「……………」
「どこだここは」
「寒いな、風が吹いてくる」
「通路か……それも、地下通路だ」
「地下街かもしれない」
「私は……」
「男、なのか分からない……女かもしれない」
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「股間を触ってみたいが」
「何故か恥ずかしくて触れられない」
「髪は肩に触れる程度」
「黒髪、だろうな」
「胸は…やはり触れられない」
「何故か恥ずかしい」
「そうこうしていると、何処かからか水の音がした」
「見渡すが、水道管から漏れてそうな箇所は今いる場所からは見えない」
「殆どがシャッターが閉まっている通路だが、二つほどシャッターの閉じた店の横は閉まっていない」
「近づこうか、迷う」
「それを素通りすれば、私が立っている後方と目の前に、地上へと続く階段がある」
「しかし、目の前にある階段の三段目、よく見るとびっしりと天道虫が蠢いている」
「それらは何故か飛ばない」
「蠢き、ただただ三段目の段を埋め尽くしている」
「いま、私に取れる選択肢は幾つかある」
「舌を噛み切る事も、もしかしたら出来るかもしれない」
「しかし何故か恥ずかしい」
「見られている」
「二次元化され、更には文字化され、私の言葉を見ている者がいる」
「若いな」
「では適当に聞きたい」
「私はどうすればいい?」
「1、前方の階段に進む」
「2、後方の階段に進む」
「3、後方の階段より手前の店に近付く」
「4、衣服を詳しく探る」
「5、これは君に任せよう、私の運命は君に委ねたいと思う…つまり自由だ」
↓2
「……ああ、私の気まぐれでその前の人にも後の人にもなるかもしれない」
「自由に選択肢なり、願望を言ってくれて構わない」
4
1
「目の前の階段を登る」
「通路に私は革靴の音を鳴らし響かせながら、ゆっくりと進んだ」
「途中で通り過ぎた喫茶店の様な外観の店から何か小さな悲鳴が聴こえた気がした」
「気のせいだろう」
「そうして私は階段の前に立った」
「三段目に溢れ返っている天道虫達が一斉に動きを止めた」
「気色悪い」
「一歩、一段目に足を乗せる」
「三段目の天道虫が一斉に羽根を震わせる」
「一歩、二段目に足を乗せる」
「三段目の天道虫が一斉に羽根を震わせる」
「目の前で動きを止める天道虫の群れ」
「私はその様子を眺めるが、動きは無い」
「さてどうするか」
「私はどうすればいい?」
「1、三段目に足を乗せる」
「2、三段目を飛ばして足を乗せる」
「3、天道虫を手でどける」
「4、後ろへ倒れる」
「5、 これは君に任せよう、私の運命は君に委ねたいと思う…つまり自由だ 」
↓2
5、天道虫を指に乗せる
まず服を脱ぎます
「……服を脱ぐ、か」
「服の定義とは何だろう」
「肉体に着せている布という意味でなら、きっと靴下だけでも充分な筈だ」
「頬が熱い、恥ずかしいのだろうか?」
「私は革靴を脱ぎ、黒の靴下を同じく脱いだ」
「太股から爪先にかけてほんの少しだけ寒く感じる」
「これをもう片方の足でも行う」
「脱いだ靴下を丸めて、私は黒のパーカーのポケットに入れた」
「その瞬間……誰かに靴下を奪い取るように持っていかれた」
「辺りに乱れた吐息が響き渡った」
「気色悪い」
「 さて、私はどうすればいい?」
「1、三段目に足を乗せる」
「2、三段目を飛ばして足を乗せる」
「3、天道虫を手でどける」
「4、後ろへ倒れる」
「5、 これは君に任せよう、私の運命は君に委ねたいと思う…つまり自由だ 」
↓2
5 自分の体を上から下まで触ってみよう(男か女か白黒つけよう)
5,天道虫を指に乗せて三段目へ足を乗せる
面白い
これは期待
体験版って事は製品版がいつかあるのか…
「ふむ」
「よく見れば、一匹一匹は可愛いじゃないか」
「私は足元の天道虫を、一匹だけ指に乗せた」
「大人しい赤い背中はブローチか宝石にも見える」
「そして私は天道虫達がいる三段目に足を乗せた」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ギチュッッ ━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━ ゴブシャァアアッ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ゾリュルュリュルュッッ━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━「ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ルート1―1『底の無い天道虫』END】
【闇の中に沈んだ者は、問いかけてくる】
【戻れるなら戻りたい、と】
【闇の中で、闇に吼える者は静かに黒い水に入っていく】
【何処からやり直しますか?】
「1、>>4」
「2、>>8」
「3、easyモード」※>>1から
「4、 nightmareモード」※>>1から
?
↓2?
