アーチャー「は?」
イリヤ「だから、おつかいに付き合ってって言ってるの」
アーチャー「急に家に来て、何をしに来たのかと思えば…」
アーチャー「リズとセラはどうした?」
イリヤ「いま家事やってる」
アーチャー「それでも言えばやってくれそうだが」
イリヤ「だからこっち来たのよ」
アーチャー「なるほど…、ならば小僧で良かろう。今なら夕飯を作る前の時間だろう?空いてるんじゃないのか?」
イリヤ「士郎なら、凛と桜とセイバーといっしょに買い物行ってるわ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435456246
アーチャー「凛め、朝からいないと思ったら…」
アーチャー「…バーサーカーはどうだ?」
イリヤ「ランサーが死んでもいいの?」
アーチャー「別にそれは構わんが、確かに破壊跡を片付けるのがめんどくさそうだな」
イリヤ「でしょ?だから行こ」
アーチャー「…他のサーヴァントかマスターに頼むという選択肢は無いのか」
イリヤ「んー…、ないわ。だってアーチャーなら引き受けてくれると思ったもの」
アーチャー「………フゥ」
アーチャー「…しょうがあるまい。小僧と出かけているということは、凛も今日は帰ってこないだろう。いくらでも付き合うさ」
イリヤ「やったー!」ピョンピョン
アーチャー「この姿で外をうろつくわけにもいくまい。着替えて来るから待っててくれ」
イリヤ「わかったわ」
アーチャー「待たせたな」
イリヤ「……」ポカーン
アーチャー「どうした?イリヤ」
イリヤ「う、うぅん!なんでもないわ!」ブンブン
アーチャー「?そうか」
イリヤ(黒のタンクトップにサングラス…
。筋肉質な高身長と黒肌が合間ってヤクザにしか見えない…)
アーチャー「では行こうか」
イリヤ「ん」スッ
アーチャー「ん?なんだ?イリヤは繋がなくては外も歩けないのか?」
イリヤ「ちーがーうー!淑女をエスコートするのは紳士の務めでしょー!」プンプン
アーチャー「ははっ、これは失礼した」ギュ
期待
ある組の御息女とその護衛のヤクザみたいな感じか……
アーチャー「ここが目的のスーパーか?こんな所にスーパーがあるなんて知らなかったな…」
イリヤ「セラが穴場のスーパーって言ってた。後この時間帯は安いんだって」
アーチャー「ホゥ、それは良いことを聞いたな。今度からは食材はここで買うことにしよう」
イリヤ「でも、争いが必死だからご新規さんはあまり来ないみたい」
アーチャー「争い?」
イリヤ「えぇ、アーチャー。干将莫耶を装備しといた方がいいわ」
アーチャー「なぜ?」
イリヤ「アレって装備すると防御力が上がるんでしょ?鞘と一緒に投影して、腰にでもぶら下げといたら?」
アーチャー「まてまてイリヤ。何故スーパーで防御力を上げる必要がある?」
何で袖なしにこだわるんだ
藤ねぇってそう言えばある組のご令嬢なんだよなあ
組のご令嬢という上品なのか下品なのかわからないポジショニング
それはそれとしてイリ弓って超萌えるよね
黒タンクトップにサングラスの紳士……
不紳士ゃだなぁ
イリヤ「…じきに解るわ」
アーチャー「まて!君の口から説明したまえ!」
アナウンス「…え〜只今より卵のタイムセールです!一パック10円!早いもの勝ち!滾れ主婦共!」
アーチャー「なに!?卵が10円だと!?それは買うしか……」
主婦共「うぉおおおおおおおおおお!!」ドドドドドドドド
アーチャー「うおっ!?」ビクッ
ジャマダアアアアアアアア!ゴシャア!ドガッ ガスッ!ドガアアアアアアアア
アーチャー「……」ピクピクッ
イリヤ「ね?だから言ったでしょ?」
アーチャー「だから言ったではあるまい!なんだコレは!食材を買うだけで人を再起不能にさせる気か!ココは!」ガバッ
イリヤ「甘い!」
アーチャー「!?」
主婦顔負けの主夫スキル持ちのはずのアーチャーが瞬殺とか冬木怖すぎ
イリヤ「いい?アーチャー!これは聖杯という名の食材を求めて戦う戦争よ!そう、これは一種の聖杯戦争なのよ!」
アーチャー「ちょっと待てイリヤ、君を何を言っている」
イリヤ「それを三騎士の一人ともあろうものが、命をかけないで戦争に挑む!?笑わせるなーー!」ウガー
イリヤ「主婦にも勝てない筋力だからいつまで経ってもDなのよ!」
アーチャー「」ピキッ
アーチャー「ふ、ふふ……。言ってくれるなイリヤ。いいだろう、コレを戦争とみなし本気で行こうか」
イリヤ「ふん、貴方に聖杯がとれるのかしら?」
アーチャー「侮ってもらっては困るな。この身において、ただの一度も敗走は無い!!」
SYUFUは強い
YAMA育ちの集うスーパーか
アナウンス「はいはい〜大根5円ー!」
弓&主婦共「うぉおおおおおおおおおお!」ドドドドドドドドド
アナウンス「白滝10円〜」
弓&主婦共「うあぁあああああああああ!」ドドドドドドドドド
アナウンス「餅巾着15円〜」
弓&主婦共「だらぁああああああああああ!」ドドドドドドドドド
アーチャー「どう、だ。イリヤ……」ハァハァ
イリヤ「うん、このくらいあれば形にはなるわね。後ははんぺんくらいかしら?」
アナウンス「はんぺん12円〜」
イリヤ「ッ!まずい、距離が遠い!」
宝具!宝具を使うんだ!
