吹雪「お母さん…あっ、ごめんなさい金剛さん///」 (93)

金剛「朝の光 眩しくてー♪」

吹雪「あっ」

吹雪「お母さん!」

吹雪「!!」

金剛「!?」

吹雪「ご、ごめんなさい金剛さん///」

金剛「Oh…ワ、ワタシは気にしてないデース…誰にでもミスはありマスヨ…」


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睦月「くすくす」

夕立「ぷぷっ」

吹雪「笑わないでよ二人とも///」

夕立「だってー」

睦月「ごめんね吹雪ちゃん。よくある事だから仕方ないよね。私も昔、先生の事を間違ってお母さんって言った事あるよ」

夕立「でも普通、もっと幼いころだったっぽい。吹雪ちゃんの年齢で今のは笑えるっぽい」

吹雪「もう///」

お母さんじゃなくておばあちゃんの間違えじゃないですかねえ

瑞鶴「聞いたわよ吹雪。金剛の事をお母さんって言ったってwww」

吹雪「もう!笑わないで下さいよ///」

瑞鶴「だって同じ部隊の仲間をお母さんて呼ぶなんて、普通ないわよwww」

加賀「私に向かって間違って『翔鶴姉ぇ』と呼んだ事のあるあなたがよく他人の事を笑えるわね」

吹雪「え…」

瑞鶴「ちょっと!!その事は黙っててって言ったでしょ!!」

瑞鶴「私の事はまあいいわ」

加賀(よくないわよ)

瑞鶴「何で金剛に『お母さん』なんて言ったのよ?」

吹雪「わ、わからないです…」

瑞鶴「もしかして吹雪のお母さんも『デース』とか言うエセ外人みたいな人だったとか?」

吹雪「…私、お母さんの事知らないんです…」

瑞鶴・加賀「え!?」

吹雪「私、孤児だったから…」

瑞鶴「え?でも、あなた姉妹がいるのに?」

吹雪「みんな同じ孤児院にいたから姉妹のような関係というだけで…」

瑞鶴「そうだったの…」

※このSSの中だけの設定です

瑞鶴「ごめんね、それなのにからかったりして…」

吹雪「いえ、いいんです。私、気にしてませんから」

加賀「…」

瑞鶴(加賀さんがすんごい顔で私を睨んでるずい…)

瑞鶴「失敗しちゃったな…」

加賀「そうね…」

瑞鶴「吹雪、きっとお母さんが欲しいと思っているから、金剛にお母さんなんて言っちゃったのね…」

加賀「赤城さんに憧れているのも同じ理由かもしれないわね…あの人に母性を見いだしているのかも」

瑞鶴(あの人、そういうタイプとは少し違うと思う…)

金剛おばあちゃん

瑞鶴「同じ第五遊撃部隊の仲間としては何かしてあげたいわ」

瑞鶴「そうだ!私達があの子のお母さん代わりになるなんてどう?」

加賀「お母さん代わり…」

加賀「…」じーっ

加賀「あなたには無理ね。母性が感じられないわ」

瑞鶴「ちょっと!胸を見て言ったでしょ!」

加賀「なら、私が吹雪さんの母親代わりをしましょう」

瑞鶴「え!?加賀さんが?」

加賀「何、そのないわーみたいな目は」

瑞鶴「だってねー」

加賀「頭にきました」

加賀「どれだけ母親代わりができるかやってみせます」

瑞鶴(嫌な予感しかしない…)

加賀「吹雪さん」

吹雪「何ですか加賀さん」

加賀「今日から私があなたの母親代わりを務めさせてもらいます」

吹雪「はい!?」

加賀「そうと決まったらビシビシ鍛えさせてもらうわ」

吹雪「ふぅえ!?」

瑞鶴(やっぱり、こうなっちゃうか…)

加賀「何、その箸の持ち方は?」

吹雪「ご、ごめんなさい!」

加賀「吹雪さん、あなたは掃除のやり方もわからないの?何、この埃は?」

吹雪「ご、ごめんなさーい!!」

吹雪「うわああん!!」

金剛「どうしたのデスカ、ブッキー?」

吹雪「加賀さんが私を虐めるんですー!」

金剛「Oh…加賀、もう少しフレンドリーにしてあげてくだサーイ」

加賀「何故なの!?私は母親代わりをしようとしただけなのに…」

瑞鶴「案の定こうなってしまったか…」

意地悪婆さんや嫁をいびる姑にしか見えなくて草

絶対棚の上を指でスーッてやってるわ

でもこういうきついお婆さんほど喧嘩になるとへこんじゃうんだよ、あんまり見せてくれないけど

加賀お婆さん

加賀「あの程度のしつけで音を上げるなんて、あの子は甘やかされすぎだわ。私が子供の頃はもう少し…」ガミガミ

瑞鶴「それじゃあ、今度は誰が母親代わりをやってもらおうかな…」

瑞鶴「鳳翔さんに頼むのはどう?あの人なら適役だと思うわ」

加賀「あの人は予約がいっぱいよ」

瑞鶴「予約がいっぱいってどうゆうこと!?」

加賀「部隊内の事は部隊内だけで済ませるべきだと思うわ」

瑞鶴「となると北上と大井は…」

加賀「二人ともできると思う?」

瑞鶴「大井は絶対無理ね。北上はできそうな気もするけど」

加賀「『私の北上さんを母親代わりですってー!?北上さんは私にとって母であり娘であり姉妹であり妻であり夫である人よ!そんな事絶対できないわ!ムキー!!』みたいな事言うでしょうね」

瑞鶴「あー…割と想像できる」

加賀「となると…」

金剛「ワタシがブッキーのマザーに!?」

瑞鶴「うん。あの子、お母さんがいないみたいだから、誰か代わりになってあげたらと思ってさ」

加賀「少し寂しい思いをしているのかもしれません」

金剛「ブッキーが寂しい思いを…わかりました。ワタシがブッキーのマザーになってみせマス!」

金剛「Hey!ブッキー!」

瑞鶴(さて、うまくいくかな)

加賀(…)

吹雪「金剛さん!あの時はごめんなさい」

金剛「全然あの時の事は気にしてないデスヨー!だって本当の事なんですカラー」

吹雪「え!?」

瑞鶴・加賀「え!?」

吹雪「金剛さん、何を言ってるんですか?」

金剛「あの時は驚きましたネ。ブッキーが本当の事に気づくなんて…」

瑞鶴(どういう事!?)

加賀(私もわからないわ!?)

金剛「ブッキーは実はワタシと提督の間に生まれた娘なのデース!」

吹雪「ええええええ!!!??」

瑞鶴・加賀「えええええ!!!???」

>>3
絶許

吹雪「そんなの嘘ですよね?」

金剛「決して嘘ではないデス。全てtruth(真実)なのデース」

吹雪「まさか、深海棲艦の砲弾から私を守った時も…」

金剛「Yes…マザーのLoveなのデース…」

吹雪「まさか、第五遊撃部隊に一緒になった時も…」

金剛「Yes…提督に娘と一緒の部隊に入りたいとお願いしたのデース…」

吹雪「まさか、カレー大会に出たのも…」

金剛「Yes、娘であるブッキーにカレーライスを食べさせるためのpractice(練習)がしたかったのデース…」

加賀・瑞鶴(それは絶対関係ないわ)

吹雪「な、何故今まで黙っていたのですか?」

金剛「提督やみんなに迷惑をかけたくなかったのデスヨー…」

吹雪「そりゃあ、司令官と金剛さんとの間に娘がいるとわかったら色々問題になりますね…」

金剛「本当はずっとずっとブッキーの事を娘であると言いたかった…今まで黙っていてごめんなサイ…」

吹雪「金剛さん…」ウルウル

金剛「こんな身勝手なマザーだけど、マザーと認めてくれますか?」

吹雪「はい!お母さん!」

金剛「ブッキー!」ギュッ

瑞鶴「良い話だなー、オイオイ」

加賀「私も思わず涙が出ました…グズッ」

Todayはここまで。次回に続きマース!

さすがグランドマザーは格が違った

乚デース

お婆ちゃんおばあちゃん言うけどあの見た目だったら別にお婆ちゃんでもよくね?

いや良くないだろ(ちょっと目の座った真顔)

ちょっと表に出るデース

中学生(っぽい)娘がいるって金剛お姉様歳いくつだよ。あ!ひゃく……

孫やろなあ


金剛の年を気にするのもいいが提督の方も気にしようぜ色々な意味で

中学生ぐらいの娘がいる年齢・・・29ぐらい?(幽白感)

提督のハート掴むのに無垢な駆逐艦を利用する御姉様


僕は暁の父になりたいです(迫真)

この事実(大嘘)を知って、金剛姉妹達はどんな顔するんだろうか?

榛名は大丈夫です

雷がアップをはじめました

>>38
ヒェーはナチュラルに信じ込み、浮き放題は外面を装い、元ヤンは人づてに聞くが本人が子持ちでネタバラシする

父から母を寝とるのは気がひける
だが祖父から祖母を寝とるならアリな気がする
よって金剛は俺の祖母

糞ゴミスレだわ

依頼出してこいや

妙高さんも母性あると思わんか?あの個性の塊な妹達いてあの人格でしょ?…そういうはなしじゃあない?
こりゃまた失礼

何故赤城さんという選択肢が出ないのか

気体

そう見えなかったんだろ

瑞鶴「いやあ、まさか吹雪と金剛が親子だったなんてね」

加賀「吹雪さん…いいえ、娘さんはどうしました?」

金剛「部屋に帰りました。フレンド達にこの事を教えるそうデス」

瑞鶴「そう…吹雪も嬉しかったのね」

瑞鶴「それにしてもこれからが大変じゃない?色々風当たりが良くないかもしれないし」

加賀「ええ。でも、同じ部隊のよしみとして応援します」

金剛「心配要りませんヨ。だって嘘デスカラ」

加賀・瑞鶴「はい!!??」

瑞鶴「それじゃあ、金剛と提督さんの娘が吹雪だって話は…」

金剛「そんな事ゼンゼンアーリマセーン!」

加賀「…何故、そんな嘘を?」

金剛「だって、ブッキーのマザー代わりをして欲しかったのでしょう?」

瑞鶴「でも、そんな嘘をつく必要が…」

金剛「演じるために必要なものって何かわかりますカー?」

瑞鶴・加賀「??」

金剛「『リアリティ』デース!『リアリティ』こそが演技に生命を吹き込むエネルギーであり『リアリティ』こそがエンターテイメントなのデース!」

金剛「『リアリティ』のためにはちゃんとした設定が必要なのデスヨ!」

瑞鶴「なるほど…言われてみると一理あるかも」

金剛「デショ?」

加賀(今思うと、金剛さんと提督の間に隠し子がいて、それが吹雪さんだっていうのはリアリティが無さすぎるわ…)

金剛「マー、提督とワタシの間に子供がいたらいいなー///という願望もありマスケド…」

瑞鶴「でもなかなかいい考えじゃない?吹雪も信じちゃってるし」

加賀「でも、後で本当の事を知ったらどうするの?」

金剛「ワッツ?!」

加賀「あの子、泣くぐらい喜んでいたけど、本当の事を知ったら落ち込むのじゃないかしら?」

金剛「…」

瑞鶴「金剛の事だから、そこのとこも考えてるんでしょ?」

金剛「Oh…しっかり、か…考えてますヨー」アタフタ

加賀・瑞鶴(あっ…こいつ後の事何も考えてなかったな…)

金剛「どうしまショー…」

加賀「早く謝るのが一番だと思います」

金剛「そうですネー!それじゃあ善はハリーアップ!!」

瑞鶴「切り替え早っ!」

金剛「Hey!ブッキー!」

吹雪「あっ、お母さん!」

瑞鶴(また、お母さんって言ってる…)

加賀(しかもこの子、さっきまで他人だと思っていた人にお母さんって呼ぶのに全然、躊躇が無いわ…)

金剛「実はブッキー、言いにくいのデスガ…」

吹雪「睦月ちゃん、夕立ちゃん、初対面じゃないけど、あらためて紹介するね。この人が私のお母さんだよ!」

睦月「こんにちは、吹雪ちゃんのお母さん」

夕立「こんにちはっぽい」

睦月「まさか、金剛さんが吹雪ちゃんのお母さんだなんてね」

夕立「驚きっぽい」

吹雪「もしかして、みんな信じてない?」

睦月「だって、唐突すぎて」

吹雪「本当なんだよ!ね?お母さん!」

金剛「…」

加賀・瑞鶴(早く本当の事言いなさい)

吹雪「ね?」キラキラ

金剛「…Yes!!ワタシがブッキーのマザー、金剛型1番艦、金剛デース!!」

加賀・瑞鶴(あちゃー)

睦月「本当に金剛さんがお母さんだったんだ。良かったね、吹雪ちゃん。お母さんがいたらなーって言ってたもんね」

吹雪「うん!」

夕立「満面の笑みっぽい」

金剛「HAHAHAHAHAHA…」

金剛(ますます本当の事が言えなくなっちゃったヨー!)

瑞鶴(こっちを見るな!)

加賀(自己責任です)

赤城「こんにちは」

吹雪「こんにちは赤城先輩」

金剛「Hello!!」

赤城「聞きましたよ、まさかあなた達が親子だったなんて…」

加賀「あのですね、赤城さん…」

金剛「ブッキー、この話はみんなに話したのデスカー?」

吹雪「第六駆逐隊の子達なんかには話しました」

瑞鶴「これは噂があちこちに流れてそうね…」

赤城「金剛さん、あなたの娘さんには大変お世話になりました。MI作戦の時に命を救ってもらって…これはお礼のお菓子です」

金剛「イエイエ、これはご丁寧にドウモ」

金剛「こちらこそ娘が大変お世話になって、色々迷惑をかけてないか心配デース」

吹雪「もう、お母さんったら///」

赤城「そんな事ありませんよ。立派に艦娘として勤められております」

金剛「こりゃあ、マザーとしてもノーズが高いデスナー!HAHAHAHAHA!」

瑞鶴(何で、娘である事を否定しないのよ…)

加賀(これはまずい事になりそうね…)

電「金剛さんが吹雪ちゃんのお母さんだなんて、びっくりしたのです」

響「ハラショー。マーマがいるのは良い事だ」

川内「提督と金剛が夜戦して特型駆逐艦が生まれたって話、本当なの?」

大和「お母さん!ホテルと言われて失礼な態度をとった事を謝りに来ました!だから、吹雪ちゃんを私に…」

金剛「ブッキーはみんなに愛されてますネー。マザーとしても嬉しいデース」

吹雪「えへへへ」

瑞鶴「色んなとこに広まりすぎ…」

加賀「収集がつかなくなりそうだわ」

どさくさに紛れて大和さんが何か言ってる

比叡・榛名・霧島「お姉さまー!」

金剛「Oh!比叡―!榛名―!霧島―!」

比叡「吹雪ちゃんがお姉さまと司令との間にできた子だというのは本当ですか!」

金剛「本当デース!」

瑞鶴(本当に、否定する気ないわねこいつ)

比叡「ひえー!」

榛名「吹雪ちゃんが新しい妹になるわけですね」

吹雪「姪だと思います」

霧島「司令と既成事実を作るなんて流石お姉さまです」

加賀(何が流石なのかしら…)

霧島「それにしてもいつの間に吹雪ちゃんをお腹の中に宿していたのですか?」

金剛「エッ」

比叡「私達ずっとお姉さまと一緒にいましたけど、お姉さまのお腹が大きくなったのを見た事がないような…」

金剛「き、気づかなかっただけじゃないデスカー?」

比叡「妊娠したお姉さまなんて、素晴らしいものをこの比叡が見逃すはずがありません!」

金剛「エーと…」

霧島「いつ赤ちゃんが生まれたのかもわからないんですが…」

榛名「えっ!?赤ちゃんはコウノトリが運んでくるものではないのですか!?」

吹雪「お母さん?」

金剛「Oh…」

おい、なんか比叡が変な属性に目覚めてるぞ

吹雪・比叡・榛名・霧島「えー!?全部嘘―!!!!????」

金剛「Yes、嘘なのデス…」

吹雪「何故、そんな嘘を…金剛さんがお母さんだってわかって凄く嬉しかったのに…」

金剛「ブッキーを喜ばせようという一心だったのデース…決して、騙すつもりもなかったし、からかうつもりもなかったデスヨ…」

瑞鶴「でも割と楽しそうにしてたわよね」

加賀「後、提督との間に子供ができたらいいなーって言ってたわね」

吹雪「…」

金剛(ブッキーの視線が痛いデース…)

榛名「何だ…嘘だったのですか」

比叡「ガッカリしたような、ホッとしたような」

霧島「でも、なかなか楽しいジョークでしたよ」

比叡「ブリティッシュジョークというわけですね!流石お姉さま!」

比叡・榛名・霧島「HAHAHAHAHAHAHAHA!!!!」

吹雪「…」

金剛「HAHAHA…」

瑞鶴「…」

加賀「…」

比叡・榛名・霧島(とても笑い飛ばせるような空気じゃない…)

ウェディングドレス試着

誤爆ごめん

吹雪「気にしないで下さい、金剛さん。私、怒ってませんから」

吹雪「金剛さんは私を喜ばせようと思ってやった事だというのはわかってますから…だから気にしてません」

金剛「ブッキー…ゴメンナサイ」

瑞鶴(そこはソーリーじゃないんだ)

吹雪「全然!気にしてませんから!」

瑞鶴・加賀(これはかなり気にしてるな…)


睦月「吹雪ちゃーん!」

夕立「第五遊撃部隊に出撃の指令が下ったっぽい!」

長門「第五遊撃部隊には今回、沖ノ島海域に出撃してもらう」

長門「なかなか難易度の高い海域だが、お前たちならできると信じている」

大井「頑張りましょうね北上さん」

北上「うん」

瑞鶴「どちらがスコアを伸ばせるか競争よ」

加賀「まあ、部隊の和を乱さない程度なら競争も良いでしょう」

金剛「ワタシ達も頑張ろうネ、ブッキー!」

吹雪「…」プイッ

金剛「ブッキー?」

長門「親子喧嘩か?娘の教育も大変だな金剛!ハハハハ!」

吹雪「…」

金剛「…」

長門「え?何か私、空気読めない事言った?」

瑞鶴・加賀(言った)

大井「海の藻屑と」

北上「なりなよー」

チュドーン!

瑞鶴「稼働機、全機発艦!」

加賀「鎧袖一触よ」

ドッカーン!

金剛「4人ともなかなかのアタックネー。ブッキー、ワタシ達も」

吹雪「金剛さん、集中しましょう。私の事は気にしないで下さい」

金剛「ソーリー…」

北上「何かあったの、あの二人?」

瑞鶴「まあ、色々とね」

加賀(これは良くない状況ね…)

瑞鶴「あの小島には深海棲艦はいないようね」

加賀「それでは、あの小島に身をひそめて、偵察をしましょう」

吹雪「…えっ…は、はい」

加賀「…」

瑞鶴「偵察機からの報告!戦艦ル級改flagshipを発見よ!」

加賀「恐らく、この海域に巣くう深海棲艦の旗艦ね。吹雪さん、この後の作戦は?」

吹雪「え!?」

加賀「吹雪さん、あなたがこの第五遊撃部隊の旗艦なのよ。集中しなさい」

吹雪「す、すいません」

吹雪(加賀さんの言うとおりだ、集中しないと…)

加賀(やっぱり、今日のこの子はあまり良い精神状態じゃなさそうだわ…)

加賀「瑞鶴」

瑞鶴「何?」

加賀「あの子をサポートしてあげて。今日のあの子は集中力が乱れているわ」

瑞鶴「かまわないけど、いつもサポートしてる金剛の方が適役じゃない?」

加賀「今日においては駄目な組み合わせよ」

瑞鶴「確かにね」

吹雪「瑞鶴さんの報告によると、まだ敵の旗艦とそいつが指揮する艦隊は私達がこの小島に隠れている事に事に気づいていないようです」

吹雪「ですので、奇襲を仕掛けようと思います。異存は無いですか?」

瑞鶴「無いわ」

加賀「同じく」

北上「かまわないよ」

大井「北上さんが賛成するなら私も賛成します!」

金剛「ワタシもオッケーデース」

吹雪「それでは今から敵へ奇襲を仕掛けます」

加賀と瑞鶴が放った艦載機が深海棲艦の頭上に飛来してきた。

戦艦ル級「!?」

深海棲艦側の駆逐艦や戦艦は敵の襲撃に気づき対空兵器で相手の艦載機を撃ち落としにかかる。

しかし、気づくのが遅かった。

ドッカーン!!

爆撃機から投下された爆弾によって次々と深海棲艦は沈んでいった。

吹雪「今です!」

駆逐ニ級elite「!?」

北上「奇襲の効果はまぁまぁか」

大井「さあ、いっくわよー!」

金剛「Fire~!」

加賀と瑞鶴の攻撃により混乱状態に陥った深海棲艦の艦隊に北上、大井、金剛の三隻が一斉攻撃を行った。

吹雪「次々と深海棲艦が沈み、敵の旗艦を守る防御陣が薄くなっている…今がチャンスだ!」

吹雪は敵の旗艦へ急接近した。

吹雪「いっけぇ!!」

加賀「待ちなさい吹雪さん!!まだ敵の旗艦は、反撃する余力を残しているわ!」

戦艦ル級改flagship「!!」

ドッカーン!

吹雪の放った砲弾が敵に直撃した。

吹雪「やった!?」

吹雪「え!?」

戦艦ル級改flagshipの反撃!戦艦ル級改flagshipから放たれる砲弾の雨が吹雪の頭上に降り注ぐ。

吹雪「キャアアアアアアア!!!」

瑞鶴「吹雪!!」

加賀「くっ!間に合って!!」

吹雪「うぅ…」

戦艦ル級改flagshipは止めを刺すため、照準を吹雪に向けた。

吹雪「あっ…(やられる!)」

ドッカーン!!

吹雪「…えっ!?」

金剛「大丈夫ですかブッキー…」

吹雪「金剛さん!!?」

吹雪「私をかばって…」

金剛「あの時と違って距離がありましたから、砲弾を弾く体勢をとる事はできませんでしたネ…」

金剛が自分の身体を盾にした事により吹雪は助かった。しかし、そのせいで金剛は手痛い傷を負ってしまった。

戦艦ル級改flagship「!」

吹雪「敵の旗艦が次の攻撃の準備をしている!?」

金剛「ウッ…」

吹雪「金剛さんは沈ませないッ!!」

ドッカーン!

戦艦ル級改flagship「!?」

吹雪の撃った砲弾が戦艦ル級改flagshipの16inch三連装砲を吹っ飛ばした。

瑞鶴「二人とも後は私達に任せて」

加賀「敵の旗艦に集中攻撃!!」

加賀、瑞鶴、北上、大井の一斉攻撃により、戦艦ル級改flagshipは撃沈され、この戦いは第五遊撃部隊の勝利で終わった。

吹雪「ごめんなさい、ごめんなさい金剛さん…私のせいで…」

金剛「こんな事痛くも痒くもないデスヨ…だからブッキーは心配しないで…」

吹雪「私があんなつまらない事で周りが見えなくなったせいで、金剛さんやみんなに迷惑をかけて、そして金剛さんを傷つけてしまいました…本当にごめんなさい」

金剛「いいんですよ、ブッキー…ブッキーにとってはきっとつまらない事じゃなかったのデース、だからブッキーは悪くないのデス」

吹雪「でも!えぐっ」

金剛「泣かないでブッキー…」ギュッ

金剛「ワタシがあんな嘘をつかなければこんな事にはならなかったのデスから、ワタシが一番悪いのデス…あやうくブッキーを死なせるところでした…ブッキーが無事で本当に良かった…」

吹雪(暖かい…)

吹雪(ああ、そうか…私が金剛さんをお母さんって言ってしまったのは、もしお母さんがいるなら暖かくてこんな風に抱きしめてくれる優しい人だったら良いなって思っていたからなんだ…)

吹雪(前もこうやって抱きしめてくれてたな…)

吹雪「いつもありがとうございます金剛さん…」



吹雪「あーん!いくら草をとっても終わらないよー!どんだけ草むしりしないといけないんだろう…」

金剛「どうしたのデスカ?ブッキー」

吹雪「私のせいで、第五遊撃部隊のみんなに迷惑をかけたから罰として草むしりする事になったんです」

金剛「Oh!それはかわいそうなのデース!というわけで、ワタシも手伝いマス!」

吹雪「そんな!金剛さんにさせたら悪いですよー」

金剛「前も言ったデショ?あの時の事はワタシにも原因がありマース」

金剛「というわけで、草ムシリしますヨー!」

吹雪「…ありがとうございます金剛さん!」

瑞鶴「相変わらず仲が良いわね、あの二人」

加賀「まるで、本当に親子のようね。ちょっと甘やかしすぎな気もするけど」

瑞鶴「ところで、何で私も草むしりやらされてるの?」

加賀「吹雪さんのサポートお願いって言ったのに、何もできなかったからよ」

瑞鶴「いや、あれは吹雪が急に飛び出したからで…」

加賀「つべこべいわない」

瑞鶴「私も甘やかしてくれる先輩が欲しいー!!」


終わり

よかった、おつ

これで終わりです。最後まで読んでくれてありがとうございました。

後、沖ノ島海域の旗艦は戦艦ル級改flagshipではなく、戦艦ル級flagshipでした。
ミス申し訳ないデス。

乙!

乙です

おつおつ

おつ

おもしろかった乙
次は>>66がネタ出ししたウェディングドレス試着して勝手に提督と結婚した気になった金剛さんの話でここはひとつ

このSSまとめへのコメント

1 :  赤い彗星   2015年07月15日 (水) 19:00:39   ID: E03hq2d1

お母さんなら雷ちゃんだろう。なぜこれが解らん

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