「……異変が起きてから、出会って、今まで一緒に暮らしてきたというとことですか」

「そうなるかな」

「あんな状況だったもの…初対面だとかそんな事気にしている余裕なんてなかったわ」

「まぁ、皆でバリケードやら作ったり奴らを倒したりしてる間に距離感なんてなくなったな」

「……以前のゆき先輩はどんな方だったのかご存知ないですか？」

「そうねぇ…異変が起こり始めた頃はかなり怯えてたわね」

「ギリギリの所で何とか動いてるって感じだったな。 まぁ、あたしらもそんな感じだったけど」

「バリケードも作り終わって落ち着いてからイキイキし始めたのよね」

「めぐねぇが気晴らしに『授業』を始めた頃からだな。 そっからどんどん元気になっていったんだよ」

「それからは……」

「……」

「……」

ここからは、あまり思い出したくない事なのだろう

私も聞こうとは思わないし、それに、聞きたい事でもなかった

「すいません……以前というのは、『今の状態』になる前ということではなく…異変が起きる前の学校でのゆき先輩は、という意味です」

変な帽子

ﾌﾟｰｸｽｸｽ

まーちゃん