阿笠「できたぞ! イケメンモデルバイブじゃ!」(7)

阿笠「あまりに生活が苦しくなって苦し紛れに作ったものじゃったが、よもやこうも儲かるとは!」

阿笠「有名人やイケメンのチンポの型を使って作り上げた精巧なバイブ…完成には苦労した」

阿笠「服部平次モデル、白馬探モデル、怪盗キッドモデル…どれも素晴らしい収益を叩き出しとる」

阿笠「奇をてらったつもりで作った毛利小五郎モデルも、ご年配のマダムたちに人気じゃしのう!」

阿笠「この勢いでさらに儲けるぞー! ほーっほっほっほ!!」

灰原「……」

阿笠「な!? あ、哀くんいつからそこに!?」

灰原「最近どうもはぶりが良いと思ったら、こんな最低な事業に着手してたのね……」

阿笠「ぐっ、しかしこれのおかげで哀君も生活できておるんじゃぞ? むしろ感謝すべきなのでは…」

灰原「こんな汚らしい商品で得たお金で生かされてるなんて不快すぎるわ。どうせ、モデルたちに報酬なんて出してないんでしょう?」

灰原「通報させてもらうわね」

阿笠「なんじゃと!? 正気か哀君!」

灰原「こっちの台詞よ……ていうか怪盗キッドの型なんか取れるわけないわね」

灰原「人気に目を付けて、適当に作ったんじゃないの? 誰も確認なんかできないわけだし」

灰原「というより、全部そうなんじゃないでしょうね」

阿笠「失礼な! 平次くんと毛利くんのモデルは本物じゃぞ!」

阿笠(他のはワシのじゃよ)

灰原「呆れた。じゃあ通報するわよ。変態おやじ」ピッピッ

阿笠(まずい…このままではせっかく稼いだワシの金がすべて没収されてしまう…没収どころか慰謝料請求諸々あるかもしれん…)

阿笠(なんとかせねば…なんとか哀君を止める方法を考えねば…そうじゃ!」

阿笠「クックックック……」

灰原「なによ、気味の悪い笑い方して…そんなことしたってやめないわよ」

阿笠「良いのかのう哀君、本当に通報してしまっても」

灰原「はぁ?」

阿笠「これはなんじゃと思う?」

灰原「これって…そのバイブがどうかしたの…って、それ!!」

阿笠「クックック…そうじゃよ…このバイブは、工藤新一モデルのバイブじゃ!!」

灰原「最低…隣人のデリケートゾーンまで売るのね」

阿笠「何とでも言うがいい。ワシは小さくなる前の新一とよく銭湯に行っていてな…」

阿笠「形も大きさも感触も、すべて本物そっくりな逸品じゃ」

灰原「感触って…」

阿笠「しかしのう、ワシにとって新一は家族も同然。さすがにこれまでは商品として売る気になれなかった」

阿笠「これはあくまで『作ってみた』に過ぎない、まだ生産ラインにも乗せていない、この世に一つだけのバイブじゃ」

灰原「何が言いたいのよ」

阿笠「この世界に一つだけのバイブ、欲しくはないかね? 哀くん」

灰原「欲しいわけないでしょ。馬鹿馬鹿しい」

阿笠「精巧な新一のチンポじゃぞ?」

灰原「だ、だから何……」チラチラ

阿笠(効いとる効いとるwww)

阿笠「考えてもみるんじゃ哀くん。新一は童貞…つまり新一のチンポは未だに未使用なのじゃ」

阿笠「あの蘭くんですら新一のチンポは経験したことがないわけじゃが……」

灰原「!!」

阿笠「わかったようじゃのう…そうじゃ、これを使うことは新一のチンポを味わえるというだけではない」

阿笠「これを最初に使った女は、世界で初めて新一のチンポを体験した女になれるのじゃ!!」

灰原「工藤君の…初めての…」

阿笠「そうじゃ…これを使えば哀くんは、蘭くんよりも先に新一のチンポを体験できる」

灰原「あの子よりも先に…私が…?」

阿笠「うむ…しかしそうじゃのう、確かにこの事業は良いものではない…批判を受けて然るべきと言ったところ」

阿笠「残念じゃが、通報されてお縄になるのも道理かのう…」

灰原「ま、待って!」

阿笠(ほーっほっほっほwwwww)

灰原「わかったわ……通報はしないでおくから……その」

阿笠「ん? なんじゃって?」

灰原「だからその、えっと、工藤君モデルの…」

阿笠「聞こえんの~。もっと大きい声で」

灰原「くっ……工藤君モデルのバイブを私にちょうだい!!」

俺もほしい

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