1
4
「……………」
「どこだここは」
「寒いな、風が吹いてくる」
「通路か……それも、地下通路だ」
「地下街かもしれない」
「私は……」
「男、なのか分からない……女かもしれない」
「股間を触ってみたいが」
「何故か恥ずかしくて触れられない」
「髪は肩に触れる程度」
「黒髪、だろうな」
「胸は…やはり触れられない」
「何故か恥ずかしい」
「そうこうしていると、何処かからか水の音がした」
「見渡すが、水道管から漏れてそうな箇所は今いる場所からは見えない」
「殆どがシャッターが閉まっている通路だが、二つほどシャッターの閉じた店の横は閉まっていない」
「近づこうか、迷う」
「それを素通りすれば、私が立っている後方と目の前に、地上へと続く階段がある」
「しかし、目の前にある階段の三段目、よく見るとびっしりと天道虫が蠢いている」
「それらは何故か飛ばない」
「蠢き、ただただ三段目の段を埋め尽くしている」
「一歩、私が足を進めると何かが爪先に当たった」
「視線を下ろすとそこには黒い小さな箱が落ちている」
「拾い上げた」
「…………」
「通路の蛍光灯が明滅を繰り返し、中央の蛍光灯以外の全てが消えてしまった」
「嫌な感じがする」
「殆ど闇に閉ざされた通路の端で、私は黒の小箱を手に立ち尽くす」
「何が起きているのだろうか」
「いま、私に取れる選択肢は幾つかある」
「舌を噛み切る事も、もしかしたら出来るかもしれない」
「しかし何故か恥ずかしい」
「見られている」
「二次元化され、更には文字化され、私の言葉を見ている者がいる」
「若いな」
「では適当に聞きたい」
「私はどうすればいい?」
「1、後方の階段に進む」
「2、拾い上げた小箱を調べる」
「3、後方の階段より手前の店に近付く」
「4、衣服を詳しく探る」
「5、これは君に任せよう、私の運命は君に委ねたいと思う…つまり自由だ」
↓2
「……ああ、私の気まぐれでその前の人にも後の人にもなるかもしれない」
「自由に選択肢なり、願望を言ってくれて構わない」
2
決断的2
「黒一色の小箱を手探りで調べてみる」
「すると、まるでマッチ箱のように中身がスライドした」
「違うな」
「マッチ箱だ、中身も先の火薬が黒一色の、マッチだ」
「二本、小さなマッチ棒が入っている」
「どうしろと言うのか」
「…………」
「何かが這いずる音が通路の奥から響き渡ってくる」
「不快な、肉を引き摺る音だ」
「足が震える、これは何の悪夢なのだろう」
「……近づいてきているな」
「だが、その姿は見えない」
「通路の奥とはいえ、その距離はせいぜい70メートル程度の筈」
「にも関わらず見えない、存在を認識できない」
「どうすればいい」
「私はどうすればいい?」
「1、後方の階段へ振り返る」
「2、蛍光灯の下へ走る」
「3、後方の階段より手前の店(蛍光灯のある位置)へ逃げる」
「4、その場で様子を見る」
「5、これは君に任せよう、私の運命は君に委ねたいと思う…つまり自由だ」
↓2
3
2
「震える」
「肉が潰れて、そしてまた肉を引き摺って、肉が潰れる」
「そんな音を聴きながら、私は震える足で唯一残っている明かりの下へ走った」
「その時、私は背後を強く振り返る事はしなかったが」
「脇目に……後方の階段が無くなっているのが分かった」
「頬が紅潮する」
「心臓が恐ろしい程に脈動を繰り返して、強く吸った息を吐く時に喘いでしまう」
「私は怖かった」
━━━━━グチュッ━━━━━━━━━━━━━━ズルルッ━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━ピチャ…ピチャ…━━━━━━━━━━━グリュビチィッ━━
「音が大きい、もう見えても良い筈だ」
━━ボキュッ━━━━━━━━━━━ゾリュ……ゾリュ…━━━━━━━ミチッ……━━━━━━
「なのに見えない」
ビュッ……━━━━グチュッ━━━━━━━━━━━━ザブッ━━━━━━━━━━
「スポットライトの様に私を照らす蛍光灯は、明滅せずはっきりと私の周囲五メートルは見せている」
━━━━━━━━ビチィッ━━━━ジュブブ……━━━━━━━━━━━━━━
「真横にある、シャッターの閉じていない喫茶店らしき店」
━━━━━━━━━━━━━ジュルルルッグチャァアアア━━━━━━━━━━━━━
「その店の、赤い扉は何故か幾重にも南京錠が掛けられて、鎖や板と釘で閉ざされている」
━━━━━ヂャブッ……ヂャブッ……━━━━━━━━━━━━ゾリュ……━━━━━━━━━
「手元にあるのは……黒いマッチ箱くらいか」
━ぁ゛ァァア゛━━━━━━━━━━━━ギチィィイ…━━━━━━━━ズリュリュッ━━━━━
「………私は、どうすればいい…?」
「1、目を閉じて祈る」
「2、後方の階段があった壁へ逃げる」
「3、蛍光灯に照らされた自身の影を見る」
「4、衣服を探れるなら探る……死ぬかもしれないが」
「5、これは君に任せよう、私の運命は君に委ねたいと思う…つまり自由だ」
↓2
3
3
━━━━━━━ドブッ…━━━━━━━━━━━━ビュルルル━━━━━━━
━━━━ヂュッ━━━━━━━━━━━━ヂュッ━━━━━━━━━━
「……蛍光灯の下で立ち尽くす私の、足下に視線が向いた」
━ボォ゛ォ゛ォ゛━━━━━━━━━━━ピーンッ━━━━━━━━━━ギシッ━━━━
「影が不定形に蠢いていた」
━━━━━━━━━━━ギュルルッ━━━━━━━━━━━━━━ビチョォ━
「人にも、像にも、男にも、女にも」
━━━━━━ジャブッ……━━━━━ヂュリュリュ━━━━━━━━━━━━━━━
「虫にも、魚にも、胎児にすら見えた」
━━━━━━━━━━━━ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛━━━━━━━━━━━━━━
「………………」
「影が蠢いているのを見ていた」
「私は、眼前に現れた肉塊の存在に気づいた時、どうすればいいのか分からなくなった」
「太股を伝い、靴下に染み込む不快な温水」
「小水を漏らしたのだと理解した時には、目の前の肉塊が鋭利な触腕を振り上げていた」
「1、マッチに火を着けて影を照らす」
「2、逃げる」
「3、下着を脱ぐ」
「4、肉塊に身を捧げる」
「5、これは君に任せよう、私の運命は君に委ねたいと思う…つまり自由だ」
↓1
1
2だよ
「……っ!!」
ビュルゥウッッ!!
「私は咄嗟にまるでそれが正しいことの様にマッチ箱を取りだしそして半ば箱が潰れるのも気にせず即座にマッチを一本取り出した」
ズリュリュッ・・・!
「左腕と脇腹の間を瞬時に通り抜けた触腕が肉塊の元へと戻る」
「私は、黒のマッチに火を灯した」
ナィアル……シュタン?
ナィアル……ガシャ…ンナ?
━━━━━━━ォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ━━━━━━━
━━━━━━━オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ━━━━━━━
━━━━━━━オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ━━━━━━━
━━━━━━━オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ━━━━━━━
━━━━━━━オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ━━━━━━━
━━━━━━━オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ━━━━━━━
「~~っ……!!」
「私……の、周囲に…サイレンの様な咆哮が鳴り響いた」
「同時に通路の蛍光灯が全て破壊される」
「私の頭上にある蛍光灯を除いて、だ」
「肉塊が恐ろしく不気味に震えて動きを止めている」
「私は……足下の影を手元のマッチで照らした」
クトゥルーか
グズグズグジュグジュジュジュジュッッッ
「…………」
ァ"ァ"ァ" ア" ア" ア" ア" ァ゛ァ゛ァ゛
「…………」
「……私の影を中心に、何かが蠢き広がっていった」
「地下通路内を覆っていた嫌な空気はいつの間にか消えている」
「割れた筈の蛍光灯すら元に戻り、再びこの通路を白く照らしていた」
「影を照らしたマッチは燃え尽きて火薬の匂いを散らす」
「私は、助かったらしい」
「静かな地下通路で私は喫茶店らしき店の前に立っている」
「あれだけ閉ざされていた店の扉もむしろ開きかけていた」
「前方の階段にいた、天道虫の群れも、消えている」
「だがつい先ほどの事を夢ではないと教えてくれたのは、靴下と下着から感じる不快感だった」
「私は確かに恐怖で失禁していた」
「しかし、あの時何故か、私は」
「迷うことなくマッチに火を着けて、自身の影を照らした」
「逃げる事もせず」
「いま、私に取れる選択肢は幾つかある」
「舌を噛み切る事も、もしかしたら出来るかもしれない」
「しかし何故か恥ずかしい」
「見られている」
「二次元化され、更には文字化され、私の言葉を見ている者がいる」
「若いな」
「では適当に聞きたい」
「私はどうすればいい?」
「1、前方の階段に進む」
「2、後方の階段に進む」
「3、開いた店に入る」
「4、衣服を詳しく探る」
「5、これは君に任せよう、私の運命は君に委ねたいと思う…つまり自由だ」
↓2
「……しかしマッチは残り一本か」
「何処かにまだあったりするのだろうか」
3
失禁した状態で動き回るのもあれだし3で
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