ「あとはニコたちの忍耐ね」

凛「持つかな……?」

花陽「凛ちゃん、一緒に頑張ろう」

絵里「携帯返してー」

真姫「ことりちゃんと少ししか話せなかった……」



穂乃果(こんにちは、高坂穂乃果です)

穂乃果(一度はμ'sやめるとか言ったヘタレです。全面的に穂乃果が悪かったのは認めています)

穂乃果(でも、神様。これは、その罰にしては重すぎるのではないでしょうか?)

理事長「穂乃果ちゃん、どうしたピヨか?」

穂乃果(ピヨって何よ!? ことりちゃんはそんなしゃべり方じゃないでしょ!?)

理事長「皆集まっているよ。一緒に練習に行こうピヨ」

穂乃果「あ、うん、はい」

穂乃果(他の皆のダメージの大きさを察することができるよ)

理事長「♪」

穂乃果(幼い頃からの友達のお母さんが、娘のコスプレにノリノリな姿ってトラウマになりえるんだね。今初めて知ったよ)



理事長「よーし。今日も練習頑張るよー!」

絵里「そうね、ことり」

真姫「手は抜かないわ」

にこ「あ、うん。がんばろがんばろ」

凛(5分後)

理事長「ゼーハーゼーハー。ゴフッ、ゲフッ……」

海未「あの、理事長、大丈夫ですか?」

理事長「う、うヴぃ、じゃん……わぁだ、ぢばぁ……ごど、りだ……よぉ……」ヒューヒュー

穂乃果「……海未ちゃん。これ以上は命に関わるよ!(肉体的に理事長が、精神的に私たちが)」

海未「はい! それでは今日はこれで終了とします! ゆっくり休んでください! 特にりじちょ……りじ……こっ、とり」

理事長「ウ、ガハッ! ン、ヴァガヅダヨ! ゲーッ……」

にこ・花陽・凛・希「……」

絵里「あはは、ことり。それって何語なの?」プックスクスクス

穂乃果(……絵里ちゃん……)

真姫「脈が速いわね。呼吸も激しく乱れている。……私よ。至急、音ノ木坂学院に一台。……ことりちゃん、今救急車を呼んだわ、もう少しだけ頑張って」

海未(ついでに違うところも見てもらうと良いと思います)

ピーポーピーポー

穂乃果(こうして、ことりちゃんのお母さんは病院へ運ばれていきました)



続かない



乙!

続け

おまけの方が面白いという

さらっと出てきたサトリの設定になんか感心してしまった

おつー!
テンポ良くてすごい面白かった


いい勢いだった

乙です
みんな神経質すぎて考えるとこ変やったけど中身は変わらず優秀すぎw
おまけはカオスでした…

希面白すぎwwwwwww
というかカオスwwwwwwwww

ハラショー

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