アーチャー「いや、まだだ!あそこに群がる主婦共を私の宝具で蹴散らす!」ブォオオオン
アーチャー「偽・螺旋剣!!」ドヒュウウウウウ!
イリヤ「いっけぇええええ!」
SYUFU「合・体!!」
ドガアアアアアアアアアア!!
アーチャー「なっ…!?群がっている主婦全員の力を合わせて、私の宝具を防いだというのか!」
イリヤ「アレは【全て安き理想郷】!!正当な手段以外で奪いに来る攻撃を無効にする、最強の結界宝具だわ!」
アーチャー「くっ、ここまでか…」ドサッ
イリヤ「げ、元気出してアーチャー!ほ、ほら!いままで買った物でも充分おでんにはなるわ!」
アーチャー「無理だ…。はんぺんのないおでんなど、乖離剣が無い英雄王ではないか……」
主婦の軍勢か…
はんぺん入ってるおでんって食ったこと無いんだけどそんなうまいの?
イリヤ「あわわ…」アタフタ
キャスター「…あら?誰かと思えばアインツベルンの娘と」
アーチャー「………」
キャスター「ヤク……んんっ。アーチャーじゃない」
イリヤ「キャスター?なんでここに?」
キャスター「なんでって、私も買い物に来たからに決まってるじゃない。それはそうと貴方達、はんぺんが欲しいのならあげてもいいけど」
イリヤ「ほんと!?」パアアアアア
キャスター「その代わり、今日宗一郎さまが家にいないから、私も夕食お邪魔していいかしら?」
イリヤ「もっちろん!歓迎するわ!」
傍から見たら少女誘拐の事案発生な図柄だな
『男は「少女は自分の姉だ」などと意味不明な供述をしており――』
アーチャー「…キャスター助かった。礼を言おう」
キャスター「いいわよ、礼なんて。私もお邪魔するんだし」
アーチャー「まぁそういうな、コレを受け取ってくれ。投影、開始」
キャスター「こ、コレは…!」
アーチャー「フッ……」
キャスター「セイバーの昼寝姿やバッティングシーン等、激レア物ばかり!」
アーチャー「この前小僧の家に行った時にアルバムを見ててな」
キャスター「ありがとうアーチャー、家宝にするわ……!」
アーチャー「そこまで喜んでもらえてなによりだ」
スーパーに葛木メディアが登場するのは予想してたwww
>>19
大根に人参にごぼうその他諸々からとれた出汁が染み込んでいるし美味いよ
イリヤ「用はすんだ?じゃあ帰ってご飯にするわよ!」
キャスター「えぇお邪魔します」
アーチャー「イリヤ、帰りは肩車をしてやろう。こっちに来い」
イリヤ「ん!」タッ
アーチャー「よっと」ヒョイ
イリヤ「うわぁ…!」
アーチャー「どうした?いつもはバーサーカーに乗っているんだ、このくらいはそんなに高くもないだろう」
イリヤ「んー、バーサーカーは高すぎて乗り物に乗ってる気分になるの。だから今すっごい懐かしい気分」
アーチャー「フッ、切嗣の固有時制御と私の敏捷。どっちが速いか試してみるか?」
イリヤ「うん!全速前進!!アーチャー号発進!」
アーチャー「任せるがいい…!」ダッ
イリヤ「ただーいま!」
セラ「心配しましたよ!どこに行っていたんですか!」
イリヤ「夜ご飯、今日はおでん食べたくて、買いに行ってきた!」
セラ「一人でですか!?」
アーチャー「そんなわけあるまい」ヌッ
セラ「ヒィ!?ヤク……って、アーチャーさんでしたか」
アーチャー「他に誰がいる」
キャスター「私もいるわよ」ヒョコ
セラ「……なんというか」
リズ「凄い組み合わせ」
セラ「はい…」
イリヤ「んー!出汁がよく出てて美味しい!」
アーチャー「フッ、当然だ」
セラ「ちょっリズ!?私の皿から卵を取らないでください!ていうか貴女いくつ卵を食べるつもりですか!」
リズ「5個目」モグモグ
セラ「半分食べてるじゃないですか!」
キャスター「…ねぇアーチャー、このおでんの作り方、後で教えてもらってもいいかしら?」
アーチャー「あぁ構わんよ」
イリヤ「アーチャーアーチャー」クイクイ
アーチャー「ん?なんだイリヤ」
イリヤ「なんか、すっごく楽しい!」ニパッ
アーチャー「まぁ、こういうのも、たまにはな…」フッ
イリヤ「ふふーん、また付き合ってね!」
終わりです!暇が有ればまた書き込むことにします!何分、弓とイリヤって動かしやすいから書きだめ無しで書ける!
乙!
金弓「書き溜めなしでいけるか期待してるぞ」
乙
英雄王に至高のはんぺん出してもらおうぜ!
乙!
王伝(おでん)の原点を味わわせてくれるというのか・・・ゴクリ・・・
乙
さらっとディスられる英雄王w
乙
バーカーサーのお使い=ランサーが死ぬ
これ、試験に出るから気をつけるように
見ようによっては美人若奥様とガラの悪い旦那、そしてその子供ってな家族に見える
乙!
面白かった
王の財宝で材料を出すAUO
投影して料理するアーチャー
ひたすら食べるセイバーとリズ
「食うぞ英雄王。飯の貯蔵は十分か?」編よろしく
イリヤが士郎との生活のお陰か、解説できるほどにすっかりSHOMIN慣れしてるな
イリヤの説明、一緒にスーパー行った時に士郎が言ってた台詞なんじゃなかろうか
しかしアーチャーにイリヤがSHOMINの生活レクチャーするって珍しい光景だ
アーチャーの方が摩耗して、逆にイリヤに冬木の日常を教わるか…
地味に感慨深い
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません