表裏世界【オリジナル】 (6)
黒と白。
僕がいるのは黒の世界
彼女がいるのは白の世界
黒は裏
白は表
そんな世界。
そんな世界に、今。僕たちは迷い込んだ。
一人。一人。
一つの世界に迷い込んだ。
いや……
誘い込まれた。
行かなければ。
行くしかない。
きっと、あっちも同じだ。
そして、今にも落ちそうな真っ黒い道を歩き始める。
私は、迷い込んだ。
この、白の世界に表の世界に。
一人は、淋しい…。
こんな、白の世界は私の頭を真っ白にする。
行きたい。
会いたい。
黒の世界に行きたい。
彼も気持ちは同じだと思う。
そして、私は…歩き出した。
終わりがないような真っ白な道を歩き始める。
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いつも通りの通学路。いつも通りの商店街。
そこを、僕は歩いていた。
「ふぁ~…今日も、やってるのかなー」
そんなことを、呟きながら歩いたら遠くで猫にエサをあげる美少女。端から見ればそうだろう。だけど僕は騙されないぞ!
「あ。白雅(シロガ)くん」
「おはよう。黒薙ちゃん…」
そう挨拶してからスタスタと歩き始める。そして、その横に並んでくる。
「猫……大丈夫なの?あのままにして」
そして、なぜかムスッとした顔でこちらをにらみつける。正直、可愛いらしいです。はい
「猫には、心配するんですかーそうですかー…ふぅーん」
っとさらに顔をそむける。だが、横からは離れない
「なんか、怒ってる?」
「怒ってない!」
顔を真っ赤にして怒鳴ってくる。ほら、怒ってるじゃないか…
そんなこんなで、学校についた僕ら。まず、会うのは…
「白雅!白雅!ボクだよ!ボク!ほら、挨拶してよ!」
ボクっ娘が、挨拶のためだけに30分前から待っている。嬉しいけど…正直周りの目が痛いです。特に、隣の黒薙ちゃんが今にも殴りかかってきそうで怖いです。
とりあえずこの、ボクっ娘を止めなければ。僕の腕がうしろから曲げても自分の肩に手のひらをのっけられる状態になってしまう…。
「あのさ、わざわざ待てってくれなくてもいいんだよ?ヒナちゃん」
「ボクは、君のためなら何年だって待つよ!」
「わかった…わかったから止めてくれ。お願い僕の手のひらがもう肩につきそうなんだ。」
「わかった!じゃあ、次からはボクが君の家に迎えに来るから!」
「えっ……あれ?」
なんだ…人間って本気をだせば首を360度曲げられるんじゃないか!凄いや!
「」ピクピク
凄いや!凄い!すご…す…ス…
「あーーーーー!白雅の頭があちらの方向にぃぃぃぃ!!!!」
今日も、楽しい日常が始まるはずだった…。
はずだったんだ…。きっと…。
オリジナルだけど名前をつけました…!あれ?主人公は、とりあえずは白雅なんですけど。
一人称が「僕」なんですけど …ボクっ娘のヒナも一人称が「ボク」なんですけど…ややこしいですかね?ややこしかったら主人公は「俺」にするのでいってください!
とりあえずいったん休憩です!
では…。
「ん…」
起きたらそこは、保健室だった。天井は真っ白で光がいい具合にさしている…そして
「あっ、白雅くんが起きた」
隣には、黒薙が居た。その顔はなぜか泣きそうな顔だ。これでは、いつものあのいたずらっ子みたいな美少女顔が台無しだ。
男子として退けない状況だ。何とかしてこの子に笑顔を!てか、泣き顔も最高なんですけど!
「白雅くん…ごめんね?私…し、し、し…」
「し?」
し…し…し…。
「死ッ!?」
そ、そんな、まさかいまだに狙っているとは…はかり知れん…首を180度ぐらいは回したあとに誰もいない保健室で僕を…。あれ?なぜか腕がプランプランしてきたぞ?あれ?左も捕まれて…
「すいませんでした!」
「……………チッ!」
怖い!怖いよ!この子!なんでこんなに僕の命を狙ってくるんだ!僕が、何をしたって言うんだ!